月次重点項目シリーズ No.8 平成 27 年 2 月号 減価償却できる絵画等の美術品が増加! ① ② ③ 減価償却をしていない絵画などの美術品はありませんか? 金額基準が1点 100 万円未満に改正されたのはご存知ですか? 既に保有している美術品等について減価償却を検討しましたか? 金額基準が「1点 100 万円未満」に! 既に保有している美術品等も対象 美術品等の判断基準として、書画骨とうは原則、減 既に保有している美術品等についても、経過措置に 価償却資産に該当せず、書画骨とうに該当するかどう より減価償却の対象となります。この経過措置は、法 かが明らかでない美術品等でその取得価額が1点 20 人は「適用初年度(=27 年1月1日以後最初に開始す 万円(絵画は号2万円)未満のものは減価償却できる る事業年度) 」 、個人は「27 年分」に減価償却資産にす とされていました(旧法基通 7-1-1、旧所基通 2-14) 。 る必要がある点に注意しましょう。 今回、通達の改正により、この基準が大きく見直さ ............. れ、下記図表のように、価値の減少しないことが明ら .... かなものを除き、取得価額が1点 100 万円未満のもの は減価償却資産となります。 . 27 年1月1日前に取得をした美術品等(改正 後、減価償却資産に該当するもので、かつ、適 法人 この改正は、平成 27 年1月1日以後に取得する美 価償却資産となります。 ついて、適用初年度から減価償却資産に該当 するものとしている場合には、適用初年度か 術品等について適用されます。 ...... なお、1点 100 万円以上であっても、価値減少が明 ..... らかなもの(下記図表の注書き参照)についても、減 用初年度において事業供用しているもの)に ら償却可能 27 年1月1日に有する美術品等(改正後、減価 個人 償却資産に該当するもの)について、27 年1月 1日から減価償却資産に該当するものとして いる場合には、27 年分から償却可能 【図表】美術品等についての減価償却資産の判定 古美術品、古文書、出土品、遺物などのように歴史的価値または希少価値を有し、 代替性のないもの 取得価額が1点 上記以外 100 万円以上 上記以外 非減価償却資産 下記以外 .... 時の経過によりその価値が減少することが明らか(注) 下記以外 ..... 時の経過によりその価値が減少しないことが明らか 減価償却資産 非減価償却資産 (注)例えば、会館のロビーや葬祭上のホールのような不特定多数の者が利用する場所の装飾用や展示用(有料で公開するものを除 く。 )として法人又は個人が取得するもののうち、移設することが困難でその用途にのみ使用されることが明らかであり、か つ、他の用途に転用すると仮定した場合にその設置状況や使用状況から見て美術品等としての市場価値が見込まれないものが 含まれます。 月次重点項目シリーズ バックナンバー No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 「設備投資」の決断は、「今」がチャンス! □ 最新の省エネ設備(空調・冷暖房・照明)の導入予定はありませんか? □ 長年にわたって利用して老朽化・劣化した設備はありませんか? □ 売上の増加や経費節減のための設備投資の予定はありませんか? 交際費課税が変わりました! □ 交際費課税が最近の税制改正で見直されたのをご存知ですか? □ 大企業も飲食費の半分が損金になるのをご存知ですか? □ 営業担当者などもわかるように社内ルールは整備されていますか? あの IT 企業はなぜ社食が「無料」? □ 26 年4月以降、食事代の負担を見直しましたか? □ 食事代の 50%以上を徴収していますか? □ 事業主負担は月 3,500 円(8%の場合:税込 3,780 円)以下ですか? 消費税の納税資金は確保していますか?? □ 次の消費税の確定申告の納付税額のシミュレーションを行いましたか? □ 中間納付税額を確認し、確定申告時の納税必要資金を把握しましたか? □ 消費税の納税資金を運転資金等と区別して管理していますか? 青色欠損金の繰越期間は7年?9年? □ 平成 20 年3月 31 日以前終了事業年度の青色欠損金はありませんか? □ 上記の欠損金の繰越期間は「7年」であることを確認しましたか? □ 平成 27 年度税制改正の動向にもご注目ください。 通勤手当の非課税限度額の引上げ □ マイカー・自転車通勤者で通勤手当を支払っている人はいませんか? □ 改正後の非課税限度額を適用すると納め過ぎとなる人はいませんか? □ 上記のうち年の中途に退職した人はいませんか? 修繕費? それとも資本的支出? □ 20 万円未満の修理・改良等について「修繕費」として処理していますか? □ 20 万円以上 30 万円未満の修理・改良等は、正しく処理されていますか? □ 資本的支出は原則、設備投資減税の対象になりませんがよいですか?
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