国際協力論

科目名
Course Title
単位数
国際協力論
2単位
International Cooperation
必修・選択
選択
担当教員氏名
岩波 由香里
後期第 部開講
【講義の主題と目標】
貧困や戦争、テロや環境問題など、国際社会に蔓延する問題のほとんどは、諸国家が協力しあ
うことで解決したり、問題の程度を軽減することが可能である。にもかかわらず、多くの場合、
諸国家は協力し合うことができず、その結果、問題が悪化したり、新たな問題が引き起こされた
りしてきた。これらの問題は、全人類にとって、解決しておくほうが望ましいものであるが、な
ぜ諸国家は協力し合えないのだろうか。この講義では、ゲーム理論を用いて、諸国家が協力でき
ない理由を考察するとともに、国家が協力できなかった実際の例を参考に、どのような解決策が
可能であったかについて模索していく。
【講義の概要】
本講義では、諸国家の協力を阻むいくつかのメカニズムを紹介する。受講生は、予めゲーム理
論の知識を保持していなくてもよいが、きちんと授業に出席して基本的な解法を理解する必要が
ある。また、講義では理論以外にも、諸国家が協力できなかった事例や協力できた事例を紹介す
る。受講生には、メカニズムをきちんと理解するだけでなく、どのような解決策が最も望ましい
かについて、自分なりの意見を持つことが望まれる。
【講義計画】
第 1 回 はじめに
第9回
プリンシパル・エージェント問題 2
第 2 回 協力問題 1
第 10 回 不確実性に起因する問題 1
第 3 回 協力問題 2
第 11 回 不確実性に起因する問題 2
第 4 回 協力問題 3
第 12 回 不確実性に起因する問題 3
第 5 回 協力問題 4
第 13 回
まとめ
第 6 回 調整問題 1
第 14 回
まとめ
第 7 回 調整問題 2
第 15 回
期末テスト
第 8 回 プリンシパル・エージェント問題 1
【評価方法】
期末テスト 100%
・授業中の態度が悪く、注意をしても改善がみられない場合は、失格となる場合がある。
・また、出席点を考慮する場合がある。
【テキスト又は参考書】
・特になし
【コメント】
・授業中に配布されたハンドアウトは、後日再配布されることはない。
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