対人援助者監督指導(スーパービジョン)における事例提出について

対人援助者監督指導(スーパービジョン)における事例提出について
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事例を使用する日程
10月17日(土)から、A 日程の方は11月6日まで
B 日程の方は11月 7 日まで
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どのような事例を選ぶか
・困った(考えさせられた)事例
・行き詰まっている事例
・職場全体として、その支援や対応に困っている、課題となっている事例
・介護支援専門員個人として、その支援に葛藤や問題を感じている事例
・自分自身の支援の事例
・スタッフの指導で困っていること
・サービス提供者との関わりで困っていること
・指導的立場として部下や職場の課題を事例 など
上記のポイントを参考としてください。ただし、あくまでも参考ですので、該当しな
い事例であっても問題はありません。また、予防給付にかかる事例でもかまいません。
自らがスーパービジョンを受けている、上司や同僚に相談している、もしくは、一般
のケアマネに対してスーパービジョンを行っている、相談を受けているものの中からで
もかまいません。
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事例様式
必ず所定の様式にて作成してください。(パソコン、手書きどちらでも結構です)。
パソコン用様式は、滋賀県社会福祉協議会のホームページからダウンロードしてくだ
さい。
*滋賀県社会福祉協議会 HP → 福祉の研修 → 福祉研修センターの研修 →
介護支援専門員研修
→ 主任介護支援専門員研修 → スーパービジョン(事
例様式 word)
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個人情報について
プライバシー保護のため、事例記載にあたっては、当事者が特定される情報(氏名、
住所、会社名等)の具体的な表記は避け、十分注意してください。
また、事例は演習終了後は受講者自身が回収してください。
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事例提出方法
9月25日(金)研修2日目に、1 部を受付で事務局に提出してください。
10月17日(土)に、8部をコピーして研修会場にご持参ください。
例
示
事例提出の理由;利用者・家族と職員の狭間で対応について困っており、今後の対応
について検討したい。
困った(考えさせられた)事例の紹介
困った(考えさせられた)場面が生じた場所:地域包括支援センター
困った(考えさせられた)場面が生じた時期:平成 27 年 8 月~9 月
タイトル:虐待の疑いがあると訴える職員の指導について
1.困った(考えさせられた)場面に至るまでのいきさつ
8 月中旬に、モニタリングの為に家庭訪問していたA職員が帰ってくるなり、「あの長女の態度
は許せない。調査中に横から口をはさみ、母親が答えられないでいると、そんなことも分からない
のかなどといって、母親の頭をこづいたり、罵声を浴びせたりする。私が注意すると、そんなこと
いわれなくても、私は看護師だからわかっていると逆に私を攻撃する。母親もおびえている様子
が伺え、虐待しているのではないか。きっと虐待しているに違いない。」と興奮気味に話す。
ちょうど、勤務時間終了時でもあったので、そのままばたばたとA職員は帰宅する。
その後、長女から、抗議の電話が入る。
「今日家に帰ると、Aさんという人が勝手に家に上がり込
んでいた。母親の了解をとったというが、私は聴いていない。夜勤あけで疲れていたので、早く調
査を終えて欲しかったので、母親に回答を促すと、私に対して注意をした。母親の認知症の状況は
私が一番知っている。非常に不愉快だ、問題にする。」といって、一方的に電話を切る。
2.困った(考えさせられた)場面の展開
翌日、市役所からも、「Bさん(長女)から、Aさんについて苦情が寄せられた。どうなってい
るのか。
」との問い合わせがあった。Aさんにそのことを伝えると、烈火のごとく怒り、
「私に母親
を虐待していることを知られたので、そんなことを言っているのだ。私は訪問について、母親の了
解も得ているし、そんなことを言われることはない。それよりも虐待されている母親を今後どうし
ていくのかが問題だ。
」言う。念のために、母親が利用しているデーサービス事業所に電話すると
「母親に対する高圧的な態度は気になっているが、特に問題は生じていない。」との回答を得る。
今後、このケースについて会議を開催して対応を考えたいと思っているが、その対応に苦慮して
いるのが現状である。
記載例は、自分自身の事例ではなく、指導的立場の者として部下や後輩職員の対応の課題を例としている。
必ずしも記載例のように指導的立場の視点から事例を書く必要はありません。
・自分自身の支援を事例とする
・指導的立場として部下や職場の課題を事例とする
どちらでも結構です。