社団法人 大分青色申告会

社団法人
大分青色申告会
12月は決算月です。
決算のための仕訳「決算整理仕訳」について、2回に
わたってご案内します。今回は「収入」と「経費」で
注意する点についてご案内します。
「売上」
「賃貸料」などの収入は、実際に代金を受け取った時に計上するので
はなく、商品やサービスを提供した時に計上します。
一般事業:
一般事業:仕訳例
仕訳例①
掛売りして
掛売りして、
りして、実際に
実際に代金を
代金を受け取ってない場合
ってない場合
12/1 商品20万円を売り上げた。代金は23年1月10日に支払われる。
⇒
12/1
一般事業:
一般事業:仕訳例②
仕訳例②
売掛金
200,000
/
売上
200,000
23年
23年1月以降に
月以降に売り上げる予定
げる予定で
予定で、代金を
代金を先に受け取っている場合
っている場合
12/5 23年1月5日入荷予定の商品代金5万円を現金で受取った。
⇒
12/3
現金
50,000
/
前受金 50,000
今年入
今年入る予定の
予定の家賃収入を
家賃収入を実際に
実際には受け取ってない場合
ってない場合
不動産所得:
不動産所得:仕訳例③
仕訳例③
12/31 12月分の家賃8万円の入金がある予定だが、まだ受け取っていない。
⇒
12/31 未収賃貸料
80,000
/
賃貸料 80,000
翌年以降の
翌年以降の家賃収入を
家賃収入を先に受け取っている場合
っている場合
不動産所得:
不動産所得:仕訳例④
仕訳例④
12/21 23年1月分家賃として普通預金に8万円の入金があった。
⇒
12/21 普通預金
80,000
/
前受金 80,000
「仕入」や「修繕費」などの必要経費は、実際に代金を支払った時に計上する
のではなく、商品やサービスを受けた時に計上します。
一般事業:
一般事業:仕訳例⑤
仕訳例⑤
仕入の
仕入の支払いが
支払いが、
いが、翌年以降
翌年以降になる
以降になる場合
になる場合
12/ 6 商品3万円を仕入れた。代金は23年1月15日に支払う。
⇒
12/ 6 仕入
一般&
一般&不動産:
不動産:仕訳例⑥
訳例⑥
30,000
/
買掛金 30,000
経費の
経費の支払いが
支払いが、
翌年以降になる場合
いが、翌年以降に
12/10 7万円のパソコンを購入した。代金は23年1月20日に支払う。
⇒
※
12/10 備品費
70,000
/
未払金 70,000
「仕入」に対する未払金は「買掛金」勘定を使用します。
「仕入」以外の経費に対する未払金は「未払金」勘定を使用します。
一般&
一般&不動産:
不動産:仕訳例⑦
仕訳例⑦
今年に
今年に支払った
支払った経費
った経費の
経費の中に、翌年分以降に
翌年分以降に使用する
使用する部分
する部分が
部分が含まれている場合
まれている場合
12/20 23年度分の青色申告会費1万円を現金で支払った。
⇒
12/20 前払金
10,000
/
現金
10,000
青色申告者は「発生主義」で記帳します。発生主義とは、現金の受払い
に関係なく、収入・経費が発生した時点で認識する会計上の原則です。
これに対するのは「現金主義」ですが、現金主義は届け出が必要です。
また65万円控除も適用されません。