○出版助成金取扱要領 (目的) 第1条 この要領は,出版助成金の募集,選考及び出版助成金交付の取扱いについて,出版助成規程に基づき,出 版助成金に係る予算の執行及び運用の適正化を図るための事項を定めることを目的とする。 (募集) 第2条 申請者(著者)は,本学専任教育職員で助成金の交付を受けて研究成果を発表しようとする者で,原則と して申請学術図書の著作権者でなければならない。 2 予約申込及び申請手続は,次の各号に定めるとおりとする。 (1) 出版助成を希望する者は,全学研究運営会議(以下「運営会議」という。)の定めるところにより,原則と して毎年出版前年度の所定期日までに運営会議議長に対して,出版助成予約申込をしなければならない。(通 知は各学部長等宛に行う。) (2) 前号の申込を受けた運営会議議長は,運営会議の議を経て出版助成対象者を内定し,その結果を申込者に 通知する。 (3) 内定者は,申請学術図書の予定出版者(社)を選定し,出版前年度の所定期日までに所定の用紙により申請 手続を行わなければならない。 3 申請書類は,助成金交付の決定及び助成金算定の基礎資料となり,申請後の内容変更は原則として認められな いため,作成に際して内定者は,正確に記入しなければならない。 4 内定後,特別な事情により出版助成の辞退を希望する場合,内定者は申請手続の締切までに運営会議議長に対 して文書にて申し出ることとする。辞退の承認は,運営会議の議を経なければならない。 (選考手順及び選考基準) 第3条 運営会議は,当該申請に係る書類により,また必要に応じ申請者又は出版者(社)の意見を聴取し,当該申 請に係る助成金の交付が出版助成規程及び本要領に違反しないかどうか,出版の目的及び内容が適正であるか どうか,金額の算定に誤りがないかどうか等を調査し,助成金の交付の可否を審議する。 2 当助成金によって出版できる学術図書は,出版助成規程第2条に該当し学術研究の成果を発表するため刊行し ようとするもので,本学専任教育職員による単著又は本学専任教育職員が執筆代表者である共著とする。ただ し,共著については,科学研究費(研究成果公開促進費)を当該助成年度に申請するもの及び過年度に申請した ものを助成対象とする。 3 申請件数が多数の場合は,原則として共著よりも単著を優先する。 4 単著,共著ともに次の各号の一に該当するものは助成対象外とする。 (1) 大学,研究所等がその事業として刊行すべきもの (2) 出版社の企画によって刊行されるもの (3) 最終原稿が申請時までに完了していないもの (4) 既に学術誌等に発表された論文を単に集成したもの (5) 当該年度2月末までに刊行が見込めないもの (6) 交付決定までに刊行されたもの (7) 出版部数が原則として1500部以上のもの (8) 解説書,入門書,雑誌,資料集及び定期刊行物及びこれらに類するもの (9) 営利を目的として市販するもの (出版助成金) 第4条 出版助成金は,次の各号に定めるとおりとする。 (1) 出版助成率は直接出版経費の40%を限度とする。 (2) 1件あたりの最高助成額は,単著150万円,共著80万円を限度とする。 (3) 助成額に万円未満の端数は付けない。 (4) 助成の対象となる経費は直接出版経費(組版,製版,印刷,用紙代,及び製本代)であって編集,校正等 の付帯経費及び特装本は除く。 (5) 当該申請が科学研究費(研究成果公開促進費)等の学外助成に採択された場合,本学の出版助成の対象 外とする。 (出版助成金交付) 第5条 出版助成金の交付及び不採択は次の各号に定めるとおりとする。 (1) 交付決定者及び不採択者に,それぞれ文書(学長名)で通知する。 (2) 交付決定された学術図書については,当該出版助成金による刊行物であることを明記するものとする。 (3) 交付決定通知受領の際, 当該通知に係る出版助成金の交付内容又はこれに付された条件に不服があるとき は,交付決定通知日から20日以内に申請の取下げを行うことができる。申請取下げがあった場合,出版助成 金の交付決定はなかったものとする。 2 出版助成金交付の時期は,刊行時とする。交付決定通知を受領した被助成者は,速やかに別に定める「出版助 成金交付請求書」及び「学術図書出版契約書」を提出しなければならない。 出版助成金は,出版者(社)の取引銀行に大学から直接振り込むこととする。 3 交付決定後の辞退は,原則として認めない。ただし,被助成者が運営会議議長に文書にて申し出て,運営会議 が特別に認めた場合はこの限りではない。 (出版助成金交付決定の取消し・減額) 第6条 出版助成金交付決定後,次の各号の一に該当する場合は,出版助成金交付決定の取消し又は出版助成金の 減額を行うこととする。 (1) 当該年度2月末までに刊行できない場合は,被助成者はその理由について運営会議議長に届ける。運営会 議は,その理由に基づき,出版助成金交付決定の取消しを行う。 (2) 申請書記載事項と刊行された図書が著しく異なるとき,交付決定の取消し又は減額を行う。 (3) 交付決定額より最終的に助成すべき金額が下回る場合は,交付決定額を減額する。上回る場合,交付決 定額の変更は行わない。 付 則(昭和 53 年 3 月 14 日出版助成委員会制定) この取扱要領は,昭和 53 年 3 月 14 日から施行する。 昭和 54 年 11 月 20 日一部改正 付 則(昭和 60 年 9 月 4 日) この取扱要領は,昭和 60 年 9 月 4 日から施行する。 付 則(平成 11 年 5 月 27 日) この取扱要領は,平成 11 年 5 月 27 日から施行する。 付 則(平成 16 年 3 月 25 日) この取扱要領は,平成 16 年 3 月 25 日から施行する。 付 則(平成 19 年 5 月 17 日題名,前文,第 1 項~第 5 項改正) この要領は,平成 19 年 5 月 17 日から施行する。 付 則(平成 23 年 3 月 10 日第 2 項改正) この要領は,平成 23 年 4 月 1 日から施行する。 付 則(平成 24 年 2 月 16 日第 2 項改正) この要領は,平成 24 年 4 月 1 日から施行する。 付 則(平成 27 年 3 月 12 日) この要領は,平成 27 年 4 月 1 日から施行し,平成 28 年度出版助成を申請する者から適用する。
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