第14回 総合防犯設備士資格認定試験問題 C 問題模範解答 公益社団法人 日本防犯設備協会 C専門問題 (選択) 問題-1 (機器関連) 模範解答 長所 ・ カメラの映像をデジタルデータに変換して送るため、信号の劣化が なく、長距離を送信しても通信の途中で画質が劣化しない。 ・ インターネットを経由することで、遠隔地における監視が容易にで きる。 ・ カメラは、LAN配線に接続するだけでいいので、配線工事が簡単 である。 ・ LAN配線に接続するだけでいいので、拡張性や柔軟性が高い。 ・ LANを経由してカメラの映像データを送るため、複数のカメラの映 像を同時に送ることができる。 ・ パン・チルト等の遠隔制御や、画像変化検知(VMD)機能など、多 様な機能をカメラに内蔵した製品もある。 (キーワード:高画質(高解像度)、画質劣化、配線工事、拡張性、 柔軟性、LAN、インターネット、VMD、遠隔監視制御) 短所 ・ インターネットなど、通信路を他と共有するネットワークを利用する 場合には、映像データが他に漏れないように暗号化を行うなど、セ キュリティに注意する必要がある。 ・ 一度に多数のカメラ映像を送ろうとすると、通信回線の容量限界を 超え、画像伝送にエラーを生じることがある。同時に送るカメラの 数と通信回線の容量(通信速度)をマッチさせる必要がある。 ・ 接続しただけでは画像が見られない。 ・ 符号化と復号化の処理を伴うため、遅延を生じる。 (キーワード:ネットワークの設計と管理、セキュリティ、通信回線の容量 (通信速度)) C専門問題 (選択) 問題-2 (施工関連) 模範解答 項 目 警報制御盤の設置 注意事項 操作部、表示部の高さ(警報制御 祖母が車椅子のため、車椅子での 盤の設置高さ)に注意する。 操 作 、確認 ができる 高 さに 設置す る。 また、子供がいたずらできる高さであ れば、操作部にカバー等で対処す る。 操作部の設置高さに注意する。 非常通報スイッチの 設置 理 由 祖母が車椅子のため、車椅子での 操作ができる高さとする。 また、子供がいたずらできる高さであ れば、操作部にカバー等で対処す る。 赤外線パッシブ 検知器の設置 ①室内犬を赤外線パッシブ検知器 ①室内犬を検知して誤発報する。 が設置された部屋に入れないよ うにする。 ②有効検知範囲の最遠地点では、 ②人の足元は、ゾーンを切る断面積 センシティブゾーンの高さを人の も小さく、また、胴部より動きが速 腰の高さ(床上 1m)とする。 く、表面温度も胴部、頭部に比べ 低いため検知しにくく発報しない 場合がある。 配線 ①AC100V の機器への供給は、分 ①他の電気機器のトラブルの影響を 電盤のブレーカから直接配線す 避ける。 る。 ②AC100V をリビングのコンセント ②子供のいたずらで簡単に抜けると から供給する場合は、コンセント 電源断による発報の原因となる。 から抜けないようにカバーなど で覆う。 ③配線は、床上 1.8m を超える位置 ③子供のいたずらや人の何気ない に行う。 動作による配線の断線、故意によ る断線の発生などが発生する。 ④床上にワイヤプロテクタを使用し ④車椅子の動きの妨げとなる。 て配線する場合は、車椅子の動 線から避けた位置とする。 C専門問題 (選択) 問題-3 (警備関連) 模範解答 問題 1 ① 警備用機械装置を用い、警備を必要とする需要家から警備を委託して継続的な利益を得て、警備 を行う 問題 1 ②-1 通信回線 ・センサー ・端末装置・ 受信装置・ 指令装置 問題 1 ②-2 通信回線=専用電話回線と加入電話回線が使用されている。専用回線は公共、金融機関で多用 されている センサー(検知器)=警備対象施設の異常を監視するため、目的にあった異常の状態を捕える装 置 端末装置=対象施設で検知された信号をデータとして基地局に送信する装置 受信装置=端末装置から送信されたデータを受信、加工して機械警備をするのに適した情報に変 換する装置 指令装置=基地局員が現地に向かう警備員及び関係機関などに指令または連絡を行うのに必要 な装置 問題 1 ③ 警報を受信後、25分以内に現地に到着すること、ただし、交通の便が悪いなど特殊事情のある場 合には30分以内、基準は各都道府県公安委員会規則による。 問題 2 ポスト: 警備期間(時間)中に警備する箇所(部署、持ち場、分担区域、巡回区域、警戒区域等)をいう。通 常1ポスト2名で警備する。 シフト: 警備員の交代制勤務時間をいう(交代、交代制の勤務時間、:交代勤務組) C専門問題(選択) 問題-4 (設計関連) 模範解答 1.適用可能な検知器の種類 1 振動検知器 2 電界検知器 3 テンション検知器 4 断線検知器 5 赤外線検知器(赤外線パッシブ検知器又は赤外線ビーム検知器) 6 マイクロ波式検知器 7 画像センサー 8 埋設検知器 2.適切と思う検知器の組み合わせとその理由 組み合わせ 振動検知器 その理由 振動検知器と赤外線検知器の組み合わせ、又は振動検知器と画像センサーの 組み合わせは、フェンス警戒と空間警戒なので失報の恐れがほとんどない。 組み合わせ 電界検知器 その理由 電界検知器と赤外線検知器の組み合わせ、又は電界検知器と画像センサーの 組み合わせは、相互干渉の心配がない。 組み合わせ テンション検知器 その理由 テンション検知器と画像センサーの組み合わせ、又はテンション検知器とマイク ロ波式検知器の組み合わせは、相互干渉の心配がほとんどない。 組み合わせ 断線検知器 その理由 断線検知器と赤外線検知器の組み合わせ、又は断線検知器と画像センサーの 組み合わせは、相互干渉の心配がほとんどない。 1 2 3 4 と と と と 赤外線検知器又は画像センサー 赤外線検知器又は画像センサー 画像センサー又はマイクロ波式検 知器 赤外線検知器又は画像センサー
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