トップエンド - Business Events Australia

言葉を失う感動と出逢う
top end
トップエンド
深い緑に抱かれた
地上の楽園
ノーザンテリトリーの北端にある大陸の果
て、それがトップエンドです。世界遺 産「カカ
ドゥ国立公園」、キャサリン渓谷、アボリジニ
居住区「アーネムランド」など、太古の昔から
姿を変えない大自然に抱かれた、ノーザンテ
リトリーきっての見どころが広がります。
トップエンドは豊かな緑に包まれた熱帯地
域で、11月から3月の雨季と、4月から10月に
かけての乾季に大別されます。大量の雨が降
り続く雨季の木々は、天からの恵みを受けて
深い緑に輝きます。一方、過ごしやすい気候
の乾季は観光に絶好のシーズン。それぞれに
異なった表情が魅力的です。
カカドゥ国立公園は、悠久の歴史を辿って
きたアボリジニ文化の宝庫。観光スポットとし
て有名なウビルやノーランジー・ロックの至る
所では、アボリジニの創世神話「ドリームタイ
ム」を描いたロックアート(壁画)を目にする
ことができます。
またトップエンドは、オーストラリア有数の
野生動物の楽園でもあります。広大な湿原に
は、渡り鳥をはじめとする約280種類の野鳥
が群れ飛び、ワニなどの爬虫類のほか、オース
トラリア固有の動物たちが生息。珍しい野生
動物との出会いも、ここでは日常の風景です。
さらに、オーストラリアの北部沿岸中央、カ
カドゥ国立公園の東側に位置するアボリジニ
居 住区アーネムランドには、今も色濃く独自
の生活・文化が息づいています。
KAKADU NATIONAL PARK
Find your story in Australia’s Outback, Northern Territory. Visit australiasoutback.com
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darwin
katherine
ダーウィン
エキゾチックで活気に満ちあふれた
トップエンドのゲートウェイ
キャサリン渓谷
(ニトミルク国立公園)
ノーザンテリトリーの州都、ダーウィン。エキゾチックな風情の熱帯の港街の名物は、燃えるように空を焦がす壮
大な夕日と、大地をゆるがす落雷。カカドゥ国立公園、キャサリン渓谷(ニトミルク国立公園)、リッチフィールド国立
公園、さらにはティウィ諸島といったトップエンド観光の拠点であると同時に、州都としての都市機能も兼ね備え
た、活気に満ち溢れた街です。近代的な設備が整った市内には、旅行者向けのアクティビティや小粋なレストランも
充実。また、とっておきの夕景を満喫するサンセットクルーズは、熱帯の夜をロマンチックに演出してくれます。
ダーウィンから南へ300㎞、
カーペンタリア湾から西オーストラリア州の州境までの一帯に広がるのがキャサリン
近代的な都市機能も充実
近年、産業の活性化に伴い、
目覚しい発展を続けて
ウォーキング、
バード・ウォッチング、
キャンプ、四輪駆動車でのワイルドなドライブなど、
冒険心を満足させるアウトドア
区には、
大型客船が停泊できる新ドッグエリアや、
コン
体験をたっぷりと満喫できます。
レックスなどの最新施設が集まり、
ダーウィンの新しい
観光のハイライトとなるのが、砂岩性の大地が何億年もかけて浸食されて誕生した、
キャサリン渓谷です。13の
観光スポットとして賑わいをみせています。
また、
カジノ
渓谷が集まり、切り立った絶壁が川の両側にそびえるドラ
を併設した大型ホテルや、
地元のトレンディスポットと
しても人気のコンテンポラリーなホテルなど、宿泊施
グルメも納得の本格キュイジーヌ
ミンディル・ビーチをはじめ、
パラップやナイトクリフなど、
ノーザンテリトリー最大の都市であり、多くの移民が住
迫力満点のワニに興奮!
トップエンドで最も恐れられる動物といえば、
ワニ。市
乾季になると町のあちらこちらで開催されるのが野外
むダーウィンでは、
グルメも楽しみのひとつです。本場
内にあるワニ園では、大小さまざまのワニを飼育してお
マーケット。地元アーティストの作品や、
お土産ものを並
のエスニック料理が堪能できる屋台から、
ロマンチック
り、
ワニの餌付けショーも楽しめます。
また郊外のアデ
べた店、多国籍都市ならではの本格エスニック料理が
なシーサイドレストランで味わう新鮮なシーフード、
とっ
レード・リバーでは、
ボートの上から野生のワニに餌付
味わえるフード屋台が軒を連ねます。大道芸人、
バンド
ておきの夕景と冷えたワインを堪能するサンセット・ク
けをする
「ジャンピング・クロコダイル・クルーズ」が人
演奏などのパフォーマンスも楽しみのひとつ。
また、
屋外
ルーズまで、
チョイスはさまざま。
トップエンド名物のバ
気。巨大な肉の塊にジャンプしながら食いつく獰猛さ
で映画を観賞する
「デッキチェア・シネマ」
も人気です。
ラマンディやワニなどを豪快にバーベキューで味わう
には度肝を抜かれるはずです。
ミンディル・ビーチ・サンセット・マーケット
http://www.mindil.com.au
デッキチェア・シネマ
http://www.deckchaircinema.com
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のも一興です。
ケープ・アデュー・クルーズ
http://www.capeadieu.com.au
スペクタキュラー・ジャンピング・クロコダイル・クルーズ
http://www.jumpingcrocodile.com.au
したアウトバックが出会うこのエリアは、多彩な風景とユニークな自然環境に恵まれ、
フィッシング、
カヌー、
ブッシュ・
いるダーウィン。新しく開発されたウォーターフロント地
ベンション・センター、
レストラン&ショッピングコンプ
野外マーケットでショッピング
地域です。観光スポットとして有名なのは、雄大なキャサリン渓谷を抱えるニトミルク国立公園。熱帯性気候と乾燥
マチックな風景は、訪れた者を圧倒します。
ワニのいない安
設も充実しています。
全な川では、遊覧クルーズや、
カヌー、
カヤックなどの川遊び
ダーウィン・コンベンション・センター
http://www.darwinconvention.com.au
スカイシティ
・ダーウィン
http://www.skycitydarwin.com.au
ヴァイヴ・ホテル・ダーウィン・ウォーターフロント
http://www.vibehotels.com.au
メディナ・グランド・ダーウィン・ウォーターフロント
http://www.medina.com.au
を楽しむことができます。泳ぎに自信があれば、豪快な滝つ
ぼでのスイミングも可能。
ちょっと贅沢な気分を味わいたい
ならば、
ヘリコプターでの遊覧飛行もお薦めです。空から眺
める渓谷は、異なった魅力を放ち、旅の記憶に深く刻み込
まれることでしょう。
キャサリン渓谷からさらに足を延ばすのならば、天然の温
泉プールで有名な南部のマタランカがお薦め。透明感あふ
れる温泉は、
まぎれもなく天然に湧いたもの。ぬるめの温度
クロコディラス・パーク
http://www.crocodyluspark.com
なので、
ゆっくりと楽しむことができます。水着を着用して入
クロコザウルス・コーヴ
http://www.crocosauruscove.com
るスタイルで、世界中の観光客に人気です。
kakadu
世界遺産
カカドゥ国立公園
太古からずっとここにある
野生動物の楽園
原始の大自然が今も息づく
乾季と雨季に彩られた野生の宝庫
1600種類もの植物と200種類以上の鳥類が生息するカカドゥ国立公園。原始
の森が残された熱帯の秘境は、野生動植物のパラダイスです。国立公園に入っ
たら、
まずはボワリ・ビジター・センターに立ち寄り、
貴重なアボリジニ文化や野生動
植物の生態系に関する基本的な知識を学びましょう。観光のハイライトは、
イエ
ローウォーターに代表される湿原のリバー・クルーズ。蓮の花が咲き乱れる川を、
ゆったりとクルーズすると、
ジャビルーやブロルガなど、
カカドゥを代表する固有の野
鳥たちが出迎えてくれます。
世界遺産「カカドゥ国立公園」は、オーストラリア最大の面積を誇る国立公園。手付かずの大自然に育ま
ボワリ・ビジター・センター
http://www.environment.gov.au/parks/kakadu/visitor-activities/visitor-centre.html
イエローウォーター・クルーズ http://www.yellowwatercruises.com
れた貴重な生態系と、古代アボリジニが描いた多数のロックアートが数多くで発見されていることから、世
界複合遺産に登録されています。乾季と雨季がはっきりしている一方、
「カカドゥには6つの季節が存在す
る」と言われるほど多彩な表情をもつ独特の気候。そんな気候が育んだ肥沃な大地は、驚くほどに饒舌で、
訪れる旅人たちに多くのことを語りかけます。
ウビルやノーランジー・ロックに数多く残されているロックアートは、まぎれもなく量・質ともに世界一。動
物の骨格などを精密に描写したレントゲン画法とよばれるユニークな手法で描かれているのが特徴です。大
自然の中でロックアートと向き合って、彼らの描く創世神話、ドリームタイムに耳を傾けてみましょう。
早朝や夕方、湿地帯をゆっくりと遊覧するイエローウォーター・クルーズに参加すれば、大空を雄大に飛
び回る野鳥や、ワニ、バッファロー、馬、牛などの野生動物の息づかいが聞こえるよう。目の前に繰り広げら
れる大自然のドラマに感動を覚えます。
変わることのない
大自然の姿に息を呑む
大自然のミュージアムで
ロックアートを鑑賞
大地の割れ目を流れ落ちる
滝の迫力に圧倒される
カカドゥ観光の拠点、
ジャビルから北へ約40キロ。
トレッ
ジャビルから南下し、
カカドゥ・ハイウェイを東に入ると、
そ
ノーランジーから更に南に位置する、
ジムジム滝とツイ
キング・ルートを散策しながら、
ロックアートを鑑賞し、
夕
の風景は一変し、
荒々しく巨大な赤い断崖が現れます。
ン滝。高さ150メートル以上におよぶ2つの滝は、
カカ
刻、
ウビル・ロックの頂上へ。頂上から眺めるパノラマ
その断崖が、
カカドゥの中で最も有名な数多くのロック
ドゥのオアシス的存在です。乾季には滝つぼでスイミン
は、
カカドゥの壮大な風景。野鳥の群れを見送り、野生
アートが残されている、
ノーランジー・ロックです。古いも
グができることで有名。
また、
小さなボートでのクルーズ・
の馬、
バッファロー、
ワラビーなど、
夕暮れ時に現れる野
のでは2万年以上も前に描かれたといわれるノーラン
ツアーや、
周辺の散策も人気です。車での通行が遮断
生動物たちの姿を見守ると、
眼下には太古の時代から
ジーのロックアートは、
学術的にも貴重なもの。アボリジ
される雨季は、
ヘリコプターや小型飛行機の遊覧飛行
アボリジニの暮らしてきた大地が。地平線に沈むサン
ニの神話に登場する
「ナマルゴン」
と呼ばれる雷男
(ラ
がお薦め。大地一面、
深い緑と溢れる生命力に満ちた
セットが、
充実した旅の一日を静かに締めくくります。
イトニング・マン)
が描かれていることでも有名です。
景観は圧巻です。
アーネムランド
カカドゥ国立公園の東に広がるアボリジニ居住区アーネムランドは、
独自に育まれたアボリジニ文化が今も生き続けている貴重なエ
リア。
カカドゥとは異なる荒々しく
ドラマチックな景観と、
野生動物たちとの出会いも魅力です。アーネムランドでは、
伝統と慣習に彩ら
れた、
限りなくプリミティブなアボリジニの生活を間近に体験することができます。アボリジニ・ガイドのツアーに参加すれば、
壮大な自
然の中で生き抜く知恵、
そして大地と対峙する勇気と智慧を授かることでしょう。アートセンターを訪問して、
地元アーティストによる
アボリジニアートや工芸品を手に入れるのも楽しみのひとつです。
また、
イースト・アリゲーター・リバーの国立公園側から出発するア
ボリジニ・ガイドのリバー・クルーズに参加すれば、
アボリジニの文化や伝統、
生活の知恵に気軽に触れ合うことができます。
※ アーネムランド内を旅行するためには、
ノーザン・ランド・カウンシルが発行する許可証が必要です。
ノーザン・ランド・カウンシル
デヴィッドソンズ・アーネムランド・サファリ
ローズ・カカドゥ・アーネムランド・サファリ
グルヤンビ・イースト・アリゲーター・リバー・クルーズ
www.australiasoutback.com
http://www.nlc.org.au
http://www.arnhemland-safaris.com
http://www.lords-safaris.com/home
http://kakadutours.com.au
ノーザンテリトリー概要
■ 州都:ダーウィン
■ 人口:約21万1000人
(全体の30%がアボリジニ、15%が海外からの移民)
■ 面積:135万2176平方キロメートル
(日本の約3.5倍)
■ 人口密度:0.2人/平方キロメートル
■ 気候:準乾燥地域のレッドセンターの気候は、9∼11
月が春、12∼2月が夏、3∼5月が秋、6∼8月が冬に
あたる。アリス・スプリングスの冬期の平均最低気温
は3℃、平均最高気温は20℃。夏期の平均最低気温
は20℃、平均最高気温は35℃。
一方、熱帯性地域のトップエンドの気候は、11∼3月
の雨季と、4∼10月の乾季に大別される。年間を通し
ての平均最低気温は21℃、平均最高気温は32℃。
雨季は湿度が高く蒸し暑い日が続く。
■ 服装:レッドセンターでは、
日中と夜間の寒暖差が大
きいので要注意。冬期の夜間には、零度くらいまで冷
え込むこともあるので、厚手のジャケットやコート、長ズ
ボンのような防寒用の衣類が必要。
トップエンドでは、
一 年 中Tシャツに半ズボン、サンダルなどの夏 服で
OK。ただし日中の日差しが強いので、帽子、長袖シャ
ツ、サングラスなどを着用したほうがよい。サンスクリー
ンなどの日焼け対策も忘れずに。
■ 時差:中部オーストラリア標準時
(日本標準時+30分) 夏時間は採用なし
■ アクセス:日本からは、
シドニー、パース、
またはケアン
ズ経由で国内線に乗り継ぎ、
ダーウィン、アリス・スプリ
ングス、
エアーズロックに入るのが一般的。
レッドセンターとトップエンドで様々な観光ツアーを提供しているツアー会社。最新型のコーチバスと専門的な
トレーニングを受けたドライバー・ガイドが安心を提供。
日本語ツアー有り。
AATキングス http://www.aatkings.co.jp
キャンプやソフト・アドベンチャー・ツアーを得意とする、
自然派の少人数グループ専門ツアー会社。
また、最新型の
コーチバスや四輪駆動車でのデラックス・ツアー
「ピナクル・ツアーズ」
も運営している。
アドベンチャーツアーズ・オーストラリア http://www.adventuretours.com.au/japanese-home
1974年以来、
ノーザンテリトリー全土で観光ツアーを遂行している経験豊富なツアー会社(APTグループ)。
レッドセンターにおける少人数の日本語ツアーが充実している。
VIPツアー http://www.viptouring.com.au
クラウン・プラザ、
ホリデイ・インなどを展開しているインターナショナル・ホテル・チェーン。
ノーザンテリトリーでは、
カカドゥ国立公園内にあるワニの形をしたユニークな
「ホリデイ・イン・ガガジュ・クロコダイル」
が有名。
ホリデイ・イン・ガガジュ・クロコダイル http://www.ichotelsgroup.com/intercontinental/ja/jp/home
ノーザンテリトリーで体験できる様々なアクティビティをまとめて手配してくれる、個人旅行向けのツアー会社。
テリトリー・ディスカバリー http://www.territorydiscoveries.com
オーストラリア国内で3路線の鉄道を運営している。
ノーザンテリトリーでは、
ダーウィンとアリス・スプリングス、
アデレード
(南オーストラリア州)
をつなぐ大陸縦断鉄道「ザ・ガン」
を運行。
グレート・サザンレール http://www.ats.co.jp/gsr
ウルル観光の拠点「エアーズロック・リゾート」内にある複数のホテル・リゾートとキャンプサイト、
ならびに高級
エコ・ロッジ
「ロンギチュード131°
」
を所有・運営している。
ボヤージズ・ホテルズ・アンド・リゾーツ http://www.voyages.com.au
2010年8月発行
発行/監修 : ノーザンテリトリー政府観光局
※本誌掲載の写真、イラスト、記事などの無断転載を禁じます。
※本誌に掲載されている情報は、2010年8月現在のものです。
©Tourism NT