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主要Q&A
2015年度第2四半期
<全社>
Q: 2015年度第2四半期決算(2015年1-6⽉ vs 2014年1-6⽉)の実績概要は。
A: 全社利益指標である「為替⼀定調整後営業利益」は、海外たばこ事業における⼒強いプライシングに加え、すべて
の事業において前年実績を上回ったことから14.1%の成⻑となりました。
売上収益は、為替のネガティブ影響を、海外たばこ事業の単価上昇効果等が相殺し、前年と同⽔準となりました。
営業利益は、海外たばこ事業における為替のネガティブな影響に加え、不動産除却損や飲料事業の撤退関連費⽤を
計上したことから6.7%の減益となっております。
⼀⽅、四半期利益は、4.7%の増益となりました。
これは、前年同期に過年度分も含めてJTIの留保利益に係る繰延税⾦負債を⼀括計上していましたが、今期には同様
の計上がないことから、法⼈所得税費⽤が相対的に減少したことによるものです。
Q: 2015年全社修正⾒込の概要は。
A: 為替⼀定調整後営業利益については、対前年6.8%成⻑の⾒込に変更はございません。
売上収益については、当初⾒込みから為替前提を変更したことによる為替のポジティブな要因があるものの、飲料
事業において⾃販機オペレーター事業を8⽉以降連結業績から除外する影響により、当初計画を若⼲下回る⾒込で
す。
調整後営業利益は、為替前提の変更に伴い、ルーブル⾼や円安影響等のポジティブな影響を反映し上⽅修正いたし
ます。
営業利益および当期利益については、飲料事業の製造販売事業からの撤退費⽤を織り込むものの、⾃販機オペレー
ター事業の株式譲渡益を⾒込むことから、⼤幅に上⽅修正いたします。
<海外たばこ事業>
Q: 2015年1-6⽉期実績の概要は。
A: 1-6⽉期のGFB販売数量は、対前年7.2%の成⻑となりました。
これは、ロシア等において総需要の減少があったものの、トルコでCamelをPopular価格帯へリポジショニングし
た効果の継続に加え、フランス、スペイン、イタリアでのシェア伸⻑、およびこれら欧州市場での流通在庫の充実
等といった⼀時的な要因によるものです。
総販売数量については、各市場における総需要減少影響があったものの、GFBのパフォーマンスに牽引され、前年
とほぼ同⽔準となりました。
為替⼀定調整後営業利益は⼒強いプライシング効果を主因に、対前年14.6%の増益となりました。
通年⾒込の対前年8%成⻑に対し、1-6⽉の実績が14.6%と⾼い成⻑となった要因は、上期の数量成⻑率が特殊要因
によりやや強めであったことや、経費執⾏が下期に⾼めの計画であることに加えて、上期から下期へ経費執⾏の期
ズレが起きたことによるものです。
⼀⽅、財務報告ベースの調整後営業利益は、ルーブル等の現地通貨安による為替のネガティブな影響を受け、
17.5%の減益となりました。
なお円ベース調整後営業利益は、現地通貨安の影響を円安影響が⼀部相殺し3.2%の減益にとどまっております。
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Q: 2015年4-6⽉期のクラスター別実績は。
A: South & West Europeクラスターでは、各国での景気停滞、⼀部市場での増税値上げによる総需要の減少があった
ものの、主にフランス、スペイン、イタリアおよびベネルクス等の市場で、Winston、CamelのFine Cut等を中⼼
に好調なGFBが牽引し、1-3⽉期に引き続き総販売数量が増加しました。
North & Central Europeクラスターでは、ドイツ、チェコ、ハンガリーおよびポーランド等の市場でGFB販売数量
が好調に推移したことにより、総販売数量、GFB販売数量ともに伸⻑しました。
総需要は減少しておりますが、ポーランドでのWinston好調およびUKでのFine Cut好調が販売数量の増加に寄与し
ております。
⼀部欧州市場での総需要については、前年と⽐べて緩やかな改善が⾒られるものの、下期以降も減少傾向は継続し
ていくものとみており、楽観視はできない状況です。
CIS+クラスターは、1-3⽉期と⽐べて4-6⽉期の総販売数量、GFB販売数量は、ともに⼤幅に改善いたしました。
これはロシアでの総販売数量、GFB販売数量の改善に加え、ウクライナ、カザフスタンにおけるLDの好調等による
ものです。
ロシアでは、1-3⽉期には流通在庫調整のネガティブな影響があったことから販売数量が⼤きく減少しましたが、
4-6⽉期にはその影響がなくなったことにより総販売数量は対前年5.7%、GFB販売数量は3.9%の減少に留まりま
した。
また、4-5⽉の総需要の減少が4%台半ばと、1-3⽉の9%の減少から⼤きく改善したことも影響しております。
1-5⽉のロシアの総需要は-7%となりましたが、下期には、需要が増える夏場の消費動向を⾒極める必要があるこ
とから、9-11%の減少という総需要の通年⾒通しを変更しておりません。
Rest of the Worldクラスターでは、⼀部市場でのローカルブランドの販売数量減少がありましたが、トルコをはじ
め、GFBの好調なモメンタムが継続しています。
トルコでは、昨年5⽉にCamelをPopular価格帯にリポジショニングした効果が引き続き貢献し、GFB販売数量が増
加しました。
現在、CamelはトルコでNo.1のブランドとなっております。
また、台湾でのWinston好調、MEVIUSのシェア回復、東南アジアの⼀部市場における販売数量成⻑も寄与してお
ります。
Q: ロシアのMoscow⼯場閉鎖の背景は。
A: ロシア市場においては、度重なる増税や規制の強化、経済環境の悪化を背景に総需要が⼤幅に減少するなど、事業
環境が劇的に変化しております。
事業環境の変化に適切に対応し、事業量に⾒合った効率的な製造体制を維持する観点から閉鎖することを決定いた
しました。
Moscow⼯場は2016年末までに閉鎖し、当該⼯場での製造機能を同国のSt. Peterburg⼯場へ移管する予定です。
なお、本件における当社グループの2015年12⽉期連結業績への影響は軽微ですが、リストラ費⽤として約
50MMUSDを2015年⾒込に織り込んでおります。また、コスト削減効果と致しましては、年間約20MMUSを⾒込
んでおり、太宗は2017年より発現する⾒通しです。
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Q: 2015年海外たばこ事業修正⾒込の概要は。
A: 販売数量については、上期にはフランス、スペイン、イタリアでの流通在庫の充実や、トルコ等での前年の⼀時的
な要因による相対的な数量増といった要因が含まれ、⾼めの実績となりました。
下期は、これらの⼀時的要因がなくなることや、トルコでのCamelのPopular価格帯へのリポジショニング効果が
⼀巡すること等、数量成⻑が減速する要因を認識しています。
加えて、市場環境は引き続き不安定であり、特にロシアについては、例年需要が増える夏場の販売動向、7⽉の値上
げの影響を⾒極める必要があることから、現時点では総販売数量の⾒込を変更しておりません。
なお、GFBについては、⾜元でトルコのCamel/Winston、および欧州のFine Cutが好調に推移していることから、
20億本の上⽅修正といたします。
為替⼀定調整後営業利益については、上期は10%を超える成⻑を実現しましたが、下期において、Emerging
Productsの更なる強化、地理的基盤の拡⼤、ブランドエクイティ強化等、将来の持続的成⻑を⽀える投資が本格化
することに加え、主要市場における経済状況や競争激化等もあることから、対前年8%成⻑という通期⾒込を変更し
ておりません。
今回、現地通貨対ドル、および連結時のドル円レートの為替前提を変更いたしました。
ルーブルレートの変更は損益上ポジティブな影響がありますが、英国ポンド、トルコリラ、ウクライナグリブナ等
のレートはネガティブな⽅向への変更であり、特にトルコリラ、ウクライナグリブナは⼀定程度のネガティブなイ
ンパクトを認識しております。
売上収益と調整後営業利益では通貨構成が異なることから、売上収益にはネガティブに、調整後営業利益にはポジ
ティブに影響すると⾒込んでおります。
<国内たばこ事業>
Q: 2015年度第2四半期(2015年1-6⽉ vs 2014年1-6⽉)の概要は。
A: 1-6⽉期のJT販売数量は趨勢減に加え、昨年4⽉の消費税増税影響により総需要が減少したことを主因に、対前年
3.7%の減少となりました。
⾃社たばこ製品売上収益は、販売数量の減少があるものの、主に1-3⽉期に発現した単価上昇効果等が⼀部相殺
し、対前年1%の減少となりました。
⼀⽅、調整後営業利益は、6.8%の増益となりました。これは、単価上昇効果や、4-6⽉期に発現した競争⼒強化施
策効果に加え、前年の定価改定に伴うコスト等の⼀時費⽤の減少が販売数量の減少影響を上回ったことによるもの
です。
Q: シェアの状況は。
A: 2014年4⽉の消費税増税以降、MEVIUSをはじめとする注⼒ブランドを中⼼に販売促進を強化しております。
競合他社によるベースラインよりも低い価格帯への新製品投⼊など競争が激化する中、MEVIUSシェアは底堅く推
移しております。
中でも「メビウス・プレミアムメンソール・オプション」シリーズが引き続き好調に推移しており、MEVIUSの堅
調な実績をしっかりと⽀えております。
なお、Cabin、CasterのWinstonへのブランド統合について、予定通り8⽉上旬より名称変更、10⽉中旬より新デザ
インへの刷新を実施してまいります。
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Q: Caster、CabinのWinston統合を発表しているが、その背景及び統合後のWinstonの位置づけは。
A: 現在の⽇本市場の価格帯を⼤きく3 つに分けると、400 円未満のバリュー価格帯、410 円から430 円のサブプレミ
アム価格帯、450 円以上のプレミアム価格帯となります。サブプレミアム価格帯は、MEVIUS の430 円の価格帯、
また、我々のWinston、Cabin、Caster、hi-liteといったブランドや他社の知名度の⾼いブランドが配置されている
420 円もしくは410円の価格帯の2つに⼤きく分けることができます。
2014年4⽉の消費税増税の際に、MEVIUS については20 円値上げを⾏いました。また、昨今、他社も含め様々な
価格帯の製品展開がなされており、価格の幅が広がってきました。消費税増税後、価格帯を超えて移動し、他の銘
柄を選ぶお客様の動きが顕著に表れるようになってきたと我々は分析しています。よって、価格帯毎にベースとな
る強いブランドを構築し、各価格帯をリードすることが今後の重点課題であると考えています。
価格帯毎のJTシェアを⾒てみると、我々がリーディングポジションにあるのはバリュー価格帯と430 円の価格帯で
あり、それ以外の価格帯においては当社にとっての競争が厳しい状況にあります。価格改定を実施した際に価格帯
を超えて移動されるお客様が相当数いると想定すると、各価格帯で強いブランドを持ち、移動されるお客様に我々
のブランドを選択いただくことが重要な戦略となってくるわけです。そのためのブランド強化の⼀環として、
Cabin、CasterをWinstonへ統合し、投資を集中することにより、将来的にはWinstonをサブプレミアム価格帯
No1ブランドとして強化していきたいと考えています。
Q: 2015年国内たばこ事業修正⾒込の概要は。
A: 通年での総需要は対前年で2.5%程度の減少になると考えております。
厳しい競争環境が継続しておりますが、販売数量については当初⾒込の達成に向けて努⼒してまいります。
なお、インバウンド消費の拡⼤による国内免税における販売数量の増加を受け、⾃社たばこ製品売上収益は上⽅修
正いたしました。
売上収益は上⽅修正するものの、調整後営業利益は、円安の進⾏による原材料費の上昇、および下期での販促強化
を織り込み、当初⾒込からの変更はございません。
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