タクマグループネットワーク 3 4 9 11 23 10 6 7 18 17 14 20 21 16 25 5 8 1 2 12 13 19 22 15 24 国内グループ会社 1 ㈱日本サーモエナー 各種ボイラおよび関連機器の販売 〒108-0071 東京都港区白金台3丁目2番10号 (白金台ビル) TEL(03)6408-8251 FAX(03)6408-8278 http://www.n-thermo.co.jp/ 2 ㈱タクマテクノス ごみ処理施設、 し尿処理施設等の維持管理運営およ び各種ボイラ、環境設備等の設計、施工および監理 〒103-0023 東京都中央区日本橋本町1丁目5番6号 (第10中央ビル) TEL(03)3231-2911 FAX(03)3231-2917 http://www.takumatechnos.co.jp/ 3 ㈱北海道サニタリー・メンテナンス 下水処理施設等の維持管理運営 〒060-0042 札幌市中央区大通西5丁目11番地 (大五ビル) TEL(011)221-8398 FAX(011)221-8542 4 ㈱タクマテクノス北海道 ごみ処理施設等の維持管理運営 〒060-0042 札幌市中央区大通西5丁目11番地 (大五ビル) TEL(011)221-4128 FAX(011)221-1030 5 7 ㈱ダン・タクマ クリーン機器、洗浄装置、ケミカルフィルタ、クリーン ルーム、乾燥装置、サーマルチャンバ等の製造、販売 〒201-0004 東京都狛江市岩戸北3丁目12番16号 TEL(03)3488-1111 FAX(03)3488-1118 http://www.dan-net.com/ 19 TAKUMA CSR REPORT 2015 17 エナジーメイト㈱ コージェネシステムおよび同発電設備に関するシス テム販売ならびに民生用オンサイト型エネルギーシ ステムの一括サービス業 〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町3丁目 6番8号(御堂筋ダイワビル12階) TEL(06)6241-6200 FAX(06)6241-6210 http://www.energy-mate.co.jp/ ㈱環境ソルテック 水質、排気ガス、土壌汚染等環境問題に関連する分 析、計量事業 〒676-8540 兵庫県高砂市荒井町新浜1丁目2番1号 18 田熊プラントサービス㈱ (㈱タクマ 播磨工場 環境・エネルギー研究所内) 各種ボイラ、環境設備等のメンテナンス業務 〒660-0806 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番27号 TEL(079)443-6508 FAX(079)443-6510 TEL(06)6488-8434 FAX(06)6488-0300 http://www.k-soltech.co.jp/ 11 カンポリサイクルプラザ㈱ http://www.takuma-ps.com/index.html 19 ㈱バイオパワー勝田 一般廃棄物および産業廃棄物の処理業務 木材燃料チップ等のバイオマスエネルギーを利用し 〒622-0032 京都府南丹市園部町高屋西谷1番地 た売電事業 TEL(0771)68-3636 FAX(0771)68-3639 〒312-0002 茨城県ひたちなか市高野1974番地1 http://www.c-rp.co.jp/ 12 長泉ハイトラスト㈱ TEL(029)270-3341 FAX(029)270-3343 一般廃棄物最終処分場の施設整備、運営および維持管理 20 かしはらハイトラスト㈱ 〒411-0931 静岡県駿東郡長泉町東野374-12 一般廃棄物処理施設の運転および保守管理 TEL(055)989-2268 FAX(055)987-9935 〒634-0826 奈良県橿原市川西町1038番地の2 http://www.nagaizumi-ht.jp/ TEL(0744)26-6227 FAX(0744)26-6228 13 藤沢ハイトラスト㈱ 21 一般廃棄物処理施設の運転および保守管理 〒252-0815 神奈川県藤沢市石川2168番地 (藤沢市北部環境事業所1号炉3階) TEL(0466)45-5411 FAX(0466)45-5454 14 いわて県北クリーン㈱ 産業廃棄物および一般廃棄物の処理業務 〒028-6505 岩手県九戸郡九戸村大字江刺家第20 地割48番地34 TEL(0195)42-4085 FAX(0195)42-4550 http://www.iwate2cln.co.jp/ 15 22 16 ひたちなか・東海ハイトラスト㈱ 阿南ハイトラスト㈱ ㈱カツタ 一般廃棄物および産業廃棄物の処理業務 〒312-0002 茨城県ひたちなか市高野1968番地2 TEL(029)270-3711 FAX(029)270-3712 http://www.eco-katsuta.com/ 23 24 2. メンテナンス事業における取り組み 3. ごみ処理プラントの 基幹改良事業における取り組み 4. エネルギー事業における取り組み 5. 水処理事業における取り組み 6. 海外事業における取り組み ㈱市原ニューエナジー 一般廃棄物および産業廃棄物の処理業務 〒290-0549 千葉県市原市万田野733番地 TEL(0436)50-8300 FAX(0436)50-8400 http://www.ichihara-new.com/ 25 1. ごみ処理プラント事業における取り組み ㈱アール・ビー・エヌ 廃家電・廃OA等の一般廃棄物および産業廃棄物の 処理業務 〒672-8035 兵庫県姫路市飾磨区中島3059番地 の20 TEL(079)243-1200 FAX(079)243-1202 一般廃棄物処理施設の運転および保守管理 〒779-1631 徳島県阿南市橘町小勝1番地5 TEL(0884)49-5823 FAX(0884)49-5824 http://www.ecopark-anan.com/ 事業展開 栃木ハイトラスト㈱ 産業廃棄物の処理業務 〒321-4367 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘18-3 TEL(0285)83-3966 FAX(0285)83-6500 http://www.t-hitrust.co.jp/ 一般廃棄物処理施設の運転および保守管理 〒312-0005 茨城県ひたちなか市新光町103番地2 TEL(029)265-5371 FAX(029)265-5372 http://hitachinaka-tokai-ht.com/ タクマシステムコントロール㈱ 環境設備プラント、エネルギープラント等の電気計装 設備の設計 〒660-0806 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 (タクマビル) TEL(06)6487-4830 FAX(06)6487-4839 http://www.takuma-sc.co.jp/ 8 10 タクマ・エンジニアリング㈱ 環境設備プラント、エネルギープラント等の設計 〒660-0806 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 (タクマビル) TEL(06)6487-4820 FAX(06)6487-4829 http://www.takuma-eng.co.jp/ 協立設備㈱ ごみ焼却炉プラント、下水処理場機械設備、一般産 業用ボイラ設備等の設計・施工および監理 〒002-8081 札幌市北区百合が原5丁目1番38号 TEL(011)770-2811 FAX(011)770-2822 ㈱サンプラント 空気調和設備、給排水衛生設備、電気設備等の設計・ 施工および監理 〒103-0004 東京都中央区東日本橋1丁目1番7号 (野村不動産東日本橋ビル) TEL(03)5825-0921 FAX(03)5825-1631 http://www.sunplant.co.jp/ 6 9 ㈱エコス米沢 産業廃棄物の最終処分業務 〒992-0077 山形県米沢市大字簗沢7028番地の1 TEL(0238)39-4050 FAX(0238)39-4051 http://www.ecos-y.co.jp/ 7. 主な納入物件 事業展開 1 ごみ処理プラント事業における取り組み ∼従来のごみ処理施設のイメージから脱却し、地域に歓迎される施設を目指して 近年のごみ処理施設の建設工事においては、技術力と入札金額の両面から評価する「総合評価方式」による発注が主 流となっています。さらには、建設工事と運営管理業務を一括して発注する「DBO事業※」も増加しています。このよう な状況のなか、当社は国内納入実績No.1に基づく高度な技術力とノウハウを生かし、積極的な事業展開を行っています。 ※DBO事業(Design:設計、Build:建設、Operate:運営)とは、公共が施設の建設に係る資金調達を行い、民間事業者に設計・建設を 発注し、公共が施設を所有したうえで、民間事業者に施設の運営・維持管理業務を長期にわたって委託する事業方式です。 当社の技術力と提案力が高く評価され、DBO事業を 含む総合評価方式での受注を着実に積み重ねています。 ●エネルギー創出への取り組み 社会の ニーズ ● 自治体の ニーズ 地域の ニーズ ● タクマの技 タクマの技術・ ノウハウ 地域に歓迎される施設 に歓迎される施設 排ガス再循環などの高度燃焼技術を駆使して、安定し た低空気比燃焼を実現します。また、ダイオキシン類 等の有害物質の発生を抑えつつ、高度な燃焼制御によ りボイラ蒸発量の変動を最小化し、蒸気タービンで安 定した発電を実現します。 当社が有する、ナトリウム系薬剤を用いた高効率乾式 排ガス処理技術は、発電以外に使用する蒸気量を最 少化できるため、ごみエネルギーにより発生した蒸気 を最大限に蒸気タービンに供給し、発電量の増大に 寄与します。 煙突へ 排ガス再循環技術 ろ過式集じん器 当社は、ライフサイクルコスト(LCC)のさらなる低減に 向けて、新しい技術の開発・実用化を推進しています。 ● 冷却性能に優れる水冷火格子により、耐久性向上と長 寿命化を図り、維持管理費を低減します。 ● 飛灰中の未反応薬剤を再利用する飛灰循環システム により、薬剤費と最終処分費を低減します。 ● 尿素をアンモニアに分解する尿素分解技術により、安 価で安全な尿素を使用して薬剤費を低減します。 窒素酸化物除去用の触媒を装置内に設置したまま再生 する現場再生技術により、触媒の維持管理費を低減 します。 ろ過式集じん器 排ガス 再循環用 送風機 ●LCC低減への取り組み ● 湖周行政事務組合殿 向け(DBO事業) 廃熱 ボイラ ごみ 事 業 展 開 近年の受注物件 ① 技術力を駆使したプラント設計 当社は、ごみ処理施設における熱回収の向上と発電シ ステムの高効率化を図るため、さまざまな取り組みを行っ ています。 取り組み方針 ごみ処理施設の建設・運営は、自治体や地域住民に とって、行政・生活に密接にかかわる重要な事業と言え ます。 当社は、豊富な実績にもとづく技術力・ノウハウを生 かし、自治体・地域・社会のニーズに確実にお応えして いくことで、地域に歓迎される施設を提供していきます。 当社の技術・ノウハウのご紹介 煙突へ 排ガス 消石灰 飛灰 飛灰を再投入 飛灰循環システム 今治市殿 向け(DBO事業) ② 地域との共生 ●多彩な環境学習の提案 従来は見ることのできなかったごみ処理施設内部 を積極的に公開するなど、訪れる方々が楽しく環境 問題を学べるような工夫を凝らします。 ●地域に歓迎される施設を目指して 地域の方々に親しまれる建物デザインや、災害時の 防災拠点機能など、地域から歓迎される施設を目指 した提案を行います。 宇和島地区広域事務組合殿 向け 21 TAKUMA CSR REPORT 2015 木津川市殿 向け TAKUMA CSR REPORT 2015 22 事業展開 2 メンテナンス事業における取り組み ∼地域の安定したごみ処理に貢献するために ごみ処理施設が安定して稼働していくためには、適正なメンテナンスが欠かせません。施設にはあらゆるノウハウ が凝縮されていることに加え、ごみの性状によって設備の劣化状況が左右されるため、適正なメンテナンスの実施には 高度な技術力と経験値が求められます。さらに、DBO事業が増加している近年においては、メンテナンスの重要性は ますます高まっています。 メンテナンスの施工例 G 蒸気タービン 北海道地方 減温塔 薬剤 13施設 ろ過式 集じん器 ボイラ 煙突 水 東北地方 中部地方 事 業 展 開 当社は、ごみ処理施設のパイオニアとして、50年以上 の歴史と、累計350施設を超える国内No.1の納入実績 を有しており、現在も日本全国で140以上の施設が稼働 しています。その豊富な経験から培われた技術と維持管 理ノウハウを生かした、最適なメンテナンスを行ってい くことで、地域の安定したごみ処理に貢献しています。 焼却炉 13施設 誘引 送風機 21施設 全国で144施設が稼働中 中国地方 (2015年4月時点) 10施設 関東地方 焼却炉 耐火レンガ ボイラ 水管 コンベヤ 40施設 九州地方 14施設 近畿地方 四国地方 23施設 10施設 メンテナンスの考え方 「ごみ」という雑多な性状のものを扱うごみ処理施設 では、機器の劣化・腐食などが起こりやすく、適正なメ ンテナンスを定期的に実施する必要があります。施設の 耐用年数は、このメンテナンスの「質」に大きく左右さ れます。 当社では、現地調査や機能診断を綿密に行い、施設 の状態を的確に把握します。その状態を踏まえて、最適 なタイミングと内容でメンテナンスを実施していくこと で、施設の安定稼働と長寿命化を両立させます。 運転維持管理総合支援システムの活用 Before Before After After After 多様なアフターサービス 運転記録データ 日常点検データ 運転・維持管理総合支援システム メンテナンスデータ 他施設のデータ 新炉建設で採用される最新技術を既存施設にも応用 します。また、機能の回復にとどまらず、機器の省エネ化 や運転性の向上など、施設の改善に向けた取り組みも 行います。当社の最新技術である「触媒再生システム」に ついても、既存施設に納入し順調に稼働しています。 ② 運転制御の最適化 施設を制御するシステムも、 処理対象物に合わせて調整 が必要です。 当社は、 時代とともに変動するごみの性状や、 処理対象物の変化に応じて最適な運転ができるよう、 シス テムの設定を最適化することで、 安定稼働をサポートします。 23 TAKUMA CSR REPORT 2015 閉止板 ① 最新技術の導入 H2O N2 循環ファン ガスの流れ 当社では、各施設の運転記録データ・日常点検データ・ メンテナンスデータを、尼崎本社の「運転・維持管理総合 支援システム」に集約し、その運転状況や機器の稼働状 況をリアルタイムで監視しています。 また、蓄積された各施設のデータを活用することで、 メンテナンス精度のさらなる向上を可能としています。 Before NOx SO2 NH3 SO2ガス 除去装置 NH4HSO4 (NH4)2SO4 循環ヒータ 閉止板 触媒の現場再生技術 TAKUMA CSR REPORT 2015 24 事業展開 3 ごみ処理プラントの基幹改良事業における取り組み ∼循環型社会の形成推進を目指して 平成22年度より、環境省の「循環型社会形成推進交付金」のメニューに「廃棄物処理施設の基幹的設備改良事業」 が新たに加えられました。これは、ごみ処理施設の長寿命化および温暖化対策を目的としたもので、従来は自治体の 単独費用で行っていた既存施設の改造工事についても、一定の温室効果ガスの削減効果を満たせば、基幹的設備改良 事業(以降、基幹改良事業)として交付金が交付されるようになりました。 当社は、メンテナンス事業で培った施設の長寿命化のノウハウと、ボイラメーカー・環境プラントメーカーとして培って きた省エネルギー技術や高度な熱利用技術をもとに、循環型社会の形成に寄与する基幹改良事業に取り組んでいます。 基幹改良事業の実施事例 和歌山市青岸エネルギーセンター(処理能力:400t/日) 【主な工事内容】 循環型社会形成推進交付金のメニューである「廃棄物処理施設の 基幹的設備改良事業」は、一定のCO 2削減率を達成する必要がある ため、より効果的なCO 2削減策が求められます。 当社は、施設の状態を詳細に調査・確認することで、循環型社会 形成推進交付金を最大限に活用することができる基幹改良事業を 提案します。 CO2削減率 交付率 3%∼20% 1/3 20%以上 1/2 ※ 今後、交付率の考え方は変更される可能性があります。 廃熱ボイラ・蒸気タービン・低圧蒸気復水器の増強(発電量の向上) ● ごみクレーン、送風機、ポンプ、コンベヤの高効率化(消費電力削減) ● 空気圧縮機の統合・高効率化(消費電力削減) ● ろ過式集じん器の更新 ● 中央制御装置の改良 事 業 展 開 交付金の最大限の活用 ● CO2削減率:20%以上 北九州市皇后崎工場(処理能力:810t/日) 【主な工事内容】 詳細な現地調査に基づく基幹改良計画 当社は、基幹改良事業の計画・立案において、対象施設の運転状況 等を詳細に調査し、最も適した省エネ・熱利用技術を採用することで、 CO2排出量を効果的に削減します。 ● 燃焼装置の改良(発電量向上) ● 廃熱ボイラ・蒸気タービンの増強(発電量向上) ● 送風機、ポンプ、コンベヤの高効率化(消費電力削減) ● 空気圧縮機の統合・高効率化(消費電力削減) ● 中央制御装置の改良 CO2削減率:20%以上 ① 消費電力の削減 稼働率の高い送風機やごみクレーンにインバータ制御を取り入れる ことで、消費電力を大幅に削減します。また、ポンプやコンベヤの モータを高効率モータに入れ替えることで、施設の省エネ効果を最 大化します。 大里広域市町村圏組合 熊谷衛生センター第二工場(処理能力:180t/日) 送風機の高効率化 ② 余熱利用の増強 水噴射式ごみ処理施設において、温水利用設備や廃熱ボイラを設 置することで、従来は利用していなかった廃熱や余剰蒸気を最大限 に活用し、CO2の排出を抑制します。 ③ ごみ発電量の向上 【主な工事内容】 ● ごみクレーン、コンベヤの高効率化(消費電力削減) ● 低温触媒の採用(都市ガス使用量の削減) ● 温水発生装置の増強(余熱利用) ● ガス減温器の新設 CO2削減率:20%以上 燃焼装置の改良 燃焼装置の改良による低空気比燃焼の達成や、廃熱ボイラや蒸気 タービンの増強を行い、ごみ発電量を向上させることで、CO2の排出 抑制を行うとともに、施設のランニングコストの低減を実現します。 坂戸市西清掃センター(処理能力:80t/日) 【主な工事内容】 ● 燃焼室の改良 ● ごみクレーン、送風機、ポンプ、コンベヤの高効率化(消費電力削減) ● 空気圧縮機の統合・高効率化(消費電力削減) ● 排ガス処理設備の形式変更(消費電力削減) ● 小型発電機の設置(余熱利用) CO2削減率:20%以上 蒸気タービン発電機の増強 25 TAKUMA CSR REPORT 2015 TAKUMA CSR REPORT 2015 26 事業展開 4 エネルギー事業における取り組み ∼さまざまなバイオマスの燃料化 多種多様なバイオマス燃料に対応可能な技術と実績 バイオマスボイラの国内エリア別納入事例 当社は創立以来、多種多様なバイオマス燃料を対象とした燃焼技術を有し、改善と改良を積み重ね、国内外でトップ クラスの実績を有しています。 今後もお客様のニーズにお応えしながら、人と地球を大切にエネルギー利用技術の開発に積極的に取り組んでいき ます。 当社が手がけるバイオマス燃料を利用した設備は、全国各地に広がっています。 ● 2011年に発生した東日本大震災の影響で、原子力発電所の安全性が問題視されるようになり、代替エネル ギーとして環境負荷の少ない再生可能エネルギーが注目を集めています。特に、バイオマス発電においては、 燃料調達、運搬・保管、チップ加工等による、林業再生、雇用創出等の波及効果が期待できます。また、太陽光 発電や風力発電に比べて、気象条件に左右されず安定的に電力を供給できるというメリットもあり、現在、各地 でバイオマス発電所が計画され、建設が進んでいます。 ● 鶏ふんや牛ふん等の畜産業由来のバイオマス燃料、 バガス(サトウキビの搾りかす)等の農業由来のバイ オマス燃料を使用する設備を九州・沖縄地方に多数 納入しています。 北海道地方 木質系:11プラント 事 業 展 開 社会情勢 間伐材や製材工場廃材等の林業由来のバイオマス燃 料、工場から発生する工場雑芥・汚泥等の工業由来の バイオマス燃料は、全国的に発生することから、これ らを対象とした設備を多くの地域に納入しています。 東北地方 木質焚きボイラ 木質系:22プラント 中部地方 その他: 2プラント 木質系:32プラント その他: 7プラント 中国地方 再生可能エネルギー 関東地方 木質系:25プラント 木質系:24プラント その他: 9プラント 鶏ふん焚きボイラ 近畿地方 木質系:28プラント 九州・沖縄地方 木質系:16プラント その他:47プラント 太陽光 風力 水力 その他: 3プラント 四国地方 木質系:10プラント 地熱 製紙汚泥ボイラ バイオマス 林業由来のバイオマス燃料 バガス焚きボイラ 工業由来のバイオマス燃料 製材工場廃材 木造家屋解体廃材 間伐材 畜産業由来のバイオマス燃料 製紙汚泥 工場雑芥 ※「その他」には畜ふん、バガス、工場雑芥、汚泥を含みます。 木質バイオマス燃料焚き発電ボイラ設備紹介 再生エネルギーの固定価格買取制度を受け、バイオ マス発電にはこれまで以上に大きな期待が寄せられて います。 当社では、これに先駆けて多数のバイオマス発電設備 を導入し、木質バイオマス発電事業を目的とした事業会 社を設立して地域から発生するバイオマス燃料の調達・ バイオマス発電設備の運転・維持管理を行っています。 農業由来のバイオマス燃料 発電 4,990kW 流動層ボイラ 蒸気 タービン 木質燃料供給 フィーダ 果樹剪定枝 鶏ふん 牛ふん バガス もみがら バグフィルタ マルチ サイクロン 起動用 熱風炉 灰 電気 蒸気 水 誘引通風機 煙突 灰加湿装置 振動スクリーン 砂サイロ 木質燃料 ガス 復水器 節炭器 木質燃料 ピット 押込通風機 事業会社紹介 当社の事業会社である株式会社バイオパワー勝田は 城県ひたちなか市に事業所を構えるバイオマス発電 所です。発電所内で作られた電気は所内動力を除く全 量を外部へ販売しています。 送電 発電機 4,300kW 灰ピット 熱風 空気 砂 フロー図 27 TAKUMA CSR REPORT 2015 TAKUMA CSR REPORT 2015 28 事業展開 5 水処理事業における取り組み ∼水環境の保全を目指して 当社は、水環境の保全や再生可能エネルギーの積極的活用、地球温暖化ガス排出量の削減に向けて、特長ある技術 の提供や画期的な新技術の開発を進めています。 水環境の保全への取り組み 当社は、水環境保全と水循環社会の構築に向けて、特長ある技術を提供しています。 上向流移床型砂ろ過池 分解ガス(窒素)発生の様子 ● 高速型: 大阪市 大阪市 城県 ● 脱窒型: 福岡市 平野下水処理場 住之江下水処理場 霞ヶ浦浄化センター 処理量 120,000 ㎥/日 処理量 245,000㎥/日 処理量 18,000㎥/日 (建設中)他 新西部水処理センター 処理量 15,400㎥/日 他 「脱窒型」砂ろ過池の導入事例 流入水路 流入水管 空気 砂 集水トラフ オリフィス 洗浄排水面 ろ過水面 洗浄排水 空気管 洗浄排水トラフ ガイド管 ラビリンス サンドウォッシャー ろ過砂 エアリフト ポンプ ろ過水 洗浄水(ろ過水の一部) エアリフトポンプ ガイド管 ろ層 ろ過砂 一次洗浄(空気洗浄) ろ過層 ろ床面 エアリフトポンプ 二次洗浄(水洗浄) 上向流移床型砂ろ過池の概念図と洗浄機構イメージ アナモックスプロセス アナモックスプロセスは、濃赤色の微生物「アナモックス細菌」を利用した新しい窒素除去技術で、窒素除去率 80%以上の性能を確保するとともに、従来の窒素除去技術に比べて低コストで省エネルギーな技術です。 本技術は、平成24年度国土交通省の「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」に採択され、熊本市 東部浄化センターに処理量50㎥/日の施設を建設し、長期間にわたって運転データを採取しました。本実証で得られ た成果は、平成26年8月に「技術導入ガイドライン (案)」として策定・公表されました。 本技術は、下水処理場の消化槽脱水ろ液の窒素除去に適しており、新たに消化槽を建設する場合や、汚泥集約処理 施設やMICS事業 ※のように外部からバイオマスを受け入れて消化する場合など幅広い導入先に対応します。 ※MICS事業(Ministries-collaborative wastewater treatment facility construction works) 汚水処理施設共同整備事業で、下水道未普及地域解消のため下水道、農業集落排水施設、合併処理浄化槽等、複数の汚水処理施設が共同で 利用する施設を整備する事業 29 TAKUMA CSR REPORT 2015 アナモックス実証プラント 事 業 展 開 上向流移床型砂ろ過器は、国内累計2,500台以上の実績のある水質浄化技術のロングセラー商品です。砂を洗浄しな がらの連続ろ過が可能で、メンテナンス性に優れています。 本技術は水中の汚濁物質(SS)を除去するもので、上水での河川取水時の汚濁除去処理や、下水での仕上げ処理など、 さまざまな分野で活用されています。 一般的なろ過速度の「標準型」をベースに、ろ過速度を2∼3倍にした「高速型」、SS除去機能に窒素・リン除去機能 を加えた「脱窒型」・「脱リン型」と充実したラインナップを取り えています。 また、固定床用の土木躯体への組み込みも可能で、既設の改築・更新にも柔軟に対応しています。 近年、下記のように「高速型」や「脱窒型」の事例を増やしています。 担体に付着させた アナモックス細菌 下水道バイオマスからの電力創造システム 下水汚泥は生物由来であることからバイオマスと位置付けられており、再生可能エネルギーとしての利用が期待され ています。しかしながら、従来の下水汚泥焼却炉は補助燃料が必要で、かつ多くの電気を使用するエネルギー消費型の システムでした。当社は、この従来型の下水汚泥焼却炉に対して新しいコンセプトでエネルギー創出型の下水汚泥処理 システムを開発し、広く展開を図っています。 具体的には、機内二液調質型遠心脱水機による汚泥の「低含水率化」、次世代型階段炉(ボイラ付)による「エネル ギー回収」、蒸気発電機(スクリュー式およびバイナリ式)による「エネルギー変換」の3つの技術を組み合わせることに より、エネルギー創出型のシステムを実現しました。 本技術は、平成25年度国土交通省の「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」に採択され、平成26年 度にかけて四季データや各種パフォーマンスデータを取得し、当初想定した目標性能である、補助燃料を使用しない 運転が安定的にできることや、蒸気により回収した熱から発電を行い、脱水汚泥焼却量35t-wet/日にて1時間あたり 100kW以上の発電ができることを確認しました。本技術の適用により、下記の効果が期待できます。 ① エネルギー使用量および運転コストの削減 補助燃料使用量の削減、低消費電力の焼却システムに よる省エネルギー効果、回収熱を利用した発電による創 エネルギー効果により、従来の下水処理場全体で使用 するエネルギーの3割程度の削減が期待できます。また、 同時に運転コストが低減することから、下水処理コスト の削減にも貢献します。 低含水率 脱水汚泥 次世代型階段炉 + 回収熱 廃熱ボイラ 安定した自燃運転かつ 低消費電力型の焼却炉 機内二液調質型 遠心脱水機 蒸気発電機 低含水率化による 汚泥の高カロリー化 回収熱の電力への 変換による「電力創造」 ② 温室効果ガスの削減 化石燃料由来である補助燃料や電力使用量の削減は、 温室効果ガス排出量の削減につながります。また、本技 術に用いる階段炉(ストーカ炉)は温室効果ガスである N 2 O(一酸化二窒素)を従来技術と比較して1/6程度に 低減できます。これらの効果により、従来の下水処理場 全体から発生する温室効果ガス排出量の4割程度の削減 が期待できます。 本システム以外にも、発生した蒸気を汚泥の乾燥と発 電に利用するなど、下水汚泥処理の最適化を目指して、 当社の得意とする熱利用技術でお客様のニーズに対応 するアプローチを行っています。 実証プラント TAKUMA CSR REPORT 2015 30 事業展開 6 海外事業における取り組み ∼海外でのバイオマス発電プラント、廃棄物発電プラントを通して また、安定的生産活動と余剰電力の系外売電を合理的かつ効率的に行う中圧バイオマス発電ボイラプラントも市 場の要請に応え、積極的に供給していきます。 東南アジア市場におけるバイオマス燃焼発電プラント販売事業 当社は、半世紀以上にわたるバイオマスボイラおよび発電プラントの供給により東南アジアの産業の発展と経済 成長に貢献しています。当社のバイオマス発電プラントは、 「環境保全」と「エネルギー供給の共存」を実現します。 東南アジアの製糖産業をはじめとする農林資源加工産業においては、生産活動とともに売電事業による安定的収益 の確保を目的として、農林産加工残渣バイオマスを利用した高温高圧高効率のボイラ発電・コジェネレーションプラント の導入が市場の大きな潮流となりつつあります。 この市場で大きな注目を集めている当社の高温高圧バガス(サトウキビの絞りかす)燃焼発電ボイラプラントは、 タイの製糖会社に隣接するエネルギー供給会社において、予定通り2014年2月から良好な運転を続けています。 電力 蒸気 バイオマス 水 空気 ● 蒸気発生量 :165 t/h ● 設計圧力 :12.5 MPaG ● 蒸気圧力 :10.5 MPaG ● 蒸気温度 :520 ℃ ● デザイン :単胴自然循環縦型 灰 バイオマスボイラ (中温中圧タイプ) 当社は、タイの製糖業界向けバガス燃焼発電ボイラプラントのみならず、東南アジア諸国に再生可能エネルギーを 有効に活用するバイオマス燃料・混焼発電プラントを供給し、クリーンエネルギーの供給と低炭素社会の実現、環境 保全と産業の発展などに幅広く貢献します。 メンブレン構造 ● 燃焼方式 :トラベリングストーカ ● 燃料 :バガス ● 主要排ガス処理 :電気集塵装置 ● 数量 海外廃棄物発電プラント事業 :1缶 電力 蒸気 バイオマス 水 ガス 空気 灰 灰 都市化の進展や環境意識の高まりを背景として、廃棄物発電プラントに対する需要が世界規模で急速に膨らんでい ます。特に、急激な都市化が進む新興国においては、インフラ整備と同時に安全・環境への配慮が強く求められており、 電力需要の高まりとあわせて再生可能エネルギーへの期待が大きくなっています。このような廃棄物発電プラント 需要の高まりを受け、国内のみならず中国・韓国企業などが参入し、市場・競争環境は、よりグローバルに展開されて いくことが予想されます。 一方、これら新興国の多くは廃棄物発電プラント事業に対する適切な診断・助言・指導を必要としており、事業を 進めていくには各国のお客様との綿密な情報交換が不可欠となります。これに対し、当社は日本国内でトップシェアを 誇る豊富な経験と実績があること、9つの納入実績がある海外廃棄物発電プラントにおいて安定稼働等その性能に対 する高い評価をいただいていることなどから、各国のニーズに合わせた最適な提案を行うことが可能です。 現在では海外市場への参入企業数の増加および多国籍化が見られ、受注環境の厳しさも徐々に増大しつつあります。 当社は、強みを生かすことができる市場の開拓と最適な事業モデルの構築により、その国・地域に適した海外廃棄物 発電プラント事業に取り組んでいきます。さらには、廃棄物発電プラント事業を展開することで、電力供給やCO2削減 を含めた環境保全にも貢献していきます。 灰 バイオマスボイラ (高温高圧タイプ) 本バガス燃焼ボイラプラントは、高温高圧蒸気を安定的にタービン発電機に送気し、約35,000kWの電力を安定 的に発生させます。このバイオマス燃料を利用した売電事業による収益の確保と再生可能エネルギーの利用により 周辺地域に貢献しています。 海外廃棄物発電プラント (Lakeside Energy from Waste Plant:英国) 31 TAKUMA CSR REPORT 2015 TAKUMA CSR REPORT 2015 32 事 業 展 開 ガス 事業展開 7 主な納入物件 当社が2014年度に納入した主な物件をご紹介します。 一般廃棄物処理プラント エネルギープラント ■三重エネウッド株式会社 ■大田清掃工場 ■株式会社岐阜バイオマスパワー 事 業 展 開 工事名称 設備能力 納入地 工事名称 設備能力 納入地 大田清掃工場建設工事 焼却施設:600t/日(300t/日×2炉) 発電量:22,800kW 東京都 ■岡南環境センター ■土佐グリーンパワー株式会社 納入地 納入地 岡南環境センター延命化工事 焼却施設:220t/日 (110t/日×2炉) 発電量:1,400kW 岡山県 33 TAKUMA CSR REPORT 2015 工事名称 設備能力 納入地 木質燃料発電ボイラー設備設置工事 燃料:木質燃料 蒸気条件(常用) :28t/h×5.98MPaG×425℃ 発電量:6,250kW 岐阜県 ■いぶきグリーンエナジー株式会社 ■熊谷衛生センター第二工場 工事名称 設備能力 工事名称 設備能力 木質燃料発電ボイラー設備設置工事 燃料:木質燃料 蒸気条件(常用) :28t/h×5.98MPaG×425℃ 発電量:5,800kW 三重県 工事名称 設備能力 納入地 熊谷衛生センター第二工場基幹改良工事 焼却施設:180t/日 (90t/日×2炉) 埼玉県 土佐グリーンパワー発電所建設工事 燃料:木質燃料 蒸気条件(常用) :28t/h×5.98MPaG×425℃ 発電量:6,250kW 高知県 工事名称 設備能力 納入地 いぶきグリーンエナジー発電所プラント工事 燃料:木質燃料 蒸気条件(常用) :22.6t/h×2.8MPaG×360℃ 発電量:3,550kW 滋賀県 TAKUMA CSR REPORT 2015 34 主な納入物件 エネルギープラント ■中国木材株式会社日向工場 工事名称 設備能力 納入地 中国木材バイオマス発電所(日向) 燃料:木質燃料 蒸気条件(常用) :75t/h×6.0MPaG×460℃ 発電量:18,000kW 宮崎県 ■株式会社ウッドワン 工事名称 設備能力 納入地 木質バイオマス発電設備設置工事 燃料:木質燃料 蒸気条件(常用) :28.6t/h×6.0MPaG×425℃ 発電量:5,800kW 広島県 事業・製品を通じた社会貢献 水処理プラント ■西部スラッジセンター ■霞ヶ浦浄化センター 1. バイオマス発電の推進 2. 電力小売市場への参入 3. 社外表彰 工事名称 設備能力 納入地 西部スラッジセンター蒸気発電設備工事 形式:5系小型蒸気発電機 発電能力:160kW×1基 札幌市 35 TAKUMA CSR REPORT 2015 工事名称 霞ヶ浦浄化センター第7系列水処理設備 機械設備(第1期)工事 設備能力 砂ろ過池(高速型) :M50×3台×2池 処理水量:18,000m3/日 納入地 城県
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