航空法の一部を改正する法律の概要について(PDF形式 : 615KB)

航空法の一部を改正する法律の概要について
~平成27年12月10日施行~
航 空法 の 一部 を 改正 する 法律 (平 成 27年 法 律第 67号 。以 下「 改正 法」 とい う 。) は、
航空法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令(平成27年政令第371号)により、
平成27年12月10日から施行されることとなりました。
改正の背景
最近、無人航空機は、撮影や農薬散布、インフラ点検などの分野で利用が広がって
おり、今後、様々な分野で活用されることで、新たな産業・サービスの創出や国民生
活の利便・質の向上に資することが期待されます。
一方で、落下事案が発生するなど安全面における課題もあることから、国際的な状
況も踏まえ、まずは緊急的な措置として、無人航空機を飛行させる空域及び飛行の方
法等について、基本的なルールを定めることを目的とするものです。
改正概要
1
無人航空機の定義
飛行機、 回転翼航空機等であって人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又
は自動操縦により飛行させることができるものです。
※ 超軽量のものなどで国土交通省令で定めるものを除きます。
2
無人航空機の飛行にあたり許可を必要とする空域
以下の空 域においては、国土交通大臣の許可を受けなければ、無人 航空機を飛行さ
せてはなりません。
①
空 港周辺及 び 航空機 の 安全に影響を及ぼすおそれのある空域 【下 図A、 B】
②
人又は家屋の密集している地域の上空【下図C】
一定の高度以上の空域(A)
安全性を確保し、許可を
受けた場合は飛行可能
空港周辺の空域
(B)
安全性を確保し、
許可を受けた場合
は飛行可能
人又は家屋の密集し
ている地域の上空
(C)
安全性を確保し、
許可を受けた場合は
飛行可能
A、 B、C以 外の 空 域
飛行可能
3
無人航空機の飛行の方法
無人航空 機を飛行させる際は、国土交通大 臣の承認を受けた場合を 除き、以下の方
法により飛行させなければなりません。
①
②
③
④
⑤
⑥
4
日の出から日没までの間に飛行させること
無人航空機とその周囲の状況を目視により常時監視すること
無 人航 空機と 人又は物 件 との間に 距離を 保って飛行させること
祭礼、縁日等の開催場所上空で飛行させないこと
無人航空機により危険物を輸送しないこと
無人航空機から物件を投下しないこと
捜索、救助のための特例
① 事故や災害時の都道府県警察等の公共機関による捜索、救助等の場合 は、上記2、
3は適用外となります。
② 上記2、3に違反した場合は50万円以下の罰金となります。
くわしくは、国 土交通省のホームペ ージをご覧ください