新潟県産農林水産物の輸出拡大に向けた 戦略策定検討

新潟県産農林水産物の輸出拡大に向けた
戦略策定検討結果報告書
平成 27 年 5 月
農産物等輸出戦略策定検討会
目
次
はじめに
1
県産農林水産物輸出の現状と課題…………………………………………
3
2
輸出拡大に向けた戦略の方向性について…………………………………
5
(1)新潟米の新たな販路開拓………………………………………………… 5
ア
香港、シンガポール等における裾野拡大
イ
アメリカへの販路開拓
ウ
海外需要に対応した輸出用米の生産拡大
エ
その他
(2)米以外の品目の輸出拡大………………………………………………… 10
ア
輸出に取り組む産地の育成
イ
新たな輸出モデルの研究
(3)海外における新潟ブランドの構築………………………………………
ア
新潟の食文化・物語性を活かした情報発信
イ
継続的・多面的なプロモーションの展開
-1-
12
はじめに
米をはじめとする農林水産物の国内消費は、少子高齢化や消費者ニーズの多
様化等により縮小傾向にある。一方、世界的な日本食人気やアジア諸国等の経
済発展など、新たな販路の一つとして海外への輸出に対する関心は高く、官民
問わず各地域で輸出拡大に向けた取組が進められている。農林水産省において
も、世界における和食人気を背景に 2020 年(平成 32 年)までに日本の農林水
産物・食品の輸出を現在の約 2 倍の 1 兆円まで拡大する目標を掲げ、輸出促進
を推進している。
新潟県では、輸出に取り組むことで県産農林水産物の新たな販路を開拓し、
県内産地や生産者の活力を生み出し、本県農業を活性化できるものとして、平
成 16 年度から台湾や中国、ロシアをはじめとした地域を対象に、試験輸出や試
食宣伝の実施、商業輸出の定着まで支援を行ってきた。
平成 23 年 3 月に発生した福島第一原子力発電所事故の影響により、中国の輸
入停止措置や風評被害等により、平成 23 年度の輸出実績は大幅に減少し、前年
度比 36%減の 9 千万円まで落ち込むこととなった。厳しい輸出環境の中、新た
な輸出先国・地域を探るため、平成 24 年度に県とジェトロ新潟で調査を行い、
その結果を受け、香港及びシンガポールにおける米の業務用需要をターゲット
に販路開拓に取り組んでいる。現在、香港、シンガポールへの米輸出を中心に
輸出が増加しており、平成 25 年度の実績は震災前の実績を上回り約 700 トン、
1 億 7 千万円と過去最高を記録した。
しかしながら、本県の最上位計画である『新潟県「夢おこし」政策プラン』
(以
下「政策プラン」という。)に定める目標値は平成 28 年度 4 億円となっており、
目標に対する進捗率は遅れている状況である。さらに、全国各地における輸出
拡大の取組の活発化、平成 30 年産を目途とする米政策の見直しなど、米を取り
巻く状況が大きく変わろうとしている中、今後の輸出拡大に向け、戦略的な取
組が必要となっている。
このため新潟県では、平成 26 年度、学識経験者や生産団体、流通事業者など
農産物輸出関係者による検討会を開催し、新潟米の新たな輸出先など県産農林
水産物の輸出拡大に向けた検討を重ねた。
この報告書は、政策プランの輸出目標の確実な達成、平成 30 年産を目途とす
る米政策の見直しを見据えた中長期的な新潟米の海外の販路確保、県産農林水
産物の海外におけるブランド化など、輸出拡大に向けて取り組むべき戦略の方
向性を示したものである。
今後、県や生産者・団体、輸出事業者等が連携し、具体的な取組が進むこと
を期待したい。
-2-
1.県産農林水産物輸出の現状と課題
県産農林水産物の輸出については、政策プランにおいて、平成 28 年度までに
主要農産物の輸出額 4 億円以上を目標に取り組んでいるところである。
輸出状況については、平成 23 年 3 月の福島第一原子力発電所事故の風評被害
等により、平成 23 年度に大幅に減少した。その後、平成 24 年度、25 年度と増
加し、平成 25 年度は過去最高の約 700 トン、1 億 6,800 万円となっているが、
目標達成に向けた進捗度は遅れている状況である。
輸出状況を輸出先・品目別にみると、主な輸出先は香港、シンガポール、台
湾となっており、この 3 カ国で全体の 7 割以上となっている。平成 23 年 3 月の
福島第一原子力発電所事故の影響により中国政府が本県を含む 10 都県産の食
品を輸入停止しており、中国への輸出が実施できない状態が継続しているもの
の、香港、シンガポールへ等への輸出が増加を続けている。
品目別では、米が 9 割以上を占めており、他の品目では切り花、日本なし、
きのこ等が輸出されている。
【県産農産物の国・地域別輸出額】
(単位:千円)
H16年度 H17年度 H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度
香港
台湾
7,942
1,530
13,960
9,094
8,216
14,763
22,173
16,600
75,823
10,080
25,981
28,849
49,818
50,012
69,532
46,450
60,956
19,131
393
132
200
295
7,680
14,138
30,838
1,249
388
1,424
8,448
4,268
8,807
2,644
14,677
5,107
3,101
4,477
609
2,717
5,045
24,227
5,523
7,890
20,120
0
0
0
1,430
3,896
2,420
22,442
9,176
19,837
35,310
84,784
73,958
73,263
140,076
90,356
123,055
168,791
シンガポール
アメリカ
ロシア
1,617
8,240
中国
その他
合計
7,942
H25年度
916
12,613
35,751
(資料)県食品・流通課調べ
-3-
【県産農林水産物の国別・品目別内訳(H25 年度)】
(資料)県食品・流通課調べ
米の輸出については、平成 23 年度以降、玄米輸出・現地精米による取組等に
より香港、シンガポール等の業務需要を中心に米輸出が増加している。輸出拡
大を図るためには、輸出ルートが整っている両国を中心に更に販路を拡大させ
ていくことが有効であるが、一方では、輸出障壁の低さや日本食レストランの
増加等により、日本各地からの米輸出が両国に集中しており、日本産米同士の
産地間競争が激しくなっているとの指摘もあることから、両国における更なる
輸出拡大の可能性とその方策について検討が必要である。さらに国内市場の縮
小、平成 30 年産を目途とする米政策の見直しを見据え、中長期観点でさらに販
路の多様化が重要であり、アジア地域以外の新たな市場開拓についても検討が
必要である。
米以外の品目の輸出については、安定した商流が構築できていないことが課
題であり、輸出品目の再検討から、輸出に取り組む体制、輸出方法について改
めて検討が必要である。
また、米の輸出拡大、米以外の品目の輸出拡大のためにも、海外市場におけ
る県産品全体での認知度向上に向けた取組についての検討も必要である。
-4-
2.輸出拡大に向けた戦略の方向性について
輸出の 9 割以上を占める米と、輸出実績の少ない米以外の品目については、
海外への商流やターゲット、輸出に関わるプレーヤー(産地・農業者、輸出業
者等)の状況、輸出拡大の課題等が大きく異なることから、米と米以外に分け
て検討を行うこととした。特に、米については、地域によって輸出状況(数量、
商流、ターゲット等)が異なることから、主要輸出国での販路拡大策と新規輸
出先の開拓の 2 点を中心に生産面での対応を含めて検討を行った。
さらに、米をはじめとする県産農産物の海外での新潟ブランド確立について、
取り組むべき方向性について検討を行った。
(1)新潟米の新たな販路開拓
米の輸出拡大のためには、まず、現在の主要輸出先である香港、シンガポー
ル等への輸出をさらに拡大させることが最も重要である。巨大市場である中国、
東南アジア諸国へのショーウィンドウである香港、シンガポールを中心に日本
米のトップブランドとして市場に定着させることで、アジア市場における新潟
米のブランドを確立し、順次輸出拡大を図っていく必要がある。現在、すでに
複数の商流で輸出が拡大している状況であることから、これらの商流を活用し、
さらに販路拡大していくとともに、輸出用米の生産拡大に向けた体制を整える
ことが非常に重要である。
さらに、中長期的な販路の多様化を図るため、アジア地域に次ぐ新たな市場
開拓に取りかかることも必要である。
ア
香港、シンガポール等における新潟米の裾野拡大
平成 24 年度に実施した「新潟米等の輸出拡大に向けた市場調査」におい
て、香港、シンガポールでの業務用需要拡大が期待されたことから、県とし
ても現地日本食レストラン関係者等をターゲットにした宣伝活動等を行っ
てきたところである。現在、両国では複数の商流が構築されており、業務用
需要中心に新潟米の輸出は着実に増加していることから、既存商流の活用を
中心にさらに販路拡大を図っていくことが有効である。
本県産コシヒカリについては、認知度が高まってきていることから、高級
和食店等での取扱いをさらに推進し、ブランド化を図っていく必要がある。
また、日本産米同士による競争が激化しているという指摘もあるが、両国
-5-
の米市場における日本産米のシェアはごく僅かであり、日本米のような短粒
種、中粒種の需要は年間約2万トンある1とも言われていることから、新たな
需要を開拓することで輸出拡大の余地はまだあるものと考えられる。
近年、日本産米の販売先が高級和食店だけでなく、チェーン店等に広がっ
てきており、新潟米についても、回転寿司や定食チェーン、おにぎり専門店
といった、業務需要の中でも米の質にこだわったボリュームゾーンでの使用
例が出てきているところである。今後、新潟米の輸出を拡大し認知度を高め
ていくためにも、需要拡大が期待されるボリュームゾーンをターゲットに、
さらに需要開拓を進め、販売先の裾野拡大を図ることが重要である。
また、販売先の裾野を広げていくためには、様々な価格帯に対応できる米
としてコシヒカリ以外の品種提案も必要であり、コシヒカリに比して知名度
の低い品種について、他県産米との差別化を図ることが重要である。そのた
め、輸出事業者と連携し、新潟米使用レストランでのプロモーションや、PR
ツール等の提供等により「新潟米」としての認知度向上に取り組むことが必
要である。
【新潟米の国・地域別輸出状況】
H20 年度
合 計
(単位:トン)
H21 年度
H22 年度
H23 年度
H24 年度
H25 年度
131
152
363
236
383
697
港
20
13
26
64
64
334
シンガポール
0
0
0
25
62
136
うち 香
台
湾
78
102
149
98
152
61
欧
米
1
5
63
30
58
45
中
国
21
30
77
0
0
0
そ の 他
11
3
48
19
46
120
(資料)県食品・流通課調べ
【日本産米の香港、シンガポールへの輸出状況】
H21 年
全体
H22 年
(単位:トン)
H23 年
H24 年
H25 年
H26 年
1,312
1,898
2,129
2,202
3,121
4,516
港
481
654
779
916
1,207
1,744
シンガポール
185
334
598
668
961
1,295
うち 香
(資料)農林水産省 HP を基に、県食品・流通課作成
1 平成 27 年 1 月 19 日 日本経済新聞
-6-
【香港の米輸入状況(2013 年)】
国名
輸入量(トン)
全体
340,669
タイ
155,428
ベトナム
138,275
中国
【シンガポールの米輸入状況(2013 年)】
シェア(%)
国名
輸入量(トン)
シェア(%)
全体
410,667
45.6
タイ
124,317
30.3
40.6
インド
143,288
34.9
25,524
7.5
ベトナム
108,612
26.4
アメリカ
6,887
2.0
アメリカ
10,142
2.5
豪州
5,928
1.7
豪州
2,562
0.6
日本
1,294
0.4
日本
1,013
0.2
(資料:World Trade Atlas)
イ
アメリカへの販路開拓
香港やシンガポールへの米輸出が拡大する一方、日本産米の輸出の約 8 割
がアジア地域へ集中しており、他の地域への本格的な輸出はまだ実施されて
いない状況である。国内市場の縮小、平成 30 年産を目途とする米政策の見
直し等を考慮すると、さらなる販路の多様化と海外での新潟米のブランド確
立が重要であり、中長期的観点でアジア地域に次ぐ新たな市場開拓に着手す
ることが必要である。
人口・経済規模、日本食の普及度から欧米地域、特に、日本食レストラン
の数と海外における新潟ブランド確立を図るという観点も考慮し、まずは世
界から人と情報が集まるアメリカ・ニューヨーク等への販路開拓が有効と考
えられる。
そのためには、情報発信力の高いレストラン等をターゲットにした販路開
拓が必要であり、日本食レストラン等への販路を有する商社等との関係構築
を進め、商流の構築を図る必要がある。あわせて、ニューヨーク県産品 PR
コーナーを活用し、新潟米に対する理解促進・認知度向上及び現地ニーズの
把握、販路開拓を進めていくことが重要である。
-7-
【海外における日本食レストランの店舗数】
(資料)農林水産省 HP
【ニューヨーク県産品 PR コーナー】
H27 年1月、世界から人と情報が集まるニューヨークに、新潟県産品を PR
するための常設展示販売コーナーを開設。新潟清酒、洋食器、米、米菓等
の販路拡大とともに、新潟の食を中心とした文化を世界に発信
場所:7East 48th Street(5th & Madison) New York 日本料理店「新橋」内
-8-
ウ
海外需要に対応した輸出用米の生産拡大
輸出用米の生産については、平成 26 年産で約 1,500 トンまで拡大してい
るが、業務用向けの値頃感のある米については農家手取りが少ないため、海
外の需要拡大に輸出用米の供給が追いついていない状況も見受けられる。そ
のため、多収性品種等の活用を促進し、農家所得を確保しながら、輸出用米
の生産拡大を図る必要がある。また、輸出用米の流通の効率化のため、生産
者と輸出業者等との連携支援や輸出用米の集出荷に係る設備等の整備支援
も重要である。
エ
その他
○
全国組織による輸出促進活動の注視
農林水産省では、国別・品目別輸出戦略を策定するとともに、品目別の
輸出推進団体の整備を進めており、米については「全日本コメ・コメ関連
食品輸出促進協議会」がオールジャパンでの輸出団体として整備されたと
ころである。オールジャパンで日本産米の輸出拡大が進められる中、トッ
プブランドとして新潟米の地位を確保することが重要であることから、同
協議会の活動等、国レベルでの輸出促進の取組に関する情報収集に努め、
必要に応じて連携等について検討が必要である。
○
中国への対応
輸入停止措置が続いている中国への対応については、まずは輸入停止措
置の解除に向け、引き続き、放射性物質の検査結果等の正確な情報発信や
国等への働きかけが必要である。また、輸入解禁など情勢変化が生じた場
合は、その時点で輸出戦略について見直しを行う必要がある。
-9-
(2)米以外の品目の輸出拡大
現状、米以外の青果物等は輸出実績がわずかであり、安定した商流が構築さ
れていないことから、まずは、輸出意欲のある産地等を中心に既存ルートを活
用した輸出拡大に取り組むとともに、小ロットでも輸出にチャレンジできる仕
組みの研究等により新たな商流の構築を図ることが必要である。さらに、成功
事例を創出し、産地・農業者の輸出意欲を高めていくことで、段階的に輸出拡
大に向けた仕組みづくりを進めることが重要である。
【県産青果物等の輸出状況】
H21 年度
(単位:トン、千本)
H22 年度
H23 年度
H24 年度
H25 年度
主な輸出先
梨
8.3
3.3
1.8
0.3
5.5
台湾、香港
柿
2
1.2
1.2
0
0.1
香港
桃
6.7
5
-
0
-
台湾、ロシア
いちご
0.8
0.5
0.1
0
-
ロシア
ぶどう
0.1
0.3
0.1
-
-
香港、ロシア
きのこ
0.8
1.9
6
5.6
6.2
切り花
30.3
6
4.2
27.3
50.6
香港、シンガポール
ロシア
(資料)県食品・流通課調べ
ア
輸出に取り組む産地の育成
青果物等の輸出については、数量・出荷の調整、検疫の対応等の課題があ
り、販路開拓や輸送の効率化の観点から、産地がまとまって取り組むことが
効率的である。
そのため、産地の輸出意欲、海外のニーズ・検疫条件、生産規模、輸出ル
ート等を考慮し、まずは、「なし」、「かき」などの品目について、既存輸出
ルート等を活用し、輸出量・品目の拡大を図ることで、成功事例を創出し、
産地の輸出意欲を高めていくことが必要である。
イ
新たな輸出モデルの研究
青果物等を輸出拡大するためには、産地を中心とした取組だけでなく、小
ロットでも取り組むことのできる新たな輸出・販売方法の研究や、輸出商品
の発掘や輸送技術等の開発により、新たな輸出モデルを構築していくことも
必要である。
- 10 -
○
小ロットからでも輸出にチャレンジしやすい仕組みづくり
インターネット通販や海外宅配便による輸出など、近年、輸送手段や販
売方法が多様化しており、アジア地域においては「産直お取り寄せ」によ
る輸出モデルの具体化もされつつあるところである。特に、輸送ルートが
整備されつつある香港等については、これまでの一定ロットを対象とした
輸送・販売ルートとは異なる新たな輸出・販売方法による仕組みづくりに
ついて研究が必要である。また、米と青果物を組み合せたセット商品での
販売なども、今後期待できるところである。
○
新たな輸出商品の発掘
県産農産物を活用した加工商品による輸出や、梱包資材の改良、輸送・
保管技術の改善など商品力の向上を図り、新たな輸出商品の発掘と需要開
拓が必要である。
- 11 -
(3)海外における新潟ブランドの確立
県産農林水産物等の継続的な輸出とその拡大を図るためには、海外市場にお
ける県産品の認知度向上を図ることが重要である。そのため、オール新潟で新
潟の食文化・物語性を活かしたプロモーションを継続的・多面的に展開してい
く必要がある。
ア
新潟の食文化・物語性を活かした情報発信
海外市場における県産品の認知度向上を図るためには、品質の良さや生産
のこだわり、新潟県の産地としてのイメージを分かりやすく伝えることが必
要であり、そのためにはイメージリーダーとなる品目を活用し県産品全体に
共通する物語性を活かしたプロモーションが有効である。
本県が誇る日本一の「米」と「日本酒」については、和食を代表する品目
でもあることから、米と日本酒を最大限活用し、関係者が連携した情報発
信・プロモーション活動が必要である。
さらに、県産品全体での認知度向上を図るため、新潟の食に関する「物語
性」(例えば「雪」や「水」のイメージ)や「食文化」(「発酵・醸造文化」
など)を付加することにより情報発信に深みと広がりを持たせ、新潟ブラン
ドの確立を目指すことが重要であり、統一的なイメージ発信のための PR ツ
ールの作成等が有効である。
イ
継続的・多面的なプロモーションの展開
海外市場における県産品の認知度向上を図るためには、継続的なプロモー
ションの実施が必要であるが、輸出先である海外はもちろん、訪日観光客の
拡大等を考慮し、日本国内でのプロモーションの実施など多面的な展開が非
常に重要である。
海外においては、レストラン関係者やバイヤー等を対象としたプロモーシ
ョン活動を定期的に実施するとともに、輸出関係事業者等と連携し、県産品
を取り扱っているレストランや小売店、県産品 PR コーナー等に PR ツールを
提供し、継続的に県産品の露出を図るなど、継続的な情報発信が必要である。
また、日本国内においては、訪日観光客をターゲットに、主要国際空港で
の PR の実施など、様々な方向からのアプローチについて検討を進め、多面
的なプロモーション活動を展開することが重要である。
- 12 -
<県産農産物等輸出戦略検討会
所
属
参加者名簿>
役
新潟大学農学部
伊藤忠ロジスティクス
株式会社
全国農業協同組合連合
会新潟県本部
職
氏
名
准教授
清野
誠喜
営業第3課長
曽野
耕造
米穀部総合対策課長
池
智明
米穀部総合対策課長
風間
秀樹
園芸部花き・直販課長 北井
郁男
備
考
座長
第 1 回、第 2
回
第3回
上野
喜代一
坪谷
利之
代表取締役社長
伊藤
公博
所長
中島
紳行
支店長
阿部
靖志
専務理事
水間
秀一
新潟県稲作経営者会議
株式会社新潟農商
日本貿易振興機構
新潟貿易情報センター
ヤマト運輸株式会社
新潟物流システム支店
新潟県酒造組合
オブザーバー
(座長、オブザーバー以外は五十音順、敬称略)
<県産農林水産物輸出戦略検討会開催実績>
開催日
会
第1回
平成 27 年1月 16 日
新潟県自治会館
第2回
平成 27 年 2 月 20 日
マルタケビル
第3回
平成 27 年 3 月 11 日
新潟県自治会館
- 13 -
場
202 会議室
601 会議室
別館
第1研修室
<参考資料>
1.日本の農林水産物等の輸出状況
2.日本の主な輸出品目と輸出先
3.日本産米の輸出状況
4.新規需要米(輸出米)認定計画の推移
5.主な国・地域の米の輸入状況、関税、条件等
- 14 -
- 15 - 15 -
- 16 - 16 -
- 17 -