2015年9月17日 東京 試訳 MSIGアジアにおける成長戦略 プレゼンター: アラン・ウィルソン アジア持株CEO 目次 1. はじめに 2. MSIGアジアの沿革 3. MSIGアジアの事業 4. MSIGアジアの戦略 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 2 目次 1. はじめに 2. MSIGアジアの沿革 3. MSIGアジアの事業 4. MSIGアジアの戦略 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 3 アラン・ウィルソン(Alan Wilson) MSIG Holdings (Asia) Pte. Ltd.、CEO 三井住友海上火災保険株式会社、執行役員 2008年よりMSIG Holdings (Asia)社(以後、MSIG アジア)CEO 域内のMSIG関連会社13社の会長/取締役 MSIGアジア入社以前は、アリアンツ社のアジア 担当CEOを務め、アジアにおけるアリアンツの 複数の拠点の取締役を務めた Guardian Royal Exchange Assurance Group社に 21年間在職、アジア担当マネージングディレクター など数々の上級職責を歴任 英国籍でシンガポールの永住者 1982年よりアジアにて勤務。香港、インドネシア、 パキスタン、シンガポールなど多くの国・地域を 経験 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 4 目次 1. はじめに 2. MSIGアジアの沿革 3. MSIGアジアの事業 4. MSIGアジアの戦略 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 5 MSIGアジアの沿革 COMMERCIAL UNION General Accident CGU NORWICH UNION 1998年に設立 AVIVA Mitsui Sumitomo Insurance 2000年に設立 上記に示すものは関連組織の正式なロゴではありません。 2004年に設立 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 6 MSIG – ASEAN、香港における長年の伝統 1934年タイ 1957年香港 1958年シンガポール 1962年マレーシア 1969年インドネシア 1977年フィリピン 1997年ベトナム 1855年香港 1863年マレーシア 1886年シンガポール 1889年タイ 2002年フィリピン 2004年にアジアでアビバ社(損保)事業を買収 2004年にシンガポールに拠点を置く ASEAN事業の持株会社を設立 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 7 MSIGアジア – アビバ社買収以降の成長 ・MSのミッション、ビジョンおよび、 コアバリューはMSIGアジアの全スタッ フと共有され、統合後のスムーズな 移行につながっている。 ・企業文化(社風)がMSIGアジアの、 堅調な成長に貢献してきた。 2004年 総計 GWP (単位: 10億円) 従業員 31 33 64 1,200 1,300 2,500 注: GWP = 収入保険料 2014年 GWP (単位: 10億円) 従業員 地域でナンバーワン! 157 4,300 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 8 目次 1. はじめに 2. MSIGアジアの沿革 3. MSIGアジアの事業 4. MSIGアジアの戦略 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 9 アジアの経済状況概観 2014年 (A) 2015年 (F) 2016年 (F) 2017年 (F) 2018年 (F) 世界 2.3% 2.4% 2.8% 2.8% 2.9% 日本 -0.1% 1.4% 2.0% 1.3% 1.7% 中国 7.4% 6.8% 6.5% 6.1% 5.9% 香港 2.5% 2.1% 2.2% 3.4% 2.9% インドネシア 5.0% 4.9% 5.3% 5.6% 5.5% ラオス 7.5% 6.4% 7.0% 7.0% 7.0% マレーシア 6.0% 5.5% 5.6% 6.1% 5.6% ミャンマー 6.4% 6.8% 7.2% 7.5% 7.7% フィリピン 6.1% 6.3% 6.2% 6.0% 6.1% シンガポール 2.9% 3.0% 3.2% 3.5% 4.0% タイ 0.9% 2.9% 3.7% 4.2% 4.3% ベトナム 6.0% 6.4% 6.5% 6.6% 6.5% 実質GDP成長 出所: エコノミスト・インテリジェンス・ユニット –2015年7月(ラオスは除く) ラオスの実質GDP成長 –世界銀行の世界経済見通し - 2015年4月 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 10 MSIGアジアのネットワーク MSIGアジアはASEAN10ヵ国のすべてに拠点を持つ唯 一の保険グループです。 日本 MSIGアジア内の保険市場 ブルネイ 香港 カンボジア ミャンマー 香港 インドネシア ラオス マカオ マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ラオス タイ マカオ ベトナム フィリピン カンボジア ブルネイ マレーシア シンガポール 地域全体で4,500人の従業員 インドネシア 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 11 MSIGアジアの目標 アジアでナンバーワンの損害保険会社になる 収入保険料 (GWP) 2011年 アジア 2012年 2013年 2014年 MSIG 1 126,027 1 139,838 1 152,022 1 156,514 アクサ 2 113,086 2 126,039 2 140,642 2 151,563 AIG 3 105,915 3 113,326 3 117,513 3 114,383 アリアンツ 5 70,548 5 78,010 4 91,082 4 102,267 東京海上 4 72,157 4 80,683 5 88,544 5 91,035 単位:円(百万)、 2015年3月末時点の為替レートで換算 • 2011年以後は、マレーシアの数値にホンレオンアシュアランスが含まれる。タイについては、Aioi Bangkokの数字は控除。 • 2012年は、アクサの数値にHSBCが含まれている。 • 2013年は、アクサの数値にPT Asuransi Mandiri AXA GI (JV Indonesia)が含まれている。 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 12 MSIGアジアのランキング 大手グローバル損害保険会社の収入保険料ランキング MSIG AIG 東京海上 アリアンツ アクサ 3 10 6 1 5 3 9 NA NA NA 3 1 8 22 2 7 (4)1 15 9 23 16 8 6 31 13 1 10 20 16 14 12 16 (3)2 14 183 NA NA ASEAN + 香港 マレーシア –2014会計年度 (出所:ISMからの2014年統計値) フィリピン –2014会計年度 (出所:ICからの2014年12月の2014年未監査第4四 半期) シンガポール –2014会計年度 (出所:GIAからの2014年未監査統計値) タイ –2014会計年度 (OICからの2014年中間統計値) 香港 –2014会計年度 (OICからの2014年中間統計値) インドネシア - 2014会計年度 (出所:2014年の各社年次報告書) ベトナム –2014会計年度 (出所:AVIからの2014年統計値) 1. Aioi Bangkokを含めると4位 2. 外国保険会社中3位 3. Baoviet Tokio Marineとしての順位 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 13 保険種目別のランキング - 市場別の内訳 海上 貨物 市場 シェア 財物 市場 シェア 自動車 市場 シェア 2014年 香港 *1 5 5.2 % 6 4.7 % 16 2.5 % 2013年 インドネシア 1 8.7 % 3 6.0 % 16 1.4 % 2014年 マレーシア 1 19.5 % 2 13.4 % 3 8.6 % 2013年 フィリピン NA 3.7% NA 17.3 % NA 8.4% 2014年 シンガポール 1 20.4% 1 16.3 % 5 7.3 % 1 20.0 % 3 7.8 % 10 3.1 % 10 3.1% 4 5.7 % 22 0.3 % *2 2014年 タイ 2014年 ベトナム *3 *1 香港のランキングからはBUPA、Lloyd’s & HKMC、キャプティブなど専門保険会社は除外 *2 Singapore Insurance FundのGWPのみ *3 元受保険料のみ、Aioi Bangkokは除く 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 14 ポートフォリオ内訳 – 収入保険料による分類 * 2013年1月-7月 個人物件 GWPの 36.9% 2015年1月-7月 企業物件 GWPの 63.1% 個人物件 GWPの 36.5% 総額:931億6,400万円 企業物件 GWPの 63.5% 損保(P&C) % 一人当たり(USD) 日本 1.59 745.18 香港 1.12 442.60 インドネシア 0.42 14.52 マレーシア 1.42 149.55 フィリピン 0.48 13.32 シンガポール 0.84 462.30 タイ 1.51 87.11 ベトナム 0.54 10.08 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 総額:968億7,200万円 保険普及率 各国・地域のGDPに対する市場全体の損害 保険料の比率、および一人当たりの支出。 表示は全て2013年の数値(日本とインドネシア のみ2012年)。 *ラオスを除くアジア全域 出所:AXCO Insurance Market Information:損保(P&C) 15 保険種目別の収入保険料* 比較 YTD Jul 2013 2013年1月-7月実績 新種・その他 Misc 28.3% 海上 Marine 9.3% 3 2015年1月-7月実績 1 自動車 Motor 31.7% 自動車 新種・その他 2 3 1 2 海上 Property 財物 30.7% 財物 総額:931億6,400万円 総額:968億7,200万円 2013年1月-7月実績 vs 2015年1月-7月 実績 1 財物 財物 0.3 % 2 自動車 自動車 1.2 % 3 新種・その他 海上 0.6% *2015年3月の為替レートに基づく ラオスを除く 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 16 保険種目別の引受利益 比較 2015年1月-7月実績 2013年1月-7月実績 新種・その他 自動車 新種・その他 自動車 3 3 2 2 1 1 海上 財物 海上 財物 総額:102億9,900万円 総額:117億5,900万円 2013年1月-7月実績 vs 2015年1月 -7月実績 *2015年3月の為替レートに基づく。ラオス および2011年のタイの洪水を除くアジア 全域。 1 財物 財物 2.4 % 2 海上 海上 3.4 % 3 自動車 自動車 9.9 % 新種・その他 8.9 % 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 17 販売チャネル別の収入保険料 比較 2015年1月-7月実績 2013年1月-7月実績 バンカシュアランス その他 (再保険を含む) バンカシュアランス その他 (再保険を含む) 代理店 直販 2 3 代理店 直販 1 3 1 2 ブローカー ブローカー 総額:875億8,700万円 2013年1月-7月実績 と2015年1月7月実績の比較 代理店 1.3 % ブローカー 2.5 % バンカシュアランス 1.2 % *2015年3月の為替レートに基づく。 BPIMSおよびラオスを除くアジア全域 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 総額:905億2,500万円 1 代理店 2 ブローカー 3 直扱 4 バンカシュアランス 18 現地コングロマリットとのパートナーシップ ・組織:BPI/MS ・保険料ランク:3位 ・パートナー:バンク・オブ・ザ・ 強固な市場地位を獲得するため現地 コングロマリットとのパートナー シップ/ジョイントベンチャー フィリピン・アイランズ(BPI) フィリピンで第3位の大手銀行で、 アヤラグループの一員 フィリピン カンボジア マレーシア ・組織:アジアインシュアランス(カンボジア) ・保険料ランク:4位 ・パートナー:バンコクインシュアランス、 アジアインシュアランス ・組織:MSIGマレーシア ・保険料ランク:3位 ・パートナー:ホンレオンループ マレーシアで第4位の大手銀行である ホンレオン銀行を所有するマレーシアの コングロマリット 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia インドネシア ・組織:MSIGインドネシア ・保険料ランク:10位 ・パートナー:ワハナ タタ、 インドネシアで 第6位の損害保険会社 19 目次 1. はじめに 2. MSIGアジアの沿革 3. MSIGアジアの事業 4. MSIGアジアの戦略 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 20 戦略優先事項: 2016-2018年 マーケット リーダーシップ 1. 主要マーケットでトップ3の地位 a. 日系企業物件でナンバー1の地位 b. 海上貨物保険でナンバー1の地位 c. バンカシュアランスでトップ3の地位 d. 財物保険でトップ3の地位 e. 自動車保険でトップ5の地位 持続可能な 収益性 2a. 少なくとも3年間通算で各ビジネスユニットの各主要販売チャネルにおける引受利益確保 2b. 保険料の持続可能な成長を維持しながら、各ビジネスユニットの自動車保険での引受利益 確保 2c. 所定のリスク選好範囲内での平均を上回る資産運用収益を確保 ビジネス エクセレンス 3. ビジネスエクセレンスの追及 (当社の顧客、人財、情報およびプロセス) ERM 4.強固なガバナンスおよびリスクマネジメント 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 21 MSIGアジアの販売チャネル戦略 ブローカーチャネル事業 個人物件および中小企業(SME)事業物件を一つのポート フォリオとして捉えた引受及びサービス提供。 「ロータッチ」 - 大規模物件との比較では、手間・コストが かからず価格競争の少ない更改率が高い中小物件を 狙っていく。 東南アジア全域を網羅するネットワークがビジネスを確保 する上での鍵 中-大規模の企業物件 –幹事 高リスク物件の引受を回避 代理店チャネル事業 香港、マレーシア、タイおよびシンガポールにおいて大きなポート フォリオを有している。 個人物件およびSMEが主であるが、 香港では一部が大規模 物件を引受けている。 代理店をサポートする広範な支店ネットワーク、 顧客重視の 価値観に基づく長期的関係 代理店向けのMSIG ITシステム「Genlink」はコスト面で競争上の 優位性をもたらす。 マレーシアでは取引の70%がGenlinkを通し て実施されている。 代理店業績の評価(例:Club Select) 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 22 さまざまな銀行とのバンカシュアランス提携 <2014会計年度のバンカシュアランス業績> シンガポール 香港 マレーシア フィリピン タイ ベトナム インドネシア GWP (単位:米ド ル) 75.0百万 36.0百万 33.3百万 31.7百万 8.6百万 0.2百万 0.2百万 成長率 9.3% 15.8% 4.7% 23.8% 4.6% 0% 25.0% 香港 パートナー:DBS銀行、 スタンダードチャータード銀行 フィリピン タイ 2020年には4億人規模と 見込まれる中間所得層 を獲得 パートナー:スタンダードチャーター バンク・オブ・ザ・ フィリピン・アイランズ パートナー: ド銀行、シティバンク マレーシア パートナー:ホンレオン銀行、 シンガポール スタンダードチャータード銀行 パートナー:DBS銀行、 スタンダードチャータード銀行 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 23 デジタル戦略 ・保険募集におけるスマートフォンやデジタルプラットフォームの普及 ・上記を通じた事故報告や、ロードサービスの案内が可能 ・地域内での交通安全を促す安全運転アプリケーション(Safe Driving Application)の提供 モバイルアプリケーションサイト 安全運転アプリケーション 顧客はユーザーフレ ンドリーなウェブサ イトで旅行、住宅、 医療、スポーツ等の 保険にほんの数ク リックでアクセスす ることができる。 マレーシアの“Take It Easy”ウェ ブサイト タイのiApp 香港の E3 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia スマートフォンユー ザー用に交通安全の ため安全運転アプリ ケーション(マイ セーフドライブ)が 提供されている。 24 メコン経済圏を獲得する 南北経済回廊 引受ライセンスを 最近になって取得 MSIGベトナム ハノイ本社 c 三井住友海上火災保険 ヤンゴン事務所 • 経済回廊の構築によりメコン 経済圏内のつながりが高まっ ている。 • 日系メーカーを中心とした 「タイプラスワン」の動きの 進展 • IMFはCLMV(*)のGDPが2020年 までに92%成長すると予測 (タイは30%の成長) MSIGインシュアランス(ラオス) MSIGベトナム・ダナン事務所 アジアインシュアランス (カンボジア) 三井住友海上火災保険タイ支店 MSIGインシュアランス(タイ) 東西経済回廊 c *CLMV= カンボジア、ラオス、ミャンマー、 MSIGベトナム ホーチミンシティー支店 ベトナム • 南部経済回廊 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia MSIGはメコン経済圏内の全て の国に拠点があり、当該 地 域の急成長をとらえることが 可能 25 ブランド向上の取り組み • 地域横断並びに各地 • 各地の事情に合った においてブランドへの キャンペーンの展開。 必要な投資を継続。 • MSIGブランドを信頼さ れるブランドとして確 立させる。 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 26 お客様満足度向上 取り組み お客様体験 の各ステージ お客様満足度 を評価する サービス品質向上研修 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 27 人財 – 厳しい人財市場におけるインフラを強化 ビジネスの発展に必要なアジアの有能な人財を惹きつけ、引き留める • MS本社へのスタッフ派遣(2011年以降38人 のスタッフを派遣) • 有能なスタッフへキャリアアップの機会を 提供するため、域内での異動を実施 • 従業員のパフォーマンス向上のため、人事 評価制度や報酬制度の改定 • スタッフのためのニーズに見合った幅広いセ ミナーおよび研修の開催 • 先を見越した後継者育成計画 • 「従業員の声」調査 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 28 資産運用収益の向上 • 資産運用リスクを管理しつつ、 当社の資産運用収益向上へ 向けた取組を継続 • ビジネスや市場の成熟度に応じ た柔軟な資産配分の実施 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 29 経費管理 – 将来の競争上の優位性確保へ向けて 競争上の優位性を達成する 上での重要な要素としての 経費の管理 業務効率の改善と将来の 成長のための投資を両立 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 30 本日のポイント 経済成長の持続 (保険)普及率の上昇 当社の強固なアジアでの事業基盤 – ネットワーク、 販売チャネル、人財およびブランド 将来の収益性の確保や成長に向けて優位な ポジションを確保できている 2015年MS&AD IR Day (東京) ©MSIG Asia 31 ありがとうございました
© Copyright 2025 ExpyDoc