226 鉄（Fe） 1.需給動向 1-1.世界の需給動向鉄は強度があり、加工し

1.需給動向
鉄（Ｆｅ）
1-1.世界の需給動向
鉄は強度があり、加工しやすく、安価に大量生産が可能であることから、建材から産業機械、電気機械、船
舶や自動車、容器など様々な分野で広く使われている。鉄には色々な種類があり、製錬・圧延工程、炭素及び
その他金属の含有量などによって強度や特性が異なる。
炭素を含む本来の鉄は硬くてもろい性質を持っている。鉄鉱石を高炉で還元して取り出した銑鉄の場合、炭
素が 1.7～2.0％以上含まれており、硬くてもろい状態のままである。これを、転炉や電気炉を用いて、酸素と脈
石（鉱物成分）などの不純物を取り除き、また炭素の含有量を 2.0％以下へと脱炭製錬したものが鋼である。こ
の鋼は様々な鋼材の原材料になる。鋼はその後、圧延、鋳造、鍛造、押出し、粉末冶金法などの更なる工程
を経て鋼材となる。現在の主流は圧延法で、圧延法によって造られた鋼材は大きく普通鋼と特殊鋼に分かれ
る。日本で市販される鋼材は日本工業規格（JIS）によって規定されており、普通鋼は一般加工用と構造用に大
別されている。一般加工用の普通鋼は炭素の含有量が 0.15％以下の薄板の極軟鋼で、一般建材（耐震材の
金具）、生活日用品（事務机、ロッカー、鋼製棚など）、自動車部品（ドアの外板、フレーム）、電気制御盤、家電
製品の外枠、ドラム缶、カメラ、鋼製箱物製品（大型キャビネットなど）などに使用されている。構造用普通鋼は
炭素の含有率が 0.15％～0.3％の軟鋼で、厚板が多く、鋼板、棒鋼、形鋼として機械部品（躯体、外板材）や橋、
船舶、車両、その他構造物の主要・補強部材、圧力容器などに使用されている。
一方、特殊鋼は炭素の含有量の規定のほか、更にクロム、ニッケル、モリブデンなどを加えて機械強度や
靭性、耐食性、耐熱性、溶接性、加工性、耐磨耗性、耐衝撃性などをその使用用途によって普通鋼をより改善
させた鋼材である。特殊鋼の種類には工具鋼、構造用鋼、特殊用途鋼などがある。代表的な工具鋼には炭素
を多く含む炭素工具鋼や、タングステン、クロム、ニッケルなどを含む合金工具鋼、同じくタングステン、クロム、
バナジウムなどをより多く含む高速度工具鋼などがある。
その他特殊用途鋼には、バネ鋼、軸受け鋼、ステンレス鋼、高マンガン鋼、高張力鋼など色々ある。代表的
な特殊用途鋼であるステンレス鋼（SUS 材）の場合、クロム、ニッケル、モリブデンを加え耐候性、耐食性を向
上させ、医療用メスや包丁、ナイフ、産業機械、食器、キッチン、医療機器、建材、原子力プラントなどで幅広く
使用されている。
鉄の原料は主に土壌や岩石、鉱物中に化合物（磁鉄鉱（Fe3O4）、赤鉄鉱（Fe2O3）、褐鉄鉱（Fe2O3・nH2O、黄
鉄鉱（FeS2））として存在している。鉄は地殻の元素中に約 5.0％含まれており、酸素（46.6％）、ケイ素（27.7％）、
アルミニウム（8.1％）に次いで 4 番目に多く存在する。
鉄鋼製品は、この鉄鉱石を主原料として高炉と転炉を用いる転炉法（間接還元製鉄）及び直接還元製鉄法
（DRI；Direct Reduced Iron）と、原料として主に鉄スクラップを用いて電気炉で製鋼する電気炉法などにより製
造される。DRI は鉄鉱石（塊鉱石・ペレット）を還元ガスや石炭などの還元剤を使って低温で直接還元する製鉄
法で製造したものである。DRI は還元時に鉱石から酸素が抜けるため多数の気孔が空いた形状をしており、
その形状からスポンジ・アイアンとも呼ばれている。DRI は電炉鋼の生産において不純物を希釈するための
清浄鉄源として使われている。
まず、高炉による鋼材の製造工程は大きく製銑、製鋼、圧延（熱間、冷間）の 3 段階に分かれている。製銑
の段階では主原料の鉄鉱石とコークス、石灰石を高炉に投入して銑鉄をつくる。製鋼の段階では銑鉄と鉄くず
などを転炉に入れて粗鋼を生産する。高炉から転炉の工程で造られた粗鋼には 0.3～4.5％の炭素が含まれ
ており、主に圧延用、鍛鋼用、鋳鋼鋳込用などその用途よって鋼塊が造られる。
電気炉では高炉から造られた溶銑の代わりに、鉄のスクラップを原料として使用する。電気炉にはアーク式
と高周波誘導式があるが、主流はアーク式である。アーク式の電気炉には太い電極が垂直に差し込まれてお
り、電流を流すと炉の中のスクラップとの間でアークが発生する。このとき発生した電弧熱で鉄スクラップが溶
ける。さらに、より高温にするため酸素を吹き込み、反応熱を得る酸化精錬を行う。その後の還元精錬では酸
化精錬でできた酸化性の電気炉スラグを炉の外へ出し、粉コークスと生石灰などを加えて、還元性の電気炉
スラグを形成させる。スラグの常時還元性を保つため、さらに粉コークス、フェロシリコンなどを加えながら鋼
を目的とする成分にしていく。一つの電気炉でできる鋼の量は 50～120t で、超大型の炉では 200t を生産でき
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るものもある。
転炉や電気炉で造られた溶鋼は一旦固めるため連続鋳造という工程を経てスラブ、ビレット、ブルームなど
と呼ばれる半製品になる。さらに、これを圧延（熱間・冷間）して熱間圧延製品（鋼矢板、軌条、形鋼、棒鋼、線
材、鋼板、鋼帯など）や冷間圧延製品（薄板、鋼板、広幅帯鋼、磨帯鋼、電気鋼帯など）を作る。
圧延以外の加工法としては古くから鋳造法、鍛造法などが用いられている。鋳造法は高温で液体状態にし
た原料を型に流し込み、冷やして目的の形状に固める加工方法である。
鍛造法は鋼塊、鋼片、圧延鋼材などをハンマー等で叩いて圧力を加える事で、金属内部の空隙をつぶし、
結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度を高めると共に目的の形状に成形する加工法である。一方、型鍛
造は型の中に圧延鋼材を入れてこれを圧縮形成する方法である。寸法の決まった小型品の量産に適してい
る。
（1）鉄鉱石生産量
世界の鉄鉱石の生産量を表 1-1、図 1-1 に示す。2013 年の世界の鉄鉱石の生産量は前年比 105％の
3,107,978 千 t であった。鉄鉱石の主要生産国は、中国、豪州、ブラジル、インドなどで、このうち中国での生産
量が全体の 46.2％を占めている。豪州における 2013 年の鉄鉱石生産量は前年比 117％となった。ここ 4～5
年間で資源会社が進めてきた拡張計画が波に乗り始め、出荷できる状態が整っている。
中国や豪州の鉄鉱石生産量が拡大した一方で、ブラジル、インド、ロシアが軒並みマイナスとなった。これ
らの地域では鉄鋼需要が伸び悩んでおり、以前は注目されていた新興国や BRICs では需要が減速している。
表 1-1 世界の鉄鉱石生産
単位：千Mt
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
13/12比構成比
中国
310,105
420,493
588,171
707,076
824,016
880,176 1,065,608 1,314,975 1,328,519 1,436,388
108%
46.2%
豪州
234,002
261,796
275,042
298,997
342,435
394,069
433,452
477,332
519,693
609,205
117%
19.6%
ブラジル
261,696
281,462
317,800
354,674
350,707
290,783
372,120
398,130
400,822
384,546
96%
12.4%
インド
145,942
165,230
180,917
196,314
216,312
227,570
209,068
195,800
152,600
136,100
89%
4.4%
ロシア
94,895
96,828
103,900
104,660
99,904
92,050
95,484
103,553
104,012
99,741
96%
3.2%
南ア
39,322
39,542
41,326
42,083
48,983
55,313
58,709
58,026
66,974
71,878
107%
2.3%
ウクライナ
66,000
69,456
74,000
77,949
72,687
66,477
78,541
80,406
81,967
69,868
85%
2.2%
米国
54,724
54,300
52,700
52,000
52,960
26,471
49,490
53,640
52,260
50,470
97%
1.6%
カナダ
28,596
28,343
34,094
32,834
30,847
31,704
36,058
35,674
36,326
41,841
115%
1.3%
イラン
18,205
26,244
31,538
33,639
31,226
31,994
35,519
48,134
48,000
37,650
78%
1.2%
その他
117,177
123,993
135,000
129,157
129,253
111,200
135,240
150,894
163,633
170,291
104%
5.5%
合計
1,370,663 1,567,687 1,834,488 2,029,383 2,199,329 2,207,807 2,569,290 2,916,564 2,954,806 3,107,978
105% 100.0%
出典：World Bureau of Metal Statistics 「World Metal Statistics Yearbook 2014」World Iron Ore Production
（千Mt）
3,500,000
その他
3,000,000
2,500,000
2,000,000
インド
ブラジル
豪州
中国
鉄（Ｆｅ）
1,500,000
1,000,000
500,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 1-1 世界の鉄鉱石生産
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（2）銑鉄生産量
世界の銑鉄の生産量を表 1-2、図 1-2 に示す。2013 年の世界の銑鉄生産量は前年比 104％の 1,168,397 千
t となっている。銑鉄の地域別生産量においても中国が 708,970 千 t を生産し、世界の生産量の 60.7％を占め
ている。
2013 年の日本の銑鉄生産量は前年比 103％で内需主導の年であった。内需は増税前の駆け込み需要が
起きたほか、アベノミクスに伴う土木需要の拡大、再開発等による建築需要の回復、復興需要の引き続き堅
調な需要に支えられ、前年を上回る結果となった。
表 1-2 世界の銑鉄生産
2004
2005
2006
2007
2008
中国
251,851
344,732
413,641
476,604
483,226
日本
82,974
83,058
84,270
86,771
86,171
インド
25,117
27,125
28,256
36,488
37,313
ロシア
50,321
48,410
51,742
51,043
48,295
韓国
27,556
27,309
27,559
29,437
31,043
米国
42,291
37,222
37,903
36,337
33,729
ウクライナ
31,056
30,782
32,950
35,647
30,981
ドイツ
30,018
28,854
30,360
31,150
29,111
ブラジル
34,558
33,884
32,452
35,571
34,925
台湾
10,354
9,447
10,407
10,518
9,823
フランス
13,198
12,705
13,013
12,426
11,372
イギリス
10,180
10,189
10,696
10,960
10,137
トルコ
5,836
5,970
5,952
6,235
6,704
イタリア
10,604
11,423
11,497
11,110
10,377
オーストリア
4,847
5,444
5,547
5,908
5,795
カナダ
8,828
8,274
8,305
8,579
8,770
オランダ
6,011
6,031
5,417
6,412
5,998
その他
73,523
69,850
71,074
70,302
65,812
合計
719,123
800,709
881,041
961,498
949,582
出典：World Steel Association 「Steel Statistical Yearbook 2014」 Pig iron
単位：千Mt
2009
2010
2011
2012
2013
13/12比構成比
568,634
595,601
645,429
670,102
708,970
106%
60.7%
66,943
82,283
81,028
81,405
83,849
103%
7.2%
38,233
39,560
43,624
47,987
51,359
107%
4.4%
43,945
47,934
48,117
50,529
50,111
99%
4.3%
27,284
35,065
42,213
41,734
41,045
98%
3.5%
19,018
26,843
30,227
32,062
30,308
95%
2.6%
25,676
27,349
28,867
28,500
29,094
102%
2.5%
20,104
28,560
27,944
27,048
27,176
100%
2.3%
25,135
30,955
33,319
26,900
26,200
97%
2.2%
7,939
9,358
12,718
11,785
13,319
113%
1.1%
8,104
10,137
9,698
9,532
10,276
108%
0.9%
7,671
7,233
6,625
7,183
9,471
132%
0.8%
7,004
7,679
8,173
8,613
9,180
107%
0.8%
5,692
8,555
9,838
9,424
6,933
74%
0.6%
4,353
5,621
5,815
5,751
6,152
107%
0.5%
5,273
7,666
7,323
7,654
6,100
80%
0.5%
4,601
5,799
5,943
5,917
5,681
96%
0.5%
48,016
58,922
57,750
52,137
53,173
102%
4.6%
933,625 1,035,120 1,104,651 1,124,263 1,168,397
104% 100.0%
（千Mt）
1,500,000
その他
韓国
ロシア
インド
日本
中国
1,000,000
500,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 1-2 世界の銑鉄生産
鉄（Ｆｅ）
（3）DRI生産量
世界の DRI 生産量を表 1-3、図 1-3 に示す。2013 年の世界 DRI 生産量は前年比 102％の 74,718 千 t であ
った。インドの DRI 生産量が前年比 89％と大きく減少したが、イランやメキシコ、サウジアラビア、ロシア、エジ
プトなどで前年を上回る生産量となった。
鉱物資源マテリアルフロー　2014
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
228
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表 1-3 世界の DRI 生産
単位：千Mt
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
13/12比構成比
インド
9,370
12,040
14,740
19,060
21,200
22,030
23,420
21,970
20,050
17,770
89%
23.8%
イラン
6,437
6,873
6,929
7,491
7,399
8,099
9,350
10,368
11,582
14,458
125%
19.4%
メキシコ
6,345
6,065
6,167
6,265
6,012
4,147
5,368
5,854
5,586
6,100
109%
8.2%
サウジアラビア
3,406
3,626
3,581
4,340
4,970
5,030
5,510
5,810
5,660
6,070
107%
8.1%
ロシア
3,140
3,340
3,280
3,410
4,500
4,600
4,700
5,200
5,125
5,329
104%
7.1%
エジプト
3,020
2,900
2,800
2,786
2,643
3,051
2,965
2,932
3,068
3,432
112%
4.6%
トリニダード・トバゴ
2,219
2,056
2,072
3,470
2,780
1,990
3,080
3,030
3,250
3,290
101%
4.4%
UAE
1,180
1,800
2,699
3,075
114%
4.1%
その他
20,439
19,808
19,314
20,142
18,403
15,306
14,932
16,286
16,413
15,194
93%
20.3%
合計
54,376
56,708
58,883
66,964
67,907
64,253
70,505
73,250
73,433
74,718
102% 100.0%
出典：World Steel Association 「Steel Statistical Yearbook 2014」 Direct reduced iron (DRI)
※DRIとは、鉄鉱石（塊鉱石・ペレット）を還元ガスや石炭などの還元剤を使って低温で直接還元する製鉄法で製造した「直接還元製鉄（Direct Reduced
Iron)」を示す。
（千Mt）
100,000
その他
サウジアラビア
メキシコ
イラン
インド
50,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 1-3 世界の DRI 生産
（4）粗鋼生産量
世界の粗鋼の生産量を表 1-4、図 1-4 に示す。2013 年の世界粗鋼生産量は前年比 106％の 1,649,303 千 t
で、このうちの 49.8％が中国による生産分であった。
中国における 2013 年の粗鋼生産量は前年比112％となった。同年の GDP成長率が同107.7％であるため、
GDP 以上の伸び率を示したことになる。中国での景気刺激策の実施が下支えになっていること、粗鋼生産能
力の拡大が続いていることが背景にある。
一方、中国での粗鋼生産増の影響により、韓国における 2013 年の粗鋼生産量は前年比 96％となった。韓
国企業も粗鋼生産能力を高めているものの、中国からの輸入量が増えたほか、経済状況の低迷、ウォン高で
建設や造船、自動車などで需要が伸び悩んでいることが背景にある。
表 1-4 世界の粗鋼生産
229
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
229
鉄（Ｆｅ）
単位：千Mt
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
13/12比構成比
中国
272,798
355,790
421,024
489,712
512,339
577,070
638,743
701,968
731,040
821,990
112%
49.8%
日本
112,718
112,471
116,226
120,203
118,739
87,534
109,599
107,601
107,232
110,595
103%
6.7%
米国
99,681
94,897
98,188
98,102
91,895
59,384
80,495
86,398
88,695
86,878
98%
5.3%
インド
32,626
45,780
49,450
53,468
57,791
63,527
68,976
73,471
77,264
81,299
105%
4.9%
ロシア
65,583
66,146
70,830
72,387
68,510
60,011
66,942
68,852
70,426
68,856
98%
4.2%
韓国
47,521
47,820
48,455
51,517
53,625
48,572
58,914
68,519
69,073
66,061
96%
4.0%
ドイツ
46,374
44,524
47,224
48,550
45,833
32,670
43,830
44,284
42,661
42,645
100%
2.6%
トルコ
20,478
20,965
23,315
25,754
26,806
25,304
29,143
34,107
35,885
34,654
97%
2.1%
ウクライナ
38,738
38,641
40,891
42,830
37,279
29,855
33,432
35,332
32,975
32,771
99%
2.0%
イタリア
28,604
29,350
31,624
31,553
30,590
19,848
25,750
28,735
27,257
24,080
88%
1.5%
メキシコ
16,737
16,195
16,447
17,573
17,209
14,132
16,870
18,110
18,073
18,208
101%
1.1%
フランス
20,770
19,481
19,852
19,250
17,879
12,840
15,414
15,780
15,609
15,685
100%
1.0%
イラン
8,682
9,404
9,789
10,051
9,964
10,908
11,995
13,197
14,463
15,422
107%
0.9%
スペイン
17,621
17,826
18,391
18,999
18,640
14,358
16,343
15,504
13,639
14,252
104%
0.9%
カナダ
16,305
15,327
15,493
15,572
14,945
9,292
13,009
12,891
13,507
12,415
92%
0.8%
その他
217,305
213,188
222,908
232,601
221,225
172,980
203,306
212,457
201,673
203,492
101%
12.3%
合計
1,062,541 1,147,805 1,250,107 1,348,122 1,343,269 1,238,285 1,432,761 1,537,206 1,559,472 1,649,303
106% 100.0%
出典：World Steel Association 「Steel Statistical Yearbook 2014」 Crude steel production
鉱物資源マテリアルフロー　2014
2015/03/18
13:31:51
（千Mt）
2,000,000
1,500,000
その他
韓国
ロシア
インド
米国
日本
中国
1,000,000
500,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 1-4 世界の粗鋼生産
1-2.国内の需給動向
鉄（Ｆｅ）
（1）鋼材
鋼材の国内需給を表 1-5、図 1-5、図 1-6 に示す。
2013 年の国内における鋼材の需給動向は 104,667 千 t の供給に対し、需要は 93,769 千 t であった。普通鋼
及び特殊鋼の生産量は前年比 104％の 95,240 千 t であった。このうち、普通鋼の生産量は前年比 103％の
75,478 千 t、特殊鋼の生産量は前年比 105％の 19,762 千 t、鋳鍛鋼・鋳物等（鋳鋼品、鍛鋼品、鋳鉄管、銑鉄鋳
物）の生産量は前年比 98％の 4,632 千 t であった。
2013 年の鋼材の内需は前年比104％の 57,593 千t であった。内訳は普通鋼の需要が全体の 80％の 45,940
千 t で、特殊鋼の需要が 20％の 11,653 千 t であった。用途別需要では、自動車、建設用、船舶用の順で需要
量が大きい。自動車向けの需要は前年比 101％の 13,071 千 t と全体需要の 23％を占めている。建設需要は
前年比 111％の 12,866 千 t、船舶需要は前年比 92％の 3,750 千 t であった。
自動車用普通鋼において、2011 年は震災の影響で需要が減少、2012 年は前年の反動に加え、同年 9 月に
終了したエコカー減税により需要が回復した。2013 年は夏場以降から増税の駆け込み需要向けに需要が堅
調であった。
一方、自動車用特殊鋼は底堅い需要をキープしている。ハイテン鋼の活用により車体の軽量化が進展して
いるほか、海外自動車生産増を背景にハイテン鋼等の特殊鋼輸出が堅調に増えている。また、普通車のみな
らず軽自動車もハイテン鋼採用比率が高い。
建設では 2013 年 10 月以降から消費税増税前の駆け込み需要が拡大、アベノミクスに伴う公共工事の土木
需要増、復興需要の本格化、インターネット通販ビジネス拡大に伴う物流倉庫需要増が背景にある。
船舶用は普通鋼の2013年の需要が前年割れとなったものの、2013年春から輸出船契約が回復し始めてお
り、秋に底入れして以降は回復感が出始めている。
産業機械用では建設機械における排出ガス規制前の駆け込み需要やアベノミクス効果等により需要が好
調であった。
容器用の中には飲料缶や食缶、18L 缶等が含まれる。食缶や 18L 缶は需要が安定しているものの、飲料缶
向けの需要は微減傾向にある。缶コーヒーが PET ボトルへの代替やコンビニのドリップコーヒーへの需要シ
フトの影響により苦戦を強いられる傾向にあるほか、一部の飲料メーカーの中に缶コーヒー用のパッケージを
スチール缶からアルミ缶に切り替えている影響も生じている。
鉱物資源マテリアルフロー　2014
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
230
230
2015/03/18
13:31:51
表 1-5 鋼材の国内需給
231
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
231
鉄（Ｆｅ）
単位：千Mt
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013 13/12比
普通鋼
81,847 79,229 81,314 85,027 82,703 62,024 75,610 72,816 73,238 75,478
103%
特殊鋼
19,175 19,568 20,065 20,404 20,594 12,391 19,327 19,203 18,768 19,762
105%
圧延1）
小計
101,022 98,797 101,379 105,431 103,297 74,415 94,937 92,019 92,006 95,240
104%
鍛鋼品
651
702
743
742
738
494
613
623
619
612
99%
生産鋳鍛鋼・
鋳鋼品
258
281
291
303
309
207
218
230
213
193
91%
鋳鉄管
453
403
445
416
434
404
316
300
330
345
104%
3)
鋳物等
3,528
供
銑鉄鋳物
4,102
4,299
4,422
4,484
4,315
2,614
3,469
3,587
3,481
97%
給
小計
5,463
5,685
5,901
5,945
5,796
3,720
4,617
4,681
4,749
4,632
98%
小計
106,486 104,482 107,279 111,376 109,092 78,135 99,553 96,700 96,755 99,872
103%
普通鋼
3,456
4,233
3,747
3,799
3,706
2,495
3,664
4,484
4,460
4,159
93%
輸入圧延
特殊鋼
299
294
241
286
205
181
293
400
541
633
117%
2)
鋳鍛鋼・鋳物等
1
2
3
150%
小計
3,756
4,527
3,987
4,085
3,910
2,676
3,956
4,884
5,003
4,795
96%
合計
110,242 109,008 111,266 115,461 113,002 80,811 103,509 101,583 101,758 104,667
103%
普通鋼
13,384 13,125 13,391 13,716 12,800
9,460 10,139 10,332 11,128 12,339
111%
特殊鋼
723
690
738
683
673
569
530
539
499
528
106%
建設用
鋳鍛鋼・鋳物等
小計
14,107 13,815 14,129 14,399 13,473 10,028 10,669 10,871 11,627 12,866
111%
普通鋼
1,921
2,070
2,373
2,586
2,471
910
1,619
1,687
1,501
1,646
110%
特殊鋼
1,390
1,458
1,595
1,724
1,725
691
1,463
1,609
1,293
1,353
105%
産業機械用
鋳鍛鋼・鋳物等
小計
3,311
3,528
3,969
4,309
4,195
1,601
3,082
3,296
2,794
2,999
107%
普通鋼
2,029
2,009
2,078
2,100
1,954
1,292
1,644
1,524
1,472
1,460
99%
特殊鋼
177
164
170
150
136
93
132
120
114
105
92%
電気機械用
鋳鍛鋼・鋳物等
小計
2,206
2,174
2,247
2,250
2,090
1,386
1,776
1,644
1,586
1,565
99%
普通鋼
607
604
612
607
525
381
451
460
453
450
99%
家庭用・
特殊鋼
193
176
201
194
172
126
161
160
153
172
112%
業務機器用鋳鍛鋼・鋳物等
小計
800
781
813
801
697
507
611
620
606
622
103%
普通鋼
4,289
4,864
4,998
5,330
5,641
5,586
5,476
5,144
4,018
3,666
91%
特殊鋼
140
139
146
169
195
125
106
96
78
84
107%
船舶用
鋳鍛鋼・鋳物等
小計
4,429
5,003
5,144
5,499
5,836
5,711
5,582
5,240
4,096
3,750
92%
普通鋼
10,763 11,136 11,652 12,082 11,370
7,359
9,601
8,867
9,037
9,098
101%
用
特殊鋼
3,636
4,151
4,269
4,485
4,291
2,855
3,855
3,782
3,896
3,973
102%
途自動車用
鋳鍛鋼・鋳物等
別
小計
14,399 15,287 15,921 16,567 15,661 10,214 13,456 12,648 12,933 13,071
101%
普通鋼
44
42
39
44
48
24
32
36
29
31
105%
特殊鋼
15
17
23
27
25
19
20
17
15
16
107%
鉄道車両用
鋳鍛鋼・鋳物等
小計
59
59
62
71
73
43
52
53
44
47
106%
普通鋼
39
38
42
45
42
26
33
38
41
39
94%
その他
特殊鋼
23
19
16
18
20
12
16
14
15
16
105%
輸送用機器
鋳鍛鋼・鋳物等
内
用
小計
62
57
58
63
61
38
49
51
57
55
97%
需
普通鋼
1,601
1,441
1,480
1,419
1,327
1,127
1,252
1,178
1,090
1,077
99%
1)
特殊鋼
33
37
57
60
52
25
40
43
38
37
99%
容器用
需
鋳鍛鋼・鋳物等
要
小計
1,634
1,479
1,537
1,479
1,379
1,153
1,292
1,221
1,127
1,114
99%
普通鋼
156
155
146
150
137
97
140
128
116
111
96%
特殊鋼
76
68
63
57
48
29
42
47
40
43
107%
その他
鋳鍛鋼・鋳物等
小計
232
223
209
207
185
127
181
175
156
154
99%
普通鋼
34,832 35,485 36,812 38,079 36,314 26,263 30,387 29,394 28,885 29,916
104%
用途別
特殊鋼
6,407
6,919
7,278
7,567
7,337
4,545
6,365
6,426
6,142
6,327
103%
合計
鋳鍛鋼・鋳物等
小計
41,239 42,405 44,090 45,645 43,650 30,808 36,751 35,819 35,027 36,243
103%
普通鋼
2,801
2,556
2,591
2,547
2,246
1,379
1,624
1,692
1,572
1,810
115%
特殊鋼
4,344
4,786
4,895
5,050
4,923
2,996
4,316
4,261
3,969
3,970
100%
次工程用
鋳鍛鋼・鋳物等
小計
7,145
7,342
7,486
7,597
7,169
4,375
5,940
5,953
5,541
5,781
104%
普通鋼
184
185
195
180
159
141
153
151
168
211
125%
特殊鋼
21
21
12
11
9
4
9
9
9
8
91%
再加工用
鋳鍛鋼・鋳物等
そ
小計
206
206
207
191
168
146
162
160
177
219
124%
の
普通鋼
17,398 16,514 16,804 16,454 14,980
9,982 11,704 12,624 13,068 14,003
107%
他
特殊鋼
1,468
1,442
1,474
1,378
1,269
766
1,469
1,446
1,424
1,349
95%
販売業者
鋳鍛鋼・鋳物等
小計
18,866 17,956 18,278 17,832 16,248 10,747 13,174 14,070 14,492 15,351
106%
普通鋼
20,383 19,255 19,590 19,181 17,385 11,502 13,481 14,466 14,808 16,024
108%
その他
特殊鋼
5,833
6,249
6,380
6,439
6,201
3,766
5,794
5,717
5,402
5,327
99%
合計
鋳鍛鋼・鋳物等
小計
26,217 25,505 25,971 25,620 23,586 15,268 19,276 20,183 20,210 21,351
106%
普通鋼
55,215 54,741 56,403 57,260 53,699 37,765 43,868 43,860 43,693 45,940
105%
特殊鋼
12,240 13,169 13,658 14,006 13,537
8,311 12,159 12,143 11,544 11,653
101%
内需合計
鋳鍛鋼・鋳物等
小計
67,456 67,909 70,061 71,265 67,236 46,076 56,027 56,003 55,237 57,593
104%
普通鋼
25,941 23,038 24,342 25,197 26,428 22,341 29,308 27,372 27,678 28,464
103%
圧延
輸出
特殊鋼
5,375
4,589
5,326
5,789
5,909
4,824
7,782
7,710
7,852
7,659
98%
2)
鋳鍛鋼・鋳物等
39
43
84
39
68
84
40
23
29
52
179%
小計
31,355 27,670 29,752 31,025 32,405 27,249 37,130 35,105 35,559 36,175
102%
合計
98,811 95,579 99,813 102,290 99,641 73,325 93,157 91,108 90,796 93,769
103%
供給-需要
11,431 13,429 11,454 13,171 13,361
7,486 10,352 10,475 10,962 10,898
99%
出典：1）日本鉄鋼連盟統計 2）財務省貿易統計　3)経済産業省「鉄鋼・非鉄金属・金属製品統計」
※鋳鍛鋼・鋳物等は鍛鋼品、鋳鋼品、鋳鉄管、銑鉄鋳物を含む。
※鋳鍛鋼・鋳物等の輸出入量には鋳鉄管の統計値のみ計上されている。
鉱物資源マテリアルフロー　2014
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(千Mt）
供給
120,000
需要
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 1-5 鋼材の国内需給
（千Mt）
80,000
70,000
その他
60,000
その他用途別
50,000
容器用
電気機械用
40,000
産業機械用
船舶用
30,000
建設用
20,000
自動車用
10,000
0
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
図 1-6 鋼材の用途別及びその他国内需要
※その他用途別は家庭用・業務機器用、鉄道車両用、その他輸送用機器用、その他を
その他は次工程用、再加工用、販売業者を含む
鉄（Ｆｅ）
（2）フェロアロイ
製鋼時に副原料として使用されるフェロアロイの国内需給を表 1-6 に示す。
2013年の国内におけるフェロアロイの需給動向は2,623千tの供給に対し、需要は1,173千tであった。2013
年におけるフェロアロイの生産量は前年比 103％の 938.5 千 t であった。このうち、フェロマンガンの生産量が
49％の 460.9 千 t、フェロニッケルの生産量が 43％を占めている。2013 年におけるフェロアロイの内需は前年
比 100％の 933.2 千 t であった。
鉱物資源マテリアルフロー　2014
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
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表 1-6 フェロアロイの国内需給
2004
2005
フェロマンガン
437.4
448.6
シリコンマンガン
73.0
94.7
フェロシリコン
フェロクロム
13.5
12.4
生産フェロニッケル
374.2
391.1
1)
供
フェロタングステン
給
フェロモリブデン
3.32
4.02
フェロバナジウム
2.18
2.36
その他フェロアロイ
7.3
10.1
フェロアロイ合計
910.9
963.2
2)
2,000.3
1,899.3
輸入
合計
2,911.2 2,862.5
フェロマンガン
461.7
435.8
シリコンマンガン
49.2
71.0
フェロシリコン
0.72
0.80
フェロクロム
18.4
18.5
内需フェロニッケル
311.1
311.1
1)
需
フェロタングステン
要
フェロモリブデン
3.3
3.8
フェロバナジウム
2.4
2.2
その他フェロアロイ
7.3
10.6
フェロアロイ合計
854.2
853.8
136.0
149.0
輸出2)
合計
990.2 1,002.8
供給-需要
1,921.0 1,859.7
出典：1）経済産業省「鉄鋼・非鉄金属・金属製品統計」
2）財務省貿易統計
2006
406.2
59.4
13.1
335.9
4.23
2.04
13.1
833.9
1,888.3
2,722.2
462.9
54.7
1.20
18.1
292.0
4.3
2.1
12.2
847.5
155.0
1,002.5
1,719.7
2007
420.2
52.9
12.0
351.5
4.57
3.21
14.0
858.3
2,142.9
3,001.2
519.6
37.2
1.05
19.0
285.4
4.5
3.3
14.1
884.2
125.0
1,009.2
1,992.1
2008
431.2
58.9
10.9
301.4
4.55
3.48
14.5
824.8
2,220.8
3,045.6
571.6
40.0
0.97
20.6
241.6
4.5
3.2
15.7
898.2
114.0
1,012.2
2,033.4
2009
361.4
49.2
7.7
284.9
3.60
2.56
13.0
722.3
1,029.0
1,751.3
402.5
31.6
0.59
12.1
259.8
3.5
2.5
11.6
724.2
181.0
905.2
846.1
2010
453.3
49.9
16.2
348.4
4.62
4.19
16.4
892.9
1,848.2
2,741.1
531.4
28.0
0.92
23.0
304.5
4.7
3.3
15.8
911.6
187.0
1,098.6
1,642.5
2011
456.8
49.8
17.2
279.9
5.17
3.98
20.9
833.8
1,784.5
2,618.3
530.0
22.8
1.06
19.4
225.2
5.1
3.0
20.5
827.0
133.0
960.0
1,658.3
2012
436.2
52.3
19.4
371.9
4.62
4.40
19.4
908.1
1,704.2
2,612.3
543.9
22.9
1.05
17.5
321.0
4.5
3.9
18.3
933.2
230.0
1,163.2
1,449.2
単位：千Mt
2013 13/12比
460.9
106%
24.7
47%
21.7
112%
402.8
108%
4.55
99%
4.43
101%
19.4
100%
938.5
103%
1,684.8
99%
2,623.3
100%
537.3
99%
19.7
86%
0.80
77%
20.3
116%
325.0
101%
4.8
106%
4.9
123%
20.4
112%
933.2
100%
240.3
104%
1,173.5
101%
1,449.8
100%
2.輸出入動向
2-1.輸出入動向
国内に輸入される鉄は転炉鋼の製造に用いられる原料の鉄鉱石や、銑鉄、フェロアロイなどの素材もしくは
普通鋼鋼材、特殊鋼鋼材、鋼塊・半製品などの製品として輸入されている。
鉄の輸出入数量を表 2-1、図 2-1、図 2-2 に示す。2013 年の鉄の原料及び素材、製品の輸入合計は前年比
103％の 92,424 千 t であった。輸出量は前年比 102％の 42,672 千 t となった。
輸入においては鉄鉱石としての輸入が最も多く、全体輸入量の 93％を占めている。鉄鉱石の他には普通鋼
鋼材が全体輸入量の5％、素材のフェロアロイが2％のウエイトで輸入されている。2013 年の鉄鉱石の輸入量
は前年比 104％の 85,567 千 t、普通鋼の輸入量は前年比 93％の 4,159 千 t、フェロアロイは前年比 99％の
1,685 千 t であった。
鉄（Ｆｅ）
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鉱物資源マテリアルフロー　2014
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表 2-1 鉄の輸出入数量
単位：鉄鉱石は純分千t、その他千Mt
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013 13/12比
輸入
84,977
83,340
84,601
87,494
88,421
66,447
84,620
80,891
82,591
85,567
104%
原
鉄鉱石
輸出
0.4
35
23
17
0.0
0.0
0.0
0.1
0.1
0.4
313%
料
輸入-輸出 84,977
83,305
84,578
87,478
88,421
66,447
84,620
80,891
82,591
85,566
104%
輸入
694
1,081
1,439
1,492
988
299
594
581
215
213
99%
銑鉄
輸出
39
37
45
52
69
598
39
59
409
290
71%
輸入
2,000
1,899
1,888
2,143
2,221
1,029
1,848
1,785
1,704
1,685
99%
素フェロアロイ
輸出
136
149
155
125
114
181
187
133
230
240
104%
材
輸入
2,694
2,981
3,327
3,634
3,208
1,328
2,442
2,366
1,920
1,898
99%
小計
輸出
175
186
200
177
183
779
226
192
639
530
83%
輸入-輸出
2,519
2,794
3,128
3,457
3,026
550
2,217
2,174
1,280
1,368
107%
輸入
3,456
4,233
3,747
3,799
3,706
2,495
3,664
4,484
4,460
4,159
93%
普通鋼鋼材
輸出
25,941
23,038
24,342
25,197
26,428
22,341
29,308
27,372
27,678
28,464
103%
輸入
299
294
241
286
205
181
293
400
541
633
117%
特殊鋼鋼材
輸出
5,375
4,589
5,326
5,789
5,909
4,824
7,782
7,710
7,852
7,659
98%
輸入
99
281
63
242
140
49
98
224
287
165
58%
製鋼塊・半製品
輸出
3,112
4,072
4,514
4,831
4,760
5,844
5,228
5,162
5,519
5,966
108%
品
輸入
0.6
0.4
0.3
0.5
0.4
0.3
0.5
0.4
2.3
2.6
115%
鋳鍛鋼・
鋳物等※
輸出
39
43
84
39
68
84
40
23
29
52
180%
輸入
3,855
4,809
4,050
4,328
4,051
2,725
4,055
5,108
5,291
4,960
94%
小計
輸出
34,467
31,742
34,266
35,856
37,165
33,093
42,358
40,267
41,078
42,142
103%
輸入-輸出 -30,612 -26,934 -30,216 -31,528 -33,114 -30,368 -38,304 -35,160 -35,788 -37,181
104%
輸入
91,526
91,129
91,978
95,457
95,680
70,500
91,117
88,365
89,801
92,424
103%
合計
輸出
34,642
31,963
34,489
36,049
37,347
33,871
42,584
40,459
41,718
42,672
102%
輸入-輸出 56,883
59,166
57,490
59,407
58,333
36,629
48,533
47,906
48,084
49,752
103%
出典：財務省貿易統計、鉄鋼統計要覧、日本鉄源協会
純分換算率：鉄鉱石63％、鉱石以外100％
※原料は鉱石、素材は銑鉄、フェロアロイ、製品は普通鋼鋼材、特殊鋼鋼材、鋼塊・半製品、鋳鍛鋼・鋳物等（鍛鋼品、鋳鋼品、
鋳鉄管、銑鉄鋳物を含む）による。
※鋳鍛鋼・鋳物等における輸出入量には鋳鉄管の統計値のみ計上されている。
製品普通鋼、特殊鋼、鋼塊・半製品、その他（千Mt ）
素材銑鉄・フェロアロイ（千Mt ）
原料鉄鉱石（純分千t）
（純分千t・千Mt）
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 2-1 鉄の輸入数量
（純分千t・千Mt）
50,000
原料鉄鉱石（純分千t）
素材銑鉄・フェロアロイ（千Mt ）
製品普通鋼、特殊鋼、鋼塊・半製品、その他（千Mt ）
鉄（Ｆｅ）
40,000
30,000
20,000
10,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 2-2 鉄の輸出数量
鉱物資源マテリアルフロー　2014
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
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2-2.輸出入相手国
2-2-1.鉄鉱石
鉄鉱石は高炉メーカーが生産する転炉鋼の出発原料である。国内で転炉鋼を生産する企業は新日鐵住金、
JFE スチール、神戸製鋼所、日新製鋼の 4 社で、過去 10 年間の鉄鉱石輸入量は 2009 年のリーマン・ショック
の時期を除いては 80,000 千 t～85,000 千 t の水準を維持している。
鉄鉱石の輸入相手国を表 2-2、図 2-3 に示す。日本は鉄鉱石を全量海外から輸入している。2012 年の鉄鉱
石の主な輸入相手国は、豪州、ブラジル、南ア、カナダであった。特に、豪州とブラジルの2カ国からの輸入量
が全体の 89％と圧倒的に多い。
表 2-2 鉄鉱石の輸入相手国
2004
2005
豪州
53,799 51,217
ブラジル
13,270 17,416
南ア
3,020
3,365
カナダ
399
388
インド
7,647
6,555
ロシア
0
0
輸
チリ
472
819
入ウクライナ
0
0
ニュージーランド
213
111
ペルー
482
583
米国
0
0
その他
5,674
2,887
合計
84,977 83,340
出典：財務省貿易統計、鉄鋼統計要覧
純分換算率：鉄鉱石63%
2006
50,350
19,212
3,319
970
5,933
0
859
0
109
460
0
3,389
84,601
2007
52,443
19,380
4,048
1,222
4,962
0
998
44
66
443
0
3,889
87,494
2008
51,781
25,347
4,145
840
4,336
0
974
0
69
513
0
416
88,421
2009
40,661
18,085
2,671
491
3,220
0
505
45
71
466
0
233
66,447
2010
50,121
25,083
3,915
607
3,359
0
920
95
71
304
0
143
84,620
2011
50,535
23,044
2,922
726
2,178
166
855
189
76
180
0
20
80,891
2012
50,860
23,719
3,522
813
1,689
643
925
144
92
114
51
19
82,591
単位：純分千ｔ
2013 13/12比構成比
52,922
104%
62%
22,966
97%
27%
4,823
137%
6%
1,333
164%
2%
1,327
79%
2%
961
150%
1%
465
50%
1%
418
289%
0%
133
145%
0%
99
87%
0%
55
109%
0%
64
330%
0%
85,567
104%
100%
その他
ブラジル
豪州
（純分千t）
100,000
90,000
80,000
70,000
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 2-3 鉄鉱石の輸入相手国
鉄（Ｆｅ）
2-2-2.銑鉄
銑鉄の輸出入相手国を表 2-3、図 2-4 に示す。国内の銑鉄の輸入量は 2007 年の 1,492 千 t をピークに急減
しており、2013 年には 213 千 t にまで縮小した。2013 年の銑鉄の主な輸入相手国はロシア、韓国、南アなどで
あった。
235
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
235
鉱物資源マテリアルフロー　2014
2015/03/18
13:31:52
表 2-3 銑鉄の輸出入相手国
2004
2005
ロシア
45
13
韓国
9
2
南ア
13
17
109
57
輸ブラジル
9
70
入台湾
中国
358
857
その他
151
65
694
1,081
合計
中国
1
1
台湾
3
1
韓国
26
25
輸
タイ
8.6
7.9
出インドネシア
0.2
0.2
その他
1.4
2.8
合計
39
37
出典：財務省貿易統計、日本鉄源協会
2006
298
8
23
101
64
738
208
1,439
3
1
31
6.1
0.0
3.6
45
2007
340
47
22
312
42
171
558
1,492
3
2
38
6.6
0.2
2.7
52
2008
294
146
28
203
48
21
247
988
25
2
31
6.5
0.6
3.8
69
2009
90
9
8
71
10
8
104
299
403
6
102
3.7
17.9
65.5
598
2010
213
9
26
78
18
29
222
594
3
6
20
6.7
1.1
2.2
39
2011
156
70
30
59
16
16
233
581
2
2
46
4.6
1.4
3.2
59
2012
65
83
16
14
19
3.6
16
215
215
70
95
5.0
16.1
8.0
409
単位：千Mt
2013 13/12比構成比
90
139%
42%
68
83%
32%
22
138%
10%
18
130%
8%
9
47%
4%
3.2
89%
1%
2.6
16%
1%
213
99%
100%
141
66%
49%
78
111%
27%
59
62%
20%
4.9
98%
2%
4.3
27%
1%
2.3
28%
1%
290
71%
100%
その他
台湾
ブラジル
南ア
韓国
ロシア
（千Mt）
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 2-4 銑鉄の輸入相手国
2-2-3.フェロアロイ
フェロアロイの輸出入相手国を表 2-4、図 2-5、図 2-6 に示す。国内フェロアロイの 2013 年の輸入量は前年
比 99％の 1,685 千 t となった。主要輸入国は、カザフスタン、南ア、中国、インドであった。
2013 年のフェロアロイの輸出量は前年比 104％の 240 千 t であった。主要輸出国は、台湾、韓国、中国、イ
ンドであった。
表 2-4 フェロアロイの輸出入相手国
鉄（Ｆｅ）
2004
2005
カザフスタン
244
290
南ア
556
555
中国
688
575
インド
86
77
輸
ロシア
107
86
入韓国
9
20
ブラジル
80
78
その他
231
219
合計
2,000
1,899
台湾
54
56
韓国
66
63
中国
3
13
インド
3.0
2.0
輸タイ
5.0
9.0
出米国
インドネシア
2.0
2.0
シンガポール
1.00
1.00
その他
2.0
3.0
合計
136
149
出典：財務省貿易統計、鉄鋼統計要覧
鉱物資源マテリアルフロー　2014
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
236
2006
289
484
719
64
71
26
89
148
1,888
56
68
14
2.0
8.0
2.0
1.00
4.0
155
2007
308
578
799
85
83
37
88
165
2,143
40
58
10
3.0
8.0
3.0
1.00
2.0
125
2008
328
494
834
128
97
58
79
203
2,221
38
50
9
1
3.0
5.0
3.0
1.00
4.0
114
2009
70
267
252
68
72
44
153
104
1,029
42
50
71
7
4.0
3.0
2.0
1.00
1.0
181
2010
318
406
440
229
129
57
71
198
1,848
58
58
41
14
6.0
4.0
3.0
1.00
2.0
187
2011
371
383
338
195
127
56
79
236
1,785
37
36
35
6
6.0
7.0
2.0
1.00
3.0
133
2012
332
371
300
212
129
99
80
183
1,704
62
76
54
23
6.0
6.0
2.0
1.00
0.0
230
単位：千Mt
2013 13/12比構成比
353
106%
21%
306
83%
18%
279
93%
17%
246
116%
15%
144
112%
9%
76
77%
4%
73
92%
4%
208
114%
12%
1,685
99%
100%
81
130%
34%
80
105%
33%
34
62%
14%
32
141%
13%
5.7
95%
2%
4.5
76%
2%
1.3
66%
1%
1.04
104%
0%
1.0
0%
240
104%
100%
236
2015/03/18
13:31:53
(千Mt）
その他
インド
中国
南ア
カザフスタン
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2011
2012
2013
図 2-5 フェロアロイの輸入相手国
（千Mt）
250
その他
インド
中国
200
韓国
台湾
150
100
50
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
図 2-6 フェロアロイの輸出相手国
2-2-4.鋼塊・半製品
鋼塊・半製品の輸出入相手国を表 2-5、図 2-7、図 2-8 に示す。2013 年の鋼塊・半製品の輸入量は前年比
58％の 165 千 t で、輸入国は韓国が大部分を占めている。
2013 年の鋼塊・半製品の輸出量は前年比 108％の 5,966 千 t であった。主要輸出国は、台湾、韓国、米国、
タイであった。
鉄（Ｆｅ）
237
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
237
鉱物資源マテリアルフロー　2014
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表 2-5 鋼塊・半製品の輸出入相手国
2004
2005
韓国
20
27
12
70
輸中国
67
185
入その他
合計
99
281
台湾
1,010
2,041
韓国
1,597
1,617
米国
51
36
タイ
12
ベトナム
4
11
輸インドネシア
241
150
出中国
フィリピン
6
マレーシア
インド
8
4
その他
201
195
合計
3,112
4,072
出典：財務省貿易統計、鉄鋼統計要覧
2006
40
6
17
63
2,060
1,807
331
37
15
141
1
1
121
4,514
2007
207
16
19
242
2,026
2,360
228
4
20
81
9
103
4,831
2008
115
4
21
140
2,221
2,072
101
17
38
50
9
252
4,760
2009
15
5
29
49
2,254
2,620
218
144
55
234
4
36
3
276
5,844
2010
81
5
12
98
2,060
2,415
143
72
63
105
5
4
361
5,228
2011
178
11
34
224
2,236
1,697
518
216
245
67
104
79
5,162
2012
253
9
25
287
2,175
1,616
611
185
394
185
155
56
52
15
75
5,519
2010
2011
2012
単位：千Mt
2013 13/12比構成比
151
60%
91%
7
77%
4%
8
30%
5%
165
58%
100%
2,209
102%
37%
1,822
113%
31%
584
96%
10%
372
201%
6%
350
89%
6%
278
150%
5%
157
101%
3%
77
137%
1%
40
78%
1%
35
232%
1%
42
55%
1%
5,966
108%
63%
（千Mt）
300
その他
250
中国
韓国
200
150
100
50
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2013
図 2-7 鋼塊・半製品の輸入相手国
(千Mt）
6,000
その他
米国
韓国
5,000
台湾
4,000
3,000
鉄（Ｆｅ）
2,000
1,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 2-8 鋼塊・半製品の輸出相手国
2-2-5.普通鋼鋼材
普通鋼鋼材の輸出入相手国を表 2-6、図 2-9、図 2-10 に示す。2013 年の普通鋼鋼材の輸入量は前年比
93％の 4,159 千 t と横這いであった。主要輸入国は、韓国、台湾、中国であった。
鉱物資源マテリアルフロー　2014
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
238
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普通鋼の輸入量は 2011 年及び 2012 年に増加した。2011 年及び 2012 年ともに内需はそれほど力強くなか
ったにも関わらず、中国での能力増の影響により国内への流入が増えた。2013年のみでみると中国からの輸
入量は減少した。
2013 年の普通鋼鋼材の輸出量は前年比 103％の 28,464 千 t であり、主要輸出国は、韓国、中国、タイ、ベト
ナムであった。普通鋼の輸出では韓国向けが現地メーカーの生産増に伴い減少、中国向けが微増、東南アジ
ア向けが増加基調にある。ただ、東南アジア向けのうちタイは政情不安の状態にあるため 2013 年の輸出量
が微減となった。その他、中東やアフリカなど鉄鋼生産国でない国向けの需要が増えつつある。
表 2-6 普通鋼鋼材の輸出入相手国
2004
2005
韓国
1,891
2,367
台湾
801
892
輸中国
546
825
入
その他
218
149
合計
3,456
4,233
韓国
6,458
5,441
中国
4,936
4,279
タイ
3,292
3,469
ベトナム
インドネシア
843
964
輸
インド
312
252
出台湾
1,649
1,109
マレーシア
1,470
1,009
米国
744
783
その他
6,237
5,732
合計
25,941 23,038
出典：財務省貿易統計、鉄鋼統計要覧
2006
2,147
910
588
102
3,747
6,053
4,336
3,001
701
403
1,067
1,011
999
6,771
24,342
2007
2,167
830
702
101
3,799
6,151
4,681
3,431
825
567
1,165
1,025
806
6,546
25,197
（千Mt）
その他
5,000
中国
4,500
台湾
2008
2,174
708
692
132
3,706
6,171
4,943
3,565
1,119
578
1,099
1,221
879
6,853
26,428
2009
1,563
535
299
98
2,495
6,054
4,550
2,160
618
566
838
765
512
6,278
22,341
2010
2,273
707
600
84
3,664
6,979
5,529
3,568
1,314
855
1,165
1,029
618
8,251
29,308
2011
2,952
818
638
75
4,484
5,687
4,947
3,310
1,531
1,372
1,004
844
1,039
718
6,920
27,372
2012
3,093
846
459
63
4,460
5,205
4,070
3,850
1,669
1,484
1,226
895
919
908
7,452
27,678
単位：千Mt
2013 13/12比構成比
2,868
93%
69%
951
112%
23%
284
62%
7%
56
90%
1%
4,159
93%
100%
4,710
90%
17%
4,174
103%
15%
3,675
95%
13%
2,007
120%
7%
1,530
103%
5%
1,123
92%
4%
1,080
121%
4%
1,050
114%
4%
997
110%
4%
8,119
109%
29%
28,464
103%
100%
2008
2009
2010
2011
2012
2013
韓国
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
2004
2005
2006
2007
図 2-9 普通鋼鋼材の輸入相手国
鉄（Ｆｅ）
239
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
239
鉱物資源マテリアルフロー　2014
2015/03/18
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（千Mt）
35,000
その他
タイ
中国
30,000
韓国
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 2-10 普通鋼鋼材の輸出相手国
2-2-6.特殊鋼鋼材
特殊鋼鋼材の輸出入相手国を表 2-7、図 2-11、図 2-12 に示す。2012 年の特殊鋼鋼材の輸入量は前年比
117％の 633 千 t であった。主要輸入国は、中国、韓国、台湾であった。
特殊鋼の輸入量では中国からの輸入量が増加傾向にある。これは世界中で問題になっている中国のボロ
ン添加鋼に負うところが大きい。中国では炭素鋼の輸出についてはさほど利幅がないと考えられているが、
ボロン添加鋼は輸出時の関税が低く設定されているため、鉄鋼メーカーが積極的に輸出に力を入れている。
2011～2012 年頃から日本や東南アジアへの流入が増え始めている。中国のボロン添加鋼は普通鋼相当の
品質にボロンを添加した程度のもの。
なお、中国財政部国家税務総局は 2015 年 1 月からボロン鋼 4 品目の輸出時に行っていた 9～13％の増値
税（付加価値税）を還付する制度を廃止している。対象は「板幅 600 ミリメートル以上のコイルでない鋼板」、
「600 ミリ未満のコイルでない鋼板」、「線材（バーインコイル）」、「棒鋼」の 4 品目。ただし、熱延コイルや冷延コ
イルは今回の廃止対象に含まれていない。
2013 年の特殊鋼鋼材の輸出量は前年比 98％の 7,659 千 t であり、主要輸出国は、中国、タイ、韓国であっ
た。特殊鋼ではタイ向けにハイテン鋼の輸出が増えている。同国では2011年の洪水や政情不安等も発生して
いるが、自動車生産量に応じてハイテン鋼採用量も増えている。
表 2-7 特殊鋼鋼材の輸出入相手国
鉄（Ｆｅ）
2004
2005
中国
11
22
韓国
229
203
輸
台湾
18
19
入
その他
42
51
合計
299
294
中国
1,617
1,231
タイ
511
542
韓国
754
541
米国
423
416
マレーシア
150
118
輸
インド
63
55
出インドネシア
192
231
台湾
479
366
ベトナム
その他
1,186
1,089
合計
5,375
4,589
出典：財務省貿易統計、鉄鋼統計要覧
鉱物資源マテリアルフロー　2014
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
240
2006
13
179
11
38
241
1,568
605
746
461
86
116
206
308
1,230
5,326
2007
30
200
11
46
286
1,382
774
928
427
173
157
229
328
1,391
5,789
2008
30
131
11
33
205
1,473
942
909
471
131
122
333
302
1,226
5,909
2009
22
113
13
34
181
1,066
611
963
315
140
117
201
198
1,213
4,824
2010
82
162
19
29
293
1,652
1,078
1,430
590
280
223
362
361
1,806
7,782
2011
137
202
24
37
400
1,640
979
1,323
635
292
1,004
324
369
183
961
7,710
2012
290
180
25
47
541
1,445
1,235
1,172
761
418
239
434
297
173
1,678
7,852
単位：千Mt
2013 13/12比構成比
349
120%
55%
220
122%
35%
28
112%
4%
37
79%
6%
633
117%
100%
1,440
100%
19%
1,356
110%
18%
1,130
96%
15%
621
82%
8%
425
102%
6%
421
176%
5%
395
91%
5%
379
127%
5%
157
91%
2%
1,337
80%
17%
7,659
98%
100%
240
2015/03/18
13:31:54
（千Mt）
700
その他
台湾
600
韓国
中国
500
400
300
200
100
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2011
2012
2013
図 2-11 特殊鋼鋼材の輸入相手国
（千Mt）
8,000
その他
米国
韓国
タイ
中国
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
図 2-12 特殊鋼鋼材の輸出相手国
2-2-7.鋳鍛鋼・鋳物等（鍛鋼品、鋳鋼品、鋳鉄管、銑鉄鋳物）
鋳鍛鋼・鋳物等の輸出入相手国を表2-8、図2-13、図2-14 に示す。2013 年の鋳鍛鋼・鋳物等の輸入量は前
年比 115％の 2.62 千 t となった。輸入国は中国が 96％を占める。
2013 年の鋳鍛鋼・鋳物等の輸出量は前年比 180％の 52.49 千 t であった。主要輸出国は、クウェート、バン
グラデシュ、カタール等である。
2004
0.46
0.04
0.10
0.00
0.60
17.07
0.00
7.28
3.14
11.28
38.76
2005
0.34
0.04
0.04
0.00
0.43
21.28
0.00
13.72
0.00
8.25
43.25
2006
0.26
0.01
0.03
0.03
0.32
44.10
0.00
10.26
0.00
30.11
84.48
2007
0.38
0.01
0.04
0.04
0.47
30.12
0.00
5.07
0.20
3.24
38.63
2008
0.35
0.02
0.07
0.01
0.45
37.53
0.00
1.08
8.46
20.49
67.56
2009
0.25
0.01
0.01
0.03
0.30
9.93
0.00
38.19
33.22
2.42
83.76
2010
0.38
0.05
0.00
0.02
0.46
1.53
0.00
13.05
20.86
4.84
40.28
2011
0.28
0.04
0.01
0.02
0.35
8.73
0.00
0.58
13.46
0.65
23.42
2012
2.16
0.07
0.03
0.02
2.28
18.56
7.19
0.52
0.54
2.29
29.11
鉄（Ｆｅ）
表 2-8 鋳鍛鋼・鋳物等（鍛鋼品、鋳鋼品、鋳鉄管、銑鉄鋳物）の輸出入相手国
単位：千Mt
2013 13/12比構成比
2.52
116%
96%
0.08
126%
3%
0.02
69%
1%
0.00
9%
0%
2.62
115%
100%
38.91
210%
74%
11.65
162%
22%
1.16
221%
2%
0.34
62%
1%
0.44
19%
1%
52.49
180%
100%
中国
韓国
輸
米国
入
その他
合計
クウェート
バングラデシュ
輸カタール
出 UAE
その他
合計
出典：財務省貿易統計
※上記の鋳鍛鋼・鋳物等(鍛鋼品、鋳鋼品、鋳鉄管、銑鉄鋳物)には鋳鉄管の輸出入統計のみが計上されている。
241
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
241
鉱物資源マテリアルフロー　2014
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（千Mt）
3.0
その他
2.5
中国
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 2-13 鋳鍛鋼・鋳物等（鍛鋼品、鋳鋼品、鋳鉄管、銑鉄鋳物）の輸入相手国
（千Mt）
100.0
その他
カタール
80.0
バングラデシュ
クウェート
60.0
40.0
20.0
0.0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
図 2-14 鋳鍛鋼・鋳物等（鍛鋼品、鋳鋼品、鋳鉄管、銑鉄鋳物）の輸出相手国
鉄（Ｆｅ）
2-3.輸出入価格
鉄の輸出入価格を表2-9、図2-15、図2-16 に示す。2013 年の鉄鉱石輸入価格は世界的な鉄鉱石価格の下
落の影響を受け、前年比55％の 127$/t となった。銑鉄、フェロアロイ、普通鋼鋼材、特殊鋼鋼材の輸入価格も
それぞれ前年比 125％の 608$/t、前年比 93％の 1,623$/t、前年比 81％の 685$/t、前年比 81％の 1,597$/t
となっている。
輸出においても基本的に価格が下落している。輸出量の最も多い普通鋼の輸出平均価格は前年比 87％の
776$/t であった。そのほか、特殊鋼は前年比 89％の 1,534$/t、半製品は前年比 87％の 480$/t などとなり、
海外への主要輸出品目の価格がいずれも低下している。
鉱物資源マテリアルフロー　2014
鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
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表 2-9 鉄の平均輸出入価格
原
鉱石
料
輸入
輸出
輸入
銑鉄
素
輸出
材
輸入
フェロアロイ
輸出
輸入
普通鋼鋼材
輸出
輸入
製
特殊鋼鋼材
品
輸出
輸入
半製品
輸出
出典：財務省貿易統計
2004
47
291
375
1,041
2,331
510
570
2,258
1,169
484
316
2005
67
313
274
1,293
2,503
640
759
2,466
1,580
529
387
2006
85
341
263
1,174
3,735
555
727
2,917
1,669
623
362
2007
101
379
325
1,432
5,896
590
778
3,976
1,812
440
440
2008
148
584
567
2,425
4,474
863
1,010
3,780
2,026
785
662
2009
131
377
291
1,836
2,558
762
838
2,934
1,704
897
403
2010
182
465
488
1,812
3,749
806
846
2,645
1,514
694
528
2011
264
555
562
1,990
4,331
951
972
2,740
1,804
820
640
2012
232
488
428
1,748
3,178
845
891
1,970
1,722
665
552
単位：$/ｔ
2013 13/12比
127
55%
608
125%
393
92%
1,623
93%
2,542
80%
685
81%
776
87%
1,597
81%
1,534
89%
1,283
193%
480
87%
（$/t）
5,000
鉱石
銑鉄
フェロアロイ
半製品
普通鋼鋼材
特殊鋼鋼材
4,000
3,000
2,000
1,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2011
2012
2013
図 2-15 鉄の平均輸入価格
（$/t）
6,000
銑鉄
フェロアロイ
5,000
半製品
普通鋼鋼材
特殊鋼鋼材
4,000
3,000
鉄（Ｆｅ）
2,000
1,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
図 2-16 鉄の平均輸出価格
243
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3.生産者及び生産品目
鉄の主要生産者及び生産品目を表 3 に示す。鉄関連の生産者は高炉メーカーと電炉メーカーの大きく 2 つ
に分けられる。高炉メーカーは鉄鉱石から鋼材までを一貫して製造する銑鋼一貫製鉄所であり、国内で転炉
鋼を生産する高炉メーカーには新日鐵住金、JFE スチール、神戸製鋼所、日新製鋼の 4 社となる。
一方、電炉メーカーは鉄スクラップを原料にしており、国内における電炉メーカーの数は 40 社程。事業所
（製鉄所ベース）の数としては約 60 ヶ所あると推計されている。代表的な電炉メーカーには東京製鐵、JFE 条
鋼、共英製鋼、大同特殊鋼などがある。この他、高炉、電気炉を持たず、圧延設備で半製品から鋼材を造る単
純圧延工場がある。
表 3 主要生産者及び生産品目
企業名
高炉(転炉)
電気炉
普通鋼特殊鋼
JFEスチール
○
-
○
神戸製鋼所
○
-
○
新日鐵住金
○
-
○
日新製鋼
東京製鐵
JFE条鋼
共英製鋼
合同製鐵
大阪製鐵
トピー工業
中山製鋼所
ヤマトスチール
中部鋼鈑
朝日工業
千代田鋼鉄工業
大同特殊鋼
愛知製鋼
山陽特殊製鋼
日立金属
不二越
三菱製鋼
日本高周波鋼業
日本製鋼所
○
-
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
-
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
備考
2011年に、西日本製鉄所の福山地区（広島県福山市）に4基あった高
炉の1基を休止
2017年度をめどに、神戸市の高炉を休止し、高炉が2基動いている加
古川製鉄所（兵庫県加古川市）に粗鋼生産を集約
神戸で1基、加古川に2基ある高炉の年間生産能力は計700万トンで、
神戸の140万トン程度が余剰。
2013年3月、君津製鉄所（千葉県君津市）にある3基の高炉の1基を15
年度末までに休止すると発表。
粗鋼生産能力の削減幅７％
大手電気炉メーカー
JFEグループ系・JFEスチール子会社
新日鐵住金グループ系のメーカー
新日鐵住金グループ系のメーカー
新日鐵住金グループ系のメーカー
新日鐵住金グループ系のメーカー
大和工業の事業子会社
出典：矢野経済研究所作成
鉄（Ｆｅ）
4.リサイクル
鉄鋼生産における鉄のリサイクル率（リサイクル鉄の使用量原単位）を表 4-1 に示す。本稿におけるリサイ
クル率とは下記に示すように、原材料に対するリサイクル原料使用量の割合を示している。ただ、実際のリサ
イクル率は同表以上のものとなる。
たとえば、缶コーヒーなどに使用されるスチール缶のリサイクル率（表 4-2、図 4）は 2008 年の 88.5％からさ
らに上昇し、2013 年には 92.9％となっている。
スチール缶は全国の市町村の資源化施設等へ運ばれたあと、磁選機で選別され運びやすいようにプレス
処理される。プレス処理されたスチール缶は有用な鉄スクラップとして業者を経由し、製鉄所で原料として使
用される。電炉では鉄スクラップを主原料として、鉄筋棒鋼等建築材料が生産されており、スチール缶のあき
缶も鉄スクラップの一部として使用されている。
スチール缶のリサイクル率は 2011 年に 90.4％と初めて 90％を超え過去最高となったが、2012 年及び 2013
年はさらに前年を上回る実績を達成した。この結果、経済産業省の産業構造審議会ガイドラインである「85％
以上のリサイクル率」という目標を 13 年連続で上回ったことになる。これを受け、2014 年度にガイドライン目標
を「85％以上維持」から「90％以上維持」に上方修正している。
2013 年度の容器の品目別リサイクル率（回収率、収集率等を含む）を見ると、スチール缶は段ボール（リサ
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イクル率 99.4％）に次いで高い水準を誇る。地域住民の強力による分別排出の徹底や、自治体及び事業系の
分別収集システムの管理、資源化センターやスクラップ加工業者の選別･加工精度の向上などが高いリサイ
クル率の背景にある。飲料用スチール缶スクラップの材質は事業系スチール缶スクラップに比べ品質が高く、
資源の少ない日本において「自給できる貴重な原料」として高い需要を維持している。
スチール缶のみならず、自動車や家電、建築などあらゆる分野において鉄のリサイクルは徹底されている。
鉄スクラップは普通鋼及び特殊鋼のほか、鋳鍛鋼・鋳物などからもリサイクルされている。これら鉄スクラップ
には、鉄鋼メーカーの工場内で発生する自家発生スクラップと、市中から購入する市中スクラップがあり、さら
に市中スクラップは、鋼材の加工時に発生する加工スクラップと建物や機械、電気製品等の最終的な解体及
び廃棄時に発生する老廃スクラップに分けられる。なお、製品として海外に輸出されたものは国内市中には
戻らないため、スクラップ国内市中供給量には含まれないが、輸入された自動車や電気製品などの廃棄時に
発生する市中スクラップは含まれる。
鉄スクラップは電炉鋼生産においては原料の 97～99％程度を占める主原料であり、スクラップの主要消費
者は電炉メーカーである。一方で高炉メーカーでも転炉向けでの原料の一部としてスクラップを使用してい
る。
リサイクル率
＝（鉄スクラップ国内市中供給量）/（製鋼用鉄消費量）
製鋼用鉄消費量
＝（製鋼用銑鉄消費量）＋（製鋼用鉄スクラップ消費量）
※鉄スクラップの国内市中供給量の出典は日本鉄源協会による統計である。
表 4-1 鉄のリサイクル率
単位：千Mt
2009
2010
2011
2012
2013
製鋼用銑
63,420
78,575
76,864
77,899
80,112
銑鉄
鋳物用銑
4
7
3
2
2
製鋼用鉄
製鋼用銑くず
778
863
769
762
863
消費量
鉄スクラップ
製鋼用鋼くず（溶解用)
29,028
37,546
36,477
34,795
35,789
合計①
93,230 116,991 114,113 113,458 116,766
リサイクル量鉄スクラップ(鉄くず）国内市中供給量②
23,238
31,061
30,642
28,429
29,493
リサイクル率 ②／①
25%
27%
27%
25%
25%
出典：経済産業省「鉄鋼・非鉄金属・金属製品統計」、日本鉄源協会「銑鉄及び鉄スクラップ需給実績(暦年)」
表 4-2 スチール缶のリサイクル率
2008年
2009年
消費重量
772
699
再資源化重量
683
623
リサイクル率
88.5%
89.1%
出典：スチール缶リサイクル協会
2010年
685
612
89.4%
2011年
682
617
90.4%
(千t）
1,000
92.9%
800
400
90.4%
88.5%
772
683
89.1%
699
623
90.0%
682
617
664 603
611 567
2010年
2011年
再資源化重量
2012年
2013年
リサイクル率
612
（％）
95.0%
90.8%
89.4%
685
単位：千ｔ
2013年
611
567
92.9%
鉄（Ｆｅ）
600
2012年
664
603
90.8%
85.0%
200
80.0%
0
2008年
2009年
消費重量
※リサイクル率＝再資源化重量÷消費量
図 4 スチール缶のリサイクル率
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鉱物資源マテリアルフロー　2014
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鉱物資源マテリアルフロー2014.indb
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原料
直接の輸出入なし
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
国内生産あり
輸出入のみ
製造フロー
（国内製造あり）
製造フロー
（国内製造なし）
リサイクルのフロー
鋼塊・半製品
輸入量
165 千ｔ
輸出量
5,966 千ｔ
粗鋼
国内生産量 110,595 千ｔ
うち転炉鋼
85,680 千ｔ
うち電気炉鋼 24,915 千ｔ
転炉鋼国内主要生産企業
JFEスチール新日鐵住金
神戸製鋼所
日新製鋼
電気炉鋼国内主要生産企業
東京製鐵
JFE条鋼
共英製鋼
大同特殊鋼
※鉱石(マンガン、ニッケルなど）＋
鉄くず+コークス＋石灰を投入し電気炉で製造
※製鋼の副原料。鉄鋼の脱酸や
脱硫、特殊鋼への合金元素の添
加に用る。
フェロアロイ
国内生産量
938
国内需要量
933
輸入量
1,685
輸出量
240
スクラップ
国内市中供給量 29,493 千ｔ
輸入量
234 千ｔ
輸出量
8,129 千ｔ
銑鉄
国内生産量
83,849 千ｔ
国内需要量※
83,772 千ｔ
輸入量
213 千ｔ
輸出量
290 千ｔ
国内主要生産企業
JFEスチール
新日鐵住金
神戸製鋼所
日新製鋼
素材
※輸入・輸出量は鋳鉄管のみを含む
※鋳鍛鋼・鋳物等は鋳鋼品、鍛
鋼品、鋳鉄管、銑鉄鋳物を含む
鋳鍛鋼・鋳物等
国内生産量
4,632 千ｔ
輸入量
3 千ｔ
輸出量
52 千ｔ
特殊鋼圧延鋼材
国内生産量 19,762 千ｔ
国内需要量※ 12,736 千ｔ
輸入量
633 千ｔ
輸出量
7,659 千ｔ
国内主要生産企業
JFEスチール
新日鐵住金
神戸製鋼所大同特殊鋼、等
- 千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
自動車、電気機器、産業機
械、輸送機器、建設・その他
間接輸出計
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
千ｔ
14,494 千ｔ
内需合計
11,653
建設用
528
産業機械用
1,353
電気機械用
105
家庭用業務用機器 172
船舶用
84
自動車用
3,973
※
32
その他輸送機械
容器用
37
その他
43
次工程用
3,970
販売業者向
1,349
再加工用
8
間接輸出計※2）
内需合計
45,940
建設用
12,339
産業機械用
1,646
電気機械用
1,460
家庭用業務用機器 450
船舶用
3,666
自動車用
9,098
70
その他輸送機械※
容器用
1,077
その他
111
次工程用
1,810
販売業者向
14,003
再加工用
211
製品・主要用途
普通鋼圧延鋼材
国内生産量 75,478 千ｔ
国内需要量※ 51,173 千ｔ
輸入量
4,159 千ｔ
輸出量
28,464 千ｔ
国内主要生産企業
JFEスチール
新日鐵住金
神戸製鋼所
日新製鋼
JFE条鋼、等
東京製鐵
鉄のマテリアルフロー（2013）
純分換算率：鉱石63％、鉱石以外100％
※国内需要量＝国内生産量＋輸入量ー輸出量
※リサイクルには、製品からのものと製品を加工する段階で発生した工程くずが含まれる。
※1）その他輸送機械は鉄道車両用を含む
※2）出典：日本鉄鋼連盟（年度数値）
鉱石
※マンガン鉱、クロム鉱、
ニッケル鉱、珪石、
鉄マンガン重石などを
含むが同マテリアル
フローでは輸出入の
内訳省略
鉄鉱石
輸入量 85,567 千ｔ
5.マテリアルフロー
鉄（Ｆｅ）
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