「自信を持った柔道整復師に」 (公社)

「自信を持った柔道整復師に」
公益社団法人大阪府柔道整復師会
に来られる患者さんが皆、外傷が原因で来られる
とは限りません。もしかしたら、内科疾患が潜ん
でいる可能性もあります。柔道整復師は内科疾患
を診ることはできませんが、内科疾患の可能性が
あるので、接骨院では扱えないと判断する知識は
必要になります。そのほかにも、柔道整復師はさ
まざまな場面で医師と接する点が多い仕事だと思
な処置をすることができません。実際に学生同士
と、症状から疾患を評価することができず、適切
のコミュニケーションが取れず問診が不十分だ
柔道整復師の専門分野以外の知識についても、力
と思います。このようなことにならないためにも、
いかず、協力を得ることができない可能性もある
科学の知識がなければ、医師と意思疎通がうまく
柔道整復師という職業を志したとき、私の夢は
「身内も自信を持って診ることができる柔道整復
でシミュレーションを行った際、患者さんからう
を入れて勉強する必要があると思います。
鳥牧 皓一
師になる」というものでした。その理由は、身内
まく症状を聞き出すことができず、疾患の特定に
入学してから 年間、さまざまな先生方のお話
を聞く中で、柔道整復師の現状を教えていただき
も自信を持って診ることができない柔道整復師
至らず患者さんに不安感を与えてしまうことがあ
年
が、他人の身体を診てはいけないという考えから
りました。国家試験には直接関係がないことです
ました。公益社団法人の役員の先生方による講義
大阪府柔道整復師会専門学校
です。
が、柔道整復師として重要なことに気が付くこと
では、一部のモラルに欠ける柔道整復師が存在し
います。医師と協力する上で、一般臨床医学や外
柔道整復師になると決めたときは 歳で、資格
取得時には 歳ということもあり、資格取得後は
年制ならではだと私は思います。
す。何を研究するか、先行研究は何があるか、ど
また、 年生のときにはグループで学会発表を
行います。内容は学生が主体となり進めていきま
付ける必要があると思いました。
として、また医療人としての意識をしっかり身に
がいなくなるように学生の私たちが、柔道整復師
ができるのも
のように進行するかなど難しいことが多くありま
した。最終的には唯一の
年制でなければ身に付かないと実感している
整復師会専門学校に決めました。この選択は
は
しかし、 年制を卒業したからといって、すぐ
に夢を実現できるわけではありません。学生の
現在、症状から疾患を評価する、実際の問診か
ら処置までを行うといった臨床を意識した講義を
信は、何をすれば身に付くのかと考えるうちに、
私の夢である「身内も自信を持って診ることが
できる柔道整復師になる」を実現させるための自
復師や医療人としての倫理観、勉強の仕方を学び、
年間で、柔道整復師の役割や知識、技術、柔道整
進んでいきたいと思います。
柔道整復師の資格取得後も、自分の夢に向かって
柔道整復師は外傷を扱います。しかし、接骨院
内科疾患に対する知識がとても大切であることに
対する知識や技術が備わっていても、患者さんと
受ける中で、患者さんとのコミュニケーションや
立つと思います。
ていることを知りました。このような柔道整復師
年
年制である大阪府柔道
すが、ワンランク上の勉強方法を経験することが
の夢を実現させるにはどの学校にすべきか悩みま
生になった現在、間違いではなかったと確信して
私が 年制を選択した理由として、柔道整復師
に必要なモノが身に付くからと述べました。
3
気が付きました。
4
3
問診が非常に重要であると気付きました。疾患に
からです。
4
4
4
− 25 −
3
できました。この経験は、資格取得後の勉強に役
た。大阪には柔道整復師の養成校が多くあり、私
即戦力として働きたいという気持ちがありまし
25
います。なぜなら、柔道整復師として必要なモノ
4
28
3
4