第6回 まちなかにぎわいづくり委員会 議事録

第6回
まちなかにぎわいづくり委員会
議事録
【日 時】 平成27年2月16日(月) 18:30〜20:00
【場 所】
農村環境改善センター 1階会議室
【参加者】
<委
員> 仲沢才子会長、神田道博副会長、島﨑昭宏、赤部順哉、田辺佳宏
中山千代子、宮村翔伍 (五十嵐真也委員欠席)
<アドバイザー> 吉岡宏高教授
<事務局> 成沢課長、中道補佐、萬代主査、氏家主査、三上主査、田中主事
【議 題】
(1)過去の会議でのまとめについて
・まちなか、にぎわいの定義とは
・まちなかのにぎわいに必要なこと
・まちなかの果たすべき役割とは
【議事録】※資料による説明部分等、適宜割愛
また、議事録記載にあたり発言は時系列順ではなく若干変更している部分があります。
1 開会挨拶(成沢課長)
2 会長挨拶
3 過去の会議でのまとめについて
(1)まちなか、にぎわいの定義とは
会長:まずはまちなかの定義を再確認してみたい。
「まちなか」の範囲はどこまでを指すと
お考えでしょうか。
委員:
「まちなか」は移り変わるもの。例えば村でもまちなかといえば上札内だった頃が
あった。50年後はどうなっているかわからないが、中心施設がまとまっている
あたりを指す言葉だと思う。
委員:アンケートでは役場から概ね 500mとしているが、変に区切らない方が良いと考える。
具体的に示してしまうと「○○は入る」
「●●は入らない」といった制限が出てきてし
まう。
吉岡:何をやるかも決まらないうちに場所を区切ってしまうことはお勧めしない。
範囲は「だいたいこのくらい」と捉えておいて仮置きし、具体的に何かを実施する
際に考えるくらいで良い。
委員:私は逆に、もっと限定した方が考えやすいと考えていた。どこでやる、いつやると
いったことを先に決めた方が漠然とせず、盛り込める目標も具体的になる。まちなか
の定義にしても、ある程度しっかり決めた方が良い。
最初この会議に来たときは、如何に商店街を活性化させるかを考える会議だと思っ
ていた。会議に参加するうちに商店街に限らないという話になってきたが、「まちな
かとは商店街に限らない」ことに一定の区切りや説明が必要。漠然とさせたままでは
上札内まで「まちなか」と言っても差し支えなくなってしまい、制限が無くなって
しまう。範囲をまったく定めずに話し合うよりは決めた方がやりやすいと思う。
とくに道の駅が「まちなか」に含まれるか否か、また今目指している「にぎわい」を
作る期間の目安は大きな要素。30年後の「にぎわい」を考えることは難しい
会長:私もこの会議に参加するまでは商店街の活性化を検討する会議だと考えていた。
にぎわいの期間はあまり長い展望を見ても難しいので比較的短いタイムスパンで良
いだろう。5~10年くらい。
委員:やることも決めていないうちから場所の制限を設けることもない。広めに捉えておけ
ばよいだろう。
委員:商店街での活動を前提としない、商店街に特化しないというのは良い制限。
吉岡:たとえば道の駅で何かやるのも可としておいて、
「道の駅を拠点にするなら、市街地
にもサブ拠点が必要」というやり方もできる。
会長:にぎわいの定義についてはどうか。にぎわいから何を連想するでしょうか。
委員:大人数でわいわいがやがやと集まっていることを指すと思う。会話の飛び交うところ、
というものだと感じる。
委員:人が気兼ねなく集まること。特に何の理由もなく、気軽に行けるところに人が集まっ
て、徐々に広がっていけばにぎわいに通じると思う。小さなコミュニティが集まって
大きな輪になることではないだろうか。
(2)まちなかのにぎわいに必要なものとは
委員:商店街は昔はにぎわっていたが、昔のように戻す、昔と同じようなにぎわいを
新たにつくるということは考えていない。現在に残っていないということは住
民から支持されなかったということで、淘汰されたということ。それを再現し
ても今の時代には受け入れられないだろう。地域住民にとって必要なものを残して
いくこと、人の動きや集まり、つまりネットワークを作り出す仕組みを通年で作るこ
とが必要だろう。
委員:商店街が繁盛することが即ち「にぎわい」ではない。過去の取組などを見てもそれが
伺える。何故かと言えば商店街が繁盛するためのことは商店が考えることで、必要な
ことには違いないが、村づくりに必要なことのNo.1にはならない。
にぎわいとは村人が元気になることだと思う。それは「元気出せ」と言って元気にな
るものではないし、支援して達成したりすることではなく、人との繋がりから出てく
るもの。人との繋がりを作る仕組みや企画、場が必要だと思う。
商店は欠かせないものには違いないが、村の元気を作る主役にはならない。盆踊りも
実際にやれば沢山の人が盛り上がってその日は元気にはなるだろうが、日常的に活
気が出るものではない。
吉岡:必要なのは以下の式の数値の MAX を目指すこと。
V(volume、人口・規模)
× A(activity、活性度・活動)
V(人口)は約4000人でそう簡単には変わらないが、A(活動)は一人一人が
2倍活動すれば8,000人分の元気を作ることができる。人の元気度を作るという
イメージを持っていれば、成果検証もしやすい。
委員:にぎわいに必要なのは人が出てくる目的だと思う。例としては、街の離れた集落に
おいてリサイクルショップの場を作り定期的に交換市を行った結果それが広がり
交流に繋がったという事例。それに限った話ではないが、必要なのはきっかけだろう。
委員:元気になる、という場合の主体は村民目線だろうか?
委員:村民が集まって楽しそうに何かしているのを見て外の人が集まってくる、という流れ
が良いだろう。まずは村民目線だと思う。住んでいる人をベースに。
(3)まちなかの果たすべき役割とは
委員:地域のお祭りで開村30周年記念ビデオを見た。人口は今とほとんど変わらないはず
なのにとても活気があり、無いと思っていた駅伝までやっていた。地域が元気だと
いう感じを受けた。
会長:昔はお正月には皆で商店街に詰めかけて大変な活気があったように思う。
委員:先ほどの V×A の式で言うところの活性度が高かったためだろう。
過去においては買い物は元気を作る主要素だった。買い物客が多ければにぎわいに
なるという「必要十分条件」だった。現状は「買うことも必要」という必要条件に過
ぎなくなってきている。ではその充分条件を何で満たすかという話になる。
委員:代わりに何で満たすか、という話を聞いて思いついたが、
「娯楽」が必要ではないか。
今の人たちは何でも持っている。あとは何で楽しむかだと思う。
親の目線になれば、子どもが楽しめる場所で育てたいと思うのではないか。農家の
気持ちで言えば、のびのび育てたいと考えるのでは。
委員:前回の会議でも「遊び場」が必要だと声があった。自分にはない視点で面白い。
吉岡:とても良い視点。是非考えて頂きたいのは、他と違う「中札内らしい娯楽」があれ
ば強みになる。
今回は良いキーワードが沢山出た。資料にもあるが、素材は十分出てきている。
これらを踏まえて最終形を見据えて言葉を考えていきたい。例えばで良いのだが、
事務局が考えたコンセプトがあったと聞いたが。
事務局:こちらで考えたものとしては「まちなかはキッチンだ」というもの
委員:良いと思う。中札内は郊外型レストランが話題になったりと食によるにぎわいづくり
に強みがあるように思う。
委員:農家さんから食材の提供を受けたり、それを使ったオリジナル料理の祭典を行ったり
可能性は沢山ある。
吉岡:まちなかは共進会場である、というのを思いついた。自発的に食材や加工品を
持ち合ったりするものである。
これまではまちなかに求められるものは買い物機能だけだった。これから求められ
るのは付加機能である。それが例えば娯楽であり繋がりであったり、あるいは学び
であったりするのだと思う。それがどんな場であるかを決めていけばいい。
委員:次回までの宿題として、
「こんな場があれば村の人たちが楽しんでくれるのでは」
という案を1人5個まで考えて来てはどうか。仮に何でもできる場所があったと
して、できる条件はすべてそろっているなら、という条件で、その上で何をすれば
良いかを考えて欲しい。事務局も1人5個考えてきてください。
委員:我々住民側とは違った視点があると思う。是非考えて欲しい。
会長:委員から課題が出た。案は沢山あった方が良い。皆さん頑張って考えてください。
4 その他
・次回の開催は4月10日(金)
5 閉会
20:00