平成27年度第1回青森警察署協議会の概要 開催日時 平成27年6月22日(月) 午後3時00分~午後4時50分 開催場所 青森警察署4階講堂 委 員 笹木会長以下12人 出 公安委員 加福公安委員 公安委員会補佐官以下2人 席 警察署 署長以下13人 開 催 内 容 1 公安委員あいさつ 13名の方を青森警察署協議会委員に委嘱させていただきましたが、委員の皆 様には、地域の代表者として、警察署の様々な業務運営に関しまして、地域住民 と警察署の懸け橋となって、御意見・御要望を出していただきたいと考えており ます。よろしくお願いいたします。 2 会長あいさつ(再任、笹木 正信) 会長職は大変重責でありますが、皆様のお力添えをいただきながら、精一杯務 めさせていただきますのでよろしくお願いいたします。 3 警察署長あいさつ 住民を代表する委員の皆様から要望・意見を伺い、これを警察運営に反映させ るとともに、警察側が十分な説明をし、住民の皆様と警察とが相互に理解を深め ていきたいと思います。忌憚のないご意見、ご要望をお願いいたします。 4 議事 (1) 管内治安情勢説明 署長がパワーポイントを活用し、以下の内容を説明した。 ○ 青森警察署の組織、現員、職員の平均年齢、人口負担 ○ 管内の刑法犯、重要犯罪、重要窃盗犯の認知・検挙状況、 ○ 管内の特殊詐欺認知状況 ○ ストーカー・DV事案取扱状況 ○ 刑法犯少年検挙・補導人員 ○ 交通事故発生状況 (2) 短期的重要課題の諮問 署長がパワーポイントにより以下の課題について説明し、平成27年度上半 期の対策等について各委員に諮問した。 ○ 課題1 交通事故抑止対策の推進について 高齢者対策、悪質・危険運転者対策、交通ルール遵守対策 交通安全施設整備の推進 ○ 課題2 特殊詐欺被害防止対策の推進について 関係機関・団体との連携と情報発信、水際対策の強化 ○ 課題3 少年非行防止・総合対策の推進について 少年非行の低年齢化対策、万引き・自転車盗抑止対策 5 委員からの意見・要望について 街頭防犯カメラの整備(設置)についてお聞きしたい。 (回答)防犯カメラの設置により得られる効果として、「犯罪の抑止」と「犯人の検 挙」という2面性が挙げられます。現在、当署管内では、約600箇所に防 犯カメラが設置されており、国・県・市といった自治体のほか、コンビニ等 民間企業が設置し管理しています。 自転車の罰則が強化されたが、改正内容の周知方法を伺いたい。 (回答)マスコミ報道のほか、交番が作成する広報紙やチラシを活用して広報して います。また、春に学校で行われる交通安全教室でもPRしております。 自転車はどのような違反が罰則適用となるのか。 (回答)酒酔い運転等、危険な行為で違反として検挙したものについては罰則が適 用になる場合があります。自転車運転者講習については、3年以内に2回以 上違反行為で検挙された者が受講対象となります。 女性警察官の増員とハード面の対応について伺いたい。 (回答)当署の女性警察官の割合12%は決して低くはないが、民間企業に比して はまだまだ低いという状況です。県全体では、現在の165人から平成31 年までに条例定員の10%以上(235人)まで増やす計画があります。 ハード面では、更衣室が狭く洋式便座が1個だけしかないなどの問題があ りますが、予算を伴う面があり課題となっています。 平均年齢が低く、中堅が少ない状態の対応はどうするのか。 (回答)定年退職した職員の経験・知識を生かすため再任用として採用するほか、 非常勤職員である交番相談員にOBを配置するなどして対応しています。 若い職員に経験を踏ませるための対策を伺いたい。 (回答)職務質問や取調べ、ITなどその道に長けた職員を技能指導官として指名 し、伝承する機会を設けるほか、マニュアルを作成しオンラインで検索でき るシステムを構築しています。 少年の補導が減少しているのはJUMPの効果か。 (回答)子ども自体の数が少なくなっていることも一因ですが、自発的にJUMP の活動をすることや、子ども同士が声をかけ合い意識が高まっていると思わ れます。全小学校でリトルJUMPを結成し、低い年齢のうちから規範意識 を高めることで、小学生による万引きの検挙数が減少しており、効果は現れ ていると考えています。 高齢者が交通事故の被害に遭う率が高いが、加害者に占める割合はどの 位か。 (回答)高齢ドライバーが加害者になる率は全体の約18%を占めています。今後、 高齢者が免許保有人口に占める割合が高くなることから、さらなる増加が予想 され、運転時間が短い割に事故の確率が高いことや加齢による身体機能の衰え など、高齢者の特性を考慮した対策を講じる必要があります。 6 公安委員総括 公安委員に就任して6年目になりますが、就任当初に比べて犯罪が多様化して きていると感じています。 以前はなかった犯罪が発生するなど、警察官が対応する領域が広がって、新し い事象への対応を伝承することが重要だと思います。 女性警察官の採用を増やしていくことは、全国的に進められておりますが、公 安委員会としてハード面で生じる予算の問題解決を出来うる限り進めてまいりま す。県が掲げる安心・安全の目標や警察署の短期・中長期課題などを達成するた めには、委員の方々の存在が必要不可欠であります。 皆さんの提案や情報、噂話など、発言をいただくことで距離感が縮まるものと 考えておりますので、今後ともよろしくお願いします。
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