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平成○年一級建築士試験﹁設計製図の試験﹂問題用紙
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平成 27 年度学科製図.com 後半戦第1課題 市街地に立つデイサービス付き高齢者向け集合住宅
(基礎免震構造を採用した建築物である。) ver20150802
I.設 計 条 件
この課題は、ある地方都市の市街地において、基礎免震構造を採用したデイサービス付き
高齢者向けの集合住宅を計画するものである。高齢者の居住の安定確保に関する法律(高
齢者住まい法)に基づくものとする。
1.敷地及び周辺条件
(1) 敷地の形状、接道条件、周辺状況等は、下図のとおりである。
(2) 敷地は平坦で、道路及び隣地との高低差はないものとする。歩道の切り開きは、1 箇
所当たり 6m までできるものとする。
(3) 敷地は近隣商業地域及び準防火地域にあり、建ぺい率の限度は(特定行政庁が指
定した角地における加算を含む。)90%、容積率の限度は 300%とする。
(4) 電気、ガス及び上水道は、完備している。
(5) 地盤は良好であり、杭打ちの必要はない。
(6) 地下水及び積雪についての特別の配慮はしなくてよい。
4.計画に当たっての留意事項
(1) 建築計画については、次の点に留意して計画する。
① 建築物はバリアフリー、セキュリティに配慮し、主要な室については、自然採光及び通
風に配慮した計画とする。特に住戸A及び住戸Bについては日照にも配慮する。
②指定された部門を適切にゾーニングした計画とするとともに、各部門の動線に配慮し
た計画とする。かつ避難等にも配慮する。
③ 敷地の周辺環境に配慮する。
(2) 構造計画については、次の点に留意して計画する。
① 建築物全体が、構造耐力上、安全であるように計画するとともに経済性にも配慮する。
② 構造種別、架構形式及びスパン割を適切に計画する。
③ 免震基礎構造を含め、部材の断面寸法を適切に計画する。
(3) 設備計画については、次の点に留意して計画する。
① 空調設備、給排水衛生設備、電気設備等を適切に設け、環境負荷低減に配慮する。
② エレベーター等を適切に設ける。
③ 免震基礎構造に対応する仕様とする。
小学校
Ⅱ.要 求 図 書
歩道付道路(幅員 18m)
事務所ビル
37 m
集合住宅
敷地面積
1850m2
50m
歩道付道路(幅員 12m)
公園
敷地配置図 1/1000
2.建築物
(1) 構造、階数等
構造種別は自由とし、基礎免震構造を採用する。地上6階建ての 1 棟の建築物とする。
(2) 床面積の合計
床面積の合計は、3,400m2 以下とする。
この課題の床面積の算定においては、ピロティ、塔屋、バルコニー、屋外階段、集合住宅
部門の共用部分(共用廊下、EV、階段、共用倉庫、エントランスホール B 他)は、床面積に
算入しないものとする。
(3) 要求室
下表の室は、すべて計画する。
部門 室
名
特
記
事
項
床面積
レクリエーショ ・50 名以上(3m2 以上/人)の利用を前提とする。
デ ン室
・天井高さを 5m 以上とする。
適宜
イ
食堂
・4m2/人とし、40 名以上が利用できるものとする。
サ
・テーブル、いすをレイアウトする。
| 厨房
・食堂に隣接して設ける。
ビ 機能訓練室 ・食堂との動線に配慮する。
ス
・食堂と同じ程度の面積とする。
部 浴室
・7 名程度が利用できる一般浴室を設ける。
門
・機械浴室(20m2 以上)を設ける。
・洗面、便所、脱衣棚等を備えた脱衣室を設ける。
相談室
・利用者の面談やスタッフ会議用に設ける。
エントランス ・風除室を設ける。
ホール A
・上部に吹抜け(80m2 以上)を設ける。
・下足箱を設け、デイサービス部門は上足とする。
事務室
・エントランスホールAに面し、案内カウンターを設ける。
・8 人用の事務スペースを設ける。
・館長コーナーを設ける。
・集合住宅のエントランスホール B に面し、夜間対応窓
口を設ける。
更衣室
・男女別に設ける。
集 住戸 A
・夫婦用とし、各階に 3 戸計画する。
合 (計 12 戸)
・キッチン、UB、洗面、便所を設ける。
住
・間口は 6m 以上とし、50m2 以上/戸とする。
宅 住戸 B
・単身用とし、各階に 7 戸計画する。
部 (計 28 戸)
・キッチン、UB、洗面、便所を設ける。
門
・間口は 3m 以上とし、25m2 以上とする。
共用倉庫
・各階に設ける。
エントランス ・風除室を設ける。
ホール B
・上部に吹抜け(面積適宜)を設ける。
・宅配ボックス及び集合ポストを設ける。
・エントランスホール A との動線に配慮する。
他 設備
・その他、各自が採用した設備計画に応じて、室外機置
スペース
場等を計画する。
・上記の室に関連して必要と思われる室等は、適宜計画するものとする。
3.その他の施設等
(1) 駐車場は平面駐車とし、デイサービス部門用として、マイクロバス用(3mx7m)、車い
す使用者用 1 台分、サービス用として 1 台分を設ける。また、車寄せを設け、利用者
は雨掛かりのないように配慮する。集合住宅部門用は、来客用 1 台分を設ける。その
他の一般の駐車場は、近隣の駐車サービスを利用するものとして考慮しなくてよい。
(2) 駐輪場は、デイサービス部門用 15 台分(1 台分を 2.0mx0.5m とする)以上を設け、集
合住宅部門用に 20 台分を設ける。
(3)(1)~(2)の「その他の施設等」は、床面積に算入しないものとする。
試 験 場
受 験 番 号
氏
名
答案用紙Ⅰの定められた枠内(寸法線については枠外でもよい。)に、黒鉛筆を用いて記
入する。
1.要求図面(答案用紙Ⅰに記入)
下表により、所定の図面を作成し(フリーハンドでもよい)、必要な事項を記入する。
図 面 及 び 縮 尺 特
記
事
項
(1)1 階平面図
①各平面図には、次のものを図示する。
兼配置図 1/200
イ.建築物の主要寸法(柱割り及び床面積の計算に必要な程度)
(2)2階平面 1/200
ロ.室名、建築物の出入口等
(3)基準階平面図
ハ.駐車場(台数及び出入口を明示する。)
(3~6 階)1/200
ニ.駐輪場(台数を明示する。)
ホ.通路・植栽等
ヘ. 建築物の基礎免震構造体と擁壁とのクリアランス(点線で図示)
ト.設備シャフト〔パイプシャフト(PS)、ダクトスペース(DS)、電気シャ
フト(EPS)〕の位置
チ.設備計画に応じた設備スペース(ただし、屋上に設けた場合は
断面図に図示する。)
リ.断面図の切断位置
ヌ.要求室の床面積
ル.車寄せのキャノピー等図面が入りきらない場合は省略線を用い
て図示する。
②基準階平面図は3階とし、直下階の屋根、ひさし等となる部分を図示
する。
③基準階平面図については、次のものを図示する。
イ.代表的な住戸Aの室内プラン
ロ.代表的な住戸Bの室内プラン
ハ.各住戸の出入口、PS
ニ.住戸Aの表示(A1~A3)
ホ.住戸Bの表示(B1~B7)
ヘ.居室の最も遠い位置から避難階段の一に至る歩行距離及び経
路
(4)断面図 1/200
①切断位置は、住戸A又は住戸Bを含み、かつエントランスホールを含
め建築物の全体の立体構成がわかる断面とする。なお、水平方向、
鉛直方向の省略は行わないものとする。
②塔屋を除く建築物の高さ、階高、天井高、1階床高及び主要な室名
を記入する。
③基礎免震構造がわかるような基礎、梁及びスラブ断面を図示する。
2.面積表(答案用紙Ⅰに記入)
(1) 地上 1~6階の床面積及びその合計を記入する。なお、各階の床面積については、その算
定式も記入する。
3.計画の要点等(答案用紙Ⅱに記入)
(1) 建築計画について、次の要点等を具体的に記述する。なお、要求図面では表せない部分
についても記述する。
① 建築物へのアプローチ計画について工夫した点
② 集合住宅部門に対する高齢者向けサービスについて工夫した点
③ デイサービス部門において、食堂、機能訓練室、レクリエーション室及び浴室について、
その位置とした理由と動線計画において工夫した点
(2)構造計画について、次の要点等を具体的に記述する。なお、要求図面では表せない部分
についても記述する。
① 建築物に採用した構造種別、架構形式及びスパン割りとこれらを採用した理由
② 基礎免震構造を採用するにあたり、配慮した点
③ 採用した免震材料とこれらを採用した理由
(3)設備計画について、次の①及び②の要点等を具体的に記述する。なお、要求図面では表
せない部分についても記述する。
① デイサービス部門について採用した空調方式と理由
② 給排水衛生設備計画について工夫した点
③ 基礎免震構造において設備計画上工夫した点
4.図面レイアウト(学科製図.com 課題のみの指示で本試験では解答用紙 I に記載)
1 階平面図
基準階平面図
兼配置図
2階平面図
断面図面積表
添削〆切の目標期日は 8 月 17 日(消印有効)です。図面、要点、できればエスキースを同封し
て下記住所までお送り下さい。添削は約 1 週間程度でご返却します。
・送り先:〒553-0002 大阪市福島区鷺洲 1-12-24 イーグレット 2 階 学科製図.com 事務局
・送付前に図面は必ずコピーを取ったのち、その原本を 4 つ折りして角 2 号封筒を使用して
ください。速達、書留、宅急便にする必要はありません。
平
成
2
7
年
度
学
科
製
図
.
c
o
m
後
半
戦
第
1
課
題
(1) 建築計画について、次の要点等を具体的に記述する。なお、要求図面では表せない部分に
ついても記述する。
① 建築物へのアプローチ計画について工夫した点
(3) 設備計画について、次の要点等を具体的に記述する。なお、要求図面では表せない部分に
ついても記述する。
① デイサービス部門について採用した空調方式と理由
② 集合住宅部門に対する高齢者向けサービスについて工夫した点
② 給排水衛生設備計画について工夫した点
③ デイサービス部門において、食堂、機能訓練室、レクリエーション室及び浴室について、
その位置とした理由と動線計画において工夫した点
③ 基礎免震構造において設備計画上工夫した点
答
案
用
紙
Ⅱ
(2) 構造計画について、次の要点等を具体的に記述する。なお、要求図面では表せない部分に
ついても記述する。
①建築物に採用した構造種別、架構形式及びスパン割りとこれらを採用した理由
添削講評
② 基礎免震構造を採用するにあたり、配慮した点
③ 採用した免震材料とこれらを採用した理由
平成27年度学科製図.com 後半戦第1課題 答案用紙Ⅱ
氏名(ハンドルネーム)