日本外交論14 ポスト小泉政権 ポスト小泉-安倍政権Ｉ • 安倍政権の成功 – 対中・韓国関係の改善 （外務省） – 防衛「省」への昇格 （防衛庁） – 国民投票法成立 （議員立法） – 米軍再編特措法 （防衛・外務省） • 安倍政権の失敗 – 日本版ＮＳＣ （内閣官房） – 集団的自衛権の解釈変更 （内閣官房） • 塩崎官房長官 +的場副長官 ポスト小泉-福田政権 • 新テロ特措法 • ガソリン暫定税 どちらも3分の2条項を使用 これら以外、重要法案なし 官邸主導体制 対官僚では優位を維持 重要政策は政局がらみ＝与野党との調整が重要 町村官房長官 +二橋副長官 ポスト小泉-麻生政権 • 外交と経済問題に自信 – 各国への外遊 – 「麻生太郎の提言」（2008年11月） • 世論とのかい離 • 河村官房長官+漆間副長官 鳩山民主党政権 • 事務次官会議の廃止 – ボトムアップの情報上がらず – 官邸の政策調整機能の低下 • • • • 国家戦略会議の無機能 政務三役による「政治主導」 危機管理体制の不備、e.g.口蹄疫 平野官房長官 +瀧野副長官 普天間基地問題 • • • • • • • • 誤解、民主党スタッフの訪米（10年8月） 外務・防衛官僚の排除 ゲーツ長官の譲歩を無視（10月） 連立重視の決定（12月） 沖縄基地問題検討会議（12月） 反基地候補の支持（11年1月） 「腹案」表明、徳之島の反対（3－4月） 現行案への復帰（5月） 菅政権の官邸 • 仙石官房長官+瀧野副長官 • 政務副長官 古川元久+福山哲郎 ↓ • 枝野官房長官+瀧野副長官 • 政務副長官 藤井裕久+福山哲郎 • 補佐官 細野豪志、芝博一、寺田学、加藤公一 尖閣諸島事件 • • • • • • ９/7 衝突事件発生、乗組員を拘束 9/8 国内法での対処を表明 9/8-12 中国政府からの抗議 9/19 船長拘留延長→中国の報復措置 9/23 国務長官、安保5条の適用表明 9/24 外交的配慮から船長を釈放 – 官邸チームのタスクフォースは組まれず 尖閣をめぐる歴史 • • • • 15-17世紀 中国歴史書に琉球への道標として 1744 『大清一統志』で台湾に含まず 1879 沖縄県設置 1885 現地調査の結果、清の支配にないと確認 – 実効支配＝「先占」、それまでは「無主の地」 • 1895.１ 沖縄県編入を閣議決定 • 1896頃 古賀氏が鰹節工場設立（-1940） • 1８95.５ 下関条約、台湾と付属島嶼の割譲 • 澎湖列島などで尖閣は含まず 尖閣をめぐる歴史 • 1945 沖縄と共に連合国の支配 – 主権は日本に帰属 • 1952 サンフランシスコ平和条約 – 「日本国は，台湾及び澎湖諸島に対するすべて の権利，権原及び請求権を放棄する」 – 沖縄と共に米国の支配 – 中国は抗議せず – 米国は射撃演習に使用、 • 1953 人民日報記事で尖閣を沖縄の一部と 明記 尖閣をめぐる歴史 • • • • 1968 国連アジア極東経済委員会報告書 1971 中国と台湾が領有を主張 1972.5 沖縄返還 1972.9 日中国交正常化 – 周恩来「石油が出たから歴史家が問題視」 • 1979 日中友好条約締結 – 鄧小平＝尖閣棚上げ、福田首相「・・・」 地の島沖の琉 面名嶼縄間球 積ので諸の群 はあそ島海島 域と 4 るれ・ 大 千島ぞ島には 6 々れ諸位、 置我 百とに 大島しが 4 70 、国 き・ 百 土 平 な 尖台 方余島噶閣湾 喇諸 キり の が の 諸 ロ無あ 島北 島・と メ り 先 名 ・ ー 大 島日 トの、 総 本 ル小計隈諸の に島 諸島九 なをす島・ る含るな大州 。みとど東島 、 50 七 諸 の 総以組島西 陸上の・南 中 国 共 産 党 機 関 紙 「 人 民 日 報 」 １ ９ ５ ３ 年 １ 月 ８ 日 １９６０年世界地図集（地図出版社） 尖閣 列島 中国の戦略 2000-10年 第1列島線の制海権確保 2010-20年 第２列島線の制海権確保 2020-50年 米軍と対等な海軍建設 野田政権の官邸 • 藤村官房長官+竹歳副長官 • 政務副長官 斎藤勁+長浜博行 • 長島昭久 補佐官 2012年尖閣問題 • • • • • • • • 4月 石原都知事が尖閣購入を発表 7月 野田首相、政府による購入方針 8/15 香港活動家による上陸 8/17 強制国外追放を決定 8/19 日本人活動家10名が上陸 中国でのデモ多発 9/9 APECウラジオストック会議 9/10 国有化発表＝中国「棚上げ合意」から離脱 安倍政権ＩＩの官邸 • • • • • 菅官房長官+杉田官房副長官 政務副長官＝加藤勝信+世耕弘成 谷内内閣官房参与+兼原副長官補 谷口内閣審議官 官邸主導＝集団的自衛権、普天間問題、 憲法改革、対ロ関係 • 政官協調＝ＴＰＰ（甘利経済相） 安倍外交チーム • 谷内内閣官房参与 +兼原副長官補 • 谷口内閣審議官 • 官邸主導＝集団的自衛権、普天間問題、 憲法改革、対ロ関係 • 政官協調＝ＴＰＰ（甘利経済相） 官邸主導と官僚活用 強 弱← 官邸主導 自民党政権 強 ↑ 官僚活用 ↓ 弱 →強 小泉政権 野田政権 鳩山政権 菅政権
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