2015 年度AO選抜 文学部 専攻等 東洋研究学域「課題論文方式」 1次 最終 合格者数 合格者数 9 8 7 志願者数 東洋研究学域 【選考講評】 1.一次選考<ES(エントリーシート)と課題レポート> ①評価ポイント 一次選考では、調査書、評定平均値、高校での活動や学習についての資料など、エ ントリーシートおよび課題レポートについて審査を行いました。エントリーシート に関しては、志望理由が明確に示されているかどうか、課題レポートに関しては、明 確な問題意識を持っているか、しっかりと自分の考えが述べられているか、結論がき ちんと提示されているか、という点を評価ポイントとしました。 ②解答状況 課題レポートでは、全体的に自分の意見がしっかりと述べられているものが多く、 その点は高く評価できました。すでに東洋学や語学の専門知識をもとにして論述が なされているレポートも多くあり、本学での勉強に向けての意識が高いということ がわかりました。 2.二次選考<課題論文と面接> ①評価ポイント 課題論文に関しては、論文の内容を正確に理解し、論旨を明確に論述しているかど うか、また、誤字・脱字や表現上のミスがないかどうかを評価ポイントとしました。 面接については、課題論文に書いた自分の意見を簡潔にまとめて説明できるかどう か、また本学域を志望した理由や、入学した場合にどういう勉強や活動をしたいとい う明確な考えを持っているかどうかを評価ポイントとしました。 ②解答状況 課題論文については、全体的に誤字や表現上のミスが目立ちました。また、規定の 字数に達していないものや中途で終わっているものもあり、論述する時間をうまく 配分しなかったことが原因と思われました。面接では全員、自分の考え、自分の希望 をしっかりと述べることができ、論文の趣旨や質問の意図を正確に理解できていま した。 ③試験内容 東アジア文化圏についての課題論文の内容を要約し(800 字)、論題論文に対する 自分の意見を述べる(1200 字)問題を出題しました。 ④出題の意図 今回の課題では、東アジア文化圏と日本との相互理解について、課題論文をしっか りと読むことができるかという理解力を見ました。また、理解した内容に対する自分 の考えや意見が、どのような形で文章に表現できるかという基礎的な表現能力を見 ました。 ⑤受験生に望むこと、その他気付いた点 課題論文では、すこし誤字が目立ったのが残念でした。文章の内容を理解し、考え をまとめることはもちろん大切なことですが、それ以前に、漢字を正確に書けるよう にしなければなりません。漢字を正しく書くことは大学で学習する上での基礎的な 力ですから、しっかりと身につけてもらいたいと思います。 面接では、あらかじめ回答を準備して覚えてきた方が多かったように思います。準 備をするのはもちろん良いことですが、あまりに定型的な回答だと、こちらとしては 受験生の皆さんの本来の能力が見えづらくなってしまいます。逆に想定外の質問に 戸惑う姿も見られました。想定外の質問であってもあせって答える必要はありませ ん。考える時間を与えますので、少し考えて整理してからしっかりと自分の考えや希 望、夢などを語ってもらった方が、聞く側としても高い評価を与えられると思います。 以上
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