CUSTOMER SUCCESS STORY 導入事例 複数 OS が使える学習環境を VDI で構築 サーバ負荷を抑えたセキュリティ対策で 端末利用時の安全性と快適性を両立 Before 複数の OS を 1 台の端末で扱うために VDI 導入を検討。必要なセキュリティ対策の 実施に際しては、レスポンス低下の原因となるサーバ負荷を抑える必要があった After エージェントレス型のセキュリティ対策でサーバ負荷をオフロード。セキュアかつ ハイパフォーマンスな VDI により、複数 OS を使い分けられる学習環境を実現 【導入の背景・課題】 まも 「正義を権力より護れ」の建学精神の下、1886 年の設立から一貫して社会・市民の啓発と教 育に取り組んできた関西大学。13 学部 13 大学院研究科、3 つの専門職大学院を備えた大学のほ か、幼稚園から高校までの各教育機関も併設し、一貫教育による人材育成を目指している。 >> 学校法人関西大学 同大学は、IT やコンピュータの知識・技術の重要性に早くから着目してきたことでも知られる。 業種 教育 1994 年に「総合情報学部」を設置して以来、情報処理にかかわる多彩なカリキュラムを提供し 学生数 30,297 名(2014 年 5 月 1 日現在) てきた。 「初歩的なタイピング授業から、より詳しい学生に向けたプログラミングなどの講義ま 地域 大阪府、日本 お客様の課題 複数 OS を 1 台の端末で扱えるようにし、端 末ごとの利用の偏りを平準化。学習環境 の改善とインフラ最適化を図りたかった ● Windows 環境の VDI 化にあたり、 端末の ウイルス感染などの事故は未然に防ぐ必 要があった ● Windows 用 VDI へのログイン時間を短縮 し、スムーズな講義を実現するため、サー バ負荷を抑えられるセキュリティ対策製品 を求めていた ● 導入製品・ソリューション ● Trend Micro Deep Security™ 導入効果 仮想アプライアンスによるオフロード型 で、VDI のサーバ負荷を高めずウイルス 対策を実現。端末立ち上げを約 30%短縮 できた ● ウイルス対策ソフトのパターンファイル更 新、適用が自動化され、運用管理面での負 荷を大きく抑制できている ● 起動する VDI を選択することで複数 OS が 使える学習環境を実現 ● 利用環境 ● ● Windows 用 VDI 台数:340 台 VMware vSphere で、理系・文系双方の学生に広くIT 知識を習得するための場を提供しています。具体的には、 Windows、Mac、UNIX(Solaris)といった OS ごとの専用教室を設置し、講義や学生の自習用 に活用してきました」と同大学の荻野 正樹氏は説明する。 しかし従来、そうした運用方式にはある課題があったという。それが、Windows 端末に関する、 設置台数と使用台数のアンマッチである。 「使う学生・講義の数に対して、物理的な端末台数が 少ない。そのため、講義で端末が使われている間は、他の学生が自習できないといった問題が 発生していました」と荻野氏は言う。 こうした状況を解消すべく、同学部が導入を検討したのが VDI(Virtual Desktop Infrastructure) だ。VDI なら、端 末に依 存 せ ず、 仮 想 化 環 境に用 意された OS を 使うことができる。学生がいつで 仮 想 環境 も、どの端末からでも Windows 環境が使えるようになれば、学習 の質も高めることができると考え たのである。 「当時、すでに UNIX 仮想サーバ VDI ウイルスチェック・駆除を実施 (Solaris)は VDI で用意していま し た。さ ら に Windows も VDI 化 することで、どちらも 1 台 の 端 末 からアクセスできる環境を実現で きると考えたのです」 (荻野氏)。 VM VM Trend Micro Deep Security VM Trend Micro Deep Security VM VM VMware vSphere VMware vSphere また同学部は、将来的に、学生が 個人の PC やスマートフォンから学 内システムにアクセスする BYOD (Bring Your Own Device)の 実 施も視野に入れていた。 「その基 盤としても、VDI は有効だと判断 しました」と荻野氏は言う。 Page 1 of 2 • Customer Success Story • 学校法人関西大学 関西大学 総合情報学部におけるWindows用VDIの構成イメージ 情報教育用端末および教職員の 持ち込み端末(合計340台) CUSTOMER SUCCESS STORY 導入事例 【選定理由・ソリューション】 そこで同学部は、複数のベンダーに提案を依頼。最終的に、VMware vSphere および VMware 「PCoIP プロトコル View を Windows 用 VDI の仮想化基盤に採用した富士通の提案を選定した。 による転送速度の速さといった性能面の優位性、および市場での豊富な実績を評価し、同製品を 提案。その点がお客様の評価にもつながりました」と富士通の三池 聡明氏は説明する。 一方、VDI の導入にあたっては、考えなければならないテーマがあった。それが、セキュリティ 対策をどう施すかだ。 「VDI では、一台のサーバ上で複数の仮想マシンが稼働します。そのため、 個々のマシン上でウイルス対策ソフトを動かすエージェント型製品では、システムの過負荷によ りパフォーマンスが低下する懸念があったのです」 (荻野氏)。事実、同学部は、かねて利用して 関西大学 総合情報学部 准教授 荻野 正樹 いたネットブート型のシンクライアントシステムにおいて、端末立ち上げにかかる時間が講義時 間を圧迫する問題に長年直面してきたという。つまり、VDI 導入に際しては、サーバ負荷を極力 氏 「不特定多数の学生がアクセスする端末や サーバには、高度なセキュリティ対策を施す ことが 必 須。Trend Micro Deep Security 抑え、迅速な端末立ち上げを実現することが重要な条件の 1 つだったのである。 こうした要求に応えるソリューションとして選ばれたのが「Trend Micro Deep Security™(以 下、Deep Security)」である。Deep Security は、個々の仮想マシンにエージェントをインス は、セキュアな VDI を実現する上での欠かせ トールすることなく、仮想アプライアンスとしてウイルススキャンを実行できる。各仮想マシンの ない存在といえます」 負荷をオフロードすることで、パフォーマンスに影響を及ぼさず、セキュアな VDI が実現できる のだ。 「Deep Security は VMware との相性および導入実績において、市場で一歩抜けています。 加えて、今回のパートナーである富士通が多数の導入・構築経験を持っていたことも安心感に つながり、採用の後押しとなりました」と荻野氏は言う。 富士通株式会社 ヘルスケア・文教システム事業本部 文教第三ソリューション統括部 第三ソリューション部 三池 聡明 氏 「プロジェクトの途上においては、トレンドマ イクロのサポートも活用。レスポンスの迅速 さ、正確さには非常に感謝しています」 【導入効果】 同学部は、物理端末に Mac を採用し、起動する VDI を選択することで UNIX と Windows を使 い分けるという、3 種類の OS が使える学習環境を整備。同時に、同学部は今回、教職員の持ち 込み PC 向けにも VDI による Windows 環境を用意することで、学生向けとあわせて計 340 台 「Windows 用 の 仮 想 化 基 盤 で あ る VMware 分 の Windows 向 け VDI を 新 た に 構 築した。 vSphere は全 14 台。うち 1 1 台が VDI 用で、残り 3 台が仮想サーバ用ですが、そのすべてに対し Deep Security によるウイルス対策を適用しています」と三池氏は語る。 導入先プロフィール 1886 年(明治 19 年)に西日本で最初の法律 学校として創立された関西法律学校を前身 導入過程では、エージェント型製品と Deep Security の比較による、レスポンスの差もテスト したという。 「まず、個々の仮想マシンにエージェント型のウイルス対策製品をインストールし、 仮想マシン 50 台の一斉起動を実施。その後、Deep Security に入れ替え、同様の起動を行う に、幅広い分野で優れた人材を輩出。2014 手順で実施しました」 (荻野氏)。結果、Deep Security へのリプレース後、立ち上げにかかる時 年 度からは新たに国 際 化 教 育プログラム 間は約 30%短縮。実際の運用を開始した現在も、学生の一斉ログイン時のレスポンス低下は起 「KUGF(Kansai University Global Frontier) プログラム」をスタートさせるなど、次世代の こらず、講義をスムーズに始められているという。 グローバルリーダー育成に力を入れている。 また、エージェントレス型である Deep Security の場合、ウイルス対策ソフトのパターンファ http://www.kansai-u.ac.jp/ イル更新・適用といった作業がサーバ側で行われるため、端末ごとの更新作業が不要。運用負 荷を大きく抑えている。 「現在までインシデントはゼロですが、何かあった場合もすぐ発見できる 体制が実現できたことは心強いですね」と荻野氏は満足感を示す。 今後も同学部は、情報教育用端末の追加導入も随時行いながら、VDI による学習環境を拡充 していく計画だ。同時に、先述の BYOD についても、実現に向けた環境整備に着手したいという。 「その過程では、今回採用したアンチウイルス機能以外の Deep Security の機能も積極的に利 用を検討したい。トレンドマイクロには、大学や教育機関ならではの課題に寄り添った提案、およ び製品機能の一層の拡充を期待しています」と荻野氏は語った。 TREND MICRO、Trend Micro Deep Security および Deep Security は、トレンドマイクロ株式会社の登録商標です。本ドキュメントに記載されている各社の社名、製品名 およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。記載内容は 2014 年 1 1 月現在のものです。内容は予告なく変更になる場合がございます。 Copyright © 2015 Trend Micro Incorporated. All rights reserved. [Item No. BR-CASE-060] 東 京 本 社 名古屋営業所 大阪営業所 福岡営業所 〒1 5 1 -0053 〒460-0002 〒532-0003 〒8 1 2 -00 1 1 東京都渋谷区代々木 2-1-1 新宿マインズタワー TEL.03-5334-3601 (法人お問い合わせ窓口) FAX.03-5334-3639 愛知県名古屋市中区丸の内 3-22-24 名古屋桜通ビル7階 TEL.052-955-1221 FAX.052-963-6332 大阪市淀川区宮原 3-4-30 ニッセイ新大阪ビル 13 階 TEL.06-6350-0330(代表) FAX.06-6350-0591 福岡県福岡市博多区博多駅前 2-3-7 サンエフビル7 階 TEL.092-471-0562 FAX.092-471-0563 Page 2 of 2 • Customer Success Story • 学校法人関西大学
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