0M－107 154kV，66kV ディジタル形距離保護リレー装置

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さい。
東京電力株式会社
標準規格
０M－１０７１５４ｋＶ，６６ｋＶディジタル形
距離保護リレー装置規格
２００３年３月３１日施行
２０１０年６月３０日（改定０１）
２０１５年６月
１日（改定０２）
系統運用部（主管）
工
務
部
火
力
部
原子力設備管理部
東京電力株式会社
無断転載禁止東京電力株式会社
目次
1
通則 ................................................................................................................................................... 3
1.1 適用範囲 ......................................................................................................................................... 3
1.2 関連規格 ......................................................................................................................................... 3
1.3 構造 ............................................................................................................................................... 3
1.4 保護リレー装置基本構成 .................................................................................................................... 3
1.5 保守対応 ......................................................................................................................................... 3
2
装置使用条件 ...................................................................................................................................... 4
2.1 保護対象系統 .................................................................................................................................. 4
2.2 関連機器仕様 .................................................................................................................................. 4
2.3 計器用変成器回路 ............................................................................................................................ 5
3
保護リレー装置仕様 .............................................................................................................................. 5
3.1 保護リレー方式 ................................................................................................................................. 5
3.2 再閉路方式...................................................................................................................................... 6
3.3 保護シーケンス ................................................................................................................................. 6
3.4 再閉路シーケンス .............................................................................................................................. 7
3.5 保護リレー要素 ................................................................................................................................. 9
3.6 リレー特性および整定範囲 ................................................................................................................ 10
3.7 タイマー仕様 .................................................................................................................................. 13
3.8 運用選択 ....................................................................................................................................... 14
3.9 電源開閉器.................................................................................................................................... 14
3.10 外部機器(装置)とのインターフェース ................................................................................................... 14
3.11 他装置トリップ回路 .......................................................................................................................... 17
3.12 外部警報表示 ................................................................................................................................ 17
3.13 オシロ出力 ..................................................................................................................................... 18
[付録１]購入仕様書標準記載例 ................................................................................................................... 19
制改訂履歴 .............................................................................................................................................. 22
無断転載禁止東京電力株式会社
1
通則
1.1 適用範囲
本規格は，「１５４ｋＶ，６６ｋＶディジタル形距離保護リレー装置」に適用する。
1.2 関連規格
本規格に記載のない事項については，「０Ｍ－００１保護・制御盤共通規格」に準拠する。
1.3 構造
本装置は，送電線 1 回線あたり 1 面構成とし，１面の寸法は次のとおりとする。
(1) 前後面保守構造装置
幅３５０ｍｍ×高さ２３００ｍｍ×奥行４５０ｍｍ
(2) 前面保守構造装置
幅３５０ｍｍ×高さ２３００ｍｍ×奥行６００ｍｍ
1.4 保護リレー装置基本構成
(1) 保護リレー装置の構成は，単一故障モードで誤作動に至らぬよう主検出要素と事故検出要素ごとに判定部のハー
ドを独立分離させる（図 1）。
主検出要素
ユニット
&
トリップ
事故検出要素
ユニット
図 1：保護リレー装置基本構成（例）
主検出要素および事故検出要素の内容は，次のとおりとする。
・主検出要素：距離リレー，地絡方向リレー，リレーシーケンス部（再閉路シーケンスを含む）
・事故検出要素：主検出要素のフェイルセーフ(事故検出リレー単体機能)，リレーシーケンス部
1.5 保守対応
本装置は
（１）同シリーズの廃形宣言から１０年
（２）当該装置納入から２２年
（３）同シリーズ初号機納入から３０年
程度以上，保守対応可能な体制を維持するものとする。ただし，これにより難い場合は，双方の協議による。
－3－
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2 装置使用条件
2.1 保護対象系統
(1) 保護対象系統
本装置の保護対象とする系統は表 1 のとおり。
表 1：保護対象系統
主回路電圧
１５４ｋＶまたは６６ｋＶ（購入時にいずれかを指定する）
周波数
５０Ｈｚ
中性点接地方式
抵抗接地系統
送電線形態
平行２回線送電線，ユニット送電線
最大事故電流
４０ｋA(154kV)，３１．５ｋA(66kV)
地絡電流の範囲（NR）
２００A～３０００A
最大充電電流
NR 電流以下とし，最大は１５００A とする。
零相循環電流
NR 電流の３５％以下とする。
(2) 系統の事故電流
系統の事故電流は基本波（５０Ｈｚ）成分と，高調波成分について，それぞれ下記の通りとする。
a
基本波成分
最大事故電流は４０ｋＡ（１５４ｋV 系），３１．５ｋA（６６ｋV 系）とする。
b
高調波成分
事故時の高調波成分は低次高調波成分と高次高調波成分とに分け，それぞれ次の値を最大とする。
高調波成分最大
電流
〃
（２倍周波近辺で）：
４ [ＰＵ]
（３倍周波近辺で）：
6 [PU]
高次高調波成分最大（１５倍周波数以上）：４３ [ＰＵ]
但し，ＰＵ値は１４７ｋＶ，６６ｋV １０ＭＶＡべース
2.2 関連機器仕様
本装置に関連する機器の仕様は，表 2～表 4 のとおり。
(1) 計器用変流器（ＣＴ）
表 2：計器用変流器（ＣＴ）仕様
１５４ｋV，６６ｋV 共通
変流比
６００／１Ａ，８００／１A，１２００／１Ａ，２０００／１Ａ，４０００／１Ａ，のいずれかとする。
CT２次定格電流として，５A も考慮する。
確度階級
１ＰＳ
零相回路
残留回路を標準とする。
(2) 計器用変圧器（ＶＴ）
表 3：計器用変圧器（ＶＴ）仕様
（１５４ｋＶ系）１５４ｋＶ/ ３
／１１０Ｖ/ ３／１１０Ｖ/３
変圧比
（６６ｋＶ系）６６ｋＶ/ ３
確度階級
／１１０Ｖ/ ３／１１０Ｖ/３
１Ｐ
－4－
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(3) 遮断器
表 4：遮断器仕様
定格遮断時間
5 サイクル以下
標準動作責務
Ｒ号またはＡ号
2.3 計器用変成器回路
(1) ３相電圧入力を母線 VT とする場合，図 2 を基本とする。３相電圧入力を線路 VT とする場合は，母線電圧代表
相を単相ＶＴ回路へ，線路ＶＴを 3 相ＶＴ回路へ接続する。
甲
乙
母線電圧切替盤
2号線保護リレー盤へ
母線電圧
切替盤
より
1号線保護リレー盤へ
保護リレーユニット
保護リレーユニット
＊必要なリレー入
力量についてはソ
フト合成による。
＊必要なリレー入
力量についてはソ
フト合成による。
主保護ある
場合主保護
リレー盤へ
３相ＶＴ
回路
３相ＶＴ
回路
単相ＶＴ
回路
単相ＶＴ
回路
2号線保護リレー盤
1号線保護リレー盤
図 2：３相電圧入力を母線 VT とする場合
3 保護リレー装置仕様
3.1 保護リレー方式
(1) 距離ﾘﾚｰの保護方式は表 5 のとおりとする。
表 5：距離ﾘﾚｰ保護方式
短絡保護
距離リレー方式
第１段，第２段，第３段
保護リレー方式
地絡保護
自動監視
地絡方向リレー方式
地絡過電圧リレー方式
常時監視および自動点検機能を設ける
－5－
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母線電圧
切替盤
より
3.2 再閉路方式
再閉路方式は三相再閉路とし表 6 による。
表 6：再閉路方式
先行端
他端子に先行して再閉路を行う。
線路一旦無電圧および充電された線路電圧と自所の
後続端(同期)
母線電圧との同期を確認して再閉路を行う。
三相再閉路
線路一旦無電圧および自母線無電圧，または線路一
後続端(負荷)
旦無電圧，および充電された線路電圧と自所の母線電
圧との同期を確認して再閉路を行う。
3.3 保護シーケンス
(1) 距離リレー保護シーケンス例
保護シーケンスは図 3 の通りとする。
後方オフセット
点検中
1
1
44ＳX
11TX
2
&
1
1
MTX
3
44ＳＴ２
t
&
0
FDTX
44ＳＴ３
t
0
67ＧＴ
t
67G
0
1
67ＧＴ0
t
0
&
52BT
自回線CB「入り」
0
1
TT
(赤)
接点トリップ方式でも可
TC
t
64BＴ
64B
&
t
0
64B使用
ＣＢトリップ回路
投入指令
&
&
0.5Ｓ
51S
27S
&
t
0
0.02Ｓ
PT選択「線路」
51DF
64F
1
&
64ＬＫ
図 3：距離リレー保護シーケンス
－6－
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52
TX
3.4 再閉路シーケンス
(1) 再閉路シーケンス例
再閉路シーケンスは図 4，３相再閉路条件は図 5 による。
t
&
0
&
I=0
S 1
R1
準備完了
準備未完
43-79使用
再閉路不使用
点検中
ﾄﾘｯﾌﾟ検出
７９Ｔ１
CB「入り」
1
1
43-79使用
&
1
1
６３正常
＊１へ
79FS
７９Ｔ２
ＤＺ１段ﾄﾘｯﾌﾟ
&
1
I=0
S 1
R1
t
0
11CX
７９ZT
&
79C
６７Ｇﾄﾘｯﾌﾟ
７９T３
0
投入指令
t
1
最終遮断
（FT）
1
&
52
CX
0.5Ｓ
欠相遮断
最終遮断
CC
５１Ｓﾄﾘｯﾌﾟ
1
ＣＢ投入回路
ＤＺ２，３段ﾄﾘｯﾌﾟ
＊2 ３相再閉路条件
６４Ｂﾄﾘｯﾌﾟ
ｹｰﾌﾞﾙ事故検出
&
＊１より
図 4：再閉路シーケンス
－7－
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再閉路検出
79ZX
自端CB切
27RL(27BL)
&
&
27BH(27RH)
1
&
1
&
&
27BL(27RL)
&
&
線路PT３相使用
≧
1
&
t
I=0
S 1
R1
0
≧
1
1
≧
1
ｹｰﾌﾞﾙ事故検出
&
≧
1
≧
1
＊4 後続端
同期確認
（25）
25T
&
0
t
&
C相
＊１より
再閉路「先行」
≧
1
先行端＊3
再閉路｢後続」
≧
1
後続端＊4
再閉路「遠方」
｢先行｣｢後続」切替
&
1
&
（79ＬＦＸ）
図 5：３相再閉路条件
－8－
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1
≧
1
A相
B相
&
1
&
27RH(27BH)
＊3 先行端
27RT
３相再閉路条件
＊2へ
3.5 保護リレー要素
ディジタルリレーユニットは，主検出ユニットと事故検出ユニットにハードを分離し，それぞれ下表の要素を収納する。
距離リレー要素は，表 7 を標準とする。
表 7：距離リレー要素
区分
リレー要素
シーケンスおよびタイマ要素
４４ＳＴ０
４４ＳＴ１
４４Ｓ X １×3 ４４Ｓ X ２×3 ４４ S X ３ ×3
４４ＳＴ２
４４ＳＴ３
６
７
Ｇ
６７ＧＴ０ ※１
６７ＧＴ ※１
２
７
Ｓ×3
６７ＧＴ１ ※２
６７ＧＴ２ ※２
６４ＢＴ
２
２７ＲＴ
７９Ｔ１
７９Ｔ２
７９Ｔ３
６
４
Ｂ
５
１
Ｓ×3
主検出要素
２５
２７ＢＨ（２７ＲＨ）
２７ＢＬ（２７ＲＬ）
２７ＲＨ（２７ＢＨ）
２７ＲＬ（２７ＢＬ）
５
Ｔ
７９ＺＴ
事故検出要素
(注)
５１ＤＦ×３６
４
Ｆ
×数値……要素名と要素数を示す。ユニット母線用も同様
※１：主保護として使用する場合。
※２：後備保護として使用する場合。
（）内の要素は線路ＶＴから 3 相入力とした場合
－9－
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3.6 リレー特性および整定範囲
距離保護リレーの特性および整定範囲は，表 8～表 10 を標準とする。
表 8：リレー特性および整定範囲（その１）
リレー要素
整定範囲
演算量
原理式
特性
X１：０．１－５０．０Ω ９０゜
用途
X
X３
（０．１Ω ステップ）
Ｘ２：０．１－５０．０Ω ９０゜
（０．１Ω ステップ）
Ｘ３：１－２００Ω ９０゜
（１Ω ステップ）
４４S
R：５－２０Ω
（１Ω ステップ）
方向要素


D：  後方オフセット５Ω固定

 ４４ＳＸ１一旦動作でオフセット
主
注）上記を標準とし，上記以外は購入仕
検
様書などによる。以下同様。
X２
Ｉａｂ
［＝Ｉａ－Ｉｂ］
Vab
［＝ Vａ－Vｂ］
X１
Ｚab＝（Ｖａ－Ｖｂ）／（Ｉａ－Ｉｂ）
短絡検出
Ｚ＜Ｋ０
７５゜
R 30゜
-R
30゜
（各相）
D 15゜
R
R
後方オフセット
後方オフセットを適用しない
場合はメモリー電圧機能による
内部事故判定も可能とする。
出
リ
レ
ー
Ｉ０
Ｉ０：１０－５００Ａ
θ：０－３０°（１°ステップ）
または
６７G
POWER：０．００１－１．２００pu
（0.001pu ｽﾃｯﾌﾟ）
ＥＣＡ*：０－１８０°（1°ｽﾃｯﾌﾟ）
*
Ｉ０･（Ｖ０∠θ）＞Ｋ０
Ｖ０
または
Ｉ０
Ｒｅ（3V０・（３Ｉ０・１∠ECA）
＞Ｋ1
(ＰＯＷＥＲ)
θ
地絡検出
または
1LG 時の 3Ｖ０ベクトル
Re(3V０・（３Ｉ０・１∠ECA）)
最大感度補正角
3V０・（３Ｉ０・１∠ECA）
－10－
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Ｖ０
3Ｉ０
ECA
ECA=180°
表 9：リレー特性および整定範囲（その 2）
リレー要素
整定範囲
６４Ｂ
１５４ｋＶ系
Ｖ０：１０－７０ｋＶ
６６ｋＶ系
Ｖ０：５－３０ｋＶ
演算量
原理式
Ｖ０
|Ｖ０|＞Ｋ０
特性
用途
地絡検出
V０
主
検
出
５１Ｓ
Ｉ：３ｋＡ（固定）
リ
Ｉａｂ
（各相）
短絡検出
|Ｉａｂ|＞Ｋ０
Ｉ
|Ｖａｂ|＜Ｋ０
Ｖａｂ
線路ＶＴ対策
レ
ー
定格電圧の１０％固定
２７Ｓ
１５４ｋＶ系Ｖａｂ：１５．５ｋＶ（固定）
６６ｋＶ系Ｖａｂ：６．６ｋＶ（固定）
Ｖａｂ
（各相）
短絡検出
線路ＶＴ対策
変化後
ΔＩ：ＣＴ定格の１０－１００％
事
５１ＤＦ
（１％ステップ）
ＨＯＣ：ＣＴ定格の２００％（固定）
故
Iａ
（各相）
ΔI
|ΔＩａ|＞Ｋ０・|Ｉ CT|
または
変化前
短絡検出
|Ｉａ|＞Ｋ０・|Ｉ CT|
IHＯＣ
検
出
定格電圧の３０％固定
リ
１５４ｋＶ系
レ
ー
Ｖ０：４６．２ｋＶ（固定）
６４Ｆ
６６ｋＶ系
Ｖ０：１９．８ｋＶ（固定）
（注）ＶＴ２次回路断線時の誤動作防止機能を有すること
Ｖ０
V０
Ｖａ
（各相）
|Ｖ０|＞Ｋ０
Ｖａｂ
（各相）
－11－
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地絡検出
表 10：リレー特性および整定範囲（その３）
リレー要素
整定範囲
演算量
原理式
特性
用途
ΔＶ＝３０％固定，θ＝６０゜固定
ＵＶロック：７０％固定
２５
１５４ｋＶ系：ΔＶ＝２６．７ｋＶ
ＵＶ＝６２．２ｋＶ
６６ｋＶ系：ΔＶ＝１１．４ｋＶ
ＶBUS
（単相）
ＶＬINE
（単相）
|VBUS|－|VLINE|＜K０
φ＜θ／２
θ
ＶBUS
０
φ＝VBUS∧VLINE
2×ΔV
ＵＶ＝２６．７ｋＶ
２７ＢＨ
（２７ＲＨ）
主
定格電圧の８０％固定
母線(線路)
１５４ｋＶ系：１２３．２ｋＶ
６６ｋＶ系：５２．８ｋＶ
電圧有確認
Ｖ ab
（Ｖ a－Ｖ b）
検
出
リ
２７ＢＬ
レ
ー
（２７ＲＬ）
２７ＲＨ
（２７ＢＨ）
定格電圧の４０％固定
|Ｖａｂ|＜Ｋ０
（単相）
０
定格電圧の８０％固定
線路(母線)
１５４ｋＶ系：１２３．２ｋＶ
電圧有確認
６６ｋＶ系：５２．８ｋＶ
|Ｖ LINE|＜Ｋ０
定格電圧の４０％固定
０
１５４ｋＶ系：６１．６ｋＶ
V
線路(母線)
電圧無確認
６６ｋＶ系：２６．４ｋＶ
－12－
無断転載禁止東京電力株式会社
母線(線路)
電圧無確認
６６ｋＶ系：２６．４ｋＶ
（単相）
（２７ＢＬ）
V
１５４ｋＶ系：６１．６ｋＶ
ＶＬINE
２７ＲＬ
同期確認
3.7 タイマー仕様
(1) 保護リレータイマー
保護リレータイマーは表 11 を標準とする。
表 11：タイマー仕様
区分
限
時
要
素
Dev.№
整定範囲
ステップ
用途
４４ＳＴ０
0.00～10.00 秒
0.01 秒
短絡距離リレー第１段ﾄﾘｯﾌﾟ時間
４４ＳＴ１
同上
同上
４４ＳＴ２
同上
同上
短絡距離リレー第２段ﾄﾘｯﾌﾟ時間
４４ＳＴ３
同上
同上
短絡距離リレー第３段ﾄﾘｯﾌﾟ時間
６７ＧＴ０
0.00～1.00 秒
同上
過渡現象による６７G 誤動作防止用
６７ＧＴ１
0.00～10.00 秒
同上
６７ＧＴ２
同上
同上
地絡方向ﾄﾘｯﾌﾟ時間
６４ＢＴ
同上
同上
地絡過電圧ﾄﾘｯﾌﾟ時間
短絡距離リレー第２段ﾄﾘｯﾌﾟ時間
（自回線４３C ロック，隣回線４３C 使用時）
地絡方向ﾄﾘｯﾌﾟ時間
（自回線４３C ロック，隣回線４３C 使用時）
(2) 再閉路用
再閉路関連タイマーは，表 12 を標準とする。
表 12：再閉路タイマー仕様
区分
限
時
要
素
Dev.№
整定範囲
ステップ
用途
２５T
0.00～10.00 秒
0.01 秒
同期確認時間
２７RT
同上
0.01 秒
線路一旦無電圧時間
７９T1
0.１～2００.0 秒
0.1 秒
再閉路準備時間
７９T２
１～2００秒
1秒
再閉路無電圧時間
７９T３
同上
1秒
再閉路あきらめ時間
７９ZT
0.01～1.00 秒
0.01 秒
投入指令時間
－13－
無断転載禁止東京電力株式会社
3.8 運用選択
運用選択設定は，表 13 を標準とする。
表 13：運用選択設定
設定項目
６４B
設定範囲
用途
備考
"使用"または"不使用"
６４BT ﾄﾘｯﾌﾟの"使用""不使用"を選択
"母線"
VT 条件：母線 VT3 相，線路 VT１相時選択
"線路"
VT 条件：線路 VT3 相，母線 VT１相時選択
“不使用”
再閉路不使用時選択
"先行"または"後続"
系統条件により"先行"または"後続"を選択
"遠方"
"先行"または"後続"を遠方で制御する場合選択
“A 相”
同期確認相を A 相とする場合選択
”B 相”
同期確認相を B 相とする場合選択
”C 相”
同期確認相を C 相とする場合選択
"１５４ｋV"または"６６ｋV"
適用系統の電圧階級により選択
VT 選択
再閉路選択
同期確認相
電圧階級
４３LF により制御
3.9 電源開閉器
電源開閉器「８Ｒ」を設ける。なお，なお，他装置トリップも含めて８Ｒで電源を開閉するものとする。
3.10 外部機器(装置)とのインターフェース
(1)ＣＢ，ＬＳ
①機器情報
ＣＢ・ＬＳ情報の取り込みは図 6 を標準とする。
P
CB
52a
63
（正常時閉）
CB欠相
ＣＢ異常
89a
LS
52X
63Ｘ
47Ｘ
ＣＢ異常
N
図 6：ＣＢ，ＬＳ情報取込み
－14－
無断転載禁止東京電力株式会社
89X
89b
(2)遮断器制御回路
接点トリップ
方式でも可
遮断器制御回路は，図 7 を標準とする。
P
遠制盤
PR
ト
リ
ッ
プ
回
路
直接盤
PD
3-52
「切」
OP
P
C
P
C
T.T：第１トリップ
回路監視電流
P
ロック用黄端子
C
52TW
ＣＢ
T.T
43RD「遠方」
52 ａ
TC
52 ａ
63：ＣＢ圧力（正常時閉）
N
図 7：遮断器制御回路
－15－
無断転載禁止東京電力株式会社
自
回
線
主
保
護
ト
リ
ッ
プ
回
路
(1) 制御開閉器インターフェース
制御開閉器インターフェースは，図 8 を基本とする。
制御盤
制御盤
43-79
使用
43-79LF
ロック
先行
P
43 79X
79L
FX
N
運用
開始
時刻
補正
新整定
運用開始
時刻補正
図 8：制御開閉器インターフェース
(2) 試験用回路インターフェース
試験回路用インターフェースは，図 9 を基本とする。
P
ＦＧ
点検
起動
ＦＧ発生入力
外部点検
起動入力
点
検
用
Ｆ
Ｇ
N
点検中同時事故発生用接点
（ＦＧ発生入力へ接続）
図 9：試験回路用インターフェース
－16－
無断転載禁止東京電力株式会社
後続
3.11 他装置トリップ回路
他装置ﾄﾘｯﾌﾟ回路は，図 10 を標準とする。
P
トリップ受信
リレー1
予
備
予
備
O
L
R
な
ど
トリップ受信
リレー2
N
図 10：他装置トリップ回路
3.12 外部警報表示
外部警報表示回路は，図 11 を標準とする。
表示断路端子
短
絡
距
離
1
段
短
絡
距
離
2
・
3
段
地
絡
方
向
地
絡
過
電
圧
短
絡
過
電
流
Ｃ
Ｂ
異
常
・
欠
相
リ
レ
｜
異
常
再
閉
路
最
終
遮
断
8Ｒ：8Ｒ入で「閉」
80Ｘ：ＤＣ110Ｖ電源
電圧低下で「閉」
電
源
喪
失
故障表示1，２（２組を用意する）
再
閉
路
準
備
完
再
閉
路
使
用
再
閉
路
ロ
ッ
ク
再
閉
路
先
行
再
閉
路
後
続
距
離
リ
レ
｜
使
用
距
離
リ
レ
｜
ロ
ッ
ク
状態表示１，２（２組を用意する）
図 11：外部警報表示回路
－17－
無断転載禁止東京電力株式会社
ベ
ル
フ
リ
ッ
カ
3.13 オシロ出力
オシロ出力回路は，図 12 を標準とする。
CBトリップ
オ
シ
ロ
ロ
ッ
ク
用
A
短
絡
リ
レ
ー
T・Ｔ
青緑
Ｂ
Ｃ
Ｄ
地
絡
リ
レ
ー
ト
リ
ッ
プ
再
閉
路
ｵｼﾛトップ
Ａ～Ｂはオシロ起動選択回路
（オシロトップ要素でオシロ起動する場合）
ＢＤに渡り線，Ｃをオシロのコモン端子に接続
（オシロトップ要素とは別に起動回路が必要な場合）
ＡＢをオシロの起動回路，Ｄをオシロのコモン端子に接続
図 12：オシロ出力回路
－18－
無断転載禁止東京電力株式会社
[付録１]購入仕様書標準記載例
本資料には，東京電力株式会社またはその他の企
業の秘密情報が含まれている可能性があります。当
社の許可なく本資料の複製物を作成すること，本資
料の内容を本来の目的以外に使用すること，ならび
に第三者に開示・公開する行為を禁止します。
東京電力株式会社
請求番号 ○○○○
平成○○年○○月○○日
○○○変電所用
東京電力株式会社 ○○支店
○○工事センター○○グループ
○○○ｋＶディジタル形距離保護リレー装置購入仕様書
第１章
一般事項
１．目的
本装置は，○○○変電所○○○ｋV 送電線保護リレー装置として，機能維持のため保護リレー装
置を取替えて使用するものです。
２．品名及び数量
○○○ｋＶディジタル形距離保護リレー装置
○面
３．納入場所
東京電力株式会社 ○○○変電所
○○県○○市○○
４．提出書類
提出書類
提出期日
部数
装置標準図面
契約決定後速やかに
５
工場試験成績書
装置納入○日以前
５
輸送計画書
装置納入前
５
提出先
備考
製本を不要とする別に
○○工事センター
取扱説明書がある場合
○○Ｇ
はこれを含む。
製本を不要とするまた設
〃
備諸元は別途送付の入
力表により提出する。
〃
５．準拠すべき基準，規格
本装置は，本購入仕様書に適合しなければならない。なお，本仕様に記載していない事項は，下
記の基準・規格に適合しなければならない。
（１）東京電力㈱標準規格（０Ｍ－００１）保護・制御盤共通規格
（２）東京電力㈱標準規格（０Ｍ－１０７）１５４ｋＶ，６６ｋＶディジタル形距離保護保護リレー装置
（３）ＪＩＳ，ＪＥＣ，ＪＥＭその他関連規格による
６．付帯事項
（１）本仕様書の内容に基づき見積もること，本仕様の内容を一部変更することによって使用上ま
たは製作上の利点がある場合はその理由を付し，代案として見積もりをするものとする。なお，
その場合は仕様相違点一覧表を提出すること。
（２）本仕様書の記載内容について，疑義を生じた場合は発注者と協議を行い決定するものとす
る。
－19－
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第２章
仕様事項
１．基本事項
本装置は，東京電力㈱標準規格０Ｍ－１０７「１５４ｋＶ，６６ｋＶディジタル形距離保護リレー装置
（２０１０年５月）」に適合すること。なお，仕様の指定が必要な部分については詳細仕様のとおりとす
る。
２．詳細仕様
（１）電圧階級・送電線路名
○○○ｋＶ○線○号
（２）指定事項
項
目
再閉路
2 段再閉路
同期確認リレー（２５）
３相入力ＶＴ接続主回路
単相入力ＶＴ接続主回路
線路無電圧確認方法
Ｖ・ＣＴ比
転送機能
その他(個別指定事項)
ＶＴ比：
内
使用する
使用する
使用する
母線
線路
単相
／
送信受信
容
使用しない
使用しない
使用しない
線路
母線
線間
ＣＴ比：
／
送受信無
（３）盤の構造・構成
１面構成とし１面の寸法は次のとおりとする。
・ ○○保守構造装置幅３５０ｍｍ×高さ２３００ｍｍ×奥行○○ｍｍ
（４）指定付属品
下表のとおり
No.
項目
要否
数量
備考
1
付属品収納箱
必要
箱
2
チャンネルベース
必要
面分
3
蛍光灯
必要
灯取付は発注者にて実施
4
蛍光灯スイッチ
必要
個
CT 用８点
必要
個
CT 用４点
必要
個
PT 用４点
必要
個
ダミー用
必要
個
試験用
必要
5
6
テストプラグ
(美和電気製)
ＵＭ型試験端子
上端用
個
下端用
個
枠型 W○○×H○○×D○○
取付は発注者にて実施
7
サポートフレーム
必要
個Ｄ○○ｍｍ
8
ＨＩ－ＰＣ用ＬＡＮケーブル
必要
本ケーブル長３ｍ
9
モニタＢＯＸ
必要
個モニタ BOX 用ケーブル含む
予備コード含む
10 片端ＦＣ付光コード
必要
６本／面
（３端子系は２本，２端子系は４本）
本装置に実装される装置ロック用ＵＭ型試験端子（赤・黄・緑）については，装置本体に含ま
れるものとする。
－20－
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３．検査
（１）納入時検査
納入時，発注者にて品質・数量・外観等の検査を実施する。
４．その他
【製造者の責任で荷降ろしする場合の記載】
「荷造・梱包は確実に行い運搬中，製品の破損・変質の恐れがなく安全に取り扱えるものとす
る。なお，荷造・運搬・荷降ろしは，全て受注者の責任において実施し，この為の一切の資
材・工具ならびに労力を準備すること。（受け渡し場所は添付の敷地平面図記載のとおり）」
【車上渡しの場合の記載】
「荷造・梱包は確実に行い運搬中，製品の破損・変質の恐れがなく安全に取り扱えるものとす
る。なお，荷造・運搬は，全て受注者の責任において実施し，この為の一切の資材・工具なら
びに労力を準備すること。」
５．添付資料
（１）単線結線図
（２）敷地平面図
－以上－
－21－
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制改訂履歴
制改訂発行日
ﾍﾟｰｼﾞ
制改訂箇所・制改訂内容
２００３年３月３１日
制定
制定
２０１０年６月３０日
全面改定
以下を考慮して全面改定
・
距離リレーを主保護として使用する場合の仕様について，
記載を追加
２０１５年６月１日
一部改定
・
８Ｒ，４３ＬＰの扱いを明記
・
記載内容見直し
国際標準規格準拠装置導入に伴う改定
・
４４S の特性に，後方オフセットを適用しない場合の特例を
追記。
・
67G の整定範囲，原理式，特性に国際標準化仕様適用時
の要件を追記。
・
64ＦにＶＴ２次回路断線時の誤動作防止機能の扱いを追
記(特性図を削除)。
保守体制の維持に関する記載を追加
現行の装置構成に合わせた記載に変更
（電流差動の後備として使用する場合の記載を削除）
４３LP を削除
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