号 外 安全保障関連法いわゆる「戦争法」成立に反対する大阪

2015年9月25日
教 育 合 同
2 0 1 5 年9月2 5 日
号 外
1 部1 0 円(組合員は組合費に含む)
Tel (06)4793-0633
号 外
発 行 大阪教育合同労働組合
Education Workers and Amalgamated Union Osaka(EWA)
発行人 酒井 さとえ
連絡先 大阪市中央区北浜東1 - 1 7
Fax(06)4793-0644
E-mail: [email protected]
8F
http://www.ewaosaka.org
安全保障関連法いわゆる「戦争法」成立に反対する大阪教育合同労働組合声明
9月1 9 日、安全保障関連法案いわゆる「戦争法案」が、多くの人々の反対の声に耳を貸さぬ
まま、参議院本会議で強行採決された。第二次世界大戦以後7 0 年間、戦争から距離を置いてき
たこの国が、積極的に戦争へ関与する国へと変貌した。違憲が指摘される「戦争法」を成立させ
てはならないとする人々の思いは、この間、あらゆる場で粘り強く示され、多くの人々に共有さ
れた。従来の反戦運動を引っ張ってきた労働組合や組織の枠を超えて、若者や子どもを連れた親
たち、戦争を知る世代、そして国内だけではなく海外に住む人々にまで、「戦争法」がもたらす
この国の危険に対し不安が広がった。
憲法はこの国の最高法規であるにもかかわらず、一内閣によって、取るべき手続きも取られず
形骸化され始めている。あってはならない恣意的な運用、解釈によって憲法が骨抜きにされてい
る。法治国家であるはずのこの国で、これほどの蛮行がかつてあったであろうか。
私たち大阪教育合同労働組合は、「 未来の大人」 と向き合う、教育現場で働く労働者の労働組
合である。先の戦争から明らかなように、学校は戦争したがる為政者にとって都合の良い国民を
つくる装置へと変わりうる。既に、教育への政治介入は著しく、政府のプロパガンダ的な教科書
が不透明な手続きで多くの学校へと導入される一方、選挙権年齢が1 8 歳以上に引き下げられた
ことにともない、「学校教育に政治的なイデオロギーが持ち込まれてはならない」と、自民党は
高校教員に罰則規定をちらつかせて「政治的中立性」を強制しようとしている。
また、政府は今のところ徴兵制の導入を否定してはいるが、一部の学校では自衛隊の体験入隊
が教育活動に取り入れられ、その流れを先取りするかのように、自衛隊コースまで設置する高校
が登場してきた。そして財界人からは、奨学金返済の延滞者に向け、防衛省でのインターンシッ
プ導入まで提言されている。
文科省は、国立大学にまで入学・卒業式での「日の丸」掲揚と「君が代」斉唱の実施を要請し、
防衛省は、軍事技術への応用が可能な基礎研究に研究費を支給する公募を行い、1 6 大学が応募
したことが明らかになった。大学は、第二次世界大戦に協力した反省から、長い間軍事研究から
距離を置いてきた。しかし、再び「軍学共同研究」が始まろうとしている。明らかに戦争のでき
る人づくりに舵は切られている。
昨年7月、集団的自衛権行使容認の閣議決定が行われたときの私たちの声明から、次のことば
を繰り返す。
教育労働者が結集する教育合同は、「未来の大人」を戦場に送る、政府の手先になど決してな
らない。政府に代わって、未来を生きる人類の生命と財産を守る教育を、これからもすすめてい
く。戦争ができる人づくり・国づくりを行う安倍政権に、断固反対し抵抗し続け、教育現場での
戦争協力を一切拒否する。
2 0 1 5 年9 月2 5 日
大阪教育合同労働組合執行部
教育現場の労働者が
誰でも入れる
みんなでつくる教育合同