１ ② 「 行 政 機 関 は ，終 審 と し て 裁 判 を 行 ふ こ と が で き な い 」（ 憲 法 76 条 2 項 後 段 ）が ，こ れ は 行 政 機 関 が 司 法 的 作 用 を 行 う こ と を 一 切 禁 じ る 趣 旨 で は な く ， 通常裁判所に出訴する途を開いておけばよい。したがって，行政機関が前審と して裁判をすることは可能である。 ２ ③ 援助の要求は，突発的な事案に対応しようとするものであって，個々の 事案について行われるものであることから，恒常的な援助の要求（例えば，警 察官の常駐的派遣を要求することなど）を行うことは許されないと解される。 ３ ④ 判 例 は ，強 盗 の 意 図 を 隠 し て「 こ ん ば ん は 」と 挨 拶 し ，家 人 が「 お 入 り 」 と答えたのに応じて住居に入った事案につき，外見上家人の承諾があったよう にみえても，真意による承諾を欠き，住居侵入罪が成立するとした（最大判昭 24.７ .22） 。 ４ ① 緊急逮捕については，通常逮捕と同様，私人にその権限はなく，したが って緊急逮捕の要件を具備した被疑者を発見した場合であっても，私人がこれ を逮捕することは許されない。 ５ ⑤ 部 隊 に 対 す る 敬 礼 又 は 答 礼 は ， そ の 指 揮 官 に 対 し て 行 う （ 警 察 礼 式 24 条）。 ６ ③ 質屋営業は質物に質権を設定し，目的物の占有を移転することが必要で ある。したがって，質屋が質物をとることなく業として金銭の貸付を行えば， その行為は質屋営業ではなく，貸金業法の適用を受ける貸金業である。 ７ ① 「司法警察職員捜査書類簡易書式例」の対象外事件には，通常逮捕又は 緊急逮捕した事件が挙げられているが，現行犯逮捕した事件は含まれない。 ８ ④ 正しくは，「事務所の外部から見通すことができる状態にしてその内 部に，付近の住民に不安を覚えさせる物品として国家公安委員会規則所定のも の を 設 置 す る こ と 。 」 で あ る （ 暴 力 団 対 策 法 29 条 2 号 ） 。 ９ ⑤ 「場所を移動しないで，道路に露店，屋台店その他これらに類する店 を出す行為」は，道路における禁止行為ではなく，道路使用許可の対象となる 行 為 で あ る （ 道 交 法 77 条 1 項 3 号 ） 。 10 ② 「 徳 川 慶 喜 」は ，江 戸 幕 府 第 15 代 将 軍 で あ る が ，1866 年 に 将 軍 職 を 継ぎ，翌年，朝廷に大政奉還を行った。金沢文庫は，鎌倉時代中期，「北条実 時」が自分の別荘内に創設した文庫である。
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