持続的な社会の発展とグループの成長を両立する 「真のアジア

トップメッセージ
編集方針
「GMS(総合スーパー)事業」
「SM(スーパーマーケット)事業」
を中
心としたグループ各社の特徴的な取り組みを報告します。
純粋持株会社であるイオン
(株)
と、
「GMS事業」
「SM事業」
を中心
持続的な社会の発展とグループの成長を両立する
「真のアジアNo.1リテイラー」
を目指してまいります。
に、
「環境」
「社会」
の両側面からグループ各社の取り組みを報告し
「デジタルシフト」、都市部の人々のライフスタイルに対応
ています。報告項目の選定にあたっては、社会的な関心の高さやイ
した店舗・事業を開発する
「都市シフト」
、中国・ASEAN各国
オンが注力している取り組みなどを踏まえ、お客さまとともに取り
イオンの基本理念
の人々に安全・安心な商品・サービスを提供する
「アジアシ
組む環境保全活動や社会貢献活動、商品・店舗を通じた取り組みな
お客さまを原点に平和を追求し、
どを取り上げています。
フト」
、イオンのブランド
「トップバリュ」
をはじめとしてさらな
2015年度版では、2編の特集を設けました。特集1は、2015年6月
人間を尊重し、地域社会に貢献する
に3名の有識者をお招きして実施した
「ステークホルダー・ダイアロ
る商品力強化を図る
「商品本位の改革」
を進めています。ま
た、これらグループ共通施策を日本、そして中国・ASEAN各
グ」
の内容を掲載しています。ダイアログでは、経営と一体化した
イオン株式会社
取締役 兼 代表執行役社長
グループCEO
CSR活動の実践を目指すイオンの
「ビッグチャレンジ2020」
の取り
平和
組みを紹介しながら、取り組みへの評価、ご意見とともに、イオンの
中長期的な成長のために何をすべきか、どう推進していくべきかな
踏まえた取り組み事例を紹介しています。
2014年度の取り組みについては、重点課題ごとにマネジメントア
プローチを述べるとともに、KPIの進捗状況を報告しています。ま
た、継続的に実施している東日本大震災の被災地支援活動につい
お客さま
ても報告しています。
●報告期間
人間
地域
※
2014年度
(2014年3月1日∼2015年2月28日)
※決算時期が異なる一部の事業会社については、報告項目ごとに対象期間を明記
しています
●報告対象組織
経営」
を追求しています。
イオンは創業以来、平和・人間・地域という基本理念に基づ
イオンは、日本の小売業として初めて
「国連グローバル・
き、小売業の使命を果たすために行動してまいりました。使
コンパクト10原則」
に賛同を表明し、一貫して支持し、取り
命とは、お客さまの日々のいのちとくらしを支え、より豊かな
組みを継続することで、このサステナブル経営を着実に推
生活の実現に貢献し続けること、そして、事業を通じて地域
進してきました。国内外の
「トップバリュ」
のすべての製造委
の人々との絆を深め、社会の発展に貢献し続けることです。
託先さまに対して
「イオンサプライヤーCoC(取引行動規
この姿勢を貫き、小売業の企業化・近代化・産業化という志
範)
」
の遵守を要請し、ともに成長を続ける仕組みを確立し
を同じくする企業と連携しながら時代の変化に対応し続け、
てきたのは、その一つの成果です。
イオンは今日、グループ従業員44万人、営業収益7兆円を
また、イオンはこれまで多くの企業と連携してきた経緯か
超えるまでに成長しました。また、2014年度からは、アジア
ら、多様性を重要な価値観として尊重してきました。このイ
イオン
(ÆON)
とは、ラテン語で
「永遠」
をあらわします。
純粋持株会社
「イオン
(株)
」
および連結子会社284社、持分法関連
私たちの理念の中心は
「お客さま」
:
イオンは、お客さまへの貢献を永遠の使命とし、
最もお客さま志向に徹する企業集団です。
適用会社31社
(2015年2月末現在)
市場の大きな環境変化への対応を図ると同時に、社会的課
オンの特長である
「人の多様性」
を活かしながら、より強い企
対象範囲が上記と異なる場合は、報告項目ごとに明示しています。
題の解決を新たな成長機会とする
「イオングループ中期経
業集団となるために、
イオンの基本理念を共有し、実践してい
営計画
(2014年度~2016年度)
」
をスタートさせています。
くための教育プログラムやキャリア制度を拡充しています。
中期経営計画では、高齢化に対応して、誰もが安心して
イオンは、これからもステークホルダーの皆さまとの対話
境財団」
の取り組みも報告しています。
お買物ができる店舗・商品・サービスを実現する
「シニアシ
と協働を通じてサステナブル経営を進化させ、中・長期にわ
●対象読者
フト」
、拡大するEコマース市場に
「ネットスーパー」
「オムニ
たって成長を分かち合う
「真のアジアNo.1リテイラー」
を目
お客さま、株主さま、学生、グループ店舗の近隣住民の方々、お取
チャネル」
を中心施策としてグループ横断的に対応していく
指してまいります。
また、イオングループ主要各社が税引き前利益の1%を拠出し、さ
まざまな活動に取り組む
「
(公財)
イオンワンパーセントクラブ」
、お
よび地球環境を保全のための諸活動に取り組む
「
(公財)
イオン環
「平和」
イオンは、事業の繁栄を通じて、平和を追求し続ける
企業集団です。
「人間」
イオンは、人間を尊重し、人間的なつながりを重視する
企業集団です。
「地域」
イオンは、地域のくらしに根ざし、地域社会に貢献し
続ける企業集団です。
引先さま、NPO、NGO、行政、投資家の皆さま、イオンピープル
(グ
ループ従業員)
●参照したガイドライン
・GRI
(Global Reporting Initiative)
「サステナビリティ・レポーテ
ィング・ガイドライン第4版
(G4)
」
・環境省
「環境報告ガイドライン2012年版」
・環境省
「環境会計ガイドライン2005年版」
イオンは基本理念のもと、
絶えず革新し続ける企業集団として、
「お客さま第一」
を実践してまいります。
・ISO26000 社会的責任に関する手引
免責事項
本報告書には、イオングループの将来についての計画や戦略、業
績に関する予想および見通しの記述が含まれています。これらの
記述は、当社グループが現時点で把握可能な情報から判断した事
項および所信に基づく見込みです。
CONTENTS
トップメッセージ
イオングループの概要
イオングループのCSR
3
7
11
特集2 イオンピープルの挑戦 17
Theme
Theme
Theme
Theme
Theme
1 省エネの推進
2 自然資源の保全
3 地域との共生
4 トップバリュの安全・安心
5 企業理念の浸透
CSR基盤の強化
2014年度の取り組み報告
CSR推進体制
イオン環境社会報告書2015
2
特集1 ステークホルダー・ダイアログ
コーポレート・ガバナンス
リスクマネジメント
コンプライアンス
(企業倫理)
環境マネジメント
1
まをはじめとしたステークホルダーの皆さまとともに豊かさ
を分かち合い、持続可能な社会に貢献する
「サステナブル
どの示唆を頂戴しました。また、特集2では、
「イオンピープルの挑
戦」
と題して、5つのテーマごとに、イオンの課題認識とその認識を
国の生産者やメーカーとともに推進していくことで、お客さ
重点課題①
低炭素社会の実現
店舗でのCO2削減/商品・物流でのCO2削減/創エネルギー
重点課題②
生物多様性の保全
商品における持続可能な資源利用/店舗段階での保全/地域への貢献/
商品での取り組み
重点課題③
資源の有効利用
店舗・商品における廃棄物ゼロの取り組み/お客さまとともに/管理体制強化
重点課題④
27
38
社会的課題への対応
コミュニティ参画/公正な事業慣行/消費者課題/人権・労働慣行
39
47
55
63
継続報告 東北復興支援の取り組み
93
社外からの表彰一覧
(2014年度)
96
主な環境保全活動・社会貢献活動
96
GRI ガイドライン対照表
97
Aeon Environmental and Social Report 2015
2