日 使 頭 祭 平成27年4月4日(土) 4月4日(土)、前日の雨から一転して朝から非常に暖かい晴天になり、折りしもソメイヨシ ノが満開となった中、京都・大山崎の油祖離宮八幡宮において恒例の日使頭祭が行なわれた。メ ーカー、業界団体、問屋、業界紙誌関係者ら100余名が参加し、また総代会、地元関係者も 多数出席し、油脂業界のさらなる繁栄や参拝者の無病息災を祈願した。 本年の日使頭(ひのかしら)は一般社団法人日本植物油協会の楳田純和会長((㈱J-オイルミ ルズ代表取締役社長(現 相談役))が務められ、午前11時開式、献燈や湯立て、祝詞奏上、玉串 奉奠などの伝統神事の後、次のように挨拶された。 「好天に恵まれ春爛漫の陽気となった。離宮八幡宮は1150年の長い歴史を持つ。貞観年間 にこの地でエゴマの搾油が始まった故事から、油の神様として油脂業界では崇めてきた。この 地に来ると油の価値を今更ながら感じる。昨日、国取物語の離宮八幡宮のくだりを読んで改め てこの神社の歴史を感じたが、当時は朝廷あるいは幕府から大変な特権が与えられ、また庇護 を受けていた、油にとっては良き時代であったのだと思う。今日、皆様方もさまざまな思いで 参拝したことと思うが、今は国の加護、庇護はないわけであり、われわれ自からの力で課題に 立ち向かっていかなければならない。油脂業界は春爛漫とは言えない状況だが、ひとりひとり、 一社一社が油の価値を再認識し、大事に販売していきたいと思う。 」 正午からの直会(なおらい)では、㈱J-オイルミルズ 善当勝夫取締役常務執行役員(現 取締役 専務執行役員)が「心穏やかな日を過ごせたが、週明けからは厳しい現実が待っている。1月以降 の値上げには手ごたえを感じたが、原料の高止まりには不十分。各社それぞれ価格改定をしっ かり実行しないと業界繁栄に結びつかいない」と挨拶をした。引き続き全油販連金田雅律会長 の乾杯の音頭で懇談会に入り、関西油脂連合会木村顕治会長による油締めで散会した。 今年も境内で関西油脂連合会のメンバーや『大山崎えごまクラブ』と地元有志の皆様による 模擬店、長木式搾油機の展示や餅つき等で、多くの参拝者で賑わった。 桜満開の日使頭祭 日使頭による玉串奉奠 -3- 湯立ての神事 湯立ての神事 日使頭 楳田日油協会長の挨拶 津田宮司の謝辞 奉納された食用油 奉納された食用油 ㈱J-オイルミルズ善当氏の直会挨拶 境内で賑わう参拝者 (写真提供 油脂特報社) -4-
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