2014年度に係わる定時社員総会 式次第

一般社団法人 日本臨床検査医学会
2014年度に係わる定時社員総会 式次第
1.日時:2015年3月28日(土)午後16時~17時
場所:学士会館 2F 202号室
東京都千代田区神田錦町3-28(〒101-8459)
TEL:03-3295-5936
2.会議の目的
決議事項
第1号議案
その他
2014年度事業報告および計算書類承認の件
<第1号議案>
2014 年度事業報告
1.会議
総会
臨時社員総会
定時社員総会
理事会
常任理事会
11 月 23 日
11 月 23 日
3 月 29 日
3 月 29 日 7 月 5 日 10 月 18 日 12 月 27 日
2 月 21 日 6 月 3 日 9 月 30 日 12 月 13 日
2.学術集会
第 61 回学術集会 11 月 22 日~11 月 25 日(福岡)
3.刊行物
機関紙
名 簿
第 62 巻 1~12 号
刊行する
Supplement 第 62 巻 補冊
4.臨床検査専門医、管理医、研修施設 認定
臨床検査専門医認定試験
8 月 2 日~8 月 3 日(東京大学医学部)
臨床検査専門医・管理医更新
1月1日
認定研修施設の認定・更新
1 月 1 日,7 月 1 日
臨床検査管理医講習・認定試験 9 月 21 日(東京医科歯科大学)
5.会員数
会員数(合計)
正会員
(評議員)
学生会員
名誉会員
功労会員
賛助会員
2013 年度
2,979 名
2,705 名
(254 名)
99 名
42 名
133 名
32 社
2014 年度(12/31)
3,083 名
2,806 名
(245 名)
110 名
42 名
125 名
28 社
6.関連団体(事業)
1)日本臨床検査専門医会
第 24 回春季大会(札幌)
5 月 30 ~31 日
2)日本臨床検査標準協議会 平成 26 年度学術集会(東京) 8 月 29 日
3)WASPaLM Bureau Meeting(クアラルンプール)
8 月 24~25 日
4)日本臨床化学会
第 54 回年次学術集会(東京) 9 月 5~ 7 日
5)日本臨床検査自動化学会 第 46 回大会(神戸)
10 月 9~10 日
6)日本臨床検査同学院 (認定臨床検査士試験:二級、緊急、一級,遺伝子分析科学)
7)認定検査技師機構
8)日本専門医制評価・認定機構
9)日本専門医機構
10)臨床検査振興協議会
11)各種認定制度協議会
<第1号議案>
事業報告書
2014 年1月 1 日から 2014 年 12 月 31 日まで
I
1
事業の概況
事業の経過及び実績
1) 社会公共性への取組み
日本臨床検査医学会は、一般社団法人として、積極的に社会公共性を意識した活動を展開しています。
臨床検査は医療の根幹をなすものであるという中医協の認識が示されていますが、それに見合う評価を
受けていないと思われる現状があります。また、簡易検査を非専門家が提供できる検体検査室が認可さ
れるなど臨床検査の精度保証と安全管理の問題が大きな議論になっています。
以上の状況に鑑み、本学会は、学術集会や学会誌等での臨床検査の社会的役割について啓発活動の継
続、標準化活動の推進、各種ガイドライン・指針の策定、臨床検査の臨床的価値・社会的有用性に関す
る客観的データの提示と提言などを通じて、臨床検査の視点から日本の医療の質向上に寄与しておりま
すし、今後もその努力を継続させていく所存です。
また、本学会の活動そのものである臨床検査という診療領域は、2014 年度に発足し、新しい専門医制
度を推進する日本専門機構により基本領域ひとつと定義されました。これを受け、社会から求められて
いる日本の専門医制度の確立に向け、研修プログラムの整備、認定試験の改善を行っています。
2) 学会活動
学会の事業の一環として、①2014 年 11 月 22 日~11 月 25 日に福岡で第 61 回学術集会を開催し、学
会員を中心に約 2,000 名が参加、②雑誌「臨床病理」
(第 61 巻)の年 12 回刊行、③臨床検査に関連す
る各種委員会の開催、④「臨床検査専門医」、
「臨床検査管理医」試験実施など、幅広い活動を展開しま
した。
以下、2014 年度の各委員会活動の概要です。
1)学術推進化委員会(担当理事:藤田清貴、委員長:出原賢治)
① 2014・2015 年度学術推進プロジェクト研究課題について公募した結果,13 題の応募があり,
厳正に審査し 4 課題を採択した。
② 2014 年度第1回学術推進化委員会を第 61 回日本臨床検査医学会学術集会にて開催し今後の活
動方針などについて確認した。
③ 第 61 回日本臨床検査医学会学術集会にて 2012 - 2013 年度学術推進プロジェクト研究の代表者
4 名による最終報告会を実施した。
2)編集委員会(担当理事:横田浩充、委員長:村上正巳)
①本年度の優秀論文賞候補論文を選出し、学会賞委員会に報告した。
②論文投稿時の COI 報告書を策定した。
著者全員について、投稿時から遡って過去 2 年間以内で、発表内容に関係する企業・組織又は団
体との COI 状態を記載していただくこととした。
③投稿時のチェックリストについて
共著者に自署、論文への関与を記載していただく形式に変更・作成した。
④翻訳転載について
「臨床病理」誌に掲載された原著論文を翻訳して転載したい旨の依頼が数件あり、諾否を検討した。
⑤オンラインジャーナルについて
WEB 版の英文誌を作成も含め、ワーキンググループを立ち上げて検討を開始した。
3)教育委員会(担当理事:北島 勲、委員長:山田俊幸)
①2014 年 5 月に日本専門医機構が発足され、現在、新専門医制度に向けた基盤作りが進行中であ
る。試験委員会の試験科目見直しとの整合性をとるため、2014 年 10 月に現行の卒後研修カリキ
ュラムに「遺伝子関連検査」を追加した。また、新専門医制度に見合うカリキュラムとして、新
しいカリキュラムである「臨床検査専門研修カリキュラム」を作成した。
②第 61 回学術集会において「臨床検査を学ぶ若手医師の集い」を開催した。
4)臨床検査点数委員会(担当理事:米山彰子、委員長:東條尚子)
①平成 28 年度診療報酬改定に向けて、内保連ルートの提案書提出までのスケジュールを確定し
た。2014 年 12 月 10 日締切の一次提案(提案項目と簡単な説明)を内保連へ提出した。2015 年
4 月 10 日までに内保連へ提案書を提出する予定である。
②提案については、臨床検査振興協議会と協力していくことが確認された。
5)学会賞委員会(担当理事:安東由喜雄、委員長:三井田孝)
7 月 25 日に学会賞委員会が開催された。厳正な審査の結果、学術賞:松下弘道氏、検査・技術
賞:池田聡氏、若手研究者奨励賞:井上直哉氏を候補者とすることが決定した。
優秀論文賞は、編集委員会で推薦された足立真理子氏、住吉尚之氏、松下誠氏を候補者とするこ
ととなり、後日行われた理事会で、これらの候補者を今年度学会賞受賞者とすることが承認された。
なお、理事会で、濱崎直孝氏に河合忠賞を授与することが決定した。
6)標準化委員会(担当理事:前川真人、委員長:日高 洋)
TSH は使用する試薬により測定値が乖離するため、ガイドラインに基づく治療に影響が出ている。
したがって、2014 年度は日本で最も使用されている 4 つの測定試薬を用いて患者血清を測定し、乖
離の実態を明らかにする。臨床研究倫理審査委員会の承認を得たうえで検体の収集が終了し、現在、
委員の施設で測定している。
7)精度管理委員会(担当理事:山田俊幸、委員長:前川真人)
①第 61 回学術集会(福岡)で、シンポジウム「外部精度管理と技能試験、その重要性と取組み」
を企画・実施した。
②2014 年度 CAP サーベイに 119 施設が参加し、2011 年度以降漸増している(対前年+10 施設)
。
遺伝子検査への参加も増えている。CAP サーベイのアンケートの結果、参加満足度は普通以上が
87%であった。
③IVD グローバルニュースは年 4 巻発刊しており、会員にとって更に有益な内容を目指していく。
8)EBLM 委員会(担当理事:小柴賢洋、委員長:市原清志)
①EBLM 委員会を 7 月に開催。委員長提案の「EBLM の実践に必要な疾患別症例データベース構築プ
ロジェクト」を協議した。世界規模基準値調査用に作成したパネル血清の利用で、検査値の施設
間互換性を情報技術により確保できることが提案の背景にある。
②実施には科研費の獲得が必要で、当初は血液・免疫・内分泌疾患の専門医の協力を得て、100~
500 症例/疾患を目標に研究申請する計画を立てた。
③11 月に 5 国立大の臨床系 6 教授から研究分担者の承諾が得られ、科研費の申請を行った。
9)倫理委員会(担当理事:諏訪部章、委員長:通山 薫)
①臨床検査を終了した検体の業務、教育、研究のための使用について―学会の見解―の運用につい
てのアンケート調査:11 月 22 日開催の全国検査部長・技師長会議にて報告された。運用上ある
いは解釈上の問題点、施設倫理委員会対応について今後委員会としての指針を示す必要がある。
②上記の臨床検査を終了した検体の取扱いをテーマとして次期学術集会(岐阜)でのシンポジウム
企画をプログラム委員会に要望することになった。
10)利益相反委員会(担当理事:諏訪部章、委員長:佐藤尚武)
①COI 自己申告書(案)を作成した。
②日本医学会から「医学研究に関する利益相反(COI)対応の現状についてのアンケート調査」に
編集委員会と分担して回答した。
③医学研究の利益相反(COI)に関する細則(案)を作成した。
④理事会から検討を依頼された IVD「臨床検査室グローバルニュース」を会誌に同封する件につい
て審議し、条件付可と答申した。ただし、
「臨床検査室グローバルニュース」に関するアンケー
トが実施されたことについて審議し、COI の観点から問題ありと答申した。
11)ガイドライン作成委員会(担当理事:東條尚子、委員長:古川泰司)
①キックオフミーティング(平成 26 年 9 月 6 日)
、第一回委員会(同 11 月 22 日)を開催した。
②全体構成について
2012 版に対して寄せられたアンケート結果を踏まえ、
「検査値アプローチ」の部分を基盤として
「症候」「疾患」の項目を充実させる方針が決定された。
③担当執筆者
分野毎ごとの委員に決定していただき、すでに全員から承諾が得られている。
④発刊時期
第 62 回学術集会までの発刊を予定している。
12)遺伝子委員会(担当理事:横田浩充、委員長:宮地勇人)
① 遺伝子関連検査の品質保証に向けて各種ガイドライン普及に向けた方策に関する検討を行った。
② DTC 等の遺伝子関連検査の新たな動向と課題について取り纏めを行った。
③ 臨床検査振興協議会医療政策委員会「臨床検査の医療政策に関する勉強会」の活動として、遺
伝子関連検査の品質保証の環境整備について調査と提案を行った。
④ 第 3 回一級・第 8 回初級遺伝子分析科学認定士試験(本学会/日本遺伝子分析科学同学院共同
認定)を実施した。
13)国際委員会(担当理事:北島 勲、委員長:村上正巳)
①2012 年と 2013 年国際学会発表者を対象として 2014 年日本臨床検査医学会国際学会奨励賞受賞
候補者を選考した。大川龍之介氏、田崎雅義氏、中山亜紀氏、菊池良介氏、西岡光昭氏を推薦し
た。
②国際学会奨励賞の規定を改定し、2014 年国際学会発表者を対象として募集を行った。
③2014 年 8 月 24 日~28 日クアラルンプールにおいて 2014ICPaLM ならびに WASPaLM Bureau
Meeting が開催され関係者が出席した。
14)医療安全委員会(担当理事:小柴賢洋、委員長:吉田 博)
①第 61 回学術集会(2014 年 11 月 24 日、福岡)において医療安全シンポジウムが開かれ、
「臨床
検査におけるチーム医療と果たす役割」をテーマとし、一般シンポジウム演題3題、特別演題1
題(公益財団法人日本医療機能評価機構の橋本廸生先生)の講演が行われた。
②医療安全シンポジウム内容の紹介と周知の一環として、2013 年度の実績から学会ホームページ
の各種委員会の中で医療安全インフォメーションが掲載されている。
③医療安全全国共同行動の定時および臨時の総会が 2014 年 6 月と 9 月に開催され、それぞれ医療
安全委員長と理事長が出席した。
④第 62 回学術集会の医療安全シンポジウムのテーマは「感染対策から医療安全を考える(案)
」で
あり、村上啓雄先生(岐阜大学医学部教授)に特別講演を依頼する。
15)検査項目コード委員会(担当理事:佐守友博、委員長:康 東天)
①2014 年度は、4 回の委員会を開催した。JLAC10 の新規登録を、分析物コード 46 件、識別コード
9 件、測定法コード 9 件、結果識別(固有)コード 217 件実施した。
②JALC10 の運用事例表の一般公開を実施した。JLAC11 について議論し、今後提言書としてまとめ
る予定である。
③三宅委員より外保連生体検査コーディング進捗状況の報告があった
16)広報委員会(担当理事:佐守友博、委員長:小柴賢洋)
①2014 年 11 月 23 日に委員会が開催され、学会ホームページ改訂にあたって要望、意見を各委員長
に調査することが決定し、アンケートを行った。
②2015 年 2 月 16 日に振興協議会広報委員会が開催され、佐守、小柴両名も出席し、広報すべき内
容や実施状況につき、各団体の広報委員会と連絡を密にしていくことが確認された。
③日臨技開催の「全国検査と健康展」で「検査説明・健康相談」に検査専門医が延べ 40 名出務した。
17)臨床検査室医療評価委員会(担当理事:東條尚子、委員長:海渡 健)
臨床検査室の客観的な評価の根拠になるデータを集めるため、経営面、臨床支援体制、学問的、検査
態勢の4つの項目にわけてアンケート調査を行うことになっており現在委員会で検討中である。経営面
の視点としては既存の解析ソフトの使用の可否、臨床支援体制の視点としては、検査相談業務、チーム
医療への参画状態、医師教育への支援体制、臨床治験・研究への支援体制などを主体とした内容、学問
的支援としては、学会報告数、論文発表、各種認定検査技師数、検査部担当医師数などについて、検査
態勢の視点としては、感染症検査を中心とした受付体制、迅速性、報告体制などを検討している。内容
にも依るが、数値として出せる項目と、出せない項目もあるため最終的なアウトプットがより現実的な
ものとしてイメージできるよう、各検査室の立ち位置がわかるような内容のアンケートを作成する。
18)会則改定委員会(担当理事:米山彰子、委員長:〆谷直人)
本年度より、改定した定款を施行したため、11 月の学術集会時に、本年度初めての委員会を開
催し、施行後の問題点などについて検討した。
19)渉外委員会(担当理事:小柴賢洋、委員長:安東由喜雄)
現在、渉外活動を行うべき懸案事項がなく、本年度前半は特に報告すべき活動内容はなかった。
20)チーム医療委員会(担当理事:米山彰子、委員長:諏訪部章)
①第 61 回学術集会時において日臨技との共催で、
「医療従事者間のコラボレーション ~チーム医療に
対する取り組みと検査部に期待すること~」と題したシンポジウムを開催した。
②厚労省研究班「医療従事者の業務範囲拡大に関する研究(北村聖班長)」へ諏訪部委員長が出席し、
検査技師による微生物検査の検体採取、味覚・嗅覚検査などの業務拡大について学生のカリキュラム
および既卒者の追加研修カリキュラムの内容を検討した。
21)学術集会あり方委員会(担当理事:村田 満、委員長:矢冨 裕)
第 1 回委員会(平成 26 年 9 月)において、本学会の学術集会のあり方に関して、学術集会開催
場所、企業展示、学会から学術集会への補助金、学会事務局と学術集会事務局の関与のあり方等に
ついて問題点を抽出し、それぞれについて議論した。答申書(案)に対して、理事会から、地方開催
の意義や会長招宴に関する意見や異議が寄せられた。これを踏まえて第 2 回委員会を開催(平成 26
年 11 月)
、修正を加え答申書(案)を理事長宛に提出した。また第 62 回(平成 27 年)学術集会の期
間中に委員会を開催し、再度、学会のあり方を検証・議論することとした。
22)研修施設・指導者認定委員会(委員長:村上正巳)
1 月 1 日、7 月 1 日付での新規申請施設、再認定施設の、研修施設・指導者についての適否の審
査を行い、審議会に報告した。
23)受験・更新資格審査委員会(委員長:菊池春人)
本年度の臨床検査専門医、管理医の受験・更新資格について審査を行い臨床検査専門医・管理医
審議会に報告した。
①専門医受験:受験希望者 14 名のうち 13 名を有資格と判定した。
②専門医更新:計 94 名について有資格と判定した。また、計 9 名について保留可と判定した。
③管理医受験:受験希望者 29 名について、全員有資格と判定した。
④管理医更新:計 16 名について有資格と判定した。また、計 5 名について保留可と判定した。
24)試験委員会(委員長:宮地勇人)
①日本専門医機構の整備指針に基づき、臨床検査専門医認定試験の客観性、透明性、公平性を確保
するため、試験のあり方の検討を行い、臨床検査専門医・管理医審議会での審議を踏まえ、試験
の見直しを順次行っている。
②第 31 回試験(2014 年度)について、試験実施内容の評価と合否の最終判定を行った。
③第 32 回試験(2015 年度)の公示に向けて、認定試験内規、受験者案内文書の修正作業を行った。
25)臨床検査専門医認定試験実行委員会(委員長:矢冨 裕)
8 月 2 日、3 日に臨床検査専門医認定試験を実施した。
26)臨床検査管理医認定試験実行委員会(委員長:東條尚子)
9 月 21 日に臨床検査管理医講習・認定試験を実施した。
27)臨床検査専門医制度検討委員会(委員長:木村 聡)
臨床検査専門医の研修カリキュラム、認定や更新制度のあり方、さらに認定試験の方向性等につ
いて、専門医機構の新たな基準に学会として対応することを目的としている。
関連する学会と歩調を合わせつつ、更新が会員にとって過度の負担とならないよう現実的な対応
を検討中である。
次期の学術集会中に第 2 回委員会を開催予定。
2
対処すべき課題
1) 学会活動の活性化
社会の発展を支える人々の健康増進と疾病予防、疾病の早期発見・治療に有用な臨床検査の開発を支
える臨床検査医学の研究成果を得るために、学会活動を更に活性化する必要があると考えています。学
会賞や、学術推進プロジェクトによる社員の研究活動のさらなる推進とともに、次世代の臨床検査医学
の研究を担う若手研究者の育成も急務です。また、日本臨床衛生検査技師会との有機的な連携も重要と
考えており、継続的に議論しております。
2) 社会の求める臨床検査専門医・臨床検査管理医の養成
社会に役立つ質の高い臨床検査専門医・臨床検査管理医数の増加が必要と考えています。臨床検査専
門医養成については、前述の新専門医制度に適用されるべく、2007 年に発刊した「臨床検査専門医卒
後研修カリキュラム」を教育委員会が改訂作業中です。臨床検査管理医については、教育講習と認定試
験の改善について検討を続けております。検体検査管理加算(Ⅳ)などの高い評価を考えますと、臨床
検査(室)を的確に管理する能力をもった臨床検査専門医・臨床検査管理医を数多く養成することは本
学会の責務と考えています。
3) 社会が求める臨床検査に関わる倫理観の向上
医療倫理の観点から、本学会では、2002 年に「臨床検査を終了した検体の業務、教育、研究のため
の使用について」の見解を倫理委員会が中心となり作成、公表しましたが、
「臨床研究に関する指針」
が 2008 年 7 月に全面改正されたこと等を考慮し、2010 年 2 月に倫理委員会が中心となって、新たな「臨
床検査を終了した検体の業務、教育、研究のための使用について」の見解を作成・公表いたしました。
その認知や運用の状況を確認するため、4 月に全国検査部長・技師長会議参加施設を対象としたアン
ケート調査を行いました。その結果、本見解は認知・運用されているが、検体の外部持ち出しや同意取
得過程、研究と業務の区分などについて問題点が残ることがわかりましたので、引き続き対応を検討し
ております。
また、2012 年度からは利益相反委員会を新たに立ち上げ、学会の公正性・透明性を高めております。
2012 年の学術集会においては、全発表において、利益相反状態の開示を義務づけ、これを継続してい
ます。この度、
「医学研究の利益相反(COI)に関する細則」がまとまりました。役員や委員会委員長
就任時や学術集会等での発表および論文投稿時の利益相反の報告やその取扱い等について記載されて
おります。2015 年度に順次、運用を開始いたします。
3
設備投資の状況
当期における資産の取得状況はありません。
事業成績及び財産の状況の推移
4
(単位:円)
2011 年度(H23) 2012 年度(H24) 2013 年度(H25) 2014 年度(H26)
区分
第6期
第7期
第8期
第9期
2011/1/1~2011/12/31
2012/1/1~2012/12/31
2013/1/1~2013/12/31
2014/1/1~2014/12/31
1
会費収入
35,336,000
40,792,000
39,792,000
39,621,000
2
事業収入
30,970,073
44,737,278
40,003,020
42,335,239
3
助成金収入
6,000,000
0
0
0
4
補助金収入
0
0
0
0
5
寄付金収入
1,000,000
14,000,000
14,000,000
14,000,000
73,306,073
99,529,278
93,795,020
95,956,239
合計
6
事業費
57,745,475
70,299,076
60,063,738
65,881,358
7
管理費
25,409,831
26,346,785
23,020,011
25,047,350
83,155,306
96,645,861
83,083,749
90,928,708
合計
8
当期経常増減額
△ 9,849,233
△ 4,351,908
△ 2,262,078
4,110,153
9
税引前当期利益
△ 9,769,013
△ 4,351,908
△ 2,262,078
4,110,153
△ 9,839,013
△ 4,351,908
△ 2,262,078
4,040,153
11 資産合計
163,043,393
163,942,653
155,284,469
160,357,702
12 純資産合計
152,669,188
148,247,280
145,915,202
149,955,355
13 基金
147,000,000
147,000,000
147,000,000
147,000,000
10 当期正味財産増減額
Ⅱ
法人の概況
1
主な事業内容
本法人は、臨床検査医学(臨床病理学)に関する学理及びその応用についての研究発表、知識
の交換、会員相互及び内外の関連学会との連携協力等を行うことにより、臨床検査医学
(臨床病理学)の進歩・普及を図り、もってわが国の学術の発展に寄与することを目的として
次条の事業を行う。
① 総会、講演会、学術集会の開催
② 学会機関誌、学術図書及びその他の刊行物の発行
③ 学会臨床検査専門医、臨床検査管理医の資格認定
④ 臨床検査技術士、緊急臨床検査士およびその他の臨床検査に係わる資格認定
⑤ 世界病理・臨床検査医学会連合〔 World Association of Societies of Pathology and
Laboratory Medicine (WASPaLM)〕ほか内外の関連諸学術団体・協会との連絡並びに協力
活動
⑥ その他本法人の目的を達成するために必要な事業
社員(2014 年 12 月 31 日現在):245 名
2
3 役員(2014 年 12 月 31 日現在) 22 名
理事
村田
満 (理事長・代表理事)
前川 真人 (副理事長・代表理事)
山田 俊幸
諏訪部 章
米山 彰子
佐守 友博
安東由喜雄
北島
勲
小柴 賢洋
横田 浩充
藤田 清貴
野島 孝之
東條 尚子
清水
力
賀来 満夫
本田 孝行
清島
満
一山
智
杉浦 哲朗
康
監事
高木
東天
康
尾崎由基男
4
決算期後に生じた法人の状況に関する重要な事実
記載すべき事項は、ありません。
『 2014年度決算報告書 』
≪貸借対照表≫
2014年 12 月 31 日 現在
(単位:円)
【流動資産】
現金・預金
未収会費
未収外部販売収入
156,398,491
【流動負債】
149,572,361 未払金
7,302,347
5,167,653
861,000 前受管理医申請料
55,000
3,053,091 前受管理医更新料
160,000
未収広告収入
951,540 前受会費
663,000
未収出版事業収入
119,355 預り金
196,694
未収学会賞寄金収入
未収ガイドライン冊子収入
未収若手の会諸費用収入
【固定資産】
(有形固定資産)
付属設備
減価償却累計額
(無形固定資産)
電話加入権
(投資その他の資産)
1,500,000 前受専門医更新料
980,000
42,336 前受管理医登録料
10,000
298,808 未払法人税等
3,959,211
【固定負債】
64,251 退職給与引当金
資産合計
3,100,000
3,100,000
263,550
負債合計
10,402,347
-199,299
【基金】
149,955,355
305,760
基本金
147,000,000
305,760
(利益剰余金)
2,955,355
[その他利益剰余金]
2,955,355
3,589,200
3,589,200 繰越利益剰余金
敷金
70,000
160,357,702
2,955,355
純資産合計
149,955,355
負債・純資産合計
160,357,702
一般社団法人 日本臨床検査医学会
≪2014年度決算報告≫
一般会計
自 2014年1月1日 至 2014年12月31日
[事業収入]
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
正会員会費収入(学生会費含)
功労会員会費収入
評議員会費収入
賛助会費収入
臨時会費収入
会費収入 合計
専門医受験料収入(再試験料含)
専門医登録料収入
専門医更新料収入
専門医関連収入 合計
管理医受験料収入
管理医申請料収入
管理医登録料収入
管理医更新料収入
管理医関連収入 合計
外販収入
広告収入
学会機関誌事業収入 合計
名簿広告料収入
別冊代・超過頁代・カラー代等収入
許諾使用料収入
臨床検査ガイドライン冊子収入
検査診断事典編集・著作権使用料等収入
血尿診断ガイドライン著作権料分配金収入
東日本大震災冊子収入
出版事業収入 合計
会議室使用料収入
若手医師の会諸費用 日本医師会より
第60回学術集会(神戸)より
寄付,補助,学術集会返戻金等,その他の収入 合計
事業総収入
予算
決算
(単位:円)
差額
32,000,000
1,057,000
250,000
3,600,000
1,200,000
38,107,000
1,000,000
600,000
700,000
2,300,000
720,000
100,000
230,000
1,000,000
2,050,000
9,500,000
3,800,000
13,300,000
300,000
1,100,000
500,000
500,000
3,000,000
-
-
5,400,000
1,500,000
300,000
16,080,193
17,880,193
79,037,193
34,442,000
875,000
252,000
2,950,000
1,102,000
39,621,000
800,000
390,000
1,397,000
2,587,000
870,000
75,000
235,000
1,270,000
2,450,000
8,822,067
3,407,700
12,229,767
311,040
866,328
362,937
160,014
4,279,499
27,296
417,960
6,425,074
1,344,590
298,808
16,080,193
17,723,591
81,036,432
2,442,000
-182,000
2,000
-650,000
-98,000
1,514,000
-200,000
-210,000
697,000
287,000
150,000
-25,000
5,000
270,000
400,000
-677,933
-392,300
-1,070,233
11,040
-233,672
-137,063
-339,986
1,279,499
27,296
417,960
1,025,074
-155,410
-1,192
0
-156,602
1,999,239
[事業経費]
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
学会機関誌発行費用 合計
支部活動補助金
各種委員会活動補助金
第61回学術集会補助金
第62回学術集会補助金
第10回特別例会補助金
学術推進プロジェクト研究助成金
専門医認定試験費用
管理医講習・認定試験費用
会員証発行費用
諸会費
臨床検査ガイドライン冊子作製費用
名簿作製費・確認作業・送料
事業費 合計
会議費
旅費交通費
通信費
事務用品費・印刷・リース費
事務委託費
顧問料
交際費(慶弔費)
事務所賃借料
事務所諸経費
事務所備品代
水道光熱費
給与・手当
法定福利費
退職掛金
消耗品費
法人登記変更等費用
雑費(支払手数料)
減価償却費
若手医師の会諸費用
東日本大震災冊子費用
予備費
管理費 合計
法人税、住民税及び事業税
納付消費税
税金 合計
事業経費合計
事業収支差額
予算
決算
(単位:円)
差額
27,610,000
2,818,500
3,000,000
4,000,000
1,000,000
500,000
2,500,000
2,000,000
500,000
50,000
2,600,000
30,000
1,030,000
20,028,500
920,000
3,500,000
1,430,000
1,740,000
1,300,000
956,250
50,000
5,820,000
620,000
310,000
410,000
6,000,000
800,000
300,000
260,000
100,000
300,000
0
300,000
-
5,612,443
30,728,693
70,000
600,000
670,000
79,037,193
0
33,344,590
2,818,500
2,354,993
4,000,000
1,000,000
500,000
2,500,000
1,574,089
493,560
60,453
2,293,178
25,740
1,316,255
18,936,768
1,032,160
3,219,689
1,535,380
1,603,265
1,287,000
956,250
140,782
5,787,584
659,740
276,334
397,910
5,498,793
756,907
300,000
232,724
36,580
205,204
12,880
298,808
417,960
3,650,024
28,305,974
70,000
379,100
449,100
81,036,432
0
5,734,590
0
-645,007
0
0
0
0
-425,911
-6,440
10,453
-306,822
-4,260
286,255
-1,091,732
112,160
-280,311
105,380
-136,735
-13,000
0
90,782
-32,416
39,740
-33,666
-12,090
-501,207
-43,093
0
-27,276
-63,420
-94,796
12,880
-1,192
417,960
-1,962,419
-2,422,719
0
-220,900
-220,900
1,999,239
0
1,000
1,000
1,536
1,536
536
536
0
0
1,000
1,000
0
0
1,536
1,536
0
0
536
536
[事業外収入]
73 受取利息
74
事業外収入合計
[事業外経費]
75
76
77
78
事業外支出合計
事業外収支差額
経常収支差額
≪2014年度決算報告≫
特別会計
自 2014年1月1日 至 2014年12月31日
(単位:円)
予算
[事業収入]
決算
差額
1 JACLaSからの寄付金収入
12,000,000
12,000,000
0
2
12,000,000
12,000,000
0
事業総収入
[事業経費]
3 第61回(福岡)学術集会補助金
4 雑費(支払手数料)
予算
決算
差額
12,000,000
12,000,000
0
3,000
1,512
-1488
5
事業経費合計
12,003,000
12,001,512
-1488
6
事業収支差額
-3,000
-1,512
1488
7
経常収支差額
-3,000
-1,512
1488
≪2014年度決算報告≫
アジア交流基金
自 2014年1月1日 至 2014年12月31日
(単位:円)
予算
[事業収入]
1
0
事業総収入
[事業経費]
決算
予算
2 雑費(支払手数料)
差額
0
決算
0
差額
3,000
0
-3,000
3
事業経費合計
3,000
0
-3,000
4
事業収支差額
-3,000
0
3,000
[事業外収入]
予算
5 受取利息
6
事業外収入合計
[事業外経費]
決算
差額
600
600
0
600
600
0
予算
決算
差額
7 ASCPaLM会議(第13回)補助金
500,000
0
-500,000
8
事業外支出合計
500,000
0
-500,000
9
事業外収支差額
-499,400
600
500,000
10
経常収支差額
-502,400
600
503,000
≪2014年度決算報告≫
学会賞基金
自 2014年1月1日 至 2014年12月31日
(単位:円)
予算
[事業収入]
1
寄付金収入(協賛社より)
2
事業総収入
[事業経費]
3
学会賞副賞
4
国際学会奨励賞副賞
5
雑費(支払手数料)
決算
差額
2,000,000
2,000,000
0
2,000,000
2,000,000
0
予算
決算
差額
1,300,000
1,300,000
0
300,000
300,000
0
10,000
10,788
788
6
事業経費合計
1,610,000
1,610,788
788
7
事業収支差額
390,000
389,212
-788
[事業外収入]
8
9
予算
受取利息
事業外収入合計
[事業外経費]
10
決算
差額
0
293
293
0
293
293
予算
決算
差額
0
0
0
11
事業外支出合計
0
0
0
12
事業外収支差額
0
293
293
13
経常収支差額
390,000
389,505
-495
一般社団法人日本臨床検査医学会 殿
報告日:平成26年5月15日
第60回日本臨床検査医学会学術集会
会長 矢冨 裕
次の通り、第60回日本臨床検査医学会学術集会の収支をご報告いたします。
収支報告書
開催日:平成25年10月31日から11月3日
Ⅰ 収入の部
1.参加料収入
一般会員
学生会員
標準化委員会
2.共催収入
ランチョンセミナー(A)
ランチョンセミナー(B)
ランチョンセミナー(C)
3.広告収入
プログラム広告
4.寄付金収入
(@10,000x1,730名)
(@5,000x93名)
(@1,000x3名)
17,300,000
465,000
3,000
17,768,000
(@1,260,000x1社)
(@840,000x11社)
(@735,000x2社)
1,260,000
9,240,000
1,470,000
11,970,000
1,029,000
450,000
5.書籍・音響展示出展料収入
117,564
6.会員懇親会会費収入
(@2,000x288名)
7.補助金収入
日本臨床検査医学会本部より
日本臨床検査医学会預り金
8.助成金収入
中内力コンベンション振興財団助成金
神戸国際観光コンベンション協会
東京生化学研究会
576,000
5,000,000
12,000,000
17,000,000
2,000,000
1,700,000
500,000
4,200,000
9.普通預金利息
2,840
収入の部合計
Ⅱ 支出の部
1.学術集会準備費
プログラム委員会費
印刷・製作費
通信費
事務費(演題処理費、ホームページ等)
諸経費(振込手数料、WEB手数料)
広告募集費
53,113,404
41,160
2,260,125
165,160
1,701,787
19,780
154,350
4,342,362
2.学術集会当日運営費
会場借料費(神戸国際会議場)
会場設営費(神戸国際会議場)
機材・備品費
看板表示物
人件費
会合関係費(神戸ポートピアホテル)
招請費
消耗品
その他当日運営費
5,250,000
3,098,870
5,951,400
2,367,855
5,779,700
2,831,255
3,164,909
151,200
1,932,000
30,527,189
3.学術集会事後処理費
諸経費(振込手数料、WEB手数料)
その他事後経費
5,016
101,810
106,826
4.業務委託費
㈱コンベンションアカデミア
1,956,834
5.会計事務所手数料
100,000
支出の部合計
37,033,211
収支差額
16,080,193
部門別 現預金残高 (2014年12月31日現在)
(単位:円)
事業
一般会計部門
預金種別
銀行名
残 高
普通預金
三菱東京UFJ銀行神保町支店2358455
普通預金
三井住友銀行神田支店2468682
郵便振替法人00140-9-613334
河合忠賞基金
45,012,801
普通決済専用型預金 三菱東京UFJ銀行神保町支店2422465
70,654,324
小 計
70,654,324
三菱東京UFJ銀行神保町支店2422478
3,761,978
普通決済専用型 三菱東京UFJ銀行神保町支店2422481
10,094,109
普通決済専用型 三井住友銀行神田支店2468693
15,149,199
普通預金
三菱東京UFJ銀行神保町支店0529289
1,799,222
小 計
27,042,530
預金残高 合計
退職金積立
25,333,558
小 計
アジア交流基金部門 普通預金
学会賞基金部門
782,347
740,141
現 金
特別会計部門
18,156,755
普通預金
三菱東京UFJ銀行神保町支店0441780
預金残高 合計
146,471,633
3,100,728
149,572,361