タスカルカード ─ その運用と生み出す価値 ① ● ● タスカルカードを見て 今日午前中の自分の 仕事を把握する ② ● 4 ● ● タスカルカードの順番通りに 1つずつ、ていねいに ● 仕事に取り組む ③ ● ● 完了した仕事は 1つずつ、赤いマグネットの 完了のしるしをつける ④ ● 午後は「いろいろな仕事カード」から ● ● 仕事を選び、取り組む また、ほかの人の状況を見て ● 仕事を手伝う ⑤ ● 職場の職員は、 仕事の状態をきちんと見て、 がんばったときは評価のしるし 「ゴールドお花」をつける ● ● 仕事を評価してもらう ⑥ ● 、 お花 ルド た! ゴー なに貯まっ こん 評価のしるし(ゴールドお花)を 貯めることで、自分の仕事の 評価を確認する ● ● (やりがいにつながる) ⑦ ● ● その日の仕事が終わったら、 タスカルカードの「曜日」を確認して 明日の仕事を準備する ⑧ ● 毎月末には、 貯まった「ゴールドお花」を数えて 一番多かった人にはトロフィー授与 がんばった人を みんなでたたえる タスカルカードは、一つひとつの仕事(タスク) をカー ド化し自分が今日1日なにをやるか分かるように可 視化したもの。 (タスクがワカル=タスカル) ● ● ● 4 4 4 4 4 4 4 タスカルカードは、ホワイトボード上に掲示されてい る。自分のカードだけでなく全員のカードが一望で き、職場全体の仕事の総量が把握できる。 タスカルカードは、1 枚のカードにつき1個の仕事だ けが記されている。 また、それぞれの仕事はイラスト化され、あるカテゴ リーごとに背景色を変えている。識別性を高めると 同時に「楽しさ」を醸し出している。 (←とても大切だ と思っている) 完了のしるしはカード1枚分の仕事を終えた後につけ るというルール。小さいことながらも達成感が得られ る。 全体の仕事量の中で、現在どのぐらい進捗している かが把握できるので、やってない仕事や、やり忘れ た仕事も見えるようになった。 午後は各人が任意で仕事を選ぶ。単調になりがちな 仕事に変化を呼び込むことを意図している。 職場全体の仕事量を全員で把握できるので、誰か がやっていない仕事は、他の誰かが代わりにやれる。 利用者同士の自発的な助け合いも生まれた。 当初は単純にほめる仕組みと思って始めたことだが、 仕事が見えること・評価が見えることは大きな効果を もたらした。 一つは職員が「あなたをちゃんと見ているよ」という しるしとして。もう一つは職員側に「褒めるきっかけ」 を与える(褒めやすい環境づくり)ものとして。 評価が見えることで、利用者からは「どこが至らな かったのか?」という自身の成長に直結する問いかけ も生じるようになった。 一方、職員も、利用者を叱って指導するのではなく、 積極的にほめることで、彼らの成長をサポートできる ようになった。 タスカルカードには、利用者自身の名前と仕事名、そ の仕事が割り当てられた曜日が記載してある。 導入前は職員がすべて翌日の計画を立てていた。利 用者が自ら準備をして内容を把握することで、役割 意識が生まれ、責任感が醸成されるようになった。 タスカルカードの妙味は、一人ではなく複数で共有す ること。競争原理と助け合いの両立。 仕事が見えること、評価が見えることで、自分の役 割が見える。必要とされる存在であることは、働く 喜びにつながっている。
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