1.当四半期決算に関する定性的情報

㈱マンダム(4917) 平成28年3月期 第1四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善が続くなか、政府の経済・金融政
策を背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、当社海外グループの事業エリアであるアジア経済は、
一部の地域で減速感がみられたものの、緩やかな拡大傾向で推移いたしました。
このような経済状況のもと、当社グループは持続的な成長の実現に向け、「コア事業である男性グルーミング事
業の持続的な成長」「女性コスメティック事業の展開スピードのアップ」「成長エンジンである海外事業の継続強
化」に取り組みました。
当第1四半期の連結売上高は、210億94百万円(前年同期比7.4%増)となりました。主として、国内外ともに女
性分野が概ね好調に推移したことに加え、円安により海外子会社売上高の円換算額が増加したことによるものであ
ります。
営業利益は、38億36百万円(同16.0%増)となりました。主として、海外におけるマーケティング費用(販売促
進費・広告宣伝費)の積極的な投下があったものの、増収効果や日本におけるマーケティング費用(販売促進費・
広告宣伝費)の効率化によるものであります。その結果、経常利益は40億62百万円(同14.4%増)、親会社株主に
帰属する四半期純利益は24億87百万円(同18.3%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。(売上高は外部顧客への売上高を記載しております。)
日本における売上高は125億67百万円(同2.4%増)となりました。これは主として、コア・ブランド「ギャツビ
ー」夏シーズン品の苦戦を、女性分野の好調な推移がカバーしたことによるものであります。利益面においては、
マーケティング費用(販売促進費・広告宣伝費)の効率化により、営業利益は25億24百万円(同13.2%増)となり
ました。
インドネシアにおける売上高は51億97百万円(同25.1%増)となりました。これは主として、インドネシア国内
においてコア・ブランドである「ギャツビー」を中心に概ね好調に推移したことに加え、円安による円換算額の増
加があったことによるものであります。利益面においては、マーケティング費用(広告宣伝費)の積極的な投下が
あったものの、増収効果により営業利益は5億75百万円(同58.6%増)となりました。
海外その他における売上高は33億29百万円(同3.4%増)となりました。これは主として、現地通貨ベースで概
ね堅調に推移したことに加え、円安による円換算額の増加があったことによるものであります。利益面においても
増収効果により堅調に推移したことから、営業利益は7億37百万円(同3.2%増)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産、負債及び純資産の状況)
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、受取手形及び売掛金のほか、投資有価証券が増加したこと等により
771億52百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億72百万円増加しました。負債合計は、短期借入金が減少した
こと等により148億57百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億43百万円減少しました。また、純資産合計は、
利益剰余金が増加したこと等により622億95百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億15百万円増加し、自己資
本比率は74.6%となりました。
(キャッシュ・フローの状況)
当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ
12億83百万円減少し、当第1四半期連結会計期間末には99億81百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と主な要因は以下のとおりであります。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>
営業活動によるキャッシュ・フローは13億83百万円の資金収入となり、前年同期に比べ85百万円資金収入が増加
しました。これは、営業利益が増加したことや、たな卸資産が減少したこと等によるものであります。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>
投資活動によるキャッシュ・フローは3億73百万円の資金支出となり、前年同期に比べ8億86百万円資金支出が
減少しました。これは、有形固定資産の取得による支出が減少したこと等によるものであります。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>
財務活動によるキャッシュ・フローは21億74百万円の資金支出となり、前年同期に比べ10億88百万円資金支出が
増加しました。これは、短期借入金の返済による支出があったこと等によるものであります。
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(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
連結業績予想につきましては、平成27年5月11日に公表いたしました通期の連結業績予想の変更はありません。
2.サマリー情報(注記事項)に関する事項
(1)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用
税金費用については、当社および国内連結子会社は当第1四半期連結会計期間を含む連結会計年度の税引前当期
純利益に対する税効果会計適用後の実効税率を合理的に見積り、税引前四半期純利益に当該見積実効税率を乗じて
計算しております。
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
(会計方針の変更)
「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号
平成25年9月13日。以下「企業結合会計基準」とい
う。)、「連結財務諸表に関する会計基準」(企業会計基準第22号 平成25年9月13日。以下「連結会計基準」
という。)及び「事業分離等に関する会計基準」(企業会計基準第7号 平成25年9月13日。以下「事業分離等
会計基準」という。)等を当第1四半期連結会計期間から適用し、支配が継続している場合の子会社に対する当
社の持分変動による差額を資本剰余金として計上するとともに、取得関連費用を発生した連結会計年度の費用と
して計上する方法に変更しております。また、当第1四半期連結会計期間の期首以後実施される企業結合につい
ては、暫定的な会計処理の確定による取得原価の配分額の見直しを企業結合日の属する四半期連結会計期間の四
半期連結財務諸表に反映させる方法に変更しております。加えて、四半期純利益等の表示の変更及び少数株主持
分から非支配株主持分への表示の変更を行っております。当該表示の変更を反映させるため、前第1四半期連結
累計期間及び前連結会計年度については、四半期連結財務諸表及び連結財務諸表の組替えを行っております。
企業結合会計基準等の適用については、企業結合会計基準第58-2項(4)、連結会計基準第44-5項(4)及び事
業分離等会計基準第57-4項(4)に定める経過的な取扱いに従っており、当第1四半期連結会計期間の期首時点
から将来にわたって適用しております。
これによる損益に与える影響はありません。
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