第2次西之表市地球温暖化対策実行計画 (事務事業編) 平成27年2月

第2次西之表市地球温暖化対策実行計画
(事務事業編)
平成27年2月
鹿児島県西之表市
目 次
第1章 西之表市地球温暖化対策実行計画の概要
1
計画策定の背景と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥‥‥‥・・・・・・・・・・・・・・1
2
計画の位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥‥‥‥‥‥・・・・・・・・・・・・・・・・1
3
基準年度・計画期間・目標年度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥‥‥‥‥・・・1
4
対象範囲・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥‥‥‥・・・・・・2
5
対象とする温室効果ガス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥‥‥‥・・・・・・2
第2章 温室効果ガスの排出状況及び削減目標
1
温室効果ガスの排出量・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥‥‥‥・・・・・‥‥‥‥・・3
2
要因別の排出状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥‥‥‥・・・4
3
削減目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥‥‥‥・・・7
第3章 具体的な取組
1
電気・燃料使用量の削減・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
2
ガソリン等の使用量の削減・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
3
その他の取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
第4章 推進・点検体制及び進捗状況の公表
1
推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
2
点検体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
3
進捗状況の公表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
資料編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
第1章
西之表市地球温暖化対策実行計画の概要
1 計画策定の背景と目的
平成9年に京都議定書が採択され、我が国の温室効果ガス総排出量を平成20年から
平成24年の間に、平成2年比で6%削減する目標が定められました。また、平成11年に
「地球温暖化対策の推進に関する法律」が施行され、地方公共団体に温室効果ガスの
排出量の削減のための措置に関する計画(以下「実行計画」という。)の策定が義務づけ
られました。
このことから、本市では平成17年2月に事務事業に伴う温室効果ガス排出量を6%削
減することを目標とした「西之表市地球温暖化対策実行計画」を策定しました。計画期間
中には、エネルギー使用量の削減、リサイクルの推進、廃棄物の減量などに取り組み、
温室効果ガスの総量については、目標を達成することができました。
今回、第1次実行計画の実績を踏まえ、さらなる温室効果ガス排出量の削減を図り、
市民や事業所に率先した取組を推進するため、「第2次西之表市地球温暖化対策実行
計画」を策定します。
2 計画の位置づけ
この実行計画は、地球温暖化防止のため、市役所の全ての事務・事業に関して、温室
効果ガス排出量抑制のための措置を定めるもので、「地球温暖化対策の推進に関する法
律」第20条の3の規定に基づき、市が自ら排出する温室効果ガスの排出量抑制のための
計画として位置づけるものです。
3 基準年度・計画期間・目標年度
基準年度を平成25年度とし、計画期間を平成27年度から平成31年度までの5年間と
します。目標年度については、平成31年度とします。
なお、実行計画の実施状況や技術の進歩、社会情勢の変化により、必要に応じて見直
しを行うものとします。
1
4 対象範囲
実行計画は、本市が行う全ての事務・事業とし、出先機関、指定管理者により管理運営
される施設を含めた全ての組織及び施設を対象とします。
対象となる組織及び施設
組
織
施
経済観光課
海水浴場(2)、トイレ(2)、きらり
水道課
浄水場、上水道施設
建設課
フラワーセンター、公園、街路灯
農林水産課
設
西京ダム、コイン給水施設、畜産センター、青果用さつまいも簡易貯蔵施
設
行政経営課
ライブカメラ(4)
総務課
ヘリポート、屋外子局、防犯灯、消防分団
教育委員会総務課
給食センター、小学校(11)、中学校(1)、旧中学校(5)
市民会館、勤労青少年ホーム、城之浜公園、青少年の家、開発総合セ
社会教育課
ンター、スポーツ施設(市民体育館、武道館、美浜グラウンド、
市営球場、テニスコート、市営グラウンド、市営プール)
財産監理課
市民生活課
本庁舎
西京苑、西之表斎苑、公衆トイレ(4)、一廃処理施設還元施設、旧不燃
物処理場
健康保険課
保健センター
福祉事務所
古田保育園
指定管理施設
あっぽ~らんど、都市公園、種子島牧場、安納活性化センター、楽習交
流プラザ、月窓亭、老人福祉センター、かもめ児童館、美浜児童センター
5 対象とする温室効果ガス
対象とする温室効果ガスは、二酸化炭素(CO₂)、メタン(CH₄)、一酸化二窒素(N₂O)と
します。
※法律では6種類の温室効果ガスを対象としていますが、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロ
カーボン、六フッ化硫黄については、西之表市役所の事務事業からは排出されない、または、排出
量の把握が技術的に困難であることから対象外とします。
2
第2章
温室効果ガスの排出状況及び削減目標
1 温室効果ガスの排出量
西之表市の事務・事業における平成25年度(基準年度)の温室効果ガスの二酸化炭
素換算総排出量は、3,504,148kg-CO₂です。
温室効果ガス別排出量(平成25年度)
温室効果ガス
排出量(kg-CO₂)
二酸化炭素(CO₂)
構成比
3,469,937
99.0%
メタン(CH₄)
21,660
0.6%
一酸化二窒素(N₂O)
12,551
0.4%
3,504,148
100.0%
合
計
エネルギーの種類別温室効果ガス排出量(平成25年度)
エネルギーの
単
活動量
種類
位
(使用量等)
温室効果ガス排出量(kg)
CO₂
CH₄
N₂O
CO₂換算総計
㎏-CO₂
構成比
燃 ガソリン
L
47,647
110,636
110,636
3.16%
料 灯油
L
15,143
37,691
37,691
1.08%
の 軽油
L
22,223
57,446
57,446
1.64%
使 A重油
L
157,921
427,966
427,966
12.21%
用 LPガス
kg
5,651
16,947
16,947
0.48%
燃料使用合計
-
650,687
650,687
18.57%
電気の使用
kWh
4,606,618 2,819,250
2,819,250
80.45%
自動車走行
-
583,734
生活排水処理
CO₂換算総計
3,469,937
6.82
12.08
3,887
0.11%
1,024.60
28.41
30,323
0.87%
21,660
12,551
※ 数値は端数処理をしているため、合計とは合わないことがあります 。
3
3,504,148 100.00%
2 要因別の排出状況
温室効果ガス別では
■二酸化炭素(CO₂)の排出量
が 99%を占めています。
■メタン(CH₄)、一酸化二窒素
(N₂O)の排出量は、極めて小
さい状況です。
エネルギー別では
■電気使用による排出量が最も
多く、全体の 80.45%を占めて
います。
■燃料 使用 による排 出量が全
体 の 18.57 % を 占 め て い ま
す。そのなかでも、A 重油の
使用が 12.21%、ガソリンの使
用が 3.16%を占めています。
■自動車走行及び生活排水処
理に伴う排出量は、極めて小
さい状況です。
4
部署別温室効果ガス排出量(平成 25 年度)
区分
経済観光課
排出量
21,672
構成比
主な要因
0.62% 海水浴場の電気他
税務課
1,951
0.06% 公用車の燃料
水道課
1,151,684
32.87% 浄水場の電気
1,730
0.05% 公用車の燃料
建設課
52,507
1.50% 公園の電気他
農林水産課
39,516
1.13% 西京ダムの電気
総務課
10,266
0.29% 消防分団の燃料・電気
農業委員会
行政経営課
995
0.03% ライブカメラの電気
地域支援課
663
0.02% 公用車の燃料
教育委員会総務課
591,898
16.89% 学校、給食センターの燃料・電気
社会教育課
233,115
財産監理課
460,661
13.15% 本庁舎の燃料・電気
市民生活課
765,907
21.86% 西京苑、斎苑の燃料・電気
健康保険課
38,125
1.09% 保健センターの燃料・電気
福祉事務所
3,622
6.65%
市民会館、開発総合センター、青少年
施設、スポーツ施設の燃料・電気
0.10% 保育園の燃料・電気
あっぽ~らんど、都市公園、種子島牧
場、安納活性化センター、楽習交流プ
指定管理施設
129,837
3.71% ラザ、月窓亭、老人福祉センター、か
もめ児童館、美浜児童センターの電気
他
合計
3,504,148
100.00%
※ 数値は端数処理をしているため、合計とは合わないことがあります 。
5
部署別では
■浄水場を所管する水道課が最
も多く、全体の 32.87%を占め
ています。
■次いで、し尿処理場・火葬場
等の施設を所管する市民生活
課 が 21.86%、小学 校・中 学
校・給食センターを所管する教
育委員会総務課が 16.89%、
市役所庁舎を所管する財産監
理 課 が 13.15 %となっ ていま
温室効果ガスの削減には、電気・A重油の使用量の削減が最も効果があると考えられま
す。電気・A重油の使用による排出量の施設別内訳は以下のとおりです。
6
3 削減目標
西之表市役所のすべての事務・事業から排出される温室効果ガス総排出量の削減目
標を次のとおりとします。
平成 31 年度までに、平成 25 年度比で、
温室効果ガス総排出量を5%削減
区 分
基準年度排出量
(平成25年度)
削減目標
目標年度排出量
(平成31年度)
燃料使用量
650,687
20%
520,550
電気使用量
2,819,250
2%
2,762,865
3,887
3%
3,770
自動車走行量
7
第3章
具体的な取組
1 電気・燃料使用量の削減
・太陽光発電や風力発電、バイオマス等の再生可能エネルギーの導入を図る。
・高効率照明への買い換えを順次行う。
・冷暖房の温度を適切に管理する。(冷房28℃、暖房20℃)
・昼休み、時間外等不要な照明を消灯する。
・OA機器を省エネモードに設定する。
・職員はエレベーターの利用を控える。
・冷房時にはブラインドを下ろし、日射の侵入を防ぐ。
・ノーネクタイ運動(5~10月)を実施する。
・金曜日のノー残業デーを徹底する。
2 ガソリン等の使用量の削減
・公用車の更新時に、小型車や低燃費車、ハイブリッドカー、電気自動車の導入を
図る。
・電動アシスト自転車の導入を図る。
・近距離移動の際は、徒歩又は自転車を積極的に使用する。
・エコドライブを実践する。
エコドライブ10のすすめ
①ふんわりアクセル「eスタート」
②車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
③減速時は早めにアクセルを離そう
④エアコンの使用は適切に
⑤ムダなアイドリングはやめよう
⑥渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
⑦タイヤの空気圧から始める点検・整備
⑧不要な荷物はおろそう
⑨走行の妨げとなる駐車はやめよう
⑩自分の燃費を把握しよう
~エコドライブ普及連絡会~
8
3 その他の取り組み
① 物品購入等
・電気製品等の物品の新規購入、レンタルをする時には、省エネルギータイプで環境
負荷の少ないものの購入に努める。
・事務用品は、 詰め替えやリサイクル可能な消耗品を購入する。
・環境ラベリング(エコマーク、グリンマーク等)対象製品を購入する。
② ゴミの減量、リサイクル
・物品の再利用や修理による長期使用に努め、ゴミの減量化を図る。
・廃棄物の分別排出の徹底に努める。
・使い捨て容器の購入は極力控える。
③ 用紙類
・両面印刷、裏面コピーを徹底し、用紙の削減に努める。
・リサイクル用紙の購入に努める。
④ 水道
・日常的に節水を心がける。
・自動水栓、節水コマなどの節水型機器の導入に努める。
9
第4章
推進・点検体制及び進捗状況の公表
1 推進体制
[西之表市地球温暖化対策実行計画・推進体制]
地球温暖化対策実行委員会
市民
公
周知徹底
表
事
事業者
務
局
関係機関
実施状況の報告
推進責任者
温暖化対策
の指揮監督
点検結果の報告
推
温暖化対策の推進
進
員
取組報告
各課等の職員
組織名
構
成
役
割
副市長、市民生活課長、総務課長・
地 球 温 暖 化 対 行政経営課長・財産監理課長・
策実行委員会
農林水産課長・建設課長・水道課長・
・計画の推進方策等の審議
教委総務課長・社会教育課長
・全体の統括・指揮
事務局
市民生活課
・計画の推進に関する調査、検討
・点検結果の整理、分析
推進責任者
各課等の長
推進員
各課等の長が任命
・職場の指揮監督、周知徹底
・職場の実施状況の把握
・取組行動の推進
・職場の実施状況の点検、報告
各課等の職員
・温暖化対策への積極的参加
10
2 点検体制
「事務局」は、「推進員」をとおし、定期的に進捗状況の把握を行い、「実行委員会」にお
いて年1回の点検評価を行う。
3 進捗状況の公表
計画の進捗状況、点検評価結果及び、直近年度の温室効果ガス排出量については、
年1回市ホームページ等により公表する。
11
資料編
1.温室効果ガス排出量算出方法
二酸化炭素排出量=活動量×排出係数×地球温暖化係数
「活動量」:各燃料使用量、電気使用量、自動車走行量など
「排出係数」:単位使用量あたりから排出される温室効果ガスの量を求めるための係数。
「地球温暖化係数」:各温室効果ガスの地球温暖化をもたらす程度を示した数値で、二酸化炭素を
「1」として考えています。
地球温暖化係数
温室効果ガス
二酸化炭素(CO₂)
メタン(CH₄)
一酸化二窒素(N₂O)
換算係数
1
21
310
温室効果ガスの排出係数一覧
温室効果ガス排出係数
単
活動量
C0₂
CH₄
位
×1
×21
ガソリン
L
2.322
灯油
L
2.489
燃料使用量
軽油
L
2.585
A重油
L
2.710
LPガス
kg
2.999
電気使用量
kWh
0.612
ガソリン・軽貨物
㎞
0.000011
ガソリン・軽乗用
㎞
0.000010
ガソリン・小型貨物
㎞
0.000015
ガソリン・普通貨物
㎞
0.000035
自動車走行量
ガソリン・普通乗用
㎞
0.000010
軽油・小型貨物
㎞
0.0000076
軽油・普通貨物
㎞
0.000015
軽油・バス
㎞
0.000017
合併浄化槽
1.106
生活排水処理 単独浄化槽
0.196
くみ取り便槽
0.196
12
N₂O
×310
0.000022
0.000022
0.000026
0.000039
0.000029
0.000009
0.000014
0.000025
0.0264
0.02
0.02
2.部署別温室効果ガス排出量(平成 25 年度)
区 分
会計課
ガソリン
軽油
灯油
単位:kg-CO₂
A 重油
ガス
電気
自動車
走行量
生活排
水処理
合 計
0
0
0
0
0
0
0
0
0
経済観光課
1,560
47
0
0
190
19,744
65
66
21,672
税務課
1,869
0
0
0
0
0
82
0
1,951
水道課
12,261
3,715
0
0
308
1,134,745
561
1,730
0
0
0
0
0
0
0
1,730
建設課
22,024
15,029
0
0
0
14,932
522
0
52,507
農林水産課
11,661
1,181
0
0
0
26,379
295
0
39,516
3,348
2,179
0
0
0
4,527
212
0
10,266
選挙管理委員会
0
0
0
0
0
0
0
0
0
行政経営課
0
0
0
0
0
995
0
0
995
地域支援課
636
0
0
0
0
0
27
0
663
1,911
15,120
3,300
130,080
12,972
403,992
201
24,322
591,898
学校教育課
0
0
0
0
0
0
0
0
0
社会教育課
2,334
610
179
9,214
144
220,374
16
244
233,115
監査事務局
0
0
0
0
0
0
0
0
0
財産監理課
35,977
9,859
0
82,441
229
325,894
1,537
4,724
460,661
市民生活課
288
1,755
32,178
195,120
282
536,207
15
62
765,907
健康保険課
9,564
5,059
0
0
537
22,468
308
189
38,125
福祉事務所
313
0
667
0
151
2,413
28
50
3,622
議会事務局
0
0
0
0
0
0
0
0
0
あっぽ~らんど
3,914
0
0
4,336
792
38,341
0
124
47,507
都市公園
1,210
1,877
0
0
0
7,824
0
0
10,911
楽習交流プラザ
0
1,016
0
0
0
20,795
19
159
21,989
月窓亭
0
0
0
0
203
2,171
0
40
2,414
種子島牧場
0
0
0
0
0
3,916
0
0
3,916
安納活性化センター
0
0
0
0
805
11,879
0
0
12,684
老人福祉センター
35
0
1,142
6,775
314
18,070
0
148
26,484
かもめ児童館
0
0
112
0
20
1,677
0
51
1,860
美浜児童センター
0
0
112
0
0
1,909
0
51
2,072
110,636
57,446
37,691
427,966
16,947
2,819,250
3,887
農業委員会
総務課
教育委員会総務課
合計
※ 数値は端数処理をしているため、合計とは合わないことがあります。
13
94 1,151,684
30,323 3,504,148
3.用語説明
一酸化二窒素(N₂O)
窒素酸化物の一種で亜酸化窒素ともいい、吸入すると顔が笑ったように引きつることから笑気ガスとも呼ば
れる。常温・常圧下において無色の気体で麻酔作用がある。主な発生源としては、燃焼・窒素肥料の使用・
化学工業(硝酸などの製造)・有機物の微生物分解などがある。地球温暖化排出抑制対象ガスの一種で、地
球温暖化係数は二酸化炭素の310倍である。
エコドライブ
自動車を使用する際に、アイドリングストップや穏やかな運転(急停車・急発進・急加速等をしない)を実行
することにより、燃料を節約してCO2 の削減に寄不する運転技術のこと。
エコマーク
「私たちの手で地球を守ろう」という気持ちを表したもので、商品の製造・使用・廃棄等において環境保全
に役立つ商品につけられたマーク。消費者に環境問題に関する情報を提供し、環境保全商品の普及、環境
保全の高揚を図ることを目的として、(財)日本環境協会において認定される。
温室効果ガス
温室効果をもたらす気体を総称して温室効果ガスと言い、燃料の使用などにともなって排出される。「地球
温暖化対策の推進に関する法律」では、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフ
ルオロカーボン(HFC)、パーフルオロカーボン(PFC)、六フッ化硫黄(SF6)の6 つが温室効果ガスとして削減
の対象となっている。 人為的に排出されている温室効果ガスの中では、二酸化炭素の影響量が最も大きい
と見積もられている。
グリーンマーク
生活に密着した古紙再生利用製品につけられたマーク。古紙を原料とした紙製品の利用拡大を図り古紙
再生利用の意義を広く人々に確認してもらうため、また、自然環境の保護・森林資源の愛護の推進を図ること
を目的として(財)古紙再生促進センターが認定している。
再生可能エネルギー
石油、石炭、天然ガス等の化石燃料から生み出したものではなく、太陽光や風力、地熱等、地球上で自
然に起こる現象を利用して繰り返し使えるエネルギーを指す。太陽光発電、風力発電、バイオマスエネルギ
ー、水力発電、地熱発電、潮流発電等がある。枯渇することなく、温室効果ガスの排出量が少ないエネルギ
ーを得ることが可能となる。
節水コマ
節水コマとは、水道の蛇口の中にあるコマと呼ばれる部品で、これを通常のものから節水コマに取り替えれ
ば、蛇口を半分ぐらいあけた場合で、水量が普通コマ12 ㍑/分に対し、節水コマ6 ㍑/分と50%程度の節
水効果がある。コマの交換作業は簡単にできるため、各家庭の水道蛇口に節水コマを取り付けることによっ
て、全体として、かなりの節水効果が期待される。
地球温暖化係数
二酸化炭素を基準として、個々の気体の大気中における濃度あたりの温室効果の強さを比較して表したも
のをいう。メタンは二酸化炭素の約21倍、亜酸化窒素は約310倍、フロン類は数百~数千倍となる。
14
二酸化炭素(CO₂)
動物の呼吸や石油・石炭などの化石燃料を燃焼することなどにより発生する無色・無臭の気体で、炭酸ガ
スともいう。地球の大気を構成する一成分であるが、濃度上昇により地球温暖化の原因となるため地球温暖
化排出抑制対象ガスとされており、対象ガスの中では地球温暖化の最大要因とされている。
パーフルオロカーボン
フルオロカーボン(フロン)類に属する化学物質で、炭化水素の水素を全部フッ素で置換したものをいう。
半導体のエッチングに使用されている。地球温暖化排出抑制対象ガスの一種で、パーフルオロカーボンの
中でもPFC-14は、地球温暖化係数が二酸化炭素の6500倍である。
バイオマス
石油などの化石資源を除く再生可能な生物由来の有機性資源のことで,太陽光,風力などとともに,再生
可能エネルギーの一つ。元来大気中に含まれる二酸化炭素を植物が吸収してできていることから,燃やして
も地上の二酸化炭素を増加させない,いわゆるカーボンニュートラルといわれる資源である。
ハイドロフルオロカーボン
フルオロカーボン(フロン)類に属する化学物質。塩素を含んでおらずオゾン層を破壊しないため、代替フ
ロンの一つとして使用されたが、強い温室効果をもたらすことが判明したことにより、地球温暖化排出抑制対
象ガスのひとつとされ、ハイドロフルオロカーボンの中でHFC-134aは、地球温暖化係数が二酸化炭素の
1300倍となっている。
ハイブリッドカー
内燃機関(エンジン)と発電機・バッテリー、モーターを組み合わせた自動車をいう。エンジンで車載の発電
機を回し、その電気でバッテリーを充電しながら、モーターを回し、タイヤを駆動する。
メタン(CH₄)
天然ガスの主成分で、常温・常圧下においては無色・無臭の気体であり、毒性はない。近年は、有機性の
産業廃棄物最終処分場、家畜の糞尿、下水汚泥の嫌気性分解過程などから発生することがある。地球温暖
化排出抑制対象ガスの一種で、二酸化炭素に次いで地球温暖化に影響を及ぼしており、地球温暖化係数
は、二酸化炭素の21倍である。
六フッ化硫黄
化学式SF6で表される硫黄の六フッ化物である。常温下においては化学的に安定度が高く、無毒・無臭・
無色・丌燃性の気体であり、地球温暖化排出抑制対象ガスの一種。地球温暖化係数は、二酸化炭素の239
00倍である。
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