No.10 椅子の事故未然防止について(1)

生活用品
事故事例
10
No.
生活関連事故品ファイル
椅子の事故未然防止について(1)
椅子に 故
る事
まつわ
椅子の破損による事故(乳幼児用、入浴用等含む)は、1996年以降
460
約
件
(1996年以降)
約460件報告(NITE 事故情報データベースより)されています。
今回は、広く一般的に試験をされているJIS規格(日本工業規格)の
試験の中から、座面の耐衝撃性試験について、想定される事故や
試験方法について解説いたします。
※(独)製品評価技術基盤機構(NITE)の
事故情報データベースより
想定される事故事例
●椅子に勢いよく着座したときに、木製の座面が破損し、
しりもちを
ついてしまった。
●高所にある物を取るため、椅子の座面の上に勢いよく乗ったときに、
座面が破損し、椅子から落ちて怪我をした。
・・・など。
上記のような、椅子の座面の上に立ち上がって物を取るような使用方法は、椅子本来の使用方法ではありませんが、
合理的に予見される誤使用について評価を行う必要があります。
座面の耐衝撃性試験 JIS S 1203
(区分3)
試験方法
「座面負荷位置」に
座面衝撃体(直径
200
mm、質量
25
kg)
を 180mm の高さから 10 回自由落下させる。
判定基準
各部に破損、緩み、機能に影響する変形等使用上支障
のある異常がないこと。
10回