SELF-PIERCING RIVET Introduction 打込リベット SELF-PIERCING RIVET ワークへの下穴加工不要。異種材ワークも確実に締結 ■ 打込リベットの構造 ■ 特長 ワークの下穴不要 打込リベットは、ワークを打ち抜きながら締結を行う為、ワー クに下穴加工を行う必要がありません。 頭部 異種材ワーク同士でも、確実に締結が可能 アルミニウムと鉄のように、溶接性が悪い異種材ワーク同士 でも、確実に締結することができます。 軸部 カラー鋼板材の締結にも最適 打込リベットは、熱を使わずに締結を行う為、締結作業後の 後加工(色の塗り直し)の必要がありません。 作業環境に優しいクリーンな締結工法 打込リベットは締結作業時、火花や煙、かしめ屑等を発生さ 中空部 せません。作業環境に優しいクリーンな締結工法です。 ■かしめプロセス ①ワークをポンチにセットする ②ステムがリベットの頭部 ③同時にキャッチャーが ④リベットがワークを打ち を押しながら下降します リベットを保持しながら、 抜き、締結完了 下降します リベット エスケープスライダ エスケープシュート ステム リベット キャッチャー ポンチ ワーク ■ 作業時の注意事項 下図の様な状態で締結作業を行うと、締結不良につながる恐れがあります。ご注意ください。 (1) ワークが傾いている 17 (2) ワーク同士が接していない (3) ポンチが摩耗している ■リベット呼称 3 × 3.5 ウス丸 打込 ① ② ③ ④首下 L 寸法 ②リベットタイプ ④ ① 頭形状タイプ (ウス丸 / 平 / 皿 ) ①頭形状 ② リベットタイプ (打込) ③呼び径 ③ 呼び径 (規格表参照) ④首下 L 寸法 (規格表参照) ■ 頭形状タイプ ■ リベットタイプ ウス丸 平 皿 打込 ■ 呼び径/首下 L 寸法 呼び径 単位 (mm) 2 ※1 3.6 4 5 2.0 2.3 3.5 3.9 4.2 4.5 4.5 5.0 5.5 5.5 6.0 6.5 7.0 0.3 0.4 0.9 1.0 1.6 2.1 1.8 2.3 2.8 2.0 2.7 3.2 3.7 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ かしめ可能板厚 ~ 首下L 3 0.6 0.8 1.6 1.8 2.1 2.6 2.3 2.8 3.2 2.7 3.2 3.7 4.3 ※注 (1) 使用ワーク:SPCC(カラー塗装 又は めっき処理)硬度 Hv120 相当材締結時 ■ 締結状態判断基準 頭部の浮き 全周にわたってワークとの間に隙間無きこと カール高さ リベット軸径× 0.5 (目安) カール部 大きなクラックが無いこと くびれ 全周にわたって形成されていること 軸ずれ カール部の形状がほぼ均一であること カール径 リベット軸径× 1.6 (目安 ) 打込リベット 軸ずれ 頭部の浮き 上側母材 外部品質 下側母材 カール高さ くびれ カール径 ■ 他締結工法との強度比較 せん断強度 (kN) 10 抵抗スポット溶接 8 8.92 打込リベット 9.05 6.70 6 5.46 5.79 4.41 4 3.14 2 2.06 1.13 3.44 2.16 1.28 0 ワーク板厚 (mm) 0.4 (計 0.8) 0.6 (計 1.2) 0.8 (計 1.6) 1.0 (計 2.0) 1.2 (計 2.4) 1.6 (計 3.2) 使用リベット寸法 3×3 3.6 × 3.9 4×4 4×5 4 × 5.5 5 × 6.5 FUKUIBYORA Co.,Ltd. 18 SELF-PIERCING RIVET 打込リベット ■ 形状及び基準寸法記号 H L B D A d [MOVIE] http://www.byora.co.jp/index/products/movies/self-piercing.html ■ 材質 ■ リベット呼称 ウス丸 打込 3 × 3.5 標準仕様:スチール製 (高炭素鋼 ) ③ (別途お問い合わせください。 ) ② ① 特殊仕様:ステンレス、アルミニウム製 ④ ①頭形状タイプ (ウス丸 / 平 / 皿) ■ 表面処理 ②リベットタイプ (打込) ③呼び径 (規格表参照) ④首下寸法L (規格表参照) 亜鉛めっき、ニッケルめっき、クロームめっき、 ジオメット処理、頭部焼付塗装 ■規格表 呼び径 単位 (mm) d D H 基準寸法 許容差 基準寸法 許容差 基準寸法 許容差 2 2 + 0.02 3.7 0.6 ± 0.10 3 3 5.5 0 - 0.3 3.6 3.6 6.6 4 4 5 5 ± 0.05 7.4 0 - 0.4 9.6 A B 1.2 1.5 1.0 1.8 1.2 2.2 1.5 ± 0.05 1.8 2.4 L × 0.8 2.9 L 推奨合計板厚 2.0 2.3 3.5 3.9 4.2 4.5 4.5 5.0 5.5 5.5 6.0 6.5 7.0 0.3 ~ 0.6 0.4 ~ 0.8 0.9 ~ 1.6 1.0 ~ 1.8 1.6 ~ 2.1 2.1 ~ 2.6 1.8 ~ 2.3 2.3 ~ 2.8 2.8 ~ 3.2 1.8 ~ 2.6 2.6 ~ 3.3 3.1 ~ 3.8 3.6 ~ 4.3 ※注 (1) 打込リベットの仕様サイズ決定は、当社におけるかしめ試作が前提となります (2) 下記のような場合は、当社までお問い合わせください。 ①ワーク材質が一般機械構造用鋼板と異なる場合。 ②上下の板厚の差が極端に大きい場合。 ③締結板厚が、推奨範囲外となる場合。 ■ 締結強度測定試験 ■締結条件 頭部側板厚 A カール側板厚 B ■試験方法 合計板厚 [試験機] 試験機:JIS B 7721 適合機 試験速度:15mm/min [引張強度試験方法] ※ JIS Z 3137 [せん断強度試験方法] ※ JIS Z 3136 リベット リベット [試験片]材質:冷間圧延鋼板 板厚:推奨板厚の中間値 [使用リベット]打込リベット (スチール製) 使用リベット 打込 2×2 打込 3 × 3.5 打込 3.6 × 4.5 打込 4 × 5.5 打込 5×7 締結試験条件 (mm) 頭部側板厚 A カール側板厚 B 0.25 0.25 0.60 0.60 1.20 1.20 1.60 1.60 1.60 1.60 合計板厚 (A+B) 0.50 1.20 2.40 3.20 3.90 強度測定結果 (kN) 引張破断 せん断破断 0.20 0.54 1.00 1.70 2.60 3.20 4.10 5.60 8.20 10.10 備考 1. カタログ内の強度表示は、当社規定試験での測定結果であり、実際に使用するワークの材質・板厚によって変動する場合がございます。 2. 設計に際しては、必ず3倍以上の安全率を考慮ください。 19 SELF-PIERCING RIVET カスタマイズ事例 当社では、規格品以外にもお客様の用途に応じた、様々なカスタマイズ対応 を行っております。お気軽にお問い合わせください。 ■ 三ツ割打込みかしめ ■ かしめボルト体(ナット体) の打込みかしめ 特 長:リベットによるワークの打抜き屑が発生せず、 特 長:溶接が不要のため、締結部のタッチアップが ワークとリベットも回転しません。 要りません。また、 作業場をきれいに保ちます。 使用例:防音壁、車両、建築構造物 使用例:モーター取付けボルト、取付け用ナット ■ 半打込みかしめ ■ シールド打込みかしめ 特 長:厚い方のワークにあらかじめ穴を空けておくこ 特 長:リベット軸がワークを突き抜けず、密閉性 とにより、穴を利用した位置決めが可能になり を保持します。更に外観も美しいです。 ます。更に、通常の打込みかしめより、厚い部材 使用例:物置 , 足場板、シャッター、雨戸 の締結が可能になります。 コンテナ ( 合板 / めっき鋼板 )、建築部材 使用例:足場材(めっき鋼板 / 穴あきめっき鋼板)、 看板等の屋外使用品 重量シャッター(カラー鋼板 / めっき鋼板) 打込リベット ■ 炭素繊維強化樹脂(CFRP) かしめ ■ ゴム(弾性体)とのシールド打込みかしめ 特 長:CFRP の上下にワッシャーをセットした状態で、 特 長:ゴム材を挟み込むことにより衝撃を吸収し リベット自身で穴をあけ、かしめを行います。 緩みにくく、かつ密閉性も向上します。 使用例:車両の構造部材、建築構造物 ( 耐震補強材) 使用例:ウイングルーフ (アルミ板 / ゴム材 / アルミ板) 台車(ゴム / めっき鋼板) FUKUIBYORA Co.,Ltd. 1
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