日本自治学会第 15 回総会・研究会

日本自治学会のご案内
日本自治学会第 15 回総会・研究会
日 時
場 所
2015年11月14日(土)、15日(日)
コラボしが21
【開催のことば】
日本自治学会は、2015 年度総会・研究会を滋賀県のご協力を得て、大津市のコラボしが 21 で開
催する運びとなりました。
今年は周知のようにアジア・太平洋戦争の敗戦から 70 年であり、戦後日本の歩みについて国全
体を通じて多様な議論が展開されています。たしかに戦後復興から高度経済成長には、目を見張る
ものがありましたが、いまや少子高齢化社会に突入し、経済社会システムの再構築が大きな政治課
題とされています。戦後改革による国の基幹的制度もまた、経済社会条件の変化のなかで、見直し
を迫られているといってよいでしょう。
今年度の研究会では、こうした状況を受けて、少子高齢化社会の急速な進行のなかで地方・地域
の「豊かさ」とは何か、いかに実体化させるかを、企画の第一の柱としました。また第二の柱とし
て、戦後 70 年の今日、地方自治・地方分権に何が問われ、いかなる改革を必要としているのかを
設定しました。こうした柱のもとの共通論題に加えて、分科会で地方自治の憲法保障の再構築、大
都市制度のあり方、コンパクトシティの可能性などについて議論し、研究会全体を通じて地方分権
論の発展を図りたいと考えます。
総会・研究会終了後の二日目午後には、大津市の名刹・三井寺と琵琶湖疏水を視察するツアーを
予定しております。
一日半の研究会での討論、そして市内ツアーに会員多数の参加を願ってやみません。
オープンセッション・報告者募集
・会員の方ならばどなたでも歓迎します。テーマは基本的に自由です。
・10 月 28 日(水)までに、氏名、所属、連絡先(TEL,FAX,E-mail)、報告テー
マを記載した文書に、報告レジュメ(A4×2枚程度)を添えて申し込んでく
ださい。
・申込みは学会事務局あてにメール又は郵送にてお願いいたします。なお、詳細
はメール等にてご相談ください。
・報告時間は 1 人 20~30 分程度を予定しています。プロジェクター、パワーポ
イントの使用については、事務局までご相談ください。
2015 年 9 月
日本自治学会・企画委員会
プログラム
●11月14日(土)
■受付開始
3階大会議室
9:15~
■開会あいさつ
新藤 宗幸 日本自治学会会長
9:35~ 9:45
■記念講演
三日月大造 滋賀県知事
9:45~10:15
■共通論題Ⅰ「 人口減少社会における地方の豊かさとは」
3階大会議室 10:15~12:45
本格的な人口減少社会が到来するなど、時代の大きな転換期を迎え、かつてのような経済成長
が見込めなくなる中、いかに豊かな社会をつくっていくかが課題となっている。
特に、人口減少が著しく進展すると予測されている地方の活性化を図ることが鍵となっている
ことから、当パネルディスカッションで、人口減少社会における地方の豊かさの在り方について
考察する。
報告者 小西砂千夫(関西学院大学大学院経済学研究科・人間福祉学部教授)
西川 唱子(特定非営利活動法人「結びめ」事務局)
真山 達志(同志社大学副学長・政策学部教授)
丸山 武志(滋賀県米原市市長特命シティマネージャー)
司 会 石川 一郎(京都新聞社論説委員)
■昼
食(理事会)
12:45~13:45
■総
会
13:45~14:15
プログラム
■分科会A~C・オープンセッション
3階中会議室・研修室等
14:15~16:45
●分科会A「憲法と地方自治」
憲法第 8 章「地方自治」の諸規定は、戦後の地方自治の礎となってきた。近年憲法学では、
国民主権原理を深化させた上で、それを基に第 8 章の根幹を成す『地方自治の本旨』条項を
再解釈する研究が出ている。それは「固有権説」や「制度的保障説」といった、従来の地方
自治保障の根拠に再定義を迫るものでもある。分科会では、地方自治に関する憲法学の最新
動向を踏まえながら、
「法律と条例制定権」
の関係を含む新たな地方自治の可能性に関して幅
広く議論をしてみたい。
報告者 大津
浩(成城大学法学部教授)
北村 喜宣(上智大学法科大学院教授)
西川 一誠(福井県知事、元全国知事会憲法問題特別委員会委員長)
司 会 鎌田
司(地方財政審議会委員)
●分科会B「大都市制度を考える」
橋下大阪市長が牽引してきた、いわゆる大阪都構想は、住民投票の結果、僅差で「否決」
されたが、住民投票で争点となった、巨額の財政赤字やいわゆる二重行政の弊害、さらには
基礎自治体として住民サービスの充実をどう図るのかなどの問題が決着を見たわけではない。
東京一極集中と人口減少の中で、政令指定都市をはじめとする大都市の在り方が改めて問
われる中、地方分権、住民自治の視点から、制度改革の方向性を探る。
報告者 伊藤 正次(首都大学東京大学院社会科学研究科教授)
砂原 庸介(大阪大学大学院法学研究科准教授)
久元 喜造(神戸市長)
司 会 城本
勝(NHK 福岡放送局長)
●分科会C「コンパクトシティは実現可能か」
本格的な人口減少時代に入るなか、政府はコンパクトシティを目指したまちづくりを打ち
出している。公共施設やインフラの老朽化も進み、諸機能を集約する必要性が指摘される一
方で、富山市などを除くと具体的な取り組みは進んでいないのが現状だ。何が課題なのか、
集約化は本当に可能なのか。地域交通や住宅政策、住民合意のあり方なども含めて、人口減
少時代のまちづくりについて考える。
報告者 瀬田 史彦(東京大学大学院工学系研究科准教授)
中川 雅之(日本大学経済学部教授)
一浦 辰己(滋賀県草津市都市計画部都市計画課課長)
司 会 谷
隆徳(日本経済新聞社論説委員兼編集委員)
●オープンセッション
司 会 髙井
■交流会
3階大会議室
正(帝京大学経済学部准教授)
17:00~
プログラム
●11月15日(日)
■共通論題Ⅱ「戦後70年と地方自治」
3階大会議室
9:30~12:00
戦後改革の一環として実現した地方自治の民主化は、画期的な改革であった。しかし、他面で
「器の改革」といわれたように、戦前期との連続性を払拭するものではなかった。2000 年 4 月の
第一次地方分権改革は、機関委任事務制度の全廃に代表されるように、法制度としていうかぎり
集権的な構造に大きな風穴をあけた。この改革から 15 年を経た今日、日本は未曽有の東日本大震
災からの復興を課題としている。また、沖縄の自治の保障は国政の重要問題となっている。戦後
の地方自治改革をベースにおきながら、2000 年改革の意味するもの、東日本大震災からの復旧・
復興にみる中央・地方関係、大規模自然災害の発生が予測されるなかで自治・分権の視点に立っ
た危機管理のあり方、そして沖縄の自治と国政のあり方を討論し、戦後 70 年の地方自治の位相を
考えたい。
報告者 島袋
純(琉球大学教育学部教授)
坪井ゆづる(朝日新聞社仙台総局長・東北復興取材センター長)
松本 英昭(地方公務員共済組合協議会会長)
室﨑 益輝(ひょうご震災記念 21 世紀研究機構副理事長)
司 会 松本 克夫(ジャーナリスト)
■昼
食(理事会)
12:00~13:00
■視
察 ※別添「現地視察のご案内」等をご参照ください。
13:00~15:00
<連絡先>
学会事務局●〒136-8575 東京都江東区新木場 1-18-11 ㈱ぎょうせい内 日本自治学会事務局
担当:池田、田村 TEL 03-6892-6996 FAX 03-6892-6924
E-mail:[email protected]
開催地事務局●〒520-8577 滋賀県大津市京町四丁目 1-1 滋賀県総合政策部企画調整課
担当:井上、渡邉 TEL 077-528-3312 FAX 077-528-4830
E-mail:[email protected]