自転車に乗る人を対象とした 道路状況取得システム

自転車に乗る人を対象とした
道路状況取得システム
ブー ディン ロン ‡
dra
1.
概要
4.
自転車は, 日常生活の中でよく用いられる.特に狭い
範囲や,街中での走行に適している.また,低いコスト
や運動効果も期待できるため,自転車を利用する人は非
常に多い.しかし自転車走行における問題点として,急
な坂などの自転車で走行しづらい場所を自転車に乗る人
が事前に把握できない点が挙げられる.そのため,地図
情報を参考に目的地までの経路をたてても走行しづらく,
余計に時間がかかったり,疲れてしまうことがある.
本研究では地図情報に路面の状態の情報を付加するこ
とによって,自転車に乗る人が道路の情報を事前に知る
ことができるシステムを作成する.この目的を達成する
アプローチとして、加速度センサーと GPS を利用し、道
の状況を取得し、地図上に表示する。
2.
親 : 小川 正幹 †
richie
設計
4.1 実装環境
今回の本システムの実装方法について述べる.実験で
はハードウェアに Vaio-U の PC,SunSpot のセンサー,
GPS 設備.OS は Windows Vista,使用言語は Java 言語.
4.2 ソフトウェア構成図
ソフトウェア構成図を図 1 に示す.
道の情報の取得とマッピング手法
2.1 路面状況認識
SunSpot のセンサーを利用し,加速度を得る. アーク
サイン関数で道路の角度を計算し,路面状況を推測する.
路面状況を区別する.
• 上り坂:上がる角度は3以上
• 下り坂:下がる角度は3以上
• 平たい道
2.2 位置情報取得
GPS を利用し,データを解析し, 現在の経度と緯度を
取得する.
2.3 マッピング手法
自転車に乗っている時, 1秒に1回位置情報を取得し,0.5
秒に1回センサーのデータを取得し, 30m の間隔で処理
したデータをファイルに書き込む.書き込むフォーマッ
トのサンプル:
13926.0951 3522.5752 13926.1891 3522.6141 4.27894
マッピングした後ファイルをアップロードする.
3.
地図に情報追加手法
アップロードしたファイルからデータを読み込み, 解
析する.
GPS から取得した位置情報と Google の地図の位置情
報が少し違うから, 経度と緯度を転換することが必要で
ある.
Google Map API を利用し, 地図上道路状況によって
色の線で表示する. Web のプログラムなので、多くの人
が情報をとる。
† 慶應義塾大学,
‡ 慶應義塾大学,
政策・メディア研究科修士
環境情報学部3年生
図 1: ソフトウェア構成図
5.
評価方針
道の状況を正確に計算することによる評価を行う.
道路状況の評価方法は取得したデータと実際に観察す
る状況に比べ, 違うことは少なければ少ないほどいい. 評
価結果は平坦な道は 62.5 %正確に認識し、険しい道の
率は 50.0 %である.
考察した、坂道を認識するのは下がりより上がりのほ
うが正確である. そして平坦な道でも歩道で走ると, 認
識は誤解がある. また角度平均をとるから、同じ速度で
走れば認識が正確である.
6.
まとめ
現状はデモとして自分で狭い範囲の道情報を作成した.
たくさんの人が情報をアップロードすれば, 広い範囲の
道路情報が作成できる.
道の状況を取得し, 自転車に乗る人をサポートする情
報システムを提案した.