[ 2] 法改正ゼミ 労基改正- 1 ★ 休憩時間の自由利用の例外に関する改正 則 33 条 1 項関係 平成 27 年 4 月 1 日施行 「家庭的保育者として保育を行う者」については,労働基準法の休憩時間の 自由利用に関する規定は適用しないものとされた。 改正前 則第 33 条(休憩時間の自由利用の例外) 法第 34 条第 3 項の規定は,次の各号の一 ① 法第 34 条第 3 項の規定は,次の各号の一 ① に該当する労働者については適用しない。 に該当する労働者については適用しない。 1 1 2 ② 改正後 則第 33 条(休憩時間の自由利用の例外) 警察官,消防吏員,常勤の消防団員及 警察官,消防吏員,常勤の消防団員及び び児童自立支援施設に勤務する職員で児 児童自立支援施設に勤務する職員で児童と 童と起居をともにする者 起居をともにする者 2 乳児院,児童養護施設及び障害児入所 乳児院,児童養護施設及び障害児入所施 施設に勤務する職員で児童と起居をとも 設に勤務する職員で児童と起居をともにす にする者 る者 3 以下省略 児童福祉法第 6 条の 3 第 11 項に規定す る居宅訪問型保育事業に使用される労働者 のうち,家庭的保育者(同条第 9 項第 1 号 に規定する家庭的保育者をいう。以下この 号において同じ。)として保育を行う者(同 一の居宅において,一の児童に対して複数 の家庭的保育者が同時に保育を行う場合を 除く。) ② 以下省略 子ども・子育て支援法の施行に伴い,労働基準法施行規則が改正され,「児 童福祉法に規定する居宅訪問型保育事業に使用される労働者のうち,家庭的保 育者として保育を行う者」は,同一の居宅において,一の児童に対して複数の 家庭的保育者が同時に保育を行う場合を除き,労働基準法の休憩時間の自由利 用に関する規定を適用しないものとされた。(則 33 条 1 項) [ 3] 労働基準法 労基改正- 2 ★ 労働基準法 14 条における「専門的知識等を有する労働者」の追加 法 14 条 1 項 1 号,H.27.3.18 厚生労働省告示 68 号関係 平成 27 年 4 月 1 日施行 労働基準法に定める有期労働契約の期間の上限に関する特例の対象者につい て,有期雇用特別措置法の施行に併せて,IT ストラテジスト試験に合格した者 を加えるなどの改正が行われた。(H.27.3.18 厚生労働省告示 68 号) 改正条項 労働基準法第 14 条第 1 項第 1 号の規定に基づき厚生労働大臣が定める基準 1,2 3 以下省略 情報処理の促進に関する法律第 7 条に規定する情報処理技術者試験の区分のうち IT ストラテ ジスト試験に合格した者もしくは情報処理技術者試験規則等の一部を改正する省令第 2 条の規 定による改正前の当該区分のうちシステムアナリスト試験に合格した者又はアクチュアリーに 関する資格試験(保険業法第 122 条の 2 第 2 項の規定により指定された法人が行う保険数理及 び年金数理に関する試験をいう。)に合格した者 4~6 以下省略 [ 4] 法改正ゼミ 労基改正- 3 ★ 特定独立行政法人に関する改正 法 112 条ほか関係 平成 27 年 4 月 1 日施行 「特定独立行政法人」を,「行政執行法人」に改称するなど,独立行政法人制 度が見直された。 独立行政法人制度が見直され,独立行政法人を,「中期目標管理法人」,「国立 研究開発法人」,「行政執行法人」の 3 つに分類することとされ,従来の「特定独 立行政法人」は,「行政執行法人」に改称された。 また,従来の特定独立行政法人以外の独立行政法人は,「中期目標管理法人」 と「国立研究開発法人」に分類されたが,社会保険労務士試験の学習における「独 立行政法人労働安全衛生総合研究所」,「独立行政法人福祉医療機構」,「独立行政 法人労働者健康福祉機構」, 「独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構」, 「年 金積立金管理運用独立行政法人」などの特定独立行政法人以外の独立行政法人は, すべて,中期目標管理法人に分類された。なお,これらの各独立行政法人の個別 の名称に変更はない。 行政執行法人の職員は国家公務員とされ,行政執行法人以外の独立行政法人(中 期目標管理法人・国立研究開発法人)の職員は非国家公務員とされたため,労働 関係の法律の適用は,従来どおりで変更はない。 [ 5] 労働基準法 <国,地方公共団体等に使用される者についての労働関係の法律の適用> 制 度 労基法 国家公務員 適用なし 行政執行法人 地方公務員 の職員 適用あり 行政執行法人以外の 独立行政法人の職員 適用あり(一部の 適用あり 規定については適 ※2 用しない) 労災法 適用なし 適用なし※ 1 適用なし(現業の 適用あり 非常勤職員につい ※2 ては適用) 雇用法 国,都道府県,市町村その他これらに準ずるものの事業に雇 適用あり 用される者のうち,離職した場合に,他の法令,条例,規則 ※2 等に基づいて支給を受けるべき諸給与の内容が,求職者給付 及び就職促進給付の内容を超えると認められる者であって, 厚生労働省令で定める者は,適用しない ※3 ※ 1:「行政執行法人」の事業は適用除外に該当しないが,これらの事業に勤務する職員の身分は国 家公務員であるため,事実上,労災保険法の適用が排除される。 ※ 2:「行政執行法人以外の独立行政法人」の職員の身分は国家公務員ではないため,原則として, 各制度が適用される。 ※ 3:国(その他これに準ずるもの)の事業に雇用される者として,「国又は行政執行法人の事業に 雇用される者(非常勤の者を除く。)」が定められている。
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