【平成 27 年度 日本臨床心理士会 定例研修会Ⅰ(東京)】ご案内

平成 27 年 7 月 31 日
会員各位
【平成 27 年度 日本臨床心理士会 定例研修会Ⅰ(東京)
】ご案内
日
10
月
17
研 修 会 名
定員
A 第 8 回 (発達)障害の理解と支援に関する総合研修会 前期(1)
800 名
B 第 10 回 産業・組織心理臨床専門研修会
250 名
C 第 2 回 自死予防専門研修会
100 名
D 第 7 回 臨床心理士のための倫理ワークショップ
70 名
日
(土)
10
月
18
日
(日)
E 第 8 回 (発達)障害の理解と支援に関する総合研修会 前期(2)
800 名
F 第 2 回 教育領域研修会
100 名
G 第 14 回 子ども家庭支援専門研修会
100 名
H 第 10 回 高齢者支援研修会
100 名
I 第 6 回 司法矯正領域研修会
100 名
J 第 3 回 アディクション心理臨床研修会
100 名
K 第 2 回 ひきこもり対策研修会
60 名
日 時:平成 27 年 10 月 17 日(土)~18 日(日) 10:00~16:30
場 所:東京ビッグサイト 〒135-0063 東京都江東区有明 3-11-1 (電話:03-5530-1111)
【対 象】 臨床心理士ほか
【定 員】 両日合わせて 2,580 名(先着順)
【参加費】 1 日 1 研修会につき:日本臨床心理士会会員 5,000 円、それ以外の臨床心理士 8,000 円
その他の専門職 8,000 円(B 産業・組織心理臨床研修会のみ対応)
臨床心理士養成大学院生及びその修了生 3,000 円(全ての研修会が参加可能ではありません
ので、詳しくは各研修会の「対象者」欄をご覧ください)
【主 催】 一般社団法人 日本臨床心理士会
【後 援】 公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会、一般社団法人 日本心理臨床学会、
一般社団法人 東京臨床心理士会、一般社団法人 日本発達障害ネットワーク
1
9:30
A
発
達
B
産
業
組
織
10
月
10:00
受
付
10:30
11:30
12:00
12:30
13:00
障害と人格発達:総論
受
付
昼休み
企画シンポジウム
「ストレスチェック制度に心理職は如何に関わる
ことができるか?」
13:30
14:00
14:30
16:00
16:30
ぶきっちょな子どもたち
~発達性協調運動障害という視点からの
理解と支援~
分科会1
シン ポ ジウ ム
「ス ト レス チェ ッ クに 関す る 臨床
心理 士 の実 践的 事 例」
分科会2
「ス ト レス チェ ッ ク後 のセ ル フケ
アと 職 場改 善の 進 め方 」
昼休み
17
C
自
死
予
防
受
付
自死予防の全体像とわが国における
自殺対策
自殺ハイリスク者に対する援助と臨
床心理士への期待
昼休み
D
倫
理
受
付
当会における倫理問題の最近の動向
と対応について
グループ別の学習とディスカッショ
ン(1)
昼休み
E
発
達
受
付
高次脳機能障害の病態とリハビリテーション
F
教
育
受
付
公立教育相談機関に勤務する会員を
対象としたウェブ調査結果報告
昼休み
第1部 リレーレクチャー
第2部 グループディスカッション
受
付
保護者の役に立つ発達相談のた
めに
昼休み
健診の支援機能を高めるために
昼休み
医師の視点から「患者の日記に残された言葉から」
看護師の視点から「認知症専門病院における認知症看護の実
際」
日
(土)
10
子
ど
支
も
G
援
家
庭
月
18
学校における自死予防
大学における自死予防
企業における自死予防
グループ別の学習とディスカッション(2)
全体会の報告とまとめ
昼休み
自閉スペクトラム症の人たちのアセスメ
ントの視点~ADOSを中心に~
H
高
齢
者
受
付
臨床心理士の視点から「高齢者
の記憶を未来に」
I
司
法
矯
正
受
付
親の離婚を経験した子どもの発達と養
育課題
昼休み
犯罪加害者家族への支援を考える
受
付
パネルディスカッション
「私たちが出会うアディクション」
昼休み
スマホ・ゲーム・ネット依存とそれ
らへの対応から
受
付
ひきこもり問題への心理職としての取
り組みとかかわりの実際
昼休み
東京におけるひきこもりサポート機
関の実践
日
(日)
ア
ィ
デ
J
ク
ョ
シ
ン
ひ
K
き
こ
も
り
2
A 第8回(発達)障害の理解と支援に関する総合研修会 前期(1)
<企画主旨>
当部会は年2回開催、合計4日間、発達障害支援に関する8領域の研修(*下記参照)を実施してまいりま
した。講師の先生方が研究されている領域の最新の情報をお示しいただき、障害児・者及び保護者に対して今、
何が必要とされているか等について、より幅広い視野から実践的な内容のお話をいただけるようお願い致して
おります。特に、今年度より当部会は、障害を「発達障害」にとどめず、障害者基本法に定義された様々な障
害支援を包含する部会として新たに出発いたします。今回は、そのような変化も取り入れた障害に関する研修
といたしました。
*1)発達障害総論 2)小児神経 3)心理アセスメント 4)支援技術 5)行政説明:文科省・厚労省 6)乳幼児期の発達障害の課
題と支援 7)学童期~思春期の発達障害の課題と支援 8) 青年期~成人期の発達障害の課題と支援
福祉領域委員会 障害支援専門部会長 工藤 剛
開催日
受
付
定
員
対象者
10 月 17 日(土)/全 5 時間(ポイントあり)
9:30~10:00
800 名
臨床心理士
開会挨拶
髙橋 幸市(福祉領域委員会委員長 佐賀県立虹の松原学園)
午前の部
10:00~12:30
「障害と人格発達:総論」
講 師:片山 知哉(山梨県立こころの発達総合支援センター 所長)
司 会:武部 正明(相模原市発達障害者支援センター)
内 容:近年、法整備や法改正などにより、さまざまなフィールドで心理臨床が求められています。教
育・医療・福祉という切り口では対応しきれないほどクライアントの障害種別も多様になって
います。こうした多様な障害に対して障害像や疾患に関する知識のみならず、認知機能やパー
ソナリティへの影響などを把握して有効な手立てを考案することが、私たち臨床心理士に求め
られる専門性です。講師の先生は精神障害と発達障害に関する臨床や研究に従事され、心理社
会学的な研究もされています。今回は、定型発達との比較を交えながら障害の種別によって人
格形成にどのような影響を及ぼすのかについてお話をいただきます。
昼休み
12:30~13:30
午後の部
13:30~16:00
「ぶきっちょな子どもたち~発達性協調運動障害(DCD)という視点からの理解と支援~」
講 師:中井 昭夫(兵庫県立リハビリテーション中央病院 子どもの睡眠と発達医療センター )
司 会:工藤 宏子(当会委員 東京都立小児総合医療センター)
内 容:発達性協調運動障害(DCD)についての研修は、当研修会では初めてのテーマになります。
DCD という名称は知っているけど、本人にとってどんな生きづらさがあるのか実はよく分から
ないと感じている会員もおられるのではないでしょうか。今回は国際発達性協調運動障害研究
学会、日本代表の中井先生から、DCD について、「私たちはどのようなことに気を付けたらい
いのか、どのようなアセスメント・ツールがあるのか、また世界における DCD 支援の動向など
を包含したお話をいただきます。
3
B 第 10 回 産業・組織心理臨床専門研修会
<企画趣旨>
平成 26 年 6 月 25 日に公布された労働安全衛生法の一部を改正する法律により、ストレスチェックと面接指
導の実施等を義務づける制度が創設され、本年 12 月 1 日から施行されます。これに先立ち、昨年の第 9 回研修
会では、法案の作成推進者である厚生労働省の泉陽子課長、ならびにストレスチェックを既に実施されている
方々をお招きして、この制度への対応を検討いたしました。
今回の研修会は、国のメンタルヘルス対策をさらに推し進める重要なストレスチェック制度実施元年である
ことから、この制度をめぐる様々なテーマや課題を多くの皆さまと共有し、臨床実践に役立てられるようなシ
ンポジウムと分科会を企画いたしました。
ご承知のように、現在「公認心理師法案」が国会に提出されており、今後どのように展開していくかで、大
きな影響も生じます。そうしたこともあり、シンポジストや講師等は今のところ未定(司会者変更もあり)です
が、決まり次第、本会ホームページにアップしたいと考えておりますので、合わせてぜひご覧ください。
産業・組織領域委員会委員長 平野 学
同
副委員長 足立 智昭
開催日
受
付
定
員
対象者
10 月 17 日(土)/全 5 時間(ポイントあり)
10:00~10:30
250 名
臨床心理士、臨床心理士養成大学院生及びその修了生、心理職、産業・保健医療・行政関係者な
ど、産業メンタルヘルスケアの仕事に関わる方
午前の部
10:30~13:00
全体会 企画シンポジウム 「ストレスチェック制度に心理職は如何に関わることができるか?」
シンポジスト:未定
司 会:新田 泰生(当会副委員長 神奈川大学大学院)
、市川 佳居(当会委員 ピースマインド・イープ㈱)
内 容:ストレスチェック制度の背景や目的を厚生労働省から再度説明頂くと共に、心理職への期待を実
施者である産業医や保健師の方々からもお話を伺い、心理職として「今、これから」何が必要と
なるかを討論する。
昼休み
13:00~14:00
午後の部
14:00~16:30 ※分科会1、2からどちらかを1つお選びください。
分科会1 シンポジウム「ストレスチェックに関する臨床心理士の実践的事例」
シンポジスト:未定
司 会:足立 智昭(前掲 島根大学)
、三宅 美樹(当会協力委員 トヨタ車体㈱)
内 容:EAP、労働衛生機関、企業などで活動する臨床心理士がストレスチェックをどのように実践活
用し、事業場および労働者のメンタルヘルス向上に寄与しているかを検討する。
分科会2 「ストレスチェック後のセルフケアと職場改善の進め方」
講 師:未定
司 会:松浦 真澄(当会委員 東京理科大学)
、種市 康太郎(当会委員 桜美林大学)
内 容:ストレスチェック後のセルフケアについて、心理職が関わる場合のポイントを検討する。また努
力義務となった職場集団(部、課など)のストレス状況分析と、その結果を踏まえた職場環境の
改善に関わる手法を具体的に解説し、実用可能性を探る。
4
C 第2回 自死予防専門研修会
<企画主旨>
当会ではこれまでも自死予防に関する研修に力を注いできましたが、法人第 2 期後期体制で「横断的課題検
討プロジェクトチーム」の中に「自死予防専門班」が立ち上がり、今期(第 3 期)も継続となりました。どの
領域においても関係する自死予防の専門研修会として昨年
(2014 年)
に第1 回の専門研修会を実施しましたが、
2 回目となる今回は次のような企画内容です。
午前に、自殺対策に関する全体像をつかみ、精神科医の立場から自死予防に関して臨床心理士への期待も含
めて総論的なお話をうかがいます。午後は、さまざまな領域における自死予防について、児童生徒、大学生、
成人という発達の順番にそって、スクールカウンセリング、学生相談、産業の各領域から、その取り組み等に
関してご紹介いただきます。
どの領域で仕事をしていても、臨床心理士として十分な認識をもつべき生活者のいのちに関わる問題ですの
で、会員各位の積極的なご参加を期待しております。
横断的課題検討プロジェクトチーム代表
自死予防専門班 班長 津川律子
開催日
受
付
定
員
対象者
10 月 17 日(土)/全 5 時間(ポイントあり)
9:30~10:00
100 名
臨床心理士、臨床心理士養成大学院生及びその修了生
開会挨拶
津川 律子(前掲、日本大学文理学部心理学科)
午前の部
10:00~12:00
「自死予防の全体像とわが国における自殺対策」
講 師:勝又 陽太郎(当会委員 新潟県立大学人間生活学部子ども学科)
「自殺ハイリスク者に対する援助と臨床心理士への期待」
講 師:林 直樹(帝京大学)
司 会:津川 律子 (前掲)
水谷 孝之(当会委員 品川区福祉部)
内 容:2006 年の自殺対策基本法制定以降、国を挙げての対策が本格的に進み、近年、ようやく自死者
が減少傾向に転じました。しかし、自殺死亡率は依然として他の先進国よりも高く、引き続き
対策を充実させていく必要があることは間違いありません。
2012 年の WHO の視察結果でも示されたように、わが国の対策は普及啓発等の全体的予防介入を
中心に発展してきました。しかし、今後の対策の中では、ハイリスクな要因を抱えた人に対す
る個別支援の質を改善させていく必要があります。そこで、午前の部では自死予防対策の全体
像とわが国の対策の概略をつかんだうえで、ハイリスク者に対する個別の援助のあり方と臨床
心理士の役割について考える機会にしたいと思っています。
昼休み
12:00~13:00
午後の部
13:00~16:00
「学校における自死予防」
講 師:シャルマ 直美(北九州市スクールカウンセラー)
「大学における自死予防」
講 師:杉江 征(筑波大学大学院人間総合科学研究科)
(次ページへ)
5
「企業における自死予防」
講 師:渋谷 英雄(ピースマインド・イープ株式会社)
司 会:窪田 由紀(当会委員 名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
花村 温子(当会協力委員 埼玉メディカルセンター)
内 容:15 歳から 39 歳の死因の第一位が自殺であるのは先進国の中で日本だけです。このような若年
者の自死の深刻な実態を受けて、現在、若年層へ向けての取組は国としての自死予防の最優先
事項の一つとして挙げられています。午後の部では、児童生徒、学生、勤労者と発達段階に応
じて、また、学校、大学、企業といった現場の実態に即して展開されている自死予防の様々な
取り組みを紹介いただきます。プリベンションからインターベンション、ポストベンションに
至る種々の実践の中から、参加者個々人がそれぞれの臨床の場で生かせるヒントが得られるこ
とを期待しています。
6
D 第7回 臨床心理士のための倫理ワークショップ
<企画主旨>
臨床心理士は、年々多くの職域で活躍していますが、それに呼応するように臨床心理士の社会的責任や倫理
的責任を求められています。社会から要請されている臨床心理士の社会的責任は、臨床能力と倫理能力が備わ
って初めて遂行されるものと思います。
臨床能力と倫理能力は、一見関連が薄いように見えますが、臨床能力が育てば、倫理能力も育ちます。つま
り、倫理能力と臨床能力は、表裏一体の関係にあると言えます。
本研修会は、倫理能力を学び、結果として臨床能力も促進することを目的としております。
今回は、午前中だけでなく午後も架空事例を提示し、グループに分けて中身の濃いディスカッションやロー
ルプレイを通して、皆様の倫理能力と臨床能力の発展の一助となればとの願いから企画致しました。
倫理委員会委員長 宇田川一夫
開催日
受 付
定 員
対象者
10 月17 日(土)/全5 時間(ポイントあり)
9:30~10:00
70 名
臨床心理士
倫理ワークショップ・プログラム -架空事例による倫理調査シミュレーションを中心に-
午前の部
10:00~12:00
報 告 10:00~10:30
「
(社)日本臨床心理士会における倫理問題の最近の動向と対応について」
講 師:宇田川 一夫(前掲 東北福祉大学)
司 会:池山 稔美(公立学校共済組合関東中央病院)
演 習 10:30~12:00
グループ別の学習とディスカッション(1)
ファシリテーター:倫理委員がそれぞれのグループに配置
司会と発表者:参加者の中から選出
内
容:グループに分かれて、架空事例を検討します。
倫理違反があるのか否か、どのような要因が倫理に抵触した可能性があるのか等を検討し、そ
の後、グループでの内容を全体でシェアリングします。
昼休み
12:00~13:00
午後の部
13:00~16:00
演 習 13:00~15:00
グループ別の学習とディスカッション(2)
ファシリテーター:倫理委員がそれぞれのグループに2~3名配置
司会と発表者:参加者の中から選出
内
容:架空事例を提示し、グループ毎に事例検討を行います。その後、その案件について倫理調査員、
申立人、被申立人に分かれ、調査場面のロールプレイを行い問題の掘り下げを行います。
休 憩 15:00~15:10
全体会の報告とまとめ 15:10~16:00
司
会:伊藤 直文(大正大学)
内
容:小グループで議論になったことや感想を全体会で出し合い、参加者全員に共有します。さらに、
本研修全体のまとめと今後の課題についてまとめます。
7
E 第8回(発達)障害の理解と支援に関する総合研修会 前期(2)
<企画主旨>
当部会は年2回開催、合計4日間、発達障害支援に関する8領域の研修(*下記参照)を実施してまいりま
した。講師の先生方が研究されている領域の最新の情報をお示しいただき、障害児・者及び保護者に対して今、
何が必要とされているか等について、より幅広い視野から実践的な内容のお話をいただけるようお願い致して
おります。特に、今年度より当部会は、障害を「発達障害」にとどめず、障害者基本法に定義された様々な障
害支援を包含する部会として新たに出発いたします。今回は、そのような変化も取り入れた障害に関する研修
といたしました。
*1)発達障害総論 2)小児神経 3)心理アセスメント 4)支援技術 5)行政説明:文科省・厚労省 6)乳幼児期の発達障害の課
題と支援 7)学童期~思春期の発達障害の課題と支援 8)青年期~成人期の発達障害の課題と支援
福祉領域委員会 障害支援専門部会長 工藤 剛
開催日
受
付
定
員
対象者
10 月 18 日(日)/全 5 時間(ポイントあり)
9:30~10:00
800 名
臨床心理士
午前の部
10:00~12:30
「高次脳機能障害の病態とリハビリテーション」
講 師:渡邊 修(東京慈恵会医科大学)
司 会:工藤 剛(前掲 秩父中央病院)
内 容:近年、注目を集めるようになっている障害の分野に高次脳機能障害があります。様々な原因に
より脳の損傷をきたし、認知機能の障害(注意障害、遂行機能障害、記憶障害、社会的行動障
害、半側空間無視、地誌的障害、視覚失認、失行等)を発症するものです。そのリハビリテー
ション領域でご活躍の先生をお招きし、原因疾患、脳機能解剖学、そして地域生活への復帰を
目指したリハビリテーションについて解説していただきます。
昼休み
12:30~13:30
午後の部
13:30~16:00
「自閉スペクトラム症の人たちのアセスメントの視点~ADOS を中心に~」
講 師:黒田 美保(福島大学)
司 会:二口 繭子(当会協力委員 社会福祉法人 正夢の会)
内 容: 自閉スペクトラム症のアセスメントについて、ADOS(エイドス:Autism Diagnostic Observation
Schedule 自閉症診断観察検査)を中心に、日本語版の開発を担当された黒田先生にお話しい
ただきます。ADOS は、幼児から成人までを対象とし、直接の行動観察で対人コミュニケーショ
ンの特徴を把握できるアセスメント・ツールです。自閉スペクトラム症の診断・評価アセスメ
ントのゴールデンスタンダードとされ、グローバルワイドに使用されています。ADOS だけでな
く、自閉スペクトラム症の評価について実践的に学びます。
8
F 第2回 教育領域研修会
<企画主旨>
当委員会では昨年度、
「公立教育相談機関に勤務する会員を対象としたウェブ調査」を実施しました。調査
にご協力頂きました皆様には心よりお礼を申し上げます。
定例研修会においては、調査にお答えいただいた方々へのご報告の意味も含め、調査結果を基にした「教育
相談のこれまでとこれから」をテーマにしました。
スクールカウンセラーはもとより教育相談およびその関連領域に関心をお持ちの皆様にご参集いただき、地
域に根差した公立教育相談機関におけるこれまでの活動と、この領域で心理職が担うべきこれからの活動につ
いて、皆様と情報を共有し協議することを主な目的として企画しました。
具体的なプログラムの内容としては、前半(午前)に本調査を担当した高野久美子委員より本調査の報告を
行い、長年この領域で地道な活動を継続しておられる今村泰洋先生(東京都世田谷区教育委員会)よりコメン
トをいただき、さらにフロアの皆様と意見交換を行います。
後半は公立教育相談機関の相談員としてご活躍の浅輪ゆう子先生(足立区こども支援センター げんき)と
小林真理先生(軽井沢町教育委員会 スクールサポーター)のお二人の臨床心理士をお迎えし、レクチャーやグ
ループディスカッションをとおして、参加者の皆様と情報を共有し議論を深めていきます。グループディスカ
ッションには午前中のコメンテーターである今村先生にも参加していただく予定です。
公立教育相談機関は教育上の諸問題に関する相談を受ける地域の専門機関の中核です。その活動内容や勤務
状況について意見を交わし、より質の高い専門性の提供の一助となれば幸いです。また、当委員会としてはそ
の重要性について心理職の役割や機能、現状を社会に正しく発信していきたいと考えています。多くの参加者
をお待ちしています。
教育領域委員会委員長 高田 晃
開催日
受
付
定
員
対象者
10 月 18 日(日)/全 5 時間(ポイントあり)
9:30~10:00
100 名
臨床心理士
全体テーマ 「教育相談のこれまでとこれから」
午前の部 10:00~12:00
基調講演 「公立教育相談機関に勤務する会員を対象としたウェブ調査結果報告」
講
師:高野 久美子(当会委員 創価大学教育学部)
司
会:岩城 衆子(当会協力委員 文京区教育センター)
コメンテーター:今村 泰洋(世田谷区教育委員会)
内
容:平成 26 年 12 月 1 日から翌 27 年 3 月 31 日にかけて行った標記ウェブ調査についての報告を行う。
また長年東京都の教育相談に携わってこられた今村泰洋先生をコメンテーターに迎え、フロアと
質疑応答を行いながら議論を深め、教育相談の今後の方向性を考える機会としたい。
昼休み
12:00~13:00
午後の部 13:00~16:00
第 1 部 リレーレクチャー
浅輪 ゆう子(足立区こども支援センター げんき 心理職)
小林 真理(軽井沢町教育委員会 スクールサポーター)
第 2 部 グループディスカッション
10 人前後のグループに分かれ、教育相談について自由に意見交換を行う。
9
G 第 14 回 子ども家庭支援専門研修会
<企画主旨>
乳幼児健診(以下、健診と略記)は、子どもの相談で心理職と子ども、家族が出会う最初の場面であり、そ
の後の子育て支援や発達障害支援の入り口とでも言うべき大切な場です。近年、発達障害の早期発見・早期支
援が重視される一環で発達評価に長じた心理職が健診事業に協力してきた歴史は長いのですが、中には心理職
の配慮に欠けた発達評価や告知が非難されるケースも散見されるように聞いています。
保護者や当の子どもにとって真に有益な相談の場となるためには心理職が健診の場をどうレイアウトするこ
とが必要なのでしょうか? 健診の支援機能を高めるために心理職ができることはどんなことなのでしょう
か?これらを、健診の場で協働する他職種の声も聞きながら再考してみたいと考えています。
健診を活動の場としている臨床心理士の方々は多いと思われます。あらためて日頃の業務を振り返り点検す
る機会としたいと考え、シンポジウムではフロアとのディスカッションも含め参加者に還元できるように努め
ます。会員の多くの参加をお待ちしています。
福祉領域委員会委員長
子ども家庭支援専門部会長 髙橋 幸市
開催日
受
付
定
員
対象者
10 月 18 日(日)/全 5 時間分(ポイントあり)
9:30~10:00
100 名
臨床心理士
テーマ:
「幼児健診からはじまる子ども家庭支援」
午前の部
10:00~10:15
開会挨拶:髙橋 幸市(前掲 佐賀県立虹の松原学園)
午前の部
10:15~12:00
基調講演 「保護者の役に立つ発達相談のために」
講 師:川畑 隆(当会委員 京都学園大学)
内 容:子どもをめぐるアセスメントや相談と助言、保護者への援助活動をより良く進めるための視点や配
慮について学びます。
司 会:髙橋 幸市(前掲)
昼休み
12:00~13:00
午後の部
13:00~16:00
シンポジウム 「健診の支援機能を高めるために」
シンポジスト: ①宮本 佳代子(山梨市役所 保健師)
健診の全体をマネジメントし、事後フォローも担当する立場から心理職への思い、要望
や期待についてお話しいただきます。
②日戸 由刈(児童発達支援事業所ぴーす新横浜)
リファーされる側の療育機関としての意見や、母親の健診に対する声を伝えていただき
ます。
③伊藤 勢津子(長崎県臨床心理士会 長崎純心大学大学院)
臨床心理士の養成に関わる大学院の養成課程や実習指導に関わる立場から、健診業務に
従事する上で大切なこととして何を伝えようとしているかお話しいただきます。
司 会:髙橋 幸市(前掲)
10
H 第 10 回 高齢者支援研修会
<企画趣旨>
超高齢社会を迎え、認知症や老いをめぐる様々な課題に臨床心理士として向き合う場面が確実に増えていま
す。オレンジプランに続き新オレンジプランも発表され、多くの専門職に対してもこれらの諸施策への参加や
協力が求められていると言えます。
そこで今回の研修会では、私たち臨床心理士が知っておかねばならないことや、考えておかねばならないこ
とについて、医学、看護学、心理学の各分野を代表する方々を講師としてお迎えし、それぞれの視点から認知
症や老いについてご講義いただくことにしました。認知症や老いをめぐる課題に取り組んでおられる会員の皆
様の学びの機会となれば幸いです。
この領域で活動する臨床心理士の方々の多くのご参加をお待ちしています。
福祉領域委員会 高齢者支援専門部会長 松田 修
開催日
受
付
定
員
対象者
10 月 18 日(日)/全 5 時間 30 分(ポイントあり)
9:30~10:00
100 名
臨床心理士、臨床心理士養成大学院生及びその修了生
テーマ「認知症と老いを考える: 医学、看護学、心理学の視点から」
午前の部
10:00~12:00
開会挨拶とオリエンテーション 10:00〜10:20
松田 修(前掲 東京学芸大学)
講義 1 10:20〜12:00 臨床心理士の視点から「高齢者の記憶を未来に」
講 師:黒川 由紀子(上智大学)
司 会:山中 克夫 (当会委員 筑波大学)
内 容:アフリカでは、
「高齢者が一人亡くなると図書館が一つ失われる」と言われ、高齢者の記憶が
尊重されます。高齢者の失われようとする記憶を未来につなぐ試みについて、個人レベル、
集団レベルで考えてみたいと思います。
昼休み
12:00~13:00
午後の部
13:00~16:30
講義2 13:00~14:30 医師の視点から「患者の日記に遺された言葉から」
講 師:斎藤 正彦(東京都立松沢病院)
司 会:宮本 典子(当会協力委員 慶成会老年学研究所)
内 容:心理検査所見が示すような客観的な認知機能の低下を、患者さん自身は主観的に体験していま
す。私たちが評価する『認知機能』と患者さんが感じる『不都合』が同じではないからといっ
て、患者さんに病識がないということはできません。精神科医や臨床心理士は、患者さんの『主
観』に 焦点を当てて治療してきたのではなかったでしょうか?そうであるなら、相手が認知
症の患者さんであっても同じことではないでしょうか。
講義3 14:50~16:30 看護師の視点から「認知症専門病院における認知症看護の実際」
講 師:石川 容子(医療法人社団翠会和光病院 認知症看護認定看護師)
司 会:若松 直樹 (当会協力委員 新潟リハビリテーション大学)
内 容:ほとんどの看護職にとって、認知症は自ら体験したことがない未知の世界です。だからこそ、
認知症の人がどのような苦悩を抱えて生活しているのかを想像しながらサポートすることが
必要です。認知症専門病院である和光病院のケアの実際を紹介しながら、認知症の人の健康と
尊厳ある日々の生活を支援するために大切なことを看護の視点からお話したいと思います。
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I 第6回 司法矯正領域研修会
<企画趣旨>
司法矯正領域委員会では、昨年度に引き続き、今年度も「家族」を統一テーマとして定例研修会の企画を
いたしました。家族という、本来親密で安全な人間関係の場に、司法が介入せざるを得なくなる状況は、心
の安寧が脅かされる危機的な瞬間であるといってよいでしょう。それを単に関係の挫折、破壊、終焉に終わ
らせるのではなく、新たな人生に向けてのステップとして乗り越えていくために、心理的な支援を提供する
ことが臨床心理士には求められていると思います。本研修会が、危機にある家族を支える臨床心理士にとっ
て、支援の見通しを得る一助となることを心から望んでいます。
司法矯正領域委員会委員長 片岡 玲子
開催日
受
付
定
員
対象者
10 月 18 日(日)/全 5 時間 30 分(ポイントあり)
9:30~10:00
100 名
臨床心理士および臨床心理士養成大学院生及びその修了生
午前の部 10:00~12:30
テーマ「親の離婚を経験した子どもの発達と養育課題」
講
師:野口 康彦(茨城大学人文学部人文コミュニケーション学科)
指定討論者:濱野 昌彦(千葉家庭裁判所)
司
会:町田 隆司(当会委員 横浜家庭裁判所)
内
容:夫婦のおよそ 3 組に 1 組が離婚していると言われるわが国においては、未成年の子どもの親権
及び監護権をめぐる父母間の紛争が顕在化しています。そして、離婚をめぐって、親同士の葛
藤や諍いに巻き込まれてしまった子どもの中には、学校での不適応行動や心身症あるいは自傷
行為を示す子どももいます。親の側からすると、離婚は破綻した結婚の解消と新たなパートナ
ーとの出会いのセカンドチャンスとなるでしょう。しかし、子どもにしてみると、親の離婚は
自らの精神的健康と心の発達に、重大な影響を及ぼす可能性があります。離婚紛争時における
子どもへの心理的なケアも含めて、親の離婚を経験した子どもの養育環境の整備は緊急的な課
題となっています。
さて、われわれ臨床心理士も、不適応を起こした子どもとその親に面接し、その源を聞いて
いくと、親の離婚エピソードに出会うことがあります。子どもは、そのときどのような気持ち
で、親を見ていたのだろうか、何を感じていたのだろうかと、悩むことがあります。茨城大学
の野口先生は、親の紛争に巻き込まれた子どもの発達や養育に関する研究者の一人です。親の
離婚紛争に巻き込まれた子どもの発達及び養育課題を中心に話題提供していただき、指定討論
者千葉家裁の濱野先生には、家裁にそれら紛争が係属した際の実情をもとに、討論していただ
く予定です。また、野口先生には、男女の平等と子どもの人権が尊重されている北欧のノルウ
ェイにおける離婚時の子どもへのケアも、併せて紹介していただける予定です。
昼休み
12:30~13:30
午後の部 13:30~16:30
「犯罪加害者家族への支援について考える-犯罪加害者の家族はどのような困難に直面し、何を必要とし
ているのか-」
講
師:阿部 恭子(NPO 法人 World Open Heart 理事長)
駒場 優子(NPO 法人 World Open Heart 心理専門スタッフ、臨床心理士)
司
会:吉村 雅世(当会委員 法務省仙台矯正管区)
内
容:
「家族が罪を犯し、警察に逮捕されたら、どんなことが起こるだろう」
、想像すらしたことない
そうした状況に、突然巻き込まれてしまう人々がいます。親やきょうだいが、配偶者や子ども
が、犯罪を起こして逮捕された瞬間から、家族は、身柄を拘束された身内がこれからどうなる
12
のかわからない不安を抱えながら、被害者への謝罪や被害弁償に、事件が大きければマスコミ
の取材攻勢への対応に、追われることになります。また、犯罪者の家族として、地域社会から
厳しい目で見られ、転居・転職を余儀なくされ、インターネット上での個人情報の暴露や不特
定多数からのバッシングを受けたりする中で、経済的にも精神的にも追い詰められ、社会の片
隅で息をひそめて孤立した生活を送っている場合が多く、時には、自殺という悲劇に至ること
も珍しくありません。
本研修会では、犯罪加害者家族の支援に取り組むNPO法人から講師をお招きし、刑事手続
の各段階で犯罪加害者家族がどのような困難に直面するのかを具体的に知ることから始め、
個々の犯罪加害者の状況に応じた支援を行うには何が必要なのか、そうした支援において、臨
床心理士はどのような役割を果たせるのかについて、考える機会にしたいと思います。
なお、犯罪加害者家族には、成長・発達過程にある子どもも含まれます。親やきょうだいの
犯罪によって傷ついた子どもたちをどうサポートするのか、児童や青少年に関わっている臨床
心理士の方々にも、フロアからご意見をいただきたいと思います。
13
J 第3回 アディクション心理臨床研修会
<企画主旨>
アディクションに対して苦手意識を持っている臨床心理士は多いのではないだろうか。そのような距離感は
さておき、このところアディクションをめぐる状況が大きく変わりつつある。背景として挙げられるのは、ア
ルコール依存症治療における認知行動療法的プログラムの導入、さらに若者を中心としたゲーム・ネット依存
の問題の深刻化、法務省の薬物対策の変更による薬物依存症者社会復帰支援の重視などである。それ以外にも
ギャンブル依存症や摂食障害など、臨床心理士に対する期待は増大するばかりである。私たちがアディクショ
ンにかかわることが必須とされる時代がやってきたといっていいだろう。このような社会的要請にこたえられ
るように、第 3 回となる本研修会を企画した。午前はパネリストからそれぞれの臨床現場におけるアディクシ
ョンの発見や対応、さらには子どもへの影響を具体的に提起するためにパネルディスカッションを企画した。
午後はスマホ・ゲーム・ネット依存に焦点化して、最先端の臨床・研究現場からのお話をいただく予定である。
学校臨床にも深く関連した内容になると思われるので、多くの会員の皆様のご参加を期待したい。
横断的課題検討プロジェクトチーム
アディクション対策専門班 信田さよ子・平野 学
開 催 日 10 月 18 日(日)/全 5 時間(ポイントあり)
受
付 9:30~10:00
定
員 100 名
対 象 者 臨床心理士
午前の部 10:00~12:30
パネルディスカッション「私たちが出会うアディクション」
パネリスト:奥田 由子(守山こころのクリニック 大津市保健所)
河西 有奈(当会委員、白峰クリニック)
司会・指定討論:信田 さよ子(当会副班長 原宿カウンセリングセンター)
内
容:長年アディクションにかかわってこられたお二人のパネリストから、具体的な事例に即したアデ
ィクションへのアプローチをお話ししていただく予定である。本人のみならず家族への対応は重
要であるが、中でも親のアルコール問題の影響が推測される子どもの事例にどのようにかかわっ
ていくかは、親から子への世代をまたぐ問題として、狭義の精神科医療から児童相談所、さらに
学校にまでつながる大きな論点になるだろう。アディクションとの出会い、対応、介入に至るプ
ロセスは、家族全体を視野に入れた長期的な回復援助と、そこにおける心理職の役割とは何かを
問いかけるものになると思われる。これらの視点は、午後の部の実践的理解にもつながっていく
だろう。
昼休み
12:30~13:30
午後の部 13:30~16:00
講演「スマホ・ゲーム・ネット依存とそれらへの対応から」
講
師:三原 聡子(当会委員 久里浜医療センター)
指定討論:信田 さよ子(前掲)
司
会:平野 学(当会班長 慶応義塾大学)
内
容:アディクションの中でも、引きこもりや不登校といった問題の背景として、近年、大変社会問題
化しているスマホ・ゲーム・ネット依存について、基礎的理解からその対応まで、わが国で最も
先端的な臨床研究の成果等についても紹介していただきながら、お話していただく。午前のパネ
ルもふまえて講師への指定討論を行った後に、本班のメンバーとのディスカッション、さらには
参加者の皆様との質疑応答をお受けしつつ、進めて参りたい。多くの皆様との積極的で具体的な
やりとりを期待したい。
14
K 第2回 ひきこもり対策研修会
<企画主旨>
ひきこもる若者が約 70 万人という推計値が示され、国家的な影響が懸念されています。そしてひきこもり当
事者と家族への支援は地域が担う他ない課題です。また親世代の高齢化も進み、今後さらに深刻な社会問題と
考えられます。背景には精神疾患や障害、重篤な心理的葛藤が想定されますが、自ら相談に訪れることは困難
な方が多く、問題は未解決のまま長期化・固定化しています。不登校や対人関係不適応などの延長で、スクー
ルカウンセラーや学生相談に携わる心理職が問題の端緒に関わることもありますが、社会的自立のためには訪
問相談や集団活動、家族支援などの多層的関わり、および医療保健、教育、福祉、産業を含む機関連携が必須
です。昨年度はこの問題の概要について研修しましたが、今回はこうした支援の流れの中で心理職が担う役割
について現状を報告していただき、これからの活動への起点としたいと考えます。
横断的課題検討プロジェクトチーム
ひきこもり対策構想班委員 江口 昌克
開催日
10 月 18 日(日)/全 5 時間(ポイントあり)
受
付
9:30~10:00
定
員
100 名
対象者
臨床心理士、臨床心理士養成大学院生及びその修了生
午前の部
10:00~12:30
「ひきこもり問題への心理職としての取り組みとかかわりの実際」
講 師:松尾 秀樹(特定非営利活動法人 NPO スチューデント・サポート・フェイス心理職)
内 容:ひきこもる子ども・若者に対して心理職としてこれまでにどのような取り組みを行ってきたの
か。アウトリーチ(訪問支援)
、他の専門職とのチーム対応、支援ネットワークの活用、環境調
整も含む多面的アプローチ等、実際の取り組みについて事例を交えて検討する。
昼休み
12:30~13:30
午後の部
13:30~16:00
「東京におけるひきこもりサポート機関の実践」
講 師:井利 由利(世田谷区若者総合支援センター「メルクマールせたがや」施設長)
内 容:2010 年 7 月の内閣府の調査によると、ひきこもり者は 15 歳~39 歳人口の 1.79%、東京都
で推計 25,000 人、全国では推計 69.9 万人いるといわれている。ひきこもり問題は、1990
年代から社会的な影響を受けながらその形を紆余曲折させてきた。しかしひきこもり者は
一向に減少せず、彼らの混乱をつぶさに見てきた。その混乱にはひきこもり当事者の心模
様―思春期心性―への視点の不在があったのではないかと考える。2004 年にはにわかにニ
ートが注目され、ひきこもり当事者を置き去りにするように就労支援へと傾いていった。
もちろん若者サポートステーション等就労支援は重要であるが、新たな問題としてそのよ
うな機関へ出向いても、そこで滞留してしまう若者の存在が浮き彫りになった。彼らの思
春期心性への理解なくしては、この問題を解決することができず、そのアプローチには臨
床心理士の専門的関与が不可欠である。演者は(公社)青少年健康センター【茗荷谷クラ
ブ】にて就労支援一歩手前のひきこもりの若者の居場所支援、社会参加準備支援と心理相
談を組み合わせた相補的支援を 25 年間続けてきた。その実績が認められ、平成 26 年度よ
り東京都文京区、世田谷区で、行政との連携・協働の事業を展開することとなった。支援
の中核は、就労へ向かうための土台作りであり、家族支援を含む医療、教育、福祉、多く
のNPO支援機関との連携を行う伴走型支援である。行政が手薄となっている 15 歳~39
歳の若者の支援をどのように行えばいいのか?この問題は現代の若者理解、生きづらさを
抱える多くの若者に対する公的支援策としてのセーフティネットをどう展開すべきかと
いう重要な問題を含んでいる。本講座においては「茗荷谷クラブ」で見えてきたひきこも
りの若者の心性と「メルクマールせたがや」の行政との連携・協働における臨床心理士の
実践報告とその理念を紹介したい。
15
研修会申込方法
○研修会申込方法:参加費の振込(見本参照)および申込書の送付について
①参加費(1 日 1 研修会につき)
:日本臨床心理士会会員 5,000 円、その他の臨床心理士 8,000 円
※以下の方は参加可能な研修会をご確認のうえ、お振込下さい。
その他の専門職 8,000 円、臨床心理士養成大学院生及びその修了生 3,000 円
郵便局備付の払込取扱票でお振込下さい。なお、払込取扱票には次の項目を必ずご記入下さい。
・研修会の名称【A発達1、B産業、C自死予防、D倫理、E発達2、F教育、G子ども家庭、
H高齢者、Ⅰ司法矯正、Jアディクション、Kひきこもり】
・氏名、臨床心理士登録番号(5桁)、住所、電話番号
・振込先 [払込取扱票をご利用の場合]
ゆうちょ銀行 00110-7-413679 一般社団法人日本臨床心理士会
[金融機関からのご送金の場合]
ゆうちょ銀行 〇一九店(019) 当座 0413679 一般社団法人日本臨床心理士会
振込人の情報に、臨床心理士登録番号と研修会の名称をご入力下さい。
②「平成27年度 定例研修会Ⅰ(東京)申込書」を当会事務局までメールかファックスでお送りください。
なお、申込書は当会ホームページからもダウンロードすることができます。メールにて送付される場合は
「件名」に申し込まれる研修会の名称【A発達1、B産業、C自死予防、D倫理、E発達2、F教育、
G子ども家庭、H高齢者、Ⅰ司法矯正、Jアディクション、Kひきこもり】をご記入下さい。
<申込専用アドレス: [email protected]>
③ 締切日 8 月 31 日(月)
注)「参加費」と「参加申込書」両方ががそろった時点で研修会の参加申込とし、先着順で研修会申込並
びに分科会の希望を受付させていただきます。
○その他
①申込は、1日にひとつの研修会とし、午前・午後で別の研修会を受講することはできません。
②各研修会の定員については、前掲の通り。
締め切り日前であっても、参加申込が定員に達した場合は、申込の受付を終了させていただきます。
※本研修会の受付状況につきましては、当会のホームページに随時掲載いたします。
ホームページをご覧になれない方は、事務局まで電話、メール、ファックス等でお問い合わせください。
③申込を受け付けた方には、締め切り後に「参加予約票」を発送いたします。
研修会当日はこれを受付にご提出ください。なお、振り込まれた研修会参加費は研修会に参加されなかった
場合もお返しすることはできません。研修会終了後、研修会当日に配布された資料をお送りしますのでご了
承ください。
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④頂きました個人情報につきましては、当会からの連絡に際してのみ使用させていただきますのでご了解くだ
さい。なお、研修会の様子は、当会ホームページ並びに当会会誌に掲載することがあります。
その場合は、十分配慮して使用させていただきます。また、研修会の記録として、当会が講演の内容を録音
することがありますので併せてご了承ください。
○昼食ついて
会場近隣にはレストランがございますので、ご利用ください。なお、持参された昼食は会場内で召し上が
ることもできますが、ゴミは必ずお持ち帰りください。
○宿泊・交通
お手数ですが各自で手配をお願いいたします。
○臨床心理士の研修ポイントについて
本研修会への1日(5 時間以上)の参加は、
(財)日本臨床心理士資格認定協会の認定する研修ポイントに
なります。臨床心理士教育・研修委員会規定別項第 2 条(2)に基づき、参加者は 2 ポイントになります(両日
ご参加の場合は計 4 ポイントとなります)
。
研修ポイントを取得するためには、5 時間研修を受ける必要があります。大幅な遅刻、早退の場合、研修
ポイントは認められません。
○連絡先(社)日本臨床心理士会事務局
〒113-0033 東京都文京区本郷 2-27-8-401
TEL 03-3817-6801 FAX 03-3817-6802
E-mail [email protected]
○会場へのアクセス
東京ビッグサイト 会議棟
(受付 会議棟 1 階レセプションホール前)
・りんかい線「国際展示場」駅下車 徒歩7分
・ゆりかもめ「国際展示場正門」駅下車 徒歩3分
・羽田空港からリムジンバス、東京駅から都バス
の運行もあります
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社)日本臨床心理士会事務局(Email:[email protected],Tel:03-3817-6801,Fax:03-3817-6802)
【 平成 27 年度 定例研修会Ⅰ(東京) 申込書 】 締め切り 8 月 31 日(月)
性別(○印)
男
女
フリガナ
氏
名
参加予約票送付
先:自宅・勤務先い
ずれかをご指定く
ださい
↓○印をつけてくださ
〒
い
住所
臨床心理士登録番号
↓ 住所が勤務先の場合は必ず会社・団体名、部署名もご記入く
ださい
自 宅
勤務先
連絡先:日中に必
ずご連絡が出来る
複数の方法をご記
入ください
電話
番号
自 宅
勤務先
携帯電話
Fax
自 宅
勤務先
E-mail
勤務先をご記入
ください
※いただきました個人情報につきましては、当会からの連絡に際してのみ使用させていただきます。
開催日
↓ 申込に○をつけてください。参加できる研修会は、1日1つです。
A 第 8 回(発達)障害の理解と支援に関する総合研修会 前期(1)
B 第 10 回産業・組織心理臨床専門研修会 ※参加希望の方は下記の分科会を選択してください
月
10
午後
日(土)
17
分科会 1 ストレスチェックに関する臨床心理士の実践的事例
分科会 2 ストレスチェック後のセルフケアと職場改善の進め方
C 第 2 回自死予防専門研修会
D 第 7 回臨床心理士のための倫理ワークショップ
E 第 8 回(発達)障害の理解と支援に関する総合研修会 前期(2)
F 第 2 回教育領域研修会
月
10
日(日)
18
G 第 14 回子ども家庭支援専門研修会
H 第 10 回高齢者支援研修会
I 第 6 回司法矯正領域研修会
J 第 3 回アディクション心理臨床研修会
K 第 2 回ひきこもり対策研修会
通信欄
申込書送付日
送金(予定)日
送金額
月
日
月
日
円(1 日参加・2 日参加)※いずれかに○
20
どちらか1つ
をお選び下さ
い。