関係各位 2015 年 9 月 25 日 株式会社創建 石山神社竣工を契機とする 「木組み工法(伝統的木造軸組工法)」の推進について 」の推進について 株式会社創建(本社:大阪市中央区 代表取締役:吉村 孝文)グループ企業の 株式会社木の城たいせつ(本社:北海道夕張郡 代表取締役:吉村 孝文)では、 プレカット「木組み工法」による石山神社(北海道 札幌市)の建て替え事業竣工 を契機として、今後、神社、仏閣の建て替え事業の受注推進及び「木組み工法」技 術を活かした個人邸の新築・建て替え工事を推進いたします。 ●神社の現状とプレカット技術 我が国における神社の数は、81,235 社(文化庁文化部宗務課調べ H27 年 3 月) と言われています。 通常、神社の建て替え、修繕工事は勧進(寄進)により捻出するのが、一般的で すが、現在はなかなか充分な勧進が集まりにくい状況といわれています。境内の一 部をマンション等に貸し出しする事で費用を捻出する神社もあります。 施工についても、建築コストの高騰や宮大工職人の不足もあり、工期が長期化と なるなど、建て替え等の事業に踏み切れない場合もあります。 神社仏閣の伝統的な建築は「木組み工法」により行われてきましたが、宮大工な どの後継者不足により、技術継承がすすんでおりません。現在では宮大工の技術継 承者は全国で約 100 人とも言われています。 宮大工が一人前となる過程は以下の技術を要しなければなりません。 ① 掃除・片づけ・刃物とぎ ② 材木の噛み合わせ部分を削るカンナがけ、きざみ作業 ③ 材木の噛み合わせを照合するための番付、噛み合わせを作るための墨付け ④ 原寸図の作成 これらを全て習得するのに、10 年~20 年必要と言われています。 日本には古くから神社や仏閣があり、地域のシンボル的なものから、国宝級なも のまで数多く存在します。これらの維持管理をすすめて行くために、木組み技術の 継承を機械によるプレカットで行うことができれば、コスト面、工期面などで極め て有効となります。 当社では、職人の技能と機械の正確さを融合させ、伝統的木造軸組の継手や仕口 (木材の結合部分)の加工を可能にいたしました。 現在の日本の住宅(在来工法や 2×4 工法など)ではボルト等の金物の強度を頼 りにして、技術力が無くても家を建築する事が出来ますが、当社では極力金物に頼 らず、所定の強度を確保する宮大工の技術を応用したプレカット「木組み工法」を 進化させ、省コスト、工期短縮での長寿命住宅を積極的に推進していきます。 ●木組み工法(伝統的木造軸組み工法)の展開について※ 創建グループでは、今回の石山神社建替え事業を契機として、建築費や工期等 でお困りの神社、仏閣の建て替えの受注推進に取り組んでいく意向であります。 又、この工法を今後一般個人住宅の施工にも取り入れるとともに、茶室や平屋の 離れなど趣のある特殊な建築工事も積極的に受注していきます。 【受注計画】 神社・仏閣 年間計画 一般住宅 年間計画 特殊建築物 年間計画 10 棟 20 棟 5件 ※資料は制作中の為、改めてご案内申し上げます。 本件に関する問い合わせ先 株式会社創建 広報宣伝部/渡邊 誠 TEL:03-5812-5555 FAX:03-5812-5557 [email protected] ●石山神社の事例 建て替え条件として以下の要望事項がありました。 ① 勧進を募り集まった約 4,000 万円を建て替え予算としたい。(厳しい予算) ② 毎年 9 月 8 日が秋祭りであり、楽しみにしている地域の子供達の為にも、秋 祭り前に竣工をしたい。(短期工事要請) ③ 伊勢神宮からの譲与材があり、これを加工して使用したい。(譲与材活用) この様な諸条件を各社に相談したところ、回答又は金額は次の様でした。 (代替表記例として) 参加5社の見積もりでは、約 4 千万から約 8 千万の幅で提示があり、面積不足や 予算超過、伊勢神宮からの譲与材使用が見積もり外となっておりました。 また、9 月 8 日までの竣工は不可能とのことでした。 木の城たいせつ社がこうした情報を入手して、予算内で工期厳守での提案を行 いました。 木の城たいせつ社の提案内容は、今後 100 年以上の使用を踏まえて、以下の通 りと致しました。 【設計方針】 ① 耐久性 100 年以上の使用を可能とする ・高床基礎、太い柱と梁の軸組、積雪に耐える大屋根、防火性能 ② 維持管理 100 年後でも調達が可能な部材 ・補修が容易な事。経費が掛からない事 ③ 氏子の高齢化 冬期間の積雪処理、寒冷地対策 ・妻入り、断熱性能 ④ 仕様 地元産材を主要構造部に使用する ⑤ 伊勢神宮からの譲与材の利用 ・見え係り部分に出来るだけ多く使用する。 上記の様な諸提案を重ねて、2014 年 11 月に合意の運びとなり、2015 年 6 月 に上棟を迎え、本年 8 月に竣工し、例祭、秋祭りを迎える運びとなりました。 【要旨】 ・面積 37.13 坪(建築面積) ・契約金額 4000 万円 ・契約 2014 年 11 月 ・着工 2015 年 5 月 ・上棟 2015 年 6 月 ・完工 2015 年 8 月 ・遷座 2015 年 8 月 31 日 ■石山神社概要 所在地/〒005-0849 北海道札幌市石山 254 番地 交通/じょうてつバス「石山小学校前」下車徒歩 3 分 主祭神/天照大御神 例祭/9 月 8 日 由緒/石山は札幌軟石の産出地であり、採石の為に渡道した職人が作業の安全を祈願し 明治 18 年に祀ったのが神社創建の由緒とされている。 沿革/明治 43 年 現在地に遷座 昭和 2 年 8 月 現社殿が完成 昭和 44 年 本殿で祀る祭神を天照大御神一柱とする。 現在に至る。 株式会社 創建 会社概要 ■ 名 称 ■ 本社所在地 株式会社 創建 〒541-0047 大阪市中央区淡路町 3 丁目 5 番 13 号 創建御堂筋ビル 5 階 TEL:06-6221-0001(代表) http://www.k-skn.com/ ■支 店 所 在 地 <東京支店> 東京都台東区上野 5-15-14 御徒町CYビル 4 階 ■ 代 表 者 代表取締役会長 ■ 社 是 「感謝」 「希望」 「工夫」 「改革」 「感動」 ■ 創 業 昭和 58 年 3 月 1 日 ■ 設 立 昭和 61 年 9 月 4 日 吉村 孝文 ■ 資 本 金 80,000,000 円 ■ 従業員数 60 名[グループ総数:197 名] (平成 27 年 4 月現在) ■ 事業内容 一戸建て住宅・マンション等の販売 オフィスビル商業施設等の賃貸 建築総合請負、 設計管理に関する業務
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