株主・投資家とともに(1.7MB

KANEKA CSR Report 2015
KANEKA CSR Report 2015
Serving Shareholders and
Investors
株主・投資家とともに
カネカグループの企業ブランド価値を認め、株を所有する方たちのことです。
株主や投資家に対しては、適正な利益還元を行うだけでなく、
適時的確な情報開示を行うこと等によりカネカグループ全体の信用性を高めています。
29.9
%
(2015 年 3 月期連結配当性向)
毎期の業績、中長期の収益動向、投資計画、財務状況等も総合的に勘案し、連結配当性向 30%を目標として、
これに自己株式の取得もあわせ、安定的に継続することを基本としています。
■ 2014 年度目標と実績・評価
項目
2014 年度目標
2014 年度実績
適時・適切な情報の開示
・有価証券報告書、決算短信、株主・投資家向け中間報告書等を発行・発信。
・有価証券報告書、決算短信、株主・投資家向け報告書等を発行・発信した。
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評価
KANEKA CSR Report 2015
株 主 ・ 投 資 家 と と も に
ハイライト
株主・投資家と信頼関係を築き
カネカブランドの方向性を共有する
カネカは、2015 年度からCSR の一環としてIR 活動を強化します。
財務情報だけでなく、非財務情報を含め、誠実な情報開示を行っていきます。
投資環境の変化を、
カネカグループをご理解いただくチャンスに
近年の IR 活動を通して、機関投資家やアナリストの方々の視点
が変化していることを受け、カネカは、2015 年 4 月 1 日 IR 部門
を経理部から、新設された CSR 推進部へ移管しました。
2015 年 5月に行われたIR 説明会。会場では製品も展示し、紹介
カネカグループは、化成品、機能性樹脂、発泡樹脂製品、食品、
ライフサイエンス、エレクトロニクス、合成繊維等、さまざまな分
野で事業を展開していることから、足元の業績だけで投資対象と
して評価をいただくのは難しいと考えていました。また
「健康」
、
「環
投資家へ適時・適切な
会社情報の提供を行っている
IR 情報ウェブサイト
境・エネルギー」
、
「食料生産支援」
、
「情報通信」の重点戦略分野
について、方向性には納得いただいているものの、赤字事業に関し
ては
「いつまで続けるのか」というご質問をいただくこともありまし
た。一方、
「カネカは赤字だからといって、その事業をすぐにやめる
ことはしない」、
「カネカは底力がある」というご理解もいただいて
います。
カネカは、決算発表、記者会見、個別のミーティング等を通して、
株主の方へ送付している
「株主のみなさまへ」と題する報告書や
海外の投資家向けの英文アニュアル・レポート
機関投資家やアナリストの方々とのコミュニケーションを深めてき
ました。近年では、対前年度の業績の伸び率、主要製品と市場の
状況といった足元の業績だけでなく、新規事業の将来性やリスク、
事業戦略等についての質問を受けることが増えてきました。これ
は、中長期視点で投資を考える方々が増えてきたことを意味してい
ます。
こういった状況を受け、より深くカネカグループをご理解いただ
くために、事業部長による事業説明会や、工場見学等の施策を実
施してきました。今後も、機関投資家やアナリストの方々に、カネ
カブランドの方向性を共有していただくための施策を積極的に実
施していきます。
社員の声
投資家の方々と、信頼関係を築いていきます
リストの方々は適正に評価を行うために情報を必要とされていま
CSR推進部 IR室長
小吹 武次
す。それぞれの立場によって、視点は異なります。しかし、すべての
方々に共通することがあります。それは、
“会社の誠意”を見られて
いるということです。私たちが IR 部門の営業マンであると考えれ
カネカの IR 活動の対象は、機関投資家、ア
ば、
「製品」である株式を購入・保有していただくためには、投資家
ナリスト等です。機関投資家の方々は、長期保
の方々の視点に立って、誠意をもって開示し、信頼関係のもとに取
引が行われなくてはならないと考えます。
有や買い増しをする価値があるかという視点をお持ちですし、アナ
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KANEKA CSR Report 2015
株 主 ・ 投 資 家 と と も に
配当政策と情報の開示
株主・投資家の皆さまに、カネカグループを正確に理解してもらい、
信頼と期待に応えられるよう、適時・適切な情報開示に努めています。
株主の構成と配当政策
2015 年 3 月期現在、当社の発行済株
式の 総 数は 3 億 5,000 万株、株 主 数は
18,197 名となっています。所有者別持株
比率は、金融機関が 48.8%、外国法人等
が 25.5%、個人その他が 16.8%、以下そ
の他の法人、金融商品取引業者の順となっ
■ 所有者別株式分布状況
金融商品取引業者
3,351 千株
41 名
1.0%
その他の法人
27,849 千株
265 名
8.0%
個人その他
58,726 千株
17,410 名
16.8%
株主数
18,197 名
ています。
金融機関
170,669 千株
91 名
48.8%
当社は、企業基盤の強化を図りながら
収益力を向上させ、株主の皆さまへ利益
外国法人等
89,403 千株
390 名
25.5%
還元することを経営の最重要課題の一つ
として位置付けています。毎期の業績、中
長期の収益動向、投資計画、財務状況等
も総合的に勘案し、連結配当性向 30%を
目標として、これに自己株式の取得もあわ
情報の開示とIRコミュニケーション
せ、安定的に継続することを基本方針とし
ています。
(2015 年 3 月期は 29.9%)
。
また、内部留保資金については、財務の
当社は、常に投資家の視点に立った迅
安全性確保を図りつつ、変化の激しい経
速、正確かつ公平な会社情報の開示を適
済状況に対応し、持続的な成長を実現して
切に行えるよう社内体制の充実に努める
いくために活用していきます。
等、投資家への会社情報の適時・適切な
提供を行っています。
株主・投資家向け報告書について
本決算および四半期決算開示後に説明
会を実施し、社長もしくは担当役員が説明
を行っています。
年 2 回、株主の方へ
「株主のみなさまへ」
また、決算短信、有価証券報告書、四半
と題する報告書を送付するとともに、株主
期報告書、アニュアル・レポート、決算概
以外の方にもご覧いただけるようにホーム
要等をホームページに掲載しています。
アニュアル・レポート2014
ページへ掲載しています。2010 年から表
紙を大幅に変更するとともに、2013 年か
らは紙面サイズを大判化させ、トップイン
タビューの掲載や財務状況を分かりやすく
説明する等、誌面づくりに工夫を重ねてい
ます。さらに、環境に配慮した植物油イン
クの使用や読みやすい UD フォントの使
用という対応も行っています。
2014 年度の活動を踏まえ、2015 年度も株主・投資家の皆さまへの適切な情報開示を行っていきます。
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