そこが知りたい!認知症看護

長崎県地域医療再生臨時特例基金事業
主催
長崎大学病院公開講演会報告 NO.1
『そこが知りたい!認知症看護』
平成 27 年度第1段となるあじさい塾☆NAGASAKI 主催講演会を開催致しました!
今回は、昨年度あじさい塾から各病院様に行ったアンケート結果でも“希望する研修”
として多かった「認知症看護」について認知症看護認定看護師の小渕美樹子先生を
講師にお招きし、基礎から実践までを分かり易くご講演頂きました。
■日時:平成 27 年 8 月 23日(日) 13:00~16:30
■講師:小渕美樹子先生
(長崎大学病院 副看護部長、認知症看護認定看護師)
■場所:長崎大学病院 第4講義室
■参加者:227 名(院内 56 名、院外 171 名)
★認知症の実態や定義といった基礎的なことから、DVD や様々な事例を通し、より実践的なことまで幅広く講義して頂き、受講者の
皆さんからも大変分かり易かったとのご意見を沢山頂きました!
★DVD 例:認知症の患者さんが便器の中の水で顔を洗っていた!…なぜそのような行動を起こしたのか?患者さんにはどのように周
りが見えていたのか分かり易く再現した DVD の紹介がありました。
「便器が洗面器に見えていたから、こういう行動をとった」と
いう患者さんの行動の根拠や心理状態が理解できると、関わり方のヒントが見えてくるということが学べました!
●講演を振り返って
★講演の最後に紹介された「手紙」という曲。
認知症患者は年々増加の一途をたどっており、看護の現場で
も大きな課題となっています。
「患者さんや家族にどう寄り添
っていけばよいのか…」アンケートの結果でも多くの方が悩
みを抱えていらっしゃいました。3時間半という長丁場で内
容も盛り沢山でしたが、今回の講演でモヤモヤが少し解消さ
れ、日々の看護のヒントを得ることができたのではないでし
ょうか。 ☆…『看護者⇔患者=合わせ鏡』を忘れずに…☆
感動的な詞に涙されている方もいらっしゃい
ました。年老いた親からの子供へのメッセージ
が込められた考えさせられる作品です。
是非一度聴いてみて下さい!
「手紙~新愛なる子供たちへ~」
原作詞:不詳、訳詞:角智織、
補足詞・作曲:樋口了一
●アンケート結果(回収率:92%)
満足した
あまり満足しなかった
未記入
0%
満足度
20%
40%
60%
58.2%
理解できた
あまり理解できなかった
未記入
0%
理解度
大体満足した
満足しなかった
20%
52.9%
40%
80%
100%
39.4%
2.4%
大体理解できた
理解できなかった
60%
80%
100%
46.6%
0.5%
●皆様からのご意見・ご感想(一部抜粋)
・すごく勉強になりました。患者様との向き合い方を見つ
め直すことができました。
・祖母も認知症でした。自分の気持ちや祖母に対する態度
で、今でも後悔していることがあります。今回学んだ事
をこれからにいかしていきたいです。
・日頃悩んでいる対応の仕方について、ヒントを得た感じ
です。当たり前のことなのでしょうが、ご本人の思いを
知ろうとする関わり方や感情を丁寧に考え、行動してい
こうと思いました。
・聞きたかったことや認知症の患者さんへの対応方法が学
べてとてもよかったです。
・基礎的知識から具体的な事例、対応策まであり大変分か
り易かったです。すぐに現場で活かせそうです。
・日頃の自分のケアやチームでのケアを振り返り、ご本人
にとって又家族にとって喜んで頂けるようなケアを目指
していきたいです。