-何を、どのように学ぶのか- 桃山学院大学経営学部

-何を、どのように学ぶのか-
桃山学院大学経営学部
2016年度版
新入生と保護者の皆さまへ
桃山学院大学経営学部では、
「社会に役立つことを喜びとし、みずから考え積極
的に行動するビジネスパーソンを育てる」ことを教育理念とし、そのような人材を
育成することを目指しております。
これは、経営学部の教育方針や内容について説明するため、新入生向けに作成し
たパンフレットです。
保護者の方々にも桃山学院大学経営学部の教育内容をご理解いただきたく存じ
ますので、ぜひともご覧いただきますようお願い申し上げます。
★なお、経営学部の開講科目等について、詳しくは3月24日にお渡しする『履
修要項』をご覧ください。
履修等に関するお問い合わせは、電話 0725-54-3131(代表)教務課までお願
いいたします。
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1.経営学部の教育の特長
経営学部の特長は、
「アクティブラーニング」と「資格取得サポート」の2つです。
(1)アクティブラーニング(参加型学習)
経営学部の授業では、双方向的な教育スタイルであるアクティブラーニング
(参加型学習)を取り入れています。ディスカッションやグループワークなどを
通じて、自ら問題解決に取り組む力や積極的な態度(主体性)を育成します。ま
た、ビジネスの基本となるコミュニケーション能力も磨きます。
さらに机上の理論だけでなく、地元企業等のご協力のもとに、身をもって“生
きた経営学”を学ぶ授業やゼミもあります。たとえば以下のようなものです。
●2015 年度の例
<ゼミ>
・近隣中小企業の実データで経営分析
・地元の農業法人の商品販売企画
・福祉喫茶の経営コンサルティング
・地域の特産品の商品企画
・大阪市内のファッションのトレンド分析
・学内カフェテリアの経営改善の提案
など
<授業>
・学内でアパレル店舗経営
・環境NPOのインターンシップ
など
(2)資格取得サポート
簿記検定の資格取得やビジネスに必要となる英語の習得をサポートします。
詳しくは P.5~7で説明します。
(http://www.andrew.ac.jp/faculty/management/index.html)
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2.経営学部で学ぶ内容
経営学の専門知識を修得するために4つのコースを置いています。
これらのコースは、科目のグループを示しています。たとえば、会計に興味を持
った人は会計コースの科目を重点的に履修したり、またトータルに経営学を学びた
い人は4つのコースにまたがって万遍なく履修したりします。
マネジメントコース:「問題解決に役立つマネジメントの知識と知恵を学ぶ。」
・・・企業で働くために必要な専門知識や経営手法を身につける。
マーケットコース・・・
「モノ・カネ・サービスの変化を読む。
」
・・・金融や市場の変化を的確に読み、対応する力を身につける。
会計コース・・・・・
「会社の数字に対する知識や資格を身につけよう。
」
・・・会計知識を学び、企業の会計を正確に分析する力を身につける。
情報イノベーションコース・・
「情報がつながる、人がつながる、新しいビジ
ネスが生まれる。あなたの“創造力”を育てます!」
・・・情報社会での新しいビジネスに対応する力を身につける。
さらに、地元で働きたい人や国際的に働きたい人、コミュニケーション力をつけ
たい人のために、3つの「アドバンスト・プログラム」を用意します。
地域ビジネスプログラム・・・・・・・・地域密着の産業について学び、地域
で活躍する力を身につける。
国際・コミュニケーションプログラム・・語学を中心にコミュニケーション能
力を身につける。
国際会計人プログラム ・・・・・・・・グローバル社会で活躍する会計人の
能力を身につける。
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3.経営学部の少人数教育
中学や高校の学習には、経営学の内容がほとんど含まれていません。したがって、
経営学部に入学した 1 年生にとって、経営学の学習は、とっつきにくく、なじみに
くいものとなります。そこで、経営学部では次のような工夫をしています。
まず、1年生の「大学生活入門セミナー」と2年生の「基礎演習」では大学での
学習方法や基礎学力を身につけるための勉強を、少人数クラスできめ細かく行いま
す。
(全回出席が必要)
引き続き、3年生、4年生になると、少人数クラスの「演習」
(ゼミ)に入って、
経営学の専門的な研究を行います。実践的に学ぶゼミもあります。
これらの4年間の少人数クラスでは、もちろん経営学の勉強を行いますが、同時
に “読む”
、
“聞く”
、
“書く”
、
“話す”のコミュニケーション能力を学びます。ま
た、 “批判的に考える力(クリティカルシンキング)
”
、
“自ら調査する力”
、
“論理
的に考える力”といったような社会人として必要な能力も学びます。
★経営学部は、単に経営学の専門知識を身につけるだけでなく、高いコミュニケ
ーション能力をもち、自分の頭で考える人材を育成するように教育します。
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4.経営学部の英語教育
近年、国際化の進展にともない、どの企業も英語の能力を重視しています。そこ
で、経営学部では次のような工夫をしています。
まず、各自の習熟度に応じた英語クラスを設置します。
この習熟度別クラス編成によって、各自の英語力に即した授業を受講することに
なります。そのため、入学式前に全員が英語プレイスメントテストを自宅で受験し
ます。その成績をクラス編成に用いますので、必ず受験するようにしてください。
受験方法等の詳細については、別途、3 月 2 日に公開される新入生向けホームペー
ジにて案内いたします。
その後、6 月(予定)に新入生全員に TOEIC Bridge®を受験してもらいます(無
料)
。これは本番の TOEIC® (Test of English for International Communication
通称トーイック)のための入門・準備にあたります。10月には、1年生から3年
生までの希望者は本学で TOEIC® IP(団体特別受験の TOEIC®)を受けることができ
ます(無料)
。
TOEIC®は、英語コミュニケーション能力を評価する世界共通のテストで、日常会
話やビジネスで必要とされる英語能力のレベルチェックに最適なモノサシとされ
ています。このテストを受験することで、自分自身の英語レベルを確認するととも
に、次の英語修得目標を設定することにつなげます。
最近ではエントリーシートに TOEIC®の得点を記入する欄を設けている企業も少
なくありません。TOEIC®受験は就職活動への第一歩としても重要な意味を持ってい
ます。
桃山学院大学には、多くの留学制度があり、できるだけみなさんの積極的な利用
を願っています。ただし、あるレベル以上の語学力がないと、留学しても何の勉強
にもなりません。そこで、桃山学院大学経営学部では、習熟度別英語クラスを設置
し、基礎力を養成するレベルから海外研修や留学を前提にしたクラスまで配置し、
きめ細かい教育を実施します。また、国際ビジネスに必要な「実務英語」の授業も
開講しています。
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さらに、経営に関する数科目の講義を英語で実施しています。桃山学院大学には、
毎年、世界中から多くの留学生がやってきます。2014 年度、 学部・大学院・交換
留学生を含め、約 200 人の留学生が在籍しています。これらの留学生と一緒に受け
る授業も多数開講しています。
また、「世界の大学生と共にヨーロッパでビジネスを学ぶ授業(International
Business Programme)
」もあります。このプログラムは、研修費、旅費、宿泊費、
企業見学費は大学で負担するものです。2016 年は、約 10 日間の予定で、オランダ
の大学のサマー・スクールで、さまざまな国の大学生たちと共に講義を受けたり、
ディスカッションをしたり、企業を訪問したりします。オランダへ行く前には英語
とビジネスの基礎をしっかりと学び、帰国後もプログラム全体を振り返り、グロー
バルビジネスの基礎となるスキルを身につけてもらいます。応募の条件等は国際セ
ンター窓口で確認してください。
聖ヨハネ館のホールでは、日常的に留学生たちと触れ合う機会が得られます。つ
まり、大学にいながらにして、留学しているのと同じように英語コミュニケーショ
ン力をトレーニングすることができます。まさに、学内留学が可能です。
このように、経営学部は、英語を勉強するさまざまな機会を用意しています。
★経営学部では、実社会で必要な英語能力が身に付くように教育します。
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5.経営学部の会計資格サポート
経営学部では、できるだけ多くの学生に会計資格に興味を持ってチャレンジして
もらえるよう、1年生から学習機会を設定するとともに、その動機づけを高めるさ
まざまな制度やプログラムを用意しています。
第一に、簿記の資格取得です。1年生必修講義の「商業簿記」では、日商簿記検
定試験(3級)の合格を目指して勉強します。
(※既に3級や2級などに合格して
いる人は、履修登録期間中に教務課に申し出て下さい。単位認定の手続きをしま
す。
)ビジネスのあらゆる場面で簿記の知識・能力は必要とされます。1年生のう
ちに3級に合格し、ビジネススキルとしての簿記を習得しましょう。3級に合格す
ることで、将来、より高度な会計資格への挑戦の道も開けてきます。
第二に、会計プロフェッショナルの育成です。
“公認会計士”や“税理士”を目
指す人を支援します。たとえば、会計プロフェッショナルの登竜門ともいわれる日
商簿記検定試験の2級・1級レベルの簿記や会計学を正課講義や課外講座において
学習することができます。日商簿記検定試験に合格すると、一部の会計科目が単位
認定されます。また、検定試験や公認会計士・税理士試験の合格者には、難易度に
応じた奨励金を支給します。
第三に、国際的に活躍しうる人材の育成です。英語もできる会計プロフェッショ
ナルの育成のために、国際会計人プログラムを設けています。このプログラムでは、
国際会計検定(BATIC®)のスコア向上を通じて、今日の「グローバルスタンダ
ード」として必要なビジネススキルになっている「英語」と「会計」を同時に学習
することができます。
最後に、これからのキャリアを意識した講座を開講します。本学OB・OGの税
理士による会社経理業務に関する実務的な講義を行います。会計のプロフェッショ
ナルとして活躍する税理士や公認会計士の仕事内容を知ってもらい、会計資格の取
得につなげていきたいと考えています。
★経営学部では、会計関連の資格取得のための教育を行います。
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6.経営学部の就職対策
在学中に卒業後の進路をしっかりと考えることはとても大切です。
そこで、経営学部では次のような工夫をしています。
まず、1 年生の「大学生活入門セミナー」や 2 年生の「基礎演習」では、本学の
キャリアセンターで就職状況や就職支援について聞く機会を設けます。これによ
って、就活(就職活動)のイメージや心構えを明確にすることができるだけでなく、
大学生活をどのように過ごせばよいのかについてのヒントも得られるでしょう。
また、将来の就職活動に備えるために、一般常識・基礎学力テストを実施してい
ます。この試験では、分野別の成績、および全国的なレベルや自分の志望業界の
情報を知ることができます。この結果を踏まえて、1 年生から準備を始めると、
就職活動の時期にあわてないで取り組めると思います。
さらに、3年生の演習では、より具体的な就職活動支援を行います。たとえば、
専門家を招いて履歴書の書き方、模擬面接、グループディスカッションのトレー
ニングを行う機会を用意するだけでなく、4年生の就職活動体験を聞いたり、各
演習担当者が独自のノウハウやスキルを生かしながら指導します。
このような支援や指導はすべて少人数クラスで行いますので、きめ細やかな対応
が可能です。
他にも、キャリア教育科目(全学部共通)として、
「キャリアデザイン」
「キャリ
アを考える」
「業界・職種研究」
「企業人に学ぶ」
「インターンシップ」
「起業家育成
入門」などがあり、積極的に履修して就職の準備に役立ててほしいと思います。
就職に向けての取り組みは、自分自身を大きく成長させます。真剣に取り組みま
しょう。
★経営学部では、少人数クラスを通じて、きめ細かく就職活動支援を行います。
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7.今後のスケジュール
これまで説明したように、桃山学院大学経営学部1年生は、学ぶことが多く、そ
のための手続きもたくさんあります。手続きのし忘れがないように注意してくださ
い。
なお、今後みなさんが参加するガイダンス等の日程・主な行事は以下の通りです。
詳細については 3 月 2 日(水)に公開される新年度書類専用 Web ページに掲載され
ている「新入生オリエンテーション日程表」にて確認のうえ、必ず参加してくださ
い。
○3 月 24 日(木)
:学部ガイダンス 等
○4 月 2 日(土)
:入学式 等
○4 月 3 日(日)
:学生生活ガイダンス 等
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