世界と日本の難民の動向 戦後最悪の避難民規模

世界と日本の難民の動向
戦後最悪の避難民規模
近年、紛争や迫害からの避難を余儀なくされる難民の数が世界で増え続けています。2014 年中に新
たに約 1390 万人が避難を余儀なくされ、2014 年末時点での世界の避難民数が約 5950 万人と
なりました。これは、第 2 次世界大戦以降で最悪の数といわれており、イギリスやイタリアの総人
口に匹敵する規模です。
避難民の内訳をみると、国境を越えて避難した難民(refugees)が約 1950 万人(うちパレスチナ
難民が約 510 万人)
、国境を越えていない国内避難民(internally displaced persons)が約 3820
万人、他国において難民の地位等の国際保護を求めている庇護希望者(asylum seekers)が約 180
万人です。
国境を越えて避難した難民の多くは周辺の途上国におり、欧米諸国や日本などの先進国に逃れる難
民は難民全体の 1 割~2 割にとどまります。
出身国別の難民数(2014 年末時点)
受入国別の難民数(2014 年末時点)
トルコ,
159
その他, 339
シリア, 388
エリトリ
ア, 36
その他, 615
レバノン,
115
イラク, 37
中央ア
フリカ ミャン
共和国, マー, 48
41
南スー
コンゴ民主
ダン, スーダ
共和国, 52
62 ン, 65
パキスタン,
151
アフガニス
タン, 259
イラン,
98
エチオピア,
66
ヨルダン, 65
中国, 30
ソマリア,
111
ウガンダ, 39
注:庇護希望者を除く。
チャド, 45
ケニア, 55
(単位:万人)
先進国諸国での受入れ
2014 年に他国(他国にある UNHCR 事務所を含む)において難民の地位等の国際保護を申請した
者は過去最高の約 166 万人(前年比△54%)であり、うち一次申請数が 147 万人でした。庇護希
望者の避難国別で見ると、多い方から、ロシア(約 24 万 5700 人、過去は 5000 人未満)
、ドイツ(約
17 万 3100 人、△58%)
、米国(約 12 万 1200 人、前年比△44%)
、トルコ(約 8 万 7800 人、前年
から倍増)
、スウェーデン(7 万 5100 人、前年比△38%)と続きます。同年に各国で難民の地位を認
定された者は 27 万 8000 人(難民認定率の世界平均 27%)、更に補完的保護まで含めた庇護数は
61 万 5000 人(庇護率の世界平均 59%)でした。
1
日本国内での受入れ
その一方で、2014 年に日本に難民の地位等を申請した者の数は過去最高の 5000 人(前年比△53%)
、
同年の異議申立数は 2533 人でしたが、難民の地位を認定された者は 11 人(難民認定率 0.3%)
、
人道配慮等まで含めた庇護数でも 121 人(庇護率 3.0%)に過ぎませんでした。
この極端な難民認定の低水準につい
申請数が多い庇護国上位10カ国の申請・庇護状況
て、日本政府は日本には本当の難民
300000
300,000
250000
250,000
200000
200,000
150000
150,000
100000
100,000
護における「難民」は法的な用語で
50000
50,000
す。日本においては、難民条約の定
-
義がそのまま「難民」であると規定
0
が来ていないという旨の説明をしま
すが、責任転嫁の的外れな説明と言
っても過言ではありません。難民保
されています(入管法 2 条 1)。あ
る者は、認定をされて難民になるの
申請数
条約難民
ではなく、難民の定義を満たすやい
補完的保護
なや難民となります。そのため、難
民認定の審査は、思い込みや政策的な観点等から恣意的にされてはならず、それぞれの庇護希望者
に関係する事実を難民の要件へ当てはめる作業となります。難民条約の成立から 60 年以上が経過
し、国際情勢は著しく変化し、国際的な人権・人道概念が発展してきましたが、難民条約はまさに
「生きた文書」としてその趣旨に従って解釈・適用することで、ますます複雑化する迫害の態様に
対して、国際保護の必要な者への保護を確保してきました。日本にも同様の難民保護が求められて
いますが、残念ながら今のところ実現に至っていません。日本は、自らの意思で難民条約を締約し
た国として、難民条約の目的や趣旨に沿い、難民認定制度や手続保障をしっかりと整え、国際保護
を受けるべき難民をしっかり保護していく姿勢が求められています。
2014 年の難民認定数
日本での難民申請・認定数等の推移
6,000
の合計 11 人
5,000
(難民認定率 0.3%)
4,000
3,000
2,000
1,000
0
2005
2006
2007
2008
難民認定
2009
2010
2011
人道配慮
2012
2013
2014
申請
参照:国連難民高等弁務官事務所、
「UNHCR Global Trends 2014」
、2015 年 6 月 18 日。同『難
民認定基準ハンドブック―難民の地位の認定の基準及び手続に関する手引き―(改訂版)』
、
2015 年 7 月。
2
シリア難民
2011 年に「アラブの春」がシリアに及び、シリアで反政府運動から内戦にまで拡大してから 4 年が
経ちましたが、政治や民族問題、さらにはアラブ過激派や ISIS などが絡み合い、シリアの危機は一
層複雑化しています。解決の見通しは立たず、現在までに 400 万人以上が国外に逃れています。シ
リア難民の多くは、周辺のトルコ(180 万人)、レバノン(117 万人)、ヨルダン(63 万人)のほか、
ヨーロッパ諸国や世界中に避難しています。レバノンでは人口の 4 分の 1 をシリア難民が占めるな
ど、大量の難民を受けて入れている周辺国では支援能力の限界を超えており、世界各国に負担分担
が求められています。
□
日本にもシリア難民が逃れてきています
現在日本には 400 人以上のシリア人が滞在していますが、そのうちの 60 人以上が難民申請をし
ています。留学生として来日したものの帰国できなくなった人、他国への避難を求めてたまたま日
本に辿りついた人など様々です。
シリアでは、マイノリティ集団や反政府運動への厳しい弾圧があるほか、ある地域の出身者であ
るというだけで反政府勢力と見なされるなど、紛争避難民というだけでなく、相当数のシリア人が
難民条約上の難民の定義に当てはまることが強く推定されます。欧米諸国では、例えば 2014 年の難
民認定率でみると、米国 94%、カナダ 96%、ドイツ 87%、フランス 60%などと、かなりの割合でシ
リア人が難民認定されています。しかし、日本では難民と認められることは非常に稀であり、これ
までに難民認定されたシリア人は 1 件(3 人)のみです。
日本におけるシリア難民の難民申請・認定等1
2010
2011
2012
2013
2014
2015
1 月~5 月
合計
申請数
0 or 1
2
26
24
8
5 未満
60~65
人道配慮
0
0 or 1
6
26
12
44~45
難民認定
0
0
0
0
3
3
不認定
0
0
1
0
0
1
取下等
0
0
1
0
0
1
注:このほか、シリア難民については、難民認定手続の外で法務省入国管理局により柔軟な対応がされている
と報告されている。
□
難民と人道配慮の違い
日本では多くのシリア人が人道的な配慮により一時的な在留を認められていますが、難民の地位
を認定された者とは異なり、人道配慮により在留を認められた者は、地位が安定せず2に将来的な計
画が立てにくいこと、日本に本国や難民キャンプから家族を呼び寄せることが困難であること、定
住のための公的支援が受けられないこと、難民旅行証明書を受けられないことなどの違いがありま
す。このほかにも、人道配慮を受けた者は難民認定者に比べて、帰化要件や永住要件で不利になり
ます3。
2014 年 2 月 26 日の参議院予算委員会における遠山清彦議員質疑;2015 年 2 月 6 日の参議院法務委員会に
おける又市征治議員質疑。UNHCR Latest Monthly Data。
2 人道配慮は、裁量判断であり、政策的な判断の影響を受ける。また、難民では保障さえるノンルフールマ
ン(迫害を受ける地への送還禁止)原則が適用されない。
3 さらに、難民認定者には日本法が適用される一方で、人道配慮による在留の場合には引き続き属人法が適
用され、婚姻等で困難が生じる。
1
3
ロヒンギャ難民
ロヒンギャは、ミャンマーの民族的・言語的・宗教的マイノリティ集団で、主にミャンマー西部のア
ラカン州北部 3 郡(マウンドウ、ブーティダウン、ラティダウン)に居住しています。バングラデ
シュ側のチッタゴン族と民族的に結びついていますが、例えば、言語ではビルマ語を取り入れなが
らロヒンギャ語が発展するなど、独自の発展をしてきました。ミャンマーにおいては、国籍を否定
され、長年にわたって様々な人権侵害を受け続けており、周辺諸国や世界中に難民として逃げ出し
ています。しかし、ようやくたどり着いた国々でも受け入れられず、諸国から「人間のピンポンゲー
ム」のように押し返されたりたらい回しにされ、その結果として、周辺国において人身売買等の被
害の危険に晒されています。一方で、ミャンマー政府は、ロヒンギャなるものは存在せず、彼らは
「バングラデシュからの不法移民」の「ベンガル人」であるとの立場をとっています。民主化活動家
を含む多くのミャンマー国民も、ロヒンギャについては政府と同じ見解に立っており、根本的な解
決の見通しは立っていません。
□
ミャンマー本国における人権侵害
ロヒンギャはミャンマー国内において継
続的かつ組織的に重大な人権侵害を受け続
けており、過去に 2 度の大量流出を経験し、
現在新たな流出が進行しています。
‐ 1977 年 ビルマへの不法侵入を抑え
ることを目的としたビルマ軍と仏教徒
ラカイン族によるロヒンギャへの攻撃
により、ロヒンギャ住民 20 万人以上が
隣国バングラデシュに避難した。バング
ラデシュ政府はロヒンギャを強制帰還
させるために食料配給を停止し、約 1 万
2000 人のロヒンギャ難民が餓死したと 撮影:Steve Gumaer 2013 年 5 月 11 日
言われている。
‐ 1991 年 アラカン地域へのビルマ軍増強により、強制労働や強かん被害が増加し、ロヒンギ
ャ人口の 3 割に当たる 25 万人が隣国バングラデシュに避難した。その後、ラカイン州北部の状
況改善がないままに財政難などの事情により、23 万 6000 人に大量帰還が行われた。しかし、
帰還難民の数とほぼ同じ 20 万人以上が再び流出し、公式難民キャンプの外で援助にアクセスで
きずにバングラデシュに非正規に滞在している。4
‐ 2012 年~現在 2011 年の国境警備隊解体後、ロヒンギャへの攻撃の目的が、恐喝や財物強
要からロヒンギャを追い出す方向に変化し、2012 年 6 月以降のイスラム教徒住民と仏教徒住民
の争い激化の中で、イスラム教徒に対する攻撃が当局により放置・助長された結果、アラカン州
では多くのロヒンギャ住民が避難を余儀なくされ、約 14 万人が国内避難民キャンプに閉じ込め
られた。混乱の中で多くのロヒンギャがそれまで所持していた身分証明書を燃やされたが、ビ
ルマ当局による国籍精査プロセスが進められる中、置かれた状況に絶望した多くのロヒンギャ
たちが、2015 年 5 月までに約 12 万人、ボートピープルとして流出した。
(現在は、4 月から 10
月頃までは航海シーズンではないため、ボートピープルの流出は停まっている。)
ロヒンギャがミャンマー国内で受けている主な人権侵害:
これに対し、国は、人口の 3 分の 1 が流出したとしても、3 分の 2 が国内に残っているので迫害には当た
らないと主張し、裁判所はその主張を支持した。
4
4
① 国籍の否定:多くのロヒンギャが国籍法により法的に
国籍を奪われている。その結果、国籍に付随する教育や雇
用などの様々な権利を奪われている。
② 移動制限:隣村に行くのに許可が必要。アラカン州外
への移動は禁止。
③ 結婚制限と出産制限:結婚許可取得に多額の賄賂が必
要で、かつ数年待たされる。許可なく結婚した場合は処罰
される。子は 2 人まで可能。未婚の出産は処罰の対象とな
る。
④ 強制労働:強制労働は少数民族地域全般の問題ではあ
撮影:European Commission DG ECHO
るが、ラカイン州北部においてはロヒンギャだけに課され
ている。また、ロヒンギャから土地を没収し、ビルマ族の受刑者や貧困者などの植民用のモ
デル村を建設し、強制労働が使われる。
⑤ 宗教の自由の制限:当局は様々な理由をつけてモスク閉鎖を命じている。宗教指導者以外
は髭を生やすことを禁じられている。
⑥ 恣意的な課税と恐喝:上記の制限や強制労働に付随した賄賂の支払いや、非公式の課税、
臨時寄付の強要などが恣意的に行われている。
□
周辺国の状況
2015 年 5 月から 6 月にかけて、ロヒンギャ・ボートピープルにニュースが各紙で報じられまし
た。数多くのロヒンギャ・ボートピープルが、食料も燃料も尽きて漂流をし、行き先国又は経由国で
あるタイ、マレーシア、インデネシア(いずれも難民条約に非加盟)から押し返されるなどの非人道
的な扱いを受けました。これらの国は、国際世論の圧力を受け、ようやく交渉の席につきましたが、
イスラム教諸国や東南アジア諸国での連帯した取り組みはなく、解決の見通しはたっていません。
(バングラデシュ)
・2 つの公式難民キャンプにいる 1 万から 2 万人のロヒンギャ難民についのみ居住を認めている
が、実際には、20 万人ほどのロヒンギャ難民がキャンプ周辺部や都市部で非正規滞在者として
暮らしている。ナフ川(国境)を越えるところを発見した場合には、本国ミャンマーに押し返し
ている。
(タイ)
・タイ南部はマレーシアを目指すボートの主要ルートの一つであるが、タイ政府がタイ南部の人
間密輸業者(当局者を含む)への取締りを強化し、結果として、人間密輸ブローカーが、海上で
ボートピープルを破棄しているといわれている。
・タイ海軍は、領海内のボートを助け、難民キャンプに入ることを許しているというが、実際に
は、ボートを追い返していると言われている。
・今年 5 月、インドネシアとマレーシアの合意には不参加であるが、領海内のボートは押し返さ
ないと発表。
(マレーシア)
・マレーシアは、ロヒンギャ難民の主要な避難国であり、ロヒンギャ 9 万人ほどが生活し、その
約半数が UNHCR による登録を受けている。
・近年のロヒンギャ・ボートピープルの増加に際し、マレーシア政府は海軍に追い返すように指示
したとされている。
・UNHCR が難民の登録や認定をしているが、認定されても居住権は生じず、あくまで非正規滞
在であり、収容や「送還」
(タイ国境への)されるリスクがある。
・今年 5 月、これ以上は追い返さないことをインドネシアと合意した。タイは不参加。
(インドネシア)
5
・漁民に救助された者については一時的に受け入れているが、漁民に対して救助をしないように
警告している。
・今年 5 月、これ以上は追い返さないことをマレーシアと合意した。タイは不参加。
□
日本にもロヒンギャ難民がいます
日本には 200 人強のロヒンギャ難民が生活しており、そのうち成人男性が約 110 人、その家族が
100 人程度いると言われています。ロヒンギャ住民の多くが、主に北関東(館林市、太田市等)に集
住しているほか、東海地域などにも数名が在住しています。
ロヒンギャ難民は、多くのミャンマー難民と同じく、1990 年初め頃から来日し始めました。2005
年末から 2006 年にかけて、バングラデシュとマレーシアでロヒンギャに対する取締りが厳格化す
ると、日本を目指すロヒンギャが増加しましたが、空港での取締り強化によりその後減少していま
す。
これまでのところ、18 人が難民認定を受け(うち 1 人は結審後判決直前の認定で、8 人は裁判を
経ての難民認定。
)、80~90 人が人道配慮による在留を許可されています。しかし、何の庇護も受け
ていないロヒンギャが 10~20 人いると言われています。
日本以外の難民条約締約国では、ほとんどのロヒンギャが難民として保護されており、ロヒンギ
ャ以外の者が庇護を受けるために「ロヒンギャ」を偽る者まで発生するほどです。しかし、日本で
は、ロヒンギャに対する一般的な人権侵害は「迫害」と認められず、著名な政治活動家以外のロヒン
ギャは難民として保護されていないのが現状です。
ロヒンギャに対する主な不認定/異議棄却の理由
・ 米国国務省報告等関係資料からは、ミャンマーにおいて少数民族であることのみをもって迫
害を受けるとは認められない。
・ ロヒンギャ帰還事業といった歴史的経緯やその他関連資料から、ロヒンギャ・イスラム教徒
であるという一事をもって迫害を受けるという具体的危険性は認められない。
・ 強制労働の事実があったとしても、その内容が建築材料の運搬や道路の補修等であり、強制
労働条約上の「強制労働」と言えるか疑問であり、「迫害」に相当するとまでいえない。
・ 避難先のタイやマレーシアで庇護を求めていない。
・ 近年のロヒンギャを取り巻く状況悪化について、本国の治安状況等について漠然とした不安
を述べているにすぎず、個別、具体的な迫害事情は特段見受けられない。
□
難民認定手続中の生活
難民認定の申請をしてから結果が告知されるまでには、非常に長い時間がかかります。2014 年
に難民認定された 11 人でいえば、一次手続で認定された方の平均期間が約 1 年 11 ヶ月、異議手続
で認定された方になると平均で 6 年以上もかかっています。この審査を待っている間、なんとか生
活していかなければなりません。日本にいるロヒンギャ難民の多くは、ロヒンギャ語が母語であ
り、英語どころかミャンマー語さえも通じません。この言語の問題はシリア難民やその他多くの難
民にも共通します。コミュニケーションの問題等により、難民たちは情報へのアクセスが限られ、
難民認定手続や公的支援を受ける上で困難に直面します。また、普段の生活についても自力でやっ
ていくには限界があります。
難民に厳しい私たちの国・日本。シリアやミャンマーや世界中から日本にも安全を求めて逃げてき
ている難民がいることを知ってください。そして、日本に逃れてきた難民にも支援を必要としてい
るひとたちがいることを知ってください。
2015 年 7 月 25 日
特定非営利活動法人 名古屋難民支援室
6
出身国別の難民認定数等2014年
出身国別‐2014年・一次申請
Ⅰ難民
申請
出身国
合計
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
ネパール
トルコ
スリランカ
ミャンマー
ベトナム
バングラデシュ
インド
パキスタン
タイ
ナイジェリア
フィリピン
カメルーン
ガーナ
イラン
中国
チュニジア
ウガンダ
アフガニスタン
エチオピア
コンゴ民主共和国
インドネシア
ウクライナ
ギニア
マリ
ペルー
タンザニア
ガンビア
シリア
エジプト
99 不明/その他
Ⅱ条約
難民
Ⅲ不認 Ⅳ人道配
慮等*
定
[A]難民認定率
Ⅱ/(Ⅱ+Ⅲ)
[B]庇護率
(Ⅱ+Ⅳ)/(Ⅱ+
Ⅲ)
[C]難民認定率 [D]庇護率の世 日本の難民認 日本の庇護数
の世界平均
界平均
定数の期待値
の期待値
(2014)
(2014)
(Ⅱ+Ⅲ)×[C] (Ⅱ+Ⅲ)×[D]
5000
6
2906
49
0.2%
1.9%
1293
845
485
434
294
284
225
212
136
86
82
70
70
68
55
34
31
26
23
21
18
17
15
12
10
9
8
8
6
123
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3
0
3
690
505
300
274
187
111
107
165
26
65
62
62
52
40
38
23
21
12
7
17
15
1
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.1%
2
19
2
1
1
9
7
9
12
6
84
0.7%
6.9%
1.8%
0.6%
3.8%
0.0%
0.0%
0.0%
12
20.0% 100.0%
0.0%
21.3%
17.3%
30.1%
87.4%
13.7%
6.1%
9.8%
17.5%
12.9%
5.1%
3.9%
21.3%
2.8%
55.3%
38.8%
4.3%
26.6%
32.5%
41.3%
55.6%
31.6%
0.3%
24.4%
8.0%
15.7%
4.2%
10.6%
61.1%
37.1%
24.0%
24.1%
34.1%
87.9%
17.7%
8.3%
11.4%
26.1%
14.5%
15.2%
5.7%
24.1%
9.8%
59.2%
44.9%
9.3%
28.2%
56.0%
43.8%
56.3%
35.2%
97.2%
31.3%
32.8%
22.9%
5.6%
33.7%
95.7%
45.9%
737
864
147
87
90
239
26
7
10
29
3
3
2
13
1
22
15
1
6
4
3
9
5
166
122
102
241
33
9
12
43
4
10
4
15
5
24
17
2
6
7
3
10
5
2
1
1
3
2
2
9
2
14
3
11
出身国別‐2014年・異議申立
Ⅴ異議
申立
出身国
合計
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
99
ネパール
トルコ
スリランカ
ミャンマー
パキスタン
バングラデシュ
インド
ベトナム
カメルーン
ガーナ
不明/その他
Ⅵ条約
難民
Ⅶ棄却
[A]難民認定 [B]庇護率
Ⅷ人道配
率 Ⅵ/(Ⅵ+ (Ⅵ+Ⅷ)/(Ⅵ+
*
慮等
Ⅶ)
Ⅶ)
2533
5
1171
61
0.4%
5.6%
653
496
270
214
156
109
105
75
66
63
326
0
0
0
4
0
0
0
0
0
0
1
187
125
128
212
119
74
66
5
24
7
0.0%
0.0%
0.0%
1.9%
0.0%
0.0%
0.0%
3.9%
13.0%
5.9%
260
25
* 空白はゼロではなく不明を表す。
* 「人道配慮等」は、難民不認定又は異議棄却されたものの、本国の事情により帰国できない、または日本人との
結婚等で日本に定住する理由がある者に対し、人道上の配慮により在留を認めた数。
参照:法務省入国管理局「平成26年における難民認定者数等について」、UNHCR Global Trends 2014, UNHCR
Statistical Online Population Database
1/1
作成:全国難民弁護団連絡会議事務局
2014年7月
203.5
139.5
21.5
11.3
15.9
48.2
英国
ドイツ
フランス
イタリア
韓国
オーストラリア
13
23
26
20
5
3
12
1
4
人
人
件
人
人
人
人
人
人
人
人
異議
..
2,193
204
15,792
3,125
人
人
人
件
行政裁判所
一次
異議
-
人
複数回/再開
一次/異議
13,653
人
-
-
21,837
29,895
6,214
8,988
400
2,896
966
63,657
5,498
4,189
33,167
59,041
29,762
39,838
9,049
173,072
86,694
697
8,199
2,045
-
31,433
-
13,661
32,239
63,913
2,533
5,000
申請/申立
数
23,070
-
22,148
一次/異議
複数回/再開
複数回/再開
異議
一次
複数回/再開
行政裁判所
一次
複数回/再開
異議
一次
人
108,234
人
移民裁判所
一次
39,046
件
4,615
人
異議
移民局
1,836
未処理
(年始)
人
単位
一次
手続
段階
716
1,824
7
87
-
3,641
-
-
4,245
12,391
2,268
..
31,042
9
1,744
8,981
73
9,870
9,018
12,742
5
6(2)
条約
難民
-
-
-
539
-
16,941
-
-
1,581
2,876
744
..
6,509
18
-
1,043
-
-
1,688
-
61
49
補完的
保護等
2,689
7,946
182
992
-
14,600
-
-
31,268
53,602
3,468
..
39,550
33
4,047
14,734
1,509
7,769
9,392
5,495
1,110
2,857
不認定
処理
224
-
34
363
-
21
-
-
10,186
-
14,241
..
31,089
79
339
3,666
54
2,347
18,725
14,799
344
257
取下・
却下等
3,629
9,770
223
1,981
-
35,203
-
-
47,280
68,869
20,721
-
108,190
139
6,130
28,424
1,636
19,986
38,823
33,036
1,520
3,169
合計
4,482
17,036
381
3,108
-
45,749
-
-
20,031
35,831
18,909
57,025
150,257
-
4,838
31,545
920
15,791
114,723
73,103
5,628
3,668
未処理
(年末)
参照:UNHCR Global Trends 2014, "Contributions to UNHCR 2014"
21.0
18.7
3.7
5.4
..
10.3
..
..
11.4
18.0
35.0
..
40.3
15.0
30.1
36.3
4.6
56.0
44.9
69.9
0.4
0.2
21.0
18.7
3.7
38.7
..
58.5
..
..
15.7
22.2
46.5
..
48.7
45.0
30.1
40.5
4.6
56.0
53.3
69.9
5.6
1.9
43.4
7.9
86.8
41.7
..
235.1
..
..
-8.3
19.9
109.0
43.1
73.3
..
136.6
36.7
..
-28.7
6.0
87.2
22.0
99.8
作成:名古屋難民支援室
6.2
0.0
15.2
18.3
..
0.1
..
..
21.5
0.0
68.7
..
28.7
56.8
5.5
12.9
3.3
11.7
48.2
44.8
22.6
8.1
比率(1)
取下・
難民認定
未処理増
保護率(%) 却下等率
率(%)
減(%)
(%)
※ 表は、日本と経済的に近いG7諸国に、地理的な関連性から韓国とオーストラリアを加え、比較している。
(1) 各比率は、UNHCRの計算による。
(2) 日本の一次での難民認定者6人について、うち1人は難民不認定取消訴訟で難民勝訴後に一次手続が再開されて難民認定。
73.4
1,280.8
米国
カナダ
181.6
金額(百万
順位
ドル)
日本
国名
UNHCR拠出金
G7諸国+韓国・オーストラリアにおける難民認定数等‐2014
ࢩࣜ࢔㞴Ẹ␗㆟Რ༷⌮⏤
ཱྀ㢌ពぢ㝞㏙࣭ᑂᑜ᪥㸭ሙᡤ㸸㸭ᮾி
Hearing date/place: /Tokyo
㞴Ẹᑂᰝཧ୚ဨ㸸ᮧୖࠊ࡯࠿ 2 ྡ
RAC members: Mr. Murakami, 2 others
Ỵᐃ᪥㸸2015 ᖺ 5 ᭶ 11 ᪥
Decided on 11 May 2015
English translation
ཎᩥ㸦᪥ᮏㄒ㸧
1. Appellant’s claims
㸯 ␗㆟⏦❧ேࡢ୺ᙇ
Appellant alleges a fear of persecution from Syrian
government’s security forces, secret police and regular
police forces, on his return to Syria, stating that he was a
member of group [A], group [B] and group [C] and
participated anti-government demonstrations, that the
police came to his house and he was issued an arrest
warrant and wanted by the secret police, and that he was
a Kurd and comes from a chieftain family’s line of [D] kin
and his family is rich and owns land.
␗㆟⏦❧ேࡣ㸪ᮏᅜ࡟࠾࠸࡚㸪㸰㸮㸯㸰ᖺ㸯᭶㡭࠿ࡽ㹙ᅋయ A㹛
㸪
㹙ᅋయ B㹛
㸪
㹙ᅋయ C㹛࡞ࡿᅋయ࡟ᡤᒓࡍࡿ࡞࡝ࡋ࡚཯ᨻᗓࢹࣔ࡟ཧຍ
ࡋࡓࡓࡵ㸪⮬Ꮿ࡟㆙ᐹࡀ᮶ゼࡋࡓୖ㸪⮬㌟࡟㐊ᤕ≧ࡀⓎ௜ࡉࢀ㸪⛎ᐦ
㆙ᐹ࠿ࡽࡶᣦྡᡭ㓄ࡉࢀ࡚࠸ࡿࡇ࡜㸪ࡲࡓ㸪ࢡࣝࢻே࡛࠶ࡾ㸪㹙⾑᪘
D㹛࡜࠸࠺⾑⦕㞟ᅋ࡟ศ㢮ࡉࢀࡿୖ㸪ྠ㞟ᅋࡢ㒊᪘㛗ࡢᐙ⣔࡛࠶ࡿࡇ
࡜㸪ཬࡧᅵᆅࢆᡤ᭷ࡍࡿ⿱⚟࡞ᐙᗞฟ㌟࡛࠶ࡿࡇ࡜ࢆ⏦ࡋ❧࡚㸪ᖐᅜ
ࡋࡓሙྜ㸪ࢩࣜ࢔ᨻᗓࡢ἞Ᏻ㒊㝲㸪⛎ᐦ㆙ᐹ㸪୍⯡㆙ᐹ࠿ࡽ㏕ᐖࡉࢀ
ࡿ࠾ࡑࢀࡀ࠶ࡿ᪨୺ᙇࡋ࡚࠸ࡿࠋ
2. Summary of the refugee adjudication councilors’
opinions
㸰 㞴Ẹᑂᰝཧ୚ဨࡢពぢࡢせ᪨
(1)
When opinions from the refugee adjudication
councilors (RACs) were heard, pursuant to Article 61-2-9ࡢ⌮⏤࡟ࡼࡗ࡚㸪␗㆟⏦❧ேࡢ㞴Ẹヱᙜᛶࡣㄆࡵࡽࢀ࡞࠸࡜㏙࡭࡚ 3 of the Immigration Control and Refugee Recognition
Act, each and all of the RACs stated that Appellant was
࠸ࡿࠋ
not eligible for refugee status for the following reasons.
㸦㸯㸧ฟධᅜ⟶⌮ཬࡧ㞴Ẹㄆᐃἲ➨㸴㸯᮲ࡢ㸰ࡢ㸷➨㸱㡯࡟ᇶ࡙ࡁ㸪 㞴
Ẹᑂᰝཧ୚ဨࡢពぢࢆ⫈࠸ࡓ⤖ᯝ㸪㞴Ẹᑂᰝཧ୚ဨࡣ࠸ࡎࢀࡶ㸪ḟ
1
㸦㸰㸧ᮏ௳␗㆟⏦❧࡚࡟ࡣ⌮⏤ࡀ࡞࠸ࠋࡑࡢ⌮⏤࡟ࡘ࠸࡚ࡣ㸪௨ୗ࡟㏙
࡭ࡿ࡯࠿ࡣ㸪㸰㸮㸯㸱ᖺ㸰᭶㸰㸴᪥௜ࡅ㏻▱᭩ู⣬グ㍕ࡢ⌮⏤ࡢ࡜
࠾ࡾ࡛࠶ࡿࠋ
␗㆟⏦❧ேࡀ཯ᨻᗓࢹࣔ࡟ཧຍࡋࡓࡇ࡜ࡀ஦ᐇ࡛࠶ࡿ࡜ࡋ࡚ࡶ㸪
ࡑࡢែᵝࡣ኱ໃࡢ୍⯡ཧຍ⪅ࡢ୍ே࡟ࡍࡂࡎ㸪ࡲࡓ㸪ࡇࢀࡲ࡛㸪ࡑ
ࢀࢆ⌮⏤࡜ࡋ࡚㸪ᨻᗓ࡟ࡼࡿ㐊ᤕ㸪ᢚ␃㸪ᣊ⚗➼ࡢ஦ᐇࡀ࡞࠸ࡇ࡜
࠿ࡽࡍࢀࡤ㸪௒᭦㸪ᮏᅜᨻᗓࡀྠேࢆ≉ᐃࡋ࡚ࡑࡢືྥࢆὀどࡋ࡚
࠸ࡿ࡜ࡣ⪃࠼ࡽࢀ࡞࠸ࠋ␗㆟⏦❧ேࡀ㸪ࡑࡢ୺ᙇࡍࡿ࡜࠾ࡾ㸪ᖐᅜ
ࡋ࡚཯ᨻᗓࢹࣔ࡟ཧຍࡍࡿ࡞࡝ࡋࡓሙྜࠊࡑࡢࢹࣔࡢ᭱୰࡟ᨷᧁࡉ
ࢀࡿ࡜࠸ࡗࡓ༴㝤ᛶࡀ࠶ࡿࡇ࡜ࡣྰᐃ࡛ࡁ࡞࠸࡜ࡋ࡚ࡶࠊࡑࢀࡣࠊ
ࡑࡢࡼ࠺࡞ࢹࣔ࡟ཧຍࡋࡓே୍⯡ࡢၥ㢟࡛࠶ࡗ࡚㸪␗㆟⏦❧ே࡟ᅛ
᭷ࡢ༴㝤ᛶ࡛ࡣ࡞ࡃ㸪ࡑࢀࢆࡶࡗ࡚㞴Ẹࡢᆅ఩࡟㛵ࡍࡿ᮲⣙㸦௨ୗ
ࠕ㞴Ẹ᮲⣙ࠖ࡜࠸࠺ࠋ㸧➨㸯᮲㸿㸦㸰㸧ཬࡧ㞴Ẹࡢᆅ఩࡟㛵ࡍࡿ㆟
ᐃ᭩㸦௨ୗࠕ㞴Ẹ㆟ᐃ᭩ࠖ࡜࠸࠺ࠋ㸧➨㸯᮲㸰࡟つᐃࡍࡿ㞴Ẹࡢせ
௳࡛࠶ࡿ㏕ᐖࢆཷࡅࡿ࠾ࡑࢀࡀ࠶ࡿ࡜ࡣㄆࡵࡽࢀ࡞࠸ࠋ
ࡑࡢ௚㸪␗㆟⏦❧ேࡢ୺ᙇࡸᥦฟドᣐࢆ඲᳨࡚ウࡋ࡚ࡶ㸪␗㆟⏦
❧ேࡀ㏕ᐖࢆཷࡅࡿ࠾ࡑࢀࡀ࠶ࡿ࡜࠸࠺༑ศ࡟⌮⏤ࡢ࠶ࡿᜍᛧࢆ
᭷ࡋ࡚࠸ࡿ࡜ࡣㄆࡵࡽࢀ࡞࠸ࡇ࡜࠿ࡽ㸪㞴Ẹ᮲⣙➨㸯᮲㸿㸦㸰㸧ཬ
(2) This appeal is groundless. The reasons for our
finding are stated below, as well as the rejection reasons
stated at the first instance dated on 26 February 2013.
Even if it were true that Appellant participated antigovernment demonstrations, as you were merely one of
thousands participants, and there is no such fact as you
have been arrested, detained or imprisoned by the
government, it is implausible that the Syrian government
would single out Appellant and pay attention to his
tendencies at this moment. It is not deniable that, should
Appellant return to his country of origin and participate
demonstrations, he would face a risk of being attacked
during demonstrations. Nonetheless, as it is just a general
problem for participants of such demonstrations, and it is
not a differentiated risk for Appellant, we do not find that
there is a fear of persecution required by the 1951 Refugee
Convention, article 1A(2), and the 1967 Refugee Protocol,
article 1 (2).
Considering Appellant’s others claims and all of
submitted evidence, we do not find that Appellant has a
well-founded fear of being persecuted. We therefore find
no error in the disposition of the first instance that
rejected Appellant’s eligibility for refugee status under
the Refugee Convention, article 1A(2), and the Refugee
Protocol, article 1(2).
ࡧ㞴Ẹ㆟ᐃ᭩➨㸯᮲㸰࡟ヱᙜࡋ࡞࠸࡜ࡍࡿཎỴᐃ࡟ㄗࡾࡣ࡞࠸ࠋ
2
3. Decision of the Minister of Justice
㸱 ἲົ኱⮧ࡢุ᩿
(1) Considering Appellant’s all claims and submitted
material, based on the same reasons as the rejection
ᰝཧ୚ဨࡢពぢࡢ㸦㸰㸧ࡢ⌮⏤࡜ྠ୍ࡢ⌮⏤ཬࡧḟࡢ㸦㸰㸧ࡢ⌮⏤ reason of the first instance dated on 26 February 2013 and
࡟ࡼࡾ㸪㏕ᐖࢆཷࡅࡿᜍᛧࢆ᭷ࡋ࡚࠸ࡿ࡜ࡢ␗㆟⏦❧ேࡢ୺ᙇ࡟⌮ the RACs’ opinions above 2(2), I do not find that Appellant
⏤ࡀ࠶ࡿ࡜ࡣㄆࡵࡽࢀ࡞࠸ࠋ
has a fear of being persecuted. Thus, the appeal is
groundless.
㸦㸯㸧␗㆟⏦❧ேࡢ୺ᙇࡸᥦฟࡉࢀࡓ㈨ᩱ➼ࢆ඲᳨࡚ウࡋ࡚ࡶ㸪㸰㸮㸯
㸱ᖺ㸰᭶㸰㸴᪥௜ࡅ㏻▱᭩ู⣬グ㍕ࡢ⌮⏤࡟ຍ࠼࡚㸪๓グࡢ㞴Ẹᑂ
(2) While Appellant alleged at the oral hearing in the
appeal procedure that he was issued a warrant of arrest,
that he was sentenced imprisonment, and that he heard
from his spouse that some document like a court decision
was posted in a mailbox of his house, there is no evidence
other than Appellant’s allegation with respect to this
issue, and, in the light of credibility and spontaneity, it
has not been proved sufficiently to accept his claims as
facts.
㸦㸰㸧࡞࠾㸪ୖグ㸦㸯㸧࡟ࡘ࠸࡚㸪␗㆟⏦❧ேࡣ㸪␗㆟⏦❧࡚࡟ಀࡿཱྀ
㢌ពぢ㝞㏙࣭ᑂᑜ࡟࠾࠸࡚㸪㐊ᤕ≧ࡀⓎ௜ࡉࢀࡓࡇ࡜㸪ᠬᙺฮࢆ⛉
ࡍุỴࡀฟࡉࢀ㸪㓄അ⪅࠿ࡽุỴ᭩ࡢࡼ࠺࡞᭩㢮ࡀᐙࡢ࣏ࢫࢺ࡟ධ
ࡗ࡚࠸ࡓࡇ࡜ࢆ⪺࠸ࡓ᪨⏦ࡋ❧࡚࡚࠸ࡿ࡜ࡇࢁ㸪ࡇࡢ⏦❧࡚࡟ࡘ࠸
࡚ࡣ㸪␗㆟⏦❧ேࡢ୺ᙇࡢࡳ࡛࠶ࡾ㸪࠿ࡘ㸪ಙࡨࡻ࠺ᛶ࣭㏕┿ᛶࡢ
Ⅼ࡛㸪஦ᐇ࡜ࡋ࡚ㄆࡵࡿ࡟㊊ࡾࡿ❧ドࡀ࡞ࡉࢀ࡚࠸ࡿ࡜ࡲ࡛ࡣ࠸࠼
࡞࠸ࠋ
4. Conclusion
㸲 ⤖ㄽ
I conclude that Appellant is not a refugee under the
Refugee Convention, article 1A(2), and the Refugee
Protocol, article 1(2). Thus, there is no error in the
disposition of the first instance.
␗㆟⏦❧ேࡣ㞴Ẹ᮲⣙➨㸯᮲㸿㸦㸰㸧ཬࡧ㞴Ẹ㆟ᐃ᭩➨㸯᮲㸰࡟つ
ᐃࡍࡿ㞴Ẹ࡜ࡣㄆࡵࡽࢀࡎ㸪ཎฎศ࡟ㄗࡾࡣ࡞࠸ࠋ
3