「平成26年度 屋外タンク実務担当者講習会」 事故防止調査研修センター 「平成26年度 屋外タンク実務担当者講習会」を下記 会場で開催いたしました。全国の屋外タ ンク貯蔵所を保有する事業所、タンクメーカー、非破壊検査会社及び消防機関等の屋外タンク貯蔵 所に係わる業務に携わる方など449名のご参加をいただきました。 屋外タンク貯蔵所の技術基準は、昭和34年に危険物の規制に関する政令等が制定されて以来、こ れまでに発生した様々な事故事例を教訓に見直され、今日に至っています。 保安の確保は、関連基準の正しい理解及び適切な検査等に関する知識・技術の継承が重要な課題 であり、この一助となるよう本講習会を開催しております。 開 催 日 11月 日(金) 会 場 札幌会場(北海道自治労会館) 11月14日(金) 東京会場(科学技術館サイエンスホール) 11月21日(金) 北九州会場(TKP小倉シティーセンター) 11月28日(金) 大阪会場(新梅田研修センター) 本講習会では、受講者の方々に今後の業務にお役立ていただける様、過去のアンケートで寄せら れたご要望、最新の技術基準の改正内容とその背景、書類審査や現地審査を実施した際に見られた 問題点など幅広いテーマの中から時流に合い、今後の業務にお役立ていただけるテーマを選んで情 報提供させていただいております。 今年度の講習は下記 テーマについて行いました。その概要を紹介します。 .屋外貯蔵タンクの技術基準の概要 平成26年 月に新しく見直された新基準タンクの底部板厚の補修基準を含めた、屋外貯蔵タン クの区分ごと(新法タンク、新基準タンク、準特定タンク)の技術基準の概要。 .屋外貯蔵タンクの技術基準を踏まえた設計・現地審査の留意事項 タンク審査部がこれまで実施してきた審査等の実績や経験を踏まえた、設計審査及び現地審査に おいて留意すべき事項。 .屋外貯蔵タンクの老朽化の実態 平成25年 月29日付消防危第49号通知「特定屋外貯蔵タンクの側板の詳細点検に係わるガイド ラインについて」が発出された背景の解説とその後の側板点検の実態及び屋外タンクを構成する 部位(側板、底部、屋根)ごとの老朽化の実態と諸問題。 .屋外タンク貯蔵所の基礎・地盤の設計、施行等に係わる不具合事例 特定及び準特定の屋外タンク貯蔵所の設置又は変更に係わる許可申請の審査時における計算書 の誤りや図面の不整合等の事例及び特定屋外タンク貯蔵所の完成検査前検査時の基礎・地盤検査 における不適合、不具合とされた事例と留意事項等。 47 Safety & Tomorrow No.159 (2015.1) 受講者の方々から多数の感想が寄せられました。その主なものをテーマ別にご紹介します。 ・屋外貯蔵タンクの技術基準の概要 基本的なタンク概要を分かり易く説明していただいて参考となった。また新法、旧法におけ る各技術基準の違いが分かりやすくまとめられていて、資料として十分活用できる。 ・屋外貯蔵タンクの技術基準を踏まえた設計・現地審査の留意事項 連続板厚測定、定点板厚測定の結果の差がどれだけ違うか等、評価の仕方について理解できた。 ・屋外貯蔵タンクの老朽化の実態 写真付きで事例の状況が非常に分かり易かった。準特タンクの点検などにおいて、側板、屋 根についても腐食があるものとして対応したい。点検時の安全に対する意識が変わった。 ・屋外タンク貯蔵所の基礎・地盤の設計、施工等に係わる不具合事例 専門性が高く、とても参考になった。基礎・地盤について知見が無かったので勉強になった。 (東京会場) (大阪会場) 講習会風景 Safety & Tomorrow No.159 (2015.1) 48
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