プラン作成のポイント

《設計条件のつかみ方》

前面道路の境界線から外壁の後退距離は 3m 以上とする
→有効距離で確保か? or 柱中心線で OK か?

メインエントランスを道路側,サブエントランスを公園側に設け,公園からもアプロ
ーチできるものとする
→サブエントランスが必要。

駐車場からの歩行者動線に配慮する
→駐車場の敷地から建設用敷地への入口を確保し,敷地内通路を出入口まで設ければ
よい。サブエントランスを設ける必要はない。

東側駐車場からの歩行者出入口
→歩行者動線が発生する。駐車場との歩車分離。敷地内通路の確保。

(敷地にレベル差があるとき,
)1 階の床にはレベル差を設ける。
→・フロア内にスロープ(傾斜
)と階段を設ける。
・建物周辺外部の敷地にもスロープでレベル差処理
・サービスゾーン内でのレベル差処理用階段を忘れない
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エレベーターは乗用一基を設ける
→サービス用はなくてもよい

(パントリーの条件)レストランからの搬入動線に配慮する
→サービスゾーンを通るルートを確保すれば良い。階が違っても OK.
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エントランスホール及びオープンスペースからホワイエを介してアクセスできるよう
にする
→プラ対⑤

専用の出入口を設ける
→風除室は不要

便所を設ける
→利用者用の室で,少ない便所だったら,多機能便所にする

屋上庭園を施設利用者の憩いの場とする
→共用部から出入りする or 要求室と関連付ける
《面積》
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室面積を記入することが求められている室は,マーカーする。

面積表では,小数点第 1 位まで用いる。第 2 位以下は切り捨てる。

面積表では,吹抜け階段,ピロティ―内の PS や DS は参入する。
《面積を減らす方法》


2階

屋根

吹抜け

バルコニ,照らす
1階

ピロティ

玄関を中に引きこむ(通用口など)
《計画の要点》

計画の要点では,計画・設備・構造でそれぞれ別分野のことを聞いているような質問
がある。しかし,それを聞いている設問がどの計画なのかを考え,それにからめて回
答すればよい。
《外部エスキス》
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室面積を記入することが求められている室は,マーカーする。
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建ぺい率が厳しい時,建ぺい率をオーバーさせる仕掛けに注意する。屋外階段,通り
抜けピロティ,庇,バルコニーなど。
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プライベートな屋外広場には,敷地内通路との境目に扉の表記がいる(プラ課題計画)
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屋外スペースには各室だけでなく,ホールから直接出入りできるようにする。屋上庭
園は,内部空間と一体的に計画されているか。内部空間との行き来および視覚的連続
性。

実践⑤ピロティで上部に屋根・庇等がある部分を面積に含めても良いという意図は何
かを考える→雨天時にも使用する→災害支援が目的か。

駐車場へのアクセスは,幅員が狭い道路からでも良い。

HP や BP の人の通る道を確保することにとらわれない。確保できたらする。

SP2 台でも,1 カ所にまとめてよい。

1 面道路の時は 3 台まとめて計画するときもある。

隣地に「公共駐車場」がある場合,その方角からは採光できない!課題文の条件を見
落とさないように。青空駐車場ではないので,公園と同一視しない。
《内部全体エスキス》

動線に配慮する

人と人:集会へ行く人⇔セミナーへ行く人,利用者⇔職員,利用者⇔講師・奏者

人とモノ:開館中頻繁に搬出入,閉館時に搬出入,時間差

人と車:利用者と車は分ける。職員と車は交差しても良い。

空調方式によって,天井高,ダクト経路,梁せいを考慮した階高を設定する

ホワイエ・エントランスホール・ロビーは通過動線が発生してよい空間である。なぜ
なら,単独では成立しないスペースであり,設けることで人だまりのスペースができ,
目的の室・部門・空間が利用しやすくなる。

休憩コーナー,情報コーナー,展示コーナー,ラウンジ等は通過してはならないスペ
ースである。なぜなら,使用目的があり,単独で成立するスペースだから。

メインエントランス側のヘリ空きを 2m にした場合,敷地内通路を確保するために風
除室をバックできないか検討する。

エントランスホールに吹き抜けがあれば,2 階ホールを大きめに考える。

1・2 階の WC 計画を忘れない。

階段と EV を離すことを考える。EV を風除室や WC,室の角に食い込ませるなど。動
線を確保するときなどに有効。

地域福祉部門はパブリック性を考慮すると 1 階に計画したい。
《内部利用者諸室エスキス》

ラウンジ(待合わせに利用する)や展示ギャラリーは気軽に利用できるように 1 階が
基本。
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(階振り分け)会議室が天井高 3.5m と指定されているので,同様に指定されている
情報検索ギャラリーや多目的ホールと同一階としたいが,室の性格を考えると障害学
習部門と同一階としたい(プラ対⑤)

講師控室は,管理ゾーンじゃなくても良い。講習室に隣接で OK.

浴室は奥まったスペースに設けても良い(確認模試)

宿泊室,浴室はプライバシーに配慮する。特に,L 型配置にした場合は,目隠しをす
る。

居住者用エントランスには WC(管理人室,居住者用)を設ける

託児室,屋外遊戯スペース,プレイルーム等の日照が必要な部屋の向きは,南もしく
は東。最悪でも西にする。

車いす使用者用座席は全座席数の 1%以上。(要求客席数×0.01+1 席)

映写室の調光室は客室上段レベルから+1000 する。

大きな室は 8m,9m,10m スパンで計画することも考える。

小ホールの形が正方形みたいでもかまわない。気にしない。

1 階に無窓のホールで,直上に部屋がのる場合,排煙用 DS を設ける。

室ボリュームが大きい時は天井・階高を高くする

講堂 180 席:3.5m 以上(プラ対②)

研修室 A150 ㎡:3.0m 以上(確認模試)

大研修室 200 ㎡:4.0m 以上(確認模試復習)

図書室 300 ㎡:3.0m 以上(プラ対⑥)

多目的ホール 150 ㎡:3.0m 以上(プラ対⑥)
《内部サービスエスキス》
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通用口は少しくらい敷地の奥でも良い。
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事務室・電気室等を管理部門から切り離しても良い。
(管理部門から独立可。利用者動
線と交錯しても問題ない)
。

事務室や作業室は無窓居室も OK

機械室には外部からしかアクセスできなくても良い。

屋外避難階段を設ける場合,開口部は避難階段から 2m 以上離して設ける(実践②)

実践③の管理人室,屋外階段の発想を頭に入れる

条件指定がなく,搬入が少なければサービス用 EV 無しもあり得る(プラ対⑤,実践
⑤)
。図書作業室などが 2F や 3F だとサービス用 EV がいる。

平面図での地階表現(総合模試)

斜めの点線のみで良い

階段・EV の区画は室にしない

ドライエリアに空調や電気室でなくともよい

サービス用 EV・階段,ドライエリア,DS,EPS が地階設備室の上に必要

更衣休憩室には窓がいる

事務室は 5~7 ㎡

空調機械室・電気室は床面積の 2%

ダクト接続用の空調機械室は,空調範囲の 2%

空調機械室のスパンは最小 2.5m(2.5m×4m が最小)
《一般ディテール》

駐車場は,横断歩道等から 5m 以上離れていれば OK.

車いす用 P からオープンスペースを通ってのアプローチ OK(プラ対⑤)

サブアプローチは幅員 2m で OK(プラ対⑧)

屋外ゴミ置き場は奥行 1m でも OK。幅 1.5m×奥行 2.0m や幅 5m×奥行 1m もある。

厨房への外部搬入口は 1m で OK

大空間が 2 つあっても,上下階の位置や形がずれていても良い。

ホワイエは幅 4m で OK(早期練習課題)

更衣室は最小 2m×2m もあり(実践①)

給湯室は 2m×2m も OK(プラ対⑧)

バンケットは 2m×3m で OK

用途が限られた部屋なら,WC をグリッドで設けなくても良い(実践⑤,実践⑥)

トランク付 EV の表現チェック
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情報検索ギャラリーや図書室の視聴用ブースは,課題文指定がなければ,1m×2m で
OK(プラ対⑤)

PC 端末スペースは 1m×1.5m で OK。奥行スペースとしては 2.5m で OK。ただし,
通路としての十分なスペースはあった方が良さそう。3m あれば,スペースとして良い
(総合模試)

自販機コーナーは奥行 2m で OK

レストラン,食堂,喫茶室の通路は 1m で OK

育児スペースの受付カウンターに『
(下部下足箱)
』というやり方 OK.

喫茶室やトレーニングルームのカウンター,受付スペースの裏は 1m あれば OK.

シャワーブースは 1m×1.5m で OK(プラ課題構造,実践③)

1~3 階までなら,根入れ深さは 2m で OK.
《設備ディテール》
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FCU や天カセの天井裏スペースは梁下 100mm で OK
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空調機械室(パッケージ方式ダクト接続)は 3m×4m もある(早期練習課題)

空調機械室(パッケージ方式ダクト接続)は 2.5m×4m が最小
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単一ダクトの DS で 1.5m×5m もあり得る(確認模試復習)

空冷ヒーポンチラーユニットの DS は 2.5m×2.5m も OK(プラ課題構造)

EPS は 2m×2m もあり(プラ課題計画)

EPS は 1m×5m もあり(H24 作図参考解答例)
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乗用トランク付 9 人乗り EV は 2m×3m で良い。

機械室は敷地の奥でも,道路から離れていても OK.

最上階かつ外壁に面さずに空調機械室を設けなければならない場合,外気の取り入れ
は上部屋上からにしても良い。図面に書くこと。

ドライエリアがある場合は,ヘリ空き 3m あると好ましい。
《平面図》

平面図で屋上庭園には水勾配を描く(確認模試)

バルコニーや共用廊下の手すりは腰壁で良い。パイプにすると,雨が垂れないように
少し立ち上げないといけないから。

天井高指定がある場合は,平面図にも「天井高:〇m」と描く。

要求図面に「1 階の屋根を図示しなくてもよい」と書かれているときがあるが,これ
は「1 階を意識させない」ためのひっかけである。エスキスでは必ず 1 階屋根を描く。

家具をレイアウトするときには 1.0m の通路幅を確保すること。

宿泊室や住居の間はバルコニー側で少し壁を設ける。居室の間も。

階段廻りの防火区画チェック
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管理事務室のカウンターには入口を設ける

集合住宅の床は乾式二重床

上階だけ PC 梁ですむなら,下階には柱を設ける

ゴミ保管庫には外部入口を設ける。

トップライトは 2 階平面図に描く。

トップライトの梁伏せ図(プラ対②,確認模試復習課題)

トップライトは吹き抜けの範囲に納まらなくても,グリッド内であれば良い。(H24
本試験作図例)

屋外避難階段は,階段際が梁に当たらないように描く。

屋外避難階段を設けた面の壁は,RC 壁になる。

調理室などで流し台がある場合は 1 階に PS が出る(プラ課題計画)

ボイラー室や電気室の外部入口に『△』はいらない

屋上テラスやサブエントランス,屋外スペースからの外部入口に『△』はいる

吹抜けに DS がある場合の表現(プラ課題計画)

鉄骨 EV の平面図と梁伏せ図の表現(基礎確認①)

PC 梁の位置と断面寸法を描く

大きな吹抜けの内部に階段を設ける場合は,梁を気にしなくて良い。

まわり階段を設けた時は,吹き抜けの処理①図面(梁伏せ・平面),②面積減算を忘れ
ない。
《梁伏せ図》
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梁伏せ図でバルコニーは手すり部を描く

梁伏せの見上げ図では,開口部をあけて描く。

伏せ図にも EW を描く。

屋上があるときの伏せ図にはパラペットの線が出る。(プラ対②)
《断面図》
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吹抜け,ピロティの断面には小梁から垂れ壁が出る。

防火防炎シャッターを忘れない。
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PC 梁の梁せいを間違えない。

基礎を下げた時は,梁の増し打ちをする。

断面図で浴室,屋上庭園を切った場合,スラブを下げる(プラ対④)
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断面図で自然排煙窓を描く。

断面図で乾式二重床の場合,フロアレベルに気を付ける。スラブはフロアレベルより
200 下。

断面図で,入口の庇を切ったら,庇を描くこと。
(プラ対①)
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GL ラインは,入口前を切らなければフラットで OK.水勾配が無いので。
《設備関連の注意点》
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ポンプ直送方式―受水槽室

浴室
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空冷ヒートポンプチラーユニット or ボイラー室

下階の PS

梁伏せの斜線と小梁増し打ち

RC 壁で囲む
《チェック項目》
・ 面積表の間違いがない
・ 面積算定のための寸法の記入漏れがない
・ 描く図面に不整合がない。特に梁伏せ図(吹き抜け,まわり階段吹き抜け,
)。
・ PS,EPS,DS,ドライエリア,消火ポンプ室,増圧ポンプ室
・ 1 階が PC 梁なら,上階も PC 梁になる。上階だけ柱がでることはない。
・