(平成27年) [PDF 2842KB]

第 63 号
平成 27 年7月1日
ふすま同窓会本部
95 年 記 念 祭 の 年
ふすま同窓会 会長 長 沼 龍 平(文理 8 回)
これを機に「ふすま100年記念事業」の一環として「ふす
会員皆様のご協力ご支援のもと平成26年度の諸事業は順
ま調査研究・資料整理」の端緒になるものと思っています。
調に遂行され新年度を迎えることが出来ました。
また本年度総会におきましては会長以下役員が再任され
さて、来る10月24日土曜日は『ふすま同窓会95年記念
て、10月開催95年記念祭の実行をはじめ100年記念祭の準
祭』です。人文、理学各部『ホームカミングデー』の大学
備など大きな課題を背負い身が引き締まる思いでおります。
とタイアップした『お祭り』とすることにしました。多く
どうぞよろしくお願い致します。
の卒業諸先輩参加を期待する大学と一体になった『ふすま
会員の高齢化が進み、加えて情報化などで社会の変化
のお祭り』はふすま95年の歴史のページを飾るものとなり
が著しく若年層会員の同窓会離れと女性会員の参加が望
ます。人文大教室でのティーデマン・ふすま賞授賞式、先
めない現状は残念至極です。かつて寮生活の先輩後輩の
輩お二方による講演会、場所を移してのパーティーとなり
繋がりや同期意識、ゼミ仲間交流が同窓会の原点となっ
ます。旧制高校、文理世代会員の皆さんにとっては特に小
ていたのが、今日の学窓から巣立った若い世代からは見
白川キャンパスの変わり様には驚かれるでしょう。当日は
出せないままにおります。そんな中でも札幌支部の活動
学生祭り「八峯祭」も開催され賑やかなキャンパスとなっ
や関西支部の学部を越えた交流など今後の広がりを期待
ていて、現役学生会員との交流を目指す新たの事業とも
しているところです。
なっています。
この1年は人文、理学の各学部との緊密な交流が進みま
戸石実行委員長以下実行委員が準備を進めており、この
した。学生支援活動、ティーデマンふすま賞、模擬裁判、
記念祭を成功させ5年後の100年記念祭へと力を結集して
学内行事への参加等から学部、学生会員の同窓会への関心
いきたいものであります。
本事業推進に当たっては多くの会員の参加は勿論、事業
も高まってきております。大学諸施設が完備されて、博物
協賛資金のご協力もお願い申し上げます。
館再整備などの計画に山形高等学校関連資料展示なども企
10月小白川キャンパスでお会いできますことを楽しみに
画されています。歴史遺産となる旧制高校の記録、寮生活
しています。
記録、写真、関連出版物など展示されることを期待してい
本年もふすま同窓会ご支援よろしくお願いします。
るところです。
開 催 予 告
ふ す ま 同 窓 会 95 年 記 念 祭
● 日 時
平成27年10月24日(土)13:00~20:00
● 場 所
①山形大学構内 特別賞授与式、講演会
②山形グランドホテル 記念式典、祝賀会
● 参 加 費
10,000円
● 賛 助 金
1口当り 5,000円(何口でも宜しいです。)
(寄 付 金)
※詳しくは3,4ページをご覧下さい。
平成二十八年度
ふすま同窓会総会予告
-期日
(予定)
-
平成28年5月14日(土)
-場 所-
山形グランドホテル
(山形市本町一丁目)
※題字:長沼龍平会長 背景:チョウカイフスマの花
-1-
平 成 27 年 度 ふ す ま 同 窓 会 総 会 報 告
1 概要
5月16日、山形グランドホテルおいて平成27年度ふすま
同窓会総会が開催された。各支部から、東京ふすま会より
高橋正光支部長
(文理7)
、札幌ふすま会より藤田俊雄支部
長(文理7)
と斎藤圭造副支部長、関西ふすま会より里村義
征支部長
(文理14)
、北陸ふすま会より支部長の代理として
大山利夫氏
(理10)が出席された。渡邊恭一事務局次長
(文
10月18日(土)
ティーデマン・ふすま賞授与式
(人文1号館301教室)
10月24日(金)
ふすまの日・ふすまの夕べ
(山形グランドホテル)
11月22日(土)
安達峰一郎記念世界平和弁論大会
12月12日(金)
第42回模擬裁判(中央公民館)
1月1日(木)
ふすま通信(第4号)発行
理18)の司会により総会が開会され、最初に物故者に対し
て黙祷の後、長沼龍平会長
(文理8)
より各支部の活動が順
調に進んでいる状況、人文学部・理学部の教官との交流が
活発に推移して状況、新年度において両学部の学生に対す
る支援をさらに充実させること、最後に95年祭について説
明があった。平成26年度事業報告と決算報告が奥山隆夫事
務局長
(文理18)
より報告があり、矢野満監事
(文理9)の監
査報告の後に承認された。平成27年度の事業計画と予算案
も奥山事務局長より提案があり、それぞれ原案通り承認さ
3月7日
(土) 山大OB・OGセミナー
(東京サテライト)
3月25日(水)
人文学部・理学部卒業祝賀会
3 平成27年度事業計画
4月18日(土)
常任理事会
5月16日
(土) ふすま同窓会総会
(山形グランドホテル)
7月1日(水)
ふすま同窓会会報第63号発行
9月
ティーデマン・ふすま賞選考委員会
9月27日(日)
ティーデマン碑供養(山寺立石寺)
、
れた。役員改選については、長沼会長より、本年の秋に95
年記念祭を控えていることから、全員が留任する旨の提案
があり、承認された。戸石健二
(人文1)
95年祭実行委員長
より記念祭の内容・日程・会場等の事業計画が提案され、
10月24日(土)
承認された。
10月24日(土)
山形大学ホームカミングデー
10月24,25日 八峰祭協賛ふすま同窓会写真展
(人文1号館3F)
11月
安達峰一郎記念世界平和弁論大会協賛
2 平成26年度事業報告
4月19日
(土) 常任理事会
5月17日
(土)
ふすま同窓会総会
(ホテルサンルート山形)
7月1日
(火) ふすま同窓会会報第62号発行
8月27日
(水) ティーデマン・ふすま賞選考委員会
9月28日
(日) ティーデマン碑供養祭
(山寺立石寺)
10月18~19日 八峰祭協賛「ふすま同窓会写真展」
(人文1号館3F)
12月
山形・仙台支部交流芋煮会
ふすま同窓会95年記念祭、
ティーデマン・ふすま賞及び95年記念祭
特別賞授与式(人文1号館301教室)
模擬裁判支援
4 懇親会
懇親会は奥山事務局長の司会により、北川忠明人文学部
長、玉手英明理学部長、大沼一男校友会事務局長が紹介さ
れ、両学部長より人文学部、理学部の現況報告があった。
嗚呼乾坤、みどり樹を歌い、閉会となった。
<本年度から総会会場は、山形グランドホテルに変更になりました。>
-2-
95 年記念祭でお会いしましょう!!
95年記念祭実行委員長 戸 石 健 二(人文1回)
100年祭を5年後に控えて、我がふすま同窓会は、いよ
いよ今秋10月24日
(土)
に95年記念祭を挙行いたします。
すでに「ふすま通信」等でお知らせしていますように、
記念事業については、次の5つの事業を準備しております。
(1)
ティーデマン・ふすま賞「95年記念特別賞」の授与
(2)
記念講演の開催
(3)
記念式典の開催
(4)
祝賀会の開催
(5)
記念品の贈呈
これらのうち、10月24日
(土)
の日程
(予定)
ですが、
・13:00~13:50
人文学部1号館301教室にて
ティーデマン・ふすま賞並びに
「95年記念特別賞」の授与式
ここで、95年記念祭について主な特徴を上げますと、ま
ず第1には、同窓会、大学、学生の、いわば三位一体とな
る記念祭にするということです。
従来日程を異にしていた「ふすま同窓会」の集まりと大
学が主管する「ホームカミングデー」、そして学生の主催
する大学祭である「八峰祭」の3つを今年は初めて10月24
日(土)に同時に開催し、時代・年代、学部を超えた同窓生
が相集い、相和して楽しいひとときを過ごそうと思います。
2番目には、記念講演会では、今もなお活躍されている
同窓生の中から、文・理のそれぞれを代表して男女お二人
に講演をお願いしていることです。
キャンパスを訪れる多くの方々と一緒に素晴らしいお話
をぜひお聴きになっていただきたいと存じます。
そして3番目は、
「ティーデマン・ふすま賞」に今年だけ
プラスして「95年記念特別賞」を設けました。すでに募集を
始めており、優秀な論文が多数集まってくれることを期待し
ているところです。これは、従来ややもすると、大学院生の
授賞に偏りがちなティーデマン・ふすま賞とは別に95年記念
として、特別に設けるものです。グローバルな視点に立った
世界の中の日本について、人文・理両学部の在学生を対象に
論文を募集して、優秀者にはティーデマン・ふすま賞の授賞
式の中で表彰のうえ、小冊子にまとめ公表・配布を考えてお
ります。最優秀賞
(10万円の旅行券)
はじめ優秀賞
(5万円の
旅行券)
、佳作
(5千円の図書券)
の表彰を準備しております。
・14:00~15:30
人文学部1号館301教室にて 記念講演
講師 ・岩槻正志 氏 (理3回 物理)
日本電子
(株)
代表取締役
・後藤泰子 氏 (人文15回 経済)
(株)
さくらんぼテレビジョン 総務局長
・17:00~17:45
山形グランドホテルにて 記念式典
「100年祭」を5年後に控えて、山高、山大文理学部、
そして山大人文学部・理学部の同窓生が小白川キャンパス
に集合し、建物は変容しているものの、山高時代から今な
お脈々と息づく心意気を学び舎で大いに語り合っていただ
く、絶好の機会でもあります。
ぜひ多くの方々に参加していただきますよう、心よりお
待ち申し上げております。
・18:00~20:00
山形グランドホテルにて 祝賀会
賛助金のお願い!
ゼミ、学科等コンパを計画してみよう!!
95年記念祭を成功に導くために、賛助金
(寄付金)
の拠出をお願いすることになりました。
平成27年10月24日
(土)
の記念祭に参加される方も、
また当日どうしても参加できない方も、一口5千円以
上
(何口でも結構です!)
のご寄付をお願いいたします。
なお、当日の記念祭参加費
(祝賀会費)は一人1万
円となっております。
別添払込取扱票を確認いただき、よろしくお願い
いたします。
平成27年10月24日(土)山形グランドホテルでの
記念式典、祝賀会には、同窓会員200名の参加者を
予定しております。
この機会を逃さずに、学年コンパ、学科コンパあ
るいはゼミコンパなどを計画されてはいかがでしょ
うか。
何年振りかの友人や先輩後輩等との語らいは、皆
様のこれからの生き方に、きっと大きな力になって
くれることと思います。ぜひ計画してみてください。
-3-
ふすま同窓会95年記念祭 実行委員会組織
平成27年6月1日現在 記念祭会長<同窓会会長> 長沼龍平
(文理8)
顧 問<同窓会顧問> 岸 陽一
(山高19) 吉村敏夫(山高20) 鈴井正孝(文理1) 小山清人(山形大学学長)
北川忠明
(山形大学人文学部長) 玉手英利(山形大学理学部長)
記念祭副会長<同窓会副会長> 佐川 茂
(文理3) 渋谷仙吉(文理13) 横井洋子(文理17) 奥山隆夫(文理18)
野村一芳
(人文1) 遠藤直幸(理1)
同窓会各支部長
監 事 矢野 満
(文理9) 尾形孝一(人文1)
実行委員会
実行委員長 戸石健二
(人文1)
副実行委員長 横井洋子
(文理17) 安彦宏人(文理17) 奥山徹也(人文1) 太田裕士
(理1)
長谷川俊一(理2) 舟岡正利(人文3) 江袋一宏(人文14) 実行委員
(総務・渉外担当)
奥山隆夫
(文理18) 樋口浩朗(人文23)
(予算・決算担当)
渡邊恭一
(文理18) 大沼美紀子(書記)
(広 報 担 当)
松田博之
(文理13) 片岡卓爾(理5)
(特 別 賞 担 当)
太田裕士
(理1)
阿部慎一(人文4) 樋口浩朗(人文23) (記 念 講 演 担 当)
舟岡正利
(人文3) 伊藤憲昭(人文1) 野村恵子(理1) 大岩敏男(理4)
(式典・懇親会担当)
江袋一宏
(人文14) 原田幸雄(人文14) 今田禎幸(人文25)
堀米政隆
(人文25) 小野 仁(人文42) 人文・理の14回、25回幹事若干名 (記 念 品 担 当)
安彦宏人
(文理17) 細谷孝司(人文1) 佐藤政隆(人文2) 岡村和恵(理18)
※実行委員各担当の筆頭者が主任
ふすま同窓会 100年記念祭に向けて
100年記念祭準備室長 野 村 一 芳
(人文1回)
今年は、
ふすま同窓会95年記念祭の年です。10月24日(土)
記念祭には山形高等学校で学んだ大先輩をはじめ、平成23
には記念祭が行われます。賑やかな記念祭になるよう、多
年度以降終身会員になった現役の山形大学生にも集ってい
くの会員の皆様の参加をお待ちしています。
ただき、100年記念祭が、これからの100年に向けての新し
さて、私が準備室長に指名された100年記念祭の方も後
い第一歩となるよう、100年の歴史に相応しい準備を進め
5年となりました。東京オリンピックの年と重なります。
てまいります。山形の地で学び集った同窓生が、それぞれ
オリンピック準備は始まっておりますが、こちらの方もそ
の時代の様々な事柄を語り会える機会にできたらと考えて
ろそろ準備を進めなければと考えているところです。
おります。
ふすま同窓会は旧制高等学校の同窓会を引き継いだ同窓
これまでの記念祭では、記念誌の編纂や同窓会館の建設
会として、全国でも稀な同窓会です。これまでふすま同窓
などの事業も進められてきた経緯などもあります。ふすま
会記念祭は山形高等学校創立記念祭を引き継いだ形で行っ
同窓会員の皆様には、100年記念祭に寄せる考えや進め方、
てきております。今年は山形高等学校が創立されて95年、
また記念事業など記念祭を盛り上げるアイディアなどを是
山形大学となって66年、来る2020年が100年記念祭になり
非お寄せ下さい。よろしくお願いします。
ます。現在は、まだ準備も進んではおりませんが、100年
同窓会支援事業の
ご案内
第 43 回 模擬裁判公演テーマ「冤罪」
日時:2015
(H27)年12月11日(金)18:30~、12日(土)13:00~
場所:AZ七日町 6F(山形市中央公民館)
-4-
支部だより
も思い出が深くこもるようになりました。
伝統の親睦行事「いも煮会」末永く
なかでも思い出すのは平成 9 年(1997)夏、後志の尻別岳
(家族も含めた交流、数々のエピソード)
頂上で会ったのがきっかけで同窓と知った昭和35年経済卒
札幌支部
の上松保雄さんを芋煮会に誘い、そこで同級の滝田僖一さ
札幌ふすま会の平成26年
(2014)
の芋煮会は10月12日、晴
んに引き合わせたことがありました。滝田さんは上松さん
天に恵まれ南区・藻南公園の豊平川そばの炊事広場で賑や
を見つめて「三十年ぶりだなあ」と感慨ぶかげでした。米
かに開かれました。
沢の士族の子らしく運動能力抜群だった上松さんも、しか
参加したのは会員と家族、過日お亡くなりました(文理
し平成15年(2003)肝炎で死去、その前後に滝田さんも事故
学部第6回歴史卒)
の沼倉 展さんのご家族お二人、八王子
が原因で亡くなりました。 市より飛んで来てくださった上野 瞳さん
(理学部第16回
その 2 年後には十五島公園で芋煮会があった昔、娘と共
平成18年物質生命化学卒)とご家族、それに話を聞いて加
に来たことのあった女房も想像できなかった早さでなくな
わってくれた工学部卒業生など24名。今年も幹事の中本利
りました。小宅の近くに住み、人々への配慮が深かった中
明(昭和43年経卒)
夫妻が中心となって山形から取り寄せた
村猛雄さん(昭32年経済卒)もいまはなく芋煮会の記念写真
牛肉、里芋、お酒で仕立てていただき、ここ数年は地元に
にやはり温顔で立っております。このひとびとの写真を眺
勝るとも劣らないような味になっているようです。
めると幻をみているようであります。この芋煮会が小さく
当日は、紅葉のさかりの日曜日のため公園に通じる国道
て暖かった大学の卒業生の結合と親睦の行事としていつま
は南に向かう車で大変混雑していて私が着いたのは午前11
でも続くことを願わずにいられません。
紺谷友昭(文理10回)第1回ティーデマン賞受賞
時過ぎだったのですが、多くの人々は10時ごろから料理に
取り掛かっていたそうで早くも舌鼓を打っているところで
した。
霞城会パークゴルフの近況(27 年5月6日)
平成21年に始まり7年目を迎え、今年も5月にスタート、
初プレーを楽しみました。今回は12名の参加がありました。
いつも午後1時現地集合で、出欠は全く自由、ご夫人方も
メンバーに入っており男性と互角あるいはそれ以上のスコ
アー出される方もおります。
パークゴルフは年齢性別に関係なく手軽で、健康に良い
ということで年々競技人口も増えているようです。札幌ふ
すま会はボケ防止に良いので参加している会員もおります。
私達の会も新メンバーを歓迎します。思い立ったら気楽に
幹事(42年卒島田さん)に電話して下さい。お待ちしており
ます。
となりでは料理人の会という方々が炉を囲んでいて、そ
丸山恵和(文理13回)
の方たちに記念写真の撮影を頼むと、一人は地面に横た
支部長 藤田俊雄(文理 7 回)
わってカメラを向ける熱心さに少し胸が熱くなるほどでし
た。お礼に缶ビールやイモ煮をあげると、お返しに牡蠣の
殻焼きをいただき、それもおいしくいただきました。
終わりには、私が学寮にいた3年間、行事があるたびに
歌っていた寮歌「嗚呼乾坤」を全員で高唱、藻南公園には
小学校の炊事遠足以来たびたび来ていた記憶も加わって特
別の懐かしさがこみあげてくるのでした。
いま、札幌ふすま会の中心的親睦行事になっている芋煮
会は昭和44
(1969)
年に始められ昭和49年からは山高卒の会
員と家族も加わる大規模なものになったそうですが、昭和
久々に参加された方々、初めての参加の方々
総勢 22 名和気あいあいの一夜でした。
37年に卒業し2年間、本州で働いただけで札幌に転勤して
きた私は、入学させてくれた山大に感謝し、寮での経験を
懐かしむせいで最初から参加していたように思っています。
それから40年以上たち私もことしで76歳になり、芋煮会に
-5-
支部だより
函館
(道南)支部総会の記
「事務局」
再考
(組織と役割)
函館支部
仙台支部
私が帰函した昭和39年秋頃、今は亡き文理7回日野晴朗
「事務局」という存在は、公的
(法令)には、国や地方公
先輩に誘われて、函館支部へ入会しました。当時は開業医
共団体の機関に設置される、その事務を処理する部局を言
ほか、旧制山高の先輩方の話をただ聞くのみで、全く若手
い、その運営上の諸事務を担当し、運営を統括して、組織
には発言などさせてもらえず、
「ハハーッ」とばかりの状
の目的を実現するための実質的な作業を担う部門、または
況で不快であり、大変な会に入ったものだと思いました。
その任に当たる人・・と言われる。
当時、幹事達は日野先輩の後押しで会を運営しておりま
固い理屈は抜きにして、
「事務局」はその組織や団体の
したが、平成に入り、第6回目の会合を終えてからは、も
世話人であり、裏方である。活動を円滑に進めるための段
う20年近くも休止しておりました。今は新制大学の会員が
取りをする黒子とも言える。
支部会則に、事務局を設置することの一章が設けられて
大半でありますが、我々旧文理学部卒の者にとっては、人
いることから、その存在の重要性が見られる。
文学部、理学部、そして専攻科目も色々あって、中々分か
現実問題として、事務局が動かなければ、会に活動も停
りづらい状況に感じます。
滞する場面は多い。事務局自体に創造性や積極性が発揮さ
しかし、今年の秋の本部の95年記念祭や、札幌での藤田
れれば、会自体が活性化するという因果関係が認められる。
俊雄支部長らの活動を聞き及び、一念発起して、文理18回
卒斉藤英夫氏と「ともかく」やってみようと言うことにな
しかし、多くの会員が集い活動するのは、会組織そのも
り、3学部の参加を得て、やっと11名での会合を平成 27
のであり、事務局への関与や参加意識で行動する訳ではな
年5月15日午後6時より、市内本町のホテルの一室で開催
い。したがって事務局を任ずる者は、事務局活動を通して
いたしました。 会の目的を達成するという崇高な目標意識と、世話人・裏
方として、会の機動力になるという認識を持つことが肝要
である。
誰にせよこの任を担うこととなるときは、そのこころ構
えとして、
①「縁の下の力持ち」に徹する気持ち
②無私・滅私というささやかな誓い
③気配りを絶やさず、何事にも誠意を持って当たる
ことなどが必要と思われる。
都合で出席出来なかった方には、名簿資料として、①当
たかが私的組織の一世話人としての行動であってもそれ
日のもの、②ふすま会として整理したもの、③本校で北海
がその人のライフスタイルに昇華されることによって、自
道会員を分類しているものより道南だけを整理作成したも
らの人生に有意義な一ページを残すことにもなると思う。
「事務局」がその存在価値を高めるのは、すべてその任
のを送ります。
名簿上、「ふすま会」の会員は人文・理学部卒を含め、
にあたる「人」の働き如何による。(最後は人)
いま、同窓会の活性化、会員増強、存在価値の向上等々、
かなり居ることになってますが、若い方々は移動が有りま
すから落ち着くのは40~50代に入ってからでしょう。道南
解決課題の多い会の先行きについて、事務局の在り方と、
地区でも函館からは一日がかりとなるところもありますが、
活動の進め方、世話人人材の確保など、多くの皆さんに目
これから個別に訪ねて会員の充実を図って行こうと思って
を向けて頂きたいと願うところです。
事務局長 宮城洋三(文理5回)
います。
旧文理学部の高齢者が、もう少し頑張って、人文・理学
部の方々が会への参加に目覚める様尽力します。
今般、会合を催すに当たり、大学の様子や、名簿作成の
為などに協力を頂いた、札幌の藤田俊雄氏、山形市在住の
蜂屋孝司氏、工学部講師小貫晃義氏、農学部 OB 石黒運弥
氏、そしてふすま同窓会本部の皆様からのご支援に感謝い
たします。
次回は来年9~10月に「芋煮会」を名目として、15~20
名の参加を得て第2回「ふすま会道南支部」の会合を持ち
たく考えております。
幹事長 網塚忠輝
(文理9回)
-6-
支部総会参加者 平成 27 年 6 月 6 日
支部だより
3.平成 27 年度の主な行事
東京ふすま会の活動
①東京ふすま会総会
5月23日(土) 学士会館
東京ふすま会
②第18回ふすま寮歌祭
1.活動の現状
7月16日(木)喜山倶楽部
杉並区高円寺のマンションの一室、
“東京ふすま会事務
③会報(“乾坤”) 発行3回
所”、が活動の拠点である。週2回
(火曜日、
木曜日)
役員が
(8月1日、12月1日、3月31日)
事務所に集まり部会別
(総務、
経理、
広報、
事業部)
の作業を
④第19回「山大の集い」
こなす。平均して 8 ~ 9 名が常時働いているがスペース的
9月26日(土)山大東京サテライト
には手狭であることは否めない。会計処理、会員のデータ
⑤第29回見学会 10月15日(木)
管理、ホームページの更新、会報(乾坤)発行のための準
⑥第6回懇親芋煮会 11月7日(土)
備及び事業計画の具体化に向けた作業などが主な日常業務
⑦新年賀詞交歓会 である。
平成28年1月16日(土)喜山倶楽部
東京ふすま会の会員 数( 会 費 納 入 者 )は 4 3 8 名でその
⑧東京ふすま会ゴルフ会総会
構成は、山高と山大の比率がほぼ50対50になっている。山
2月12日(金)南国酒家本館
高の方々は高齢化に伴い減少する中、山大の新規加入者が
伸び悩んでいるため全体として減少し続けている。山大の
新規加入(特に人文、理学部卒業生)の増加を図り、会員
数の減少に歯止めをかけてゆかなければならない。
2.平成 27 年度東京ふすま会総会
5月23日
(土)
、学士会館
(神田錦町)
にて開催。54名の出
席であった。山高の方は10名と昨年に比べ 7 名少なくなっ
ているが、お元気な方々ばかりでその存在感は依然として
大きい。平成26年度の事業報告、収支報告及び27年度の事
業計画及び予算の審議がなされ原案通り承認された。会費
収入が前年比約 10%減で厳しい予算となった。
事務局のスタッフ
総会に引き続き同会場で、吉田正文氏(文理2回)によ
る「山形県が生んだ世界の偉人 安達 峰一郎博士」の記
4.より魅力ある同窓会活動に向けて
念講演が行われた。(講演要旨を東京ふすま会会報「乾坤
東京ふすま会は、東京近郊に在住する旧制山形高校及び
132号」に掲載予定)
山形大学(文理学部、人文学部、理学部)の卒業生で構成さ
れるが、当会で把握しているだけでも約2000名の潜在会員
が存在する。現行会員は438名(直近3年会費納入者)で加
入率22%である。旧制山高の寮生活を母体とした強い繋が
りが山大文理の一桁台の卒業生に受け繋がれこれが東京ふ
すま会の基盤となっていた。しかしながらそれ以降特に人
文学部、理学部の世代ではその基盤が薄れてき、且つデジ
タル化が進む今日では同窓会に対する思いは多様化してい
るように見える。これまでの伝統を重視しつつ同窓会の新
たな絆(キャッチフレーズ)を構築する段階に来ているので
はないか。私たちは、今年19回目を迎える「山大の集い」
を更に活性化することにより新たな絆を構築することを考
えている。
総会風景
総務部会長 八木正毅(文理 13 回)
-7-
支部だより
好評 ・談話会
西の国から
山形支部
北陸支部
山形支部と仙台支部
(仙台ふすま会)
との交流いも煮会は、
ふすま同窓会北陸支部は11月8日「まつ野」料亭にて6
名の参加で、新旧会員の旧交を温める会になりました。
昨年、当番になった仙台支部がこのコーナーで披露するだ
まず今回初めての方もおりますので、大山利夫氏
(理10)
ろうから談話会を紹介したい。
談話会は、会員や人文・理学部教官の時宜に富んだ話題
を紹介、現在福井大学教授として活躍中で福井より馳せ参
をサロン風に拝聴する行事で、講師を囲んでの懇親会は特
じていただく。
「ブドウ」名産地で名高い南陽市赤湯出身
に好評である。
とのことです。
特別会員の花輪兄(山大工8)は昭和34年に入会し、今日
気候のいい6月は、企業などを訪問して、昼食は山形蕎
麦の普及に努め、11月には話題提供に人文・理学部教官に
まで55年に亘り参加され、今では当会の中心的な方です。
お願いしている。2月には通常会員から話題を提供しても
同兄は山岳部に所属し、山を愛して特に「蔵王」や「朝日
らい、終了後、恵方巻きを食べ会員の多幸を祈念しあって
連峰」への登山が印象深いとのこと。
松岡史和氏(文理16)と小生阿部は、同じサークル会にて、
いる。
雁戸山、ドッコ沼、蔵王等へトレキッキングをした思い出
を懐古しました。
青木敏彦氏(文理17)は寒河江市や西川町の思い出や近く
にある「月山」「最上川」等、故郷の名山、名勝地の話題
に盛り上がる。
松田博男氏(文理18)は将棋の駒、温泉で有名な天童市出
身です。花輪兄の同郷でもあり、幼少期~学生時代の思い
出話でお酒が一段と進む。又、小生と同じ高校の同窓生で、
当時の恩師や故松田直也兄達のお話で弾みがつく。
なお、故山田浩三兄(山高24理甲)は、昭和28年入会以降
6月20日(金) トプコン山形(眼底カメラの世界的メーカー)
幹事や世話役等を引き受けられ、後進者に対しても温かく
アドバイスをされ続けましたが、平成24年8月に他界され
ました。同兄の在りし日の面影を偲び、ご冥福をお祈りし
ました。
又、永長幸雄氏(文理 15)、小坂光一氏
(文理 16)
、蓮井
信吉氏(文理16)は今回所用があり参加出来ませんでした。
次回は更に多くの方にお会い出来る事を楽しみにしていま
す。
11月7日(金) 理学部栗原正人教授(ナノ微粒子の世界)
開業した北陸新幹線
当会からのお知らせとして、永年の夢でありました「北
陸新幹線」が平成27年3月14日に開業しました。ふすま会
員の方々で当地に興味、関心をお持ちの方は北陸支部へお
声を掛けて下さい。本部並びに他支部との更なる交流が深
まる良い機会になると存じます。
2月2日(月) 加藤 啓氏(文理2回、月山火山)
支部長 田宮良一
(文理 10 回)
-8-
支部長 阿部 隆(文理16回)
支部だより
東海学士会寮歌祭(ナゴヤ寮歌祭)は閉幕
西の国から
名古屋支部
関西支部
昨年の会報
(62号)
に「ナゴヤのふすま」は風前の灯と報
平成27年度関西支部総会兼新年会は、1月25日(日)
例年
じたが、今年はそれが消えましたと報告します。
通り、大阪梅田の神仙閣で来賓5名を含む14名により開催
年一回だが、嗚呼乾坤を声高く歌う機会がなくなったの
された。同窓会本部から戸石95周年記念実行委員長、米澤
で、残念です。
工業会からは支部長・副支部長の2名、鶴窓会から事務局
最後のナゴヤ寮歌祭の写真を二枚お届けしまして、
「ナ
長、今回初めて山形大学校友からも山口事務局次長に出席
ゴヤふすまだより」を終幕とさせていただきます。
頂いた。斉藤支部長、戸石委員長の挨拶の後、事務局から
小生こと、山形県人会の役員も退き、ふるさと山形につ
昨年度の活動報告・会計報告・今年度の活動計画が報告さ
いては、雁戸の頂の光景と馬見ヶ崎河畔の風景を頭に浮べ、
れた。その後斉藤支部長から辞任の申し出があり、審議の
懐かしがる程度であります。ふすま同窓会の発展を祈りま
結果、当面名誉支部長に前斉藤支部長・事務局長里村が支
す。
部長代行を兼務することが承認された。総会終了後は神谷
会員(山高28回)の乾杯の音頭で新年会が開催された。
人文9回(昭和54年卒)独文の工藤康弘さんが昨年に続き、
又文理11回(昭和38年卒)物理の藤原昇さんが初参加でした。
両氏とも大学教授です。ふすま同窓会・米澤工業会・鶴窓
会の関西支部は相互に総会に出席し、交流を深めてきまし
たが、なお一
層深めていく
ことを確認し
ました。
皆さん飲み
食べるほどに
益々元気に近況報告を行い、あっという間の3時間でした。
最後に上野会員の音頭のもと「嗚呼乾坤の」を高らかに歌
い閉会となりました。その後、有志により場所を変え二次
会となり、後輩学生が毎年琵琶湖で開催される人力飛行機
大会参加に挑戦している話題に盛り上がりました。楽しい
一日でした。なお、総会兼新年会以外の今年度の活動は以
下のとおりです。
三同窓会相互参加で実施します。
1.平城宮跡ハイキング
5月23日(土)、世界遺産、奈良の平城宮跡ハイキング。
甲子園球場30個相当の広さなので、主な見所を一周する場
合約3時間程度必要です。案内人は奈良文化財研究所登録
のボランティアガイド里村が担当します。
2.鳥人間コンテスト参加の後輩学生応援
7月26日(日)予定。書類選考を条件付通過しました。工
学部現役学生メンバーが琵琶湖の空を飛びます。
3.芋煮会
10月17日(土)。昨年は総勢30名の盛会でした。工学部か
ら平成26年卒業生や2名の女性も参加しました。学生時代
を思い出す楽しい集いでした。
Email-address < [email protected]>
支部長 川島利雄
(山高28回文甲)
-9-
支部長 里村 義征(文理14回法律)
に」を出席者全員で力強く斉唱、会場は一層盛り上がりま
平成26年度の「ふすまの日・ふすまの夕べ」は、平成26
した。
年10月24日
(金)
、山形市七日町の山形グランドホテルにお
いて、多数の同窓生・関係者の出席のもと開催されました。
やがて、会も終盤となり、来年開催するふすま同窓会第
渡辺伸也代表幹事
(人文第13回)
の挨拶で開会し、はじめ
95年記念祭の戸石健二実行委員長から挨拶があり、続いて、
田宮良一同窓会山形支部長から閉会の挨拶がありました。
に、お亡くなりになられた恩師及び会員の方々の御冥福を
祈り黙祷を捧げました。
長沼龍平同窓会会
長の挨拶の後、山形
大学の北川忠明人文
学部長から大学の近
況なども含めて御祝
辞をいただき、続い
て、玉手英利理学部
長から御挨拶を頂戴
しました。
その後、御出席い
ただきました元木幸
一人文学部副学部長、
菊池仁人文学部教授、
鵜浦啓理学部副学部長、大沼一男校友会事務局長、鈴井正
孝ふすま同窓会顧問をはじめ、山高の先輩方、東京ふすま
会、仙台ふすま会の来賓の方々の紹介が行なわれました。
続いて、同窓会95周年記念の前年でもあり、人文学部O
Gで新進気鋭の女流講談師として御活躍されている宝井琴
柑さん
(人文第34回)
から講演をいただき、出席者は時を忘
れて楽しい講談に聞き入りました。
講談を楽しんだ後、上田清基先輩の御発声により乾杯、
最後に、人文・理学第14回及び第25回卒業生が平成27年
懇談に入りました。
会場が盛り上がり始めたころ、山高27回卒業の五十嵐力
度の幹事となることが紹介され、人文第14回江袋一宏次期
さん、文理5回卒業の宮城洋三さんの先導により、山高の
代表幹事の挨拶により、一同、来年度の再会を誓い、次期
全寮々歌「嗚呼乾坤の」及び山形大学学生歌「みどり樹
幹事の人文第25回卒業の今田禎幸さんの音頭で声高らかに
万歳三唱を行い、会を締めくくりました。
本日は、お互いの近況や学生時代の思い出話に花を咲か
せ、懐かしい同級生との再会や時代・学部を超えた交流が
行われました。
平成27年度におきましても、
「ふすまの日・ふすまの夕
べ」の益々の御盛会を祈念申し上げますとともに、本会の
開催にあたりまして、御多忙の中、多大なる御協力をいた
だきました皆様方に、この場をお借りして厚く御礼を申し
上げ、報告とさせていただきます。
菅原貴久磨(人文24回)
- 10 -
新登場「ふすま同窓会 会員手帳」
今年の三月、人文学部、理学部から社会に巣立ち、学生会員から正会員になっ
た卒業生全員に出来立てホヤホヤの「ふすま同窓会会員手帳」が配られました。
これまでも事務局内部ではいろいろと若い卒業生とのコミュニケーションの
あり方を模索して来ましたが、より長いお付き合いをして行く一つの方法とし
て、卒業生のため同窓会員としての必要最小限の情報を盛り込んだ会員手帳を
贈ることにしたのです。
手帳の中身は同窓会の成り立ちから始まり、その活動目的、各種事業の紹介
などを主軸に、会則や各地に所在する同窓会支部の連絡先を網羅し、住所変更
などを簡単に知らせること出来るハガキを2枚添付するなどきめ細かい仕組み
になっています。
長沼会長以下スタッフ達が保存版と銘打って知恵を絞り作成した手帳は、来
年度からも継続して新卒業生諸君に配られますので大いに活用されることを心
より願っております。
体裁は、変型A6判、22 ページ、一部カラー刷り。 (H.M)
原寸は11.0×15.0㎝です
ふすま同窓会ゆかりの記念碑紀行3
山形大学附属小学校の神保 光 太 郎 碑
田 宮 良 一(文理 10 回)
神保光太郎(1905 - 1990)は、
詩集『冬の太郎』に「山
山形東高等学校になければ山形大学附属小学校にあ
形中学校」という詩を収録している。また、山形南高
るのではと考えたら、案の定、校門のかたわらに神保
等学校、山形中央高等学校、日大山形高等学校の校歌
光太郎が作詞した校歌の一節を刻んだ石碑が置かれて
も作詞している。いずれの校歌にも「蔵王山」を織り
いた。校門から覗くと怪しまれるので学校を訪問した
込んでいる。蔵王山は清少納言の『枕の草紙』に登場
ら運よく校長に面談できた。
突然の訪問ながら丁重に対応していただき感謝申し
する著名な山岳だが、山形市街地からは「瀧山」に隠
あげる。
れランドマークになりにくいと思っていた。
ところで、付属小学校は、1979年、十日町から移転
神保光太郎は山形中学を経て山形高等学校文乙5回
し県庁の西側に付属中学校と並んで建っている。
卒
(1927 年)
、先輩の阿部六郎
(文甲2回)
の影響で京
都大学文学部独文科に進んだ。在学中から詩作を試み
なお、詩「山形中学校」は、ふすま同窓会館で東高
1935 年、文芸誌『日本浪漫派』に参加、多数の詩集
の同窓生達に尋ねても知らなかったが、昨年の村山地
を著している
(詳しくは Web で検索して欲しい)。
区高等学校文化連盟書道展に出品されていた。
1934 年以降、浦和市別所沼の畔に居を構え生涯そ
こを本拠としたから、埼玉県には文学碑がいくつか建
立されている。生誕の地、山形市には山形東高等学校
かどこかないはずはないと探したが見当たらなかった。
別所沼は、畔に地方公務員共済組合の「別所沼会
館」があったので、上京のさいはしばしば宿泊したし、
近傍にある川魚料理の老舗「うなぎ萬屋」でめずらし
い鯰料理を賞味したなつかしいところだ。そのころは、
ふすま同窓会の大先輩、神保光太郎の終の棲家があっ
たとは思いもしなかった。
- 11 -
「太陽の子 / 北国の子 / 日本の子 / われら」
1958 年、付属小学校百周年年記念事業で建立
写真は、松田博之
(文理13回)
広報部長提供
やまがたの四季
米澤藩の「かてもの」
河北町のお雛さま
毎年4月はじめ河北町は雛祭りで賑わい、町内の旧家で
米澤藩に「かてもの」(1802年)という書物があり、高垣
その家に伝わる享保雛などの古代雛が公開される。私も
順子山形県立米澤女子短期大学名誉教授の著書「『かても
20年以上前、家々を巡ってお雛さまを観てまわった。その
の』をたずねる」(2009年)に詳しく解説されている。
「か
時お雛さまのお供え物の中に、
「トコロ」という植物の根
て(糅)る」は「混ぜる」の意で、高垣先生によれば「かて
物」とは救荒食用植物のことで、その一つにトコロがある。
があるのに気づいた。それまで、一般にはあまり馴染みの
「かてもの」には当時既に常食にされていなかったトコロ
ないトコロをヤマノイモ属植物の一種としか認識していな
かった私にとっては、意外な発見であった。
「なぜ、トコ
の根を水に晒して、その“苦み”を抜く方法が記されている。
ロの根をお供えしているのか」
、
その家の人に尋ねてもはっ
ヤマノイモ属植物の根からは ディオスコリン
(dioscorine)
きり分からないようで、ただ慣習で茹でたトコロの根を供
というアルカロイドや、また日本人研究者によってトコロ
えているとのこと。毎年その時期になると、近郷の農家
の根からはディオスゲニン
(diosgenin)というステロイド
の人がトコロの根を売りにくるとのことで、私も巡り合う
とその配糖体が単離・同定されている(1936年)。これらの
ことのできたその人の話によると、山に自生しているトコ
含有物質がトロロの根の“苦み”や薬効につながっている
ロの根を掘って来て、畑で栽培しているとのことであった。
ように思われる。「トコロ」という和名は、「と凝り」の意、
トコロは、根に鬚根の多いことから、海のエビ
(海老)に対
根にかたまりができること、つまり根が貯蔵物を蓄えて太
して「野老」と書き、長寿を祈る縁起物とされてきたよう
くなるさまに因んでいる。
である。牧野富太郎博士の著書「植物記」
(1943 年)にも
大石田のトコロ
年首用の植物としてトコロについて同様の記述がある。
大石田の公共温泉施設の一画に産直の店がある。10年ほ
「トコロ」
という植物
ど前の10月、そこで、ヤマノイモのむかごと一緒に棚に並
ト コロ
(Dioscorea tokoro Makino)
は 別 名 オ ニ ド コ ロ、
べられているトコロの茹でた根に出会った。その時知り
山野に自生する、中国原産の栽培種、ナガイモや日本固有
合った古老の話によると、大石田周辺では、昔からトコロ
の野生種、ヤマノイモと似て、丸い心臓型の葉と肥厚した
を畑で栽培していて茹でたトコロの根は食べられていたと
根をもつ、ヤマノイモ属に属するツル性の多年生草本植物
のこと。私も初めて食べてみたが、栽培されていて野性
である。ナガイモやヤマノイモの根
(俗にイモ)
は、それぞ
味を失ったせいか、“苦み”などのエグ味を感じなかった。
れ長芋や自然薯として「とろろ
(汁)
」などにして食べるが、
今では余り食べられなくなったとは言え、割合近年まで実
これらの根
(塊茎)
と形態学的に異なる、トコロの根
(根茎)
際にトコロが食用に供されていたことを知って、私にとっ
は今日では一般には食用にしない。
ては非常な驚きの体験であった。
トコロと私たちとの関わりはヤマノイモやナガイモと同
こうして見てくると、今日では私たちに殆ど馴染みのな
様に古く、その歴史は山形大学農学部に縁の青葉高博士の
い「トコロ」ではあるが、私たちはヤマノイモやナガイモ
同様に古くからトコロと関わりをもってきたことが分かる。
「野菜の日本史」
(1991年)
などの著書に詳しい。トコロは
奈良時代から記載があり、古事記
(712年)
では「登許呂豆
良(ところづら)
」として「萆葛
(ところづら)
」の漢名が使
われ、正倉院文書(764年)
には「ところ」として「宅」と
莞
宅
「薢」、「おにどころ」として「萆薢」の漢名がある。当時
は高級な野菜または薬として流通していたようである。
「野
老」と書かれるのは室町時代からのようで、江戸時代にな
ると栽培もされていたようであるが、貝原益軒の「菜譜」
(1704年)
や後述する「かてもの」にも明らかなように、根
にある“苦み”が原因で日常には食べられなくなっていた
ことが窺える。
お雛さまに供えられたトコロの茹でた若い根
- 12 -
アルバイト・デビュー
人文学部人間文化学科卒 綿貫 麦
(人文34回)
人間臭さが充満している。
とりわけ癖のあるお客さんもいる。
(講談師 宝井琴柑)
大学に入学して間もなく、アルバイトを始めようと、
二日と空けずにくる、市内の菓子工場勤務のおじさん。
新聞に挟まっていた求人広告を見た。老舗料亭の配膳
生ビールを頼むときに、「泡なし芳一でお願いします」
係の募集。「山大人文学部生 大歓迎」とわざわざ大
と言う。「耳なし芳一」に掛けたつまらないシャレだが、
書きしてある。
つまり、泡はカットして、中身を満タンにしてくれと
いう注文なのだ。常連さんなので、店主も黙認。毎度
山大人文学部生の能力をかっているのか。人柄を認
「泡なし芳一」を作った。
めているのか。すぐに電話をし、面接に向かう。
人はここに、人生の澱を流しにくるのかもしれない。
女将さんが、店の上がりかまちで応対。
大人の世界の、欲望や行き場のない寂しさのようなも
「これまでアルバイト経験は?ないの?横浜から来
のをまざまざと目撃し、肌で感じた。
たの、ふうん…。ウチはね、学生の子をきちんと躾け
ときには、嬉しいこともあった。私の誕生日に、泡
るから、親御さんにも感謝されるのよ。できれば卒業
なし芳一おじさんが、イチゴの乗った大きな円形の
まで四年間、続けてほしいの」
ケーキを買ってきてくれたのだ。泡なし芳一を作り続
女将の後ろの方に、黙々と働く、店員の姿がちらと
けたかいがあったというもの。素直に喜び、お決まり
見えた。あの人も山大生だろうか。
のロウソクも吹き消し、さあ切り分けよう。
「質問ある?ああ、
『人文学部生歓迎』って書いた理
由?だって、一番ヒマでしょ!他の学部と違って。実
と。やおら、泡なしおじさんが、「俺、ケーキはい
験だの実習だのないでしょ。シフトに一番入れられる
らないけど、イチゴ好きなの。イチゴだけもらうよ」
と、
からよ」
丸いケーキの上にぐるりと配置されたイチゴを次々と
つまんで、ぽいぽいぽいっと、口の中へ。イチゴだけ
「えっ…」
(ここで働くことになったら、こっぴどく
をすべて盗るという荒業に出たのだ。
こき使われるだろう…)と戦々恐々としたが、先方の
「イチゴは誰だって好きなのに…!」楽あれば苦あり。
方で願い下げだったようで、ほどなくして不採用の連
絡を頂いた。
そして折よく、大学でできた友人から、
「手伝いを
探している店があるよ」と紹介を受けた。小白川キャ
ンパスの目の前の通りにある、個人経営の居酒屋。い
わゆるふつうの赤提灯。カウンターとテーブル三つほ
どの店を一人で切り盛りしている男性店主。
「いつか
ら来られる?」の一言で、あっさり採用。
店主がカウンター内の厨房で料理と飲物を作り、私
が注文取りと配膳の、ホール係。
初日。生ビールを注ごうとサーバーを触ったが、泡
ばかり出てジョッキの中が泡だらけ。しばらく格闘し、
19 歳:バースデーケーキと熊のぬいぐるみ
しばらく勤めたが、疲れきる前に辞めた。
レバーを手前に引くと中身、押すと泡、ということを
知った。レバーを手前に引いて七分目まで中身を注い
今度は健全な仕事をしようと、アイスクリーム屋に
だところで、レバーを奥に倒せば、七対三、黄金比率
口を見つけた。揃いのポロシャツにキャップをかぶり、
のビールが完成する。
マニュアル通りの笑顔で「○○アイスクリームへよう
こそ!」
居酒屋。お客さんは、酔いにまかせて、愚痴をこぼ
ところが…。真冬こそ山形の真骨頂。入口の自動ド
す、騒ぐ、笑ったり泣いたり。
酒を呑んで品行方正な人などいない。
「ねえねえ、
アが開くたびに、一月二月の冷たい風雪がビューッと
おねえさん、どこに住んでるの?」
「彼氏いるの?」
吹きつける。それを体に受けながら、凍ったアイスク
下心を隠そうともしない。
リームの樽に囲まれ、極寒に耐える日々。
楽な仕事などない。働くことの苦労を、ほんの少し
酔っ払いのあしらい方など、今まで誰も教えてくれ
なかった。ほんのり薄暗い小さな店内に、蒸すような
知った大学一年目であった。
- 13 -
80有余年の時を越え
チシャ
萵 苣の木は残った
初夏の昼下がり、私が大学正門脇の理学部玄関付近でカ
メラを構えていると、玉手学部長がにこにこ笑顔で近寄っ
て来られ、何をしているかとの問いに「実は同窓会報の記
事ネタに、学内で旧山高に関係のある赤レンガ遺構を取り
上げたいと思い、写真を撮っている」と答えました。
すると、玉手学部長は「実は近々、理学部校舎3号館の
改築が始まり、それに伴い中庭にある大木を切り倒す計画
であったが、調べてみると旧山高に関係あるなかなか興味
深い事実があると分かった」と話された。
すなわち、改築するため取り壊す3号館の生物学科の資
料室を整理中に、今から80年近く前の昭和 11 年頃の葉の
標本が見つかり、この辺では珍しい「萵苣
(チシャ)の木」
と判明し、それが倒される木のものであることが分かった。
当の木は、今では高さが20m位にもなり校舎の5階の屋上
雪国で大樹となった
チシャノキ
にまで達する立派な大樹に成長しており、これを切るのは
根元に生えたヒコバエの葉
いかにも勿体ないと、伐採は取りやめて、そのまま残すこ
とになったそうです。
当時
(山高時代)
、生物学科では日本各地から代表的な樹
木を集めて、小規模ながら標本木園を作ったのであろうと
推察され、チシャノキもそ
の一つであったが、長い年
月を経て新校舎などが立ち
並び、他の樹木は枯れたり、
伐採されたりして消 え て
行ったものと思われます。
我が学内に於いて幾星霜、
「萵苣の木」をウェブで調べてみると、
(学名:Ehretia ovalifolia)ムラサキ科チシャノキ属
の落葉高木。高さは10~15m。本州(中国地方)、四国、
九州の川沿いに分布。暖地の山中に自生し、また庭木
とされる。葉は互生し、葉身はの倒卵形または倒卵状
長楕円形で、ややカキの葉に似る。葉縁は浅い鋸歯。
両面に毛がある。花期6~7月。樹皮は灰褐色で縦に
浅く裂ける。材は黄白色で建築・器具・家具材とする。
名の由来は若葉がチシャの葉の味に似ているため。別
名カキノキダマシ(柿の木騙し)、チサノキ(萵苣の木)
。
エゴノキの別名でもある。
様々のことを見聞きして来
たであろうこの老木?は、
これからの時代も変化を見
続けて行くであろうと考え
ただけでも、樹木の生命力
※現在、標本は生物学科の
横山教授が保管しています
白い花
黄色の実
の偉大さを感じます。
文責:松田博之
各学部の退職教員
・人文学部人間文化学科
藤澤秀光教授 (平 27.3.31 退職)
菊地 仁教授 ( 〃 )
中村唯史教授 ( 〃 )
山根純佳准教授 ( 〃 )
・人文学部法経政策学科
鈴木 均教授 (平 27.3.31 退職)
立松 潔教授 ( 〃 )
澤田裕治教授 ( 〃 )
・理学部数理科学科
佐藤圓治教授 (平 27.3.31 退職)
井ノ口順一教授 ( 〃 )
小林政晴准教授 ( 〃 )
・理学部物理学科
佐々木実教授 (平 27.3.31 退職)
- 14 -
・理学部物質生命化学科
井深章子教授 (平 27.3.31 退職)
・理学部地球環境学科
田中久雄教授 (平 27.3.31 退職)
吉村俊平助教 ( 〃 )
「ふすま文庫」平成 26 年 6 月~ 27 年 5 月
26.7.23
26.9.17
26.9.22
26.10.17
26.11.21
26.11.26
27.3. 6
27.4.22
27.6. 5
あ々玉杯に花うけて…………………………………………
美しい太宰治の短編 前進座と歌舞伎 そして…芳紀女優…
あなたとバロック音楽 -作曲家プロフィール集ー……
コブタン No.
38 ……………………………………………
平成26年度 特別展 英文学者 島村盛助Ⅱ……………
高校生活の探求 学級通信より……………………………
コブタン No.
39 ……………………………………………
吉本隆明の逆襲 1970年代、一つの潮目…………………
嗚呼乾坤………………………………………………………
扇谷正造編著(五十嵐力寄贈)
横山恒志著(著者寄贈)
横尾幸雄著( 〃 )
須貝光夫( 〃 )
宮代町郷土資料館(設楽隆寄贈)
菅野重也(田宮良一寄贈)
須貝光夫(須貝光夫寄贈)
渡辺和靖(著者寄贈)
清水一男(髙橋 勲寄贈)
深 悼
心からご冥福をお祈り申し上げます(平成 27 年5月 31 日まで受付分)
山高 12 回理甲
山高 13 回文乙
山高 16 回理甲
山高 17 回理甲
山高 19 回理甲
山高 20 回文乙
山高 21 回理甲
山高 21 回理甲
山高 21 回理乙
山高 22 回文甲
山高 22 回文乙
山高 22 回文乙
山高 22 回文乙
山高 22 回理甲
山高 23 回理甲
山高 23 回理乙
山高 23 回理乙
山高 23 回理乙
山高 24 回文甲
山高 24 回文甲
山高 24 回文甲
山高 24 回文甲
山高 24 回文甲
山高 24 回文甲
山高 24 回文甲
山高 24 回文甲
山高 24 回理甲
山高 24 回理甲
山高 24 回理甲
山高 24 回理乙
山高 24 回理乙
山高 24 回理乙
山高 25 回文甲
山高 25 回文甲
山高 25 回文乙
山高 25 回理甲
山高 25 回理甲
山高 25 回理甲
山高 26 回文甲
山高 26 回理甲
山高 26 回理甲
山高 26 回理乙
宇留野 勝 正
江 原 博
藤 巻 正 生
砂 越 竹 夫
石 田 富三郎
丸 山 健
橋 本 静 雄
芝 崎 秀 雄
阿 部 新 平
山 口 利 男
鈴 木 秀 芳
森 博
芳 賀 半次郎
若 杉 幹 雄
島 野 光 司
小野寺 茂 男
新 藤 三 郎
鈴 木 宗 世
西 田 馨
江 頭 悦 郎
早 坂 幸 雄
井 上 弘
久 司 道 夫
間 中 正 明
宮 崎 五 郎
早乙女 忠 誠
増 本 剛
安 藤 雄 三
広 島 三 男
市 場 利 雄
小 島 恒 教
坂 本 浩
鈴 木 和 源
高 山 悌三郎
峰 島 旭 雄
三 原 恒 雄
近 野 元 輔
松 田 功
豊 川 徳 郎
眞 野 正 一
黒 江 義 雄
小 宅 三 郎
26.12.22
26.01.27
26.08.14
21.01.29
25.09.11
26.0409
26.04.06
25.11.08
25.03.10
25.08.16
26.09.05
26.05.25
26.10.03
26.06.23
27.04.02
26.02.26
24.08.24
24.10.10
26.06.26
死亡年月日不明
〃
〃
〃
〃
〃
〃
24
26.12.16
26.05.09
26.03.20
26.03.04
25.02.12
26.03.29
24.06.19
25.10.16
26.07.21
23.10.17
26.04.27
25.04.12
25.08.12
25.05.23
26.10.16
山高 27 回文甲
山高 27 回理科
山高 27 回理科
山高 27 回理科
山高 27 回理科
山高 27 回理科
山高 28 回文乙
山高 29 回理②
山高 29 回理②
山高 29 回理④
鈴 木 秀 一
遠 藤 清 昭
安 江 正 之
佐 竹 義 昭
高 橋 勇
荘 司 利 明
佐 藤 安 宏
毛 利 理 道
大 平 信 廣
西 澤 徳 雄
27.02.26
26.02.17
25.04.21
26.04.20
26.11.05
25.07.29
25
26.11.10
26.04.12
25.08
文理1回・文・哲学
日 野 清 司
文理1回・文・英文
岸 昭 夫
文理1回・文・経済
新 明 弘 泰
文理1回・文・経済
武 田 正
文理1回・理・化学
斎 藤 建 三
文理2回・文・法律
加 藤 順一郎
文理2回・文・経済
佐 藤 圓 吉
文理4回・文・英文
菊 池 純 雄
文理5回・文・国文
村 岡 定 博
文理6回・人・法律
渡 部 恵 次
文理6回・理・化学
岡 田 勇 三
文理7回・理・化学
阿 部 信 義
文理9回・文・経済
佐 藤 孝 彦
文理10回・文・法律
川 越 良 勝
文理11回・文・法律
高 橋 富 弥
文理13回・理・化学
由 利 恭 子
文理13回・理・生物
及 川 胤 昭
文理14回・理・物理
柿 崎 正 昭
文理17回・理・数学
伊 藤 元 博
人文1回・経済
真 石 清
人文4回・国文
長谷川 憲 二
人文 14 回・法律
小野寺 靖
人文 21 回・経済
片 瀬 政 俊
人文 34 回・人間文化
古 山 由 紀
理 2 回・数学
菅 野 佳 伸
理 8 回・化学
伊 藤 泉 文
27.03.12
27.05.14
27.03.04
25.12.31
25.04.19
27.0102
26.08.29
25.07.17
26.07
26.02.02
26.03.03
25.08.30
27.0402
26.02.01
26.10.01
25.07.14
26.11.23
18.08
25.12.15
25.09
26.06.20
25.08.29
26.01.14
26.01.31
26.01.15
26.05
以上 78 名
- 18 -
本 部 事 務 局 通 信
今年3月の卒業生は484名であった。彼らは入学時か
らの終身会員であり、その最初の卒業生である。
4年前、5千円の入会金を2万円に改正した。この改
正にあたっては大学当局との協議など曲折を経て、
「終
身会費」に内容も改め、現在に至っている。その背景に
は、若い世代の年会費の納入が極めて低く、同窓会の運
営も先が思い遣られる状況であったためである。
また、事務局内では、同窓会のあるべき姿も日々の議
論の対象となっていた。在学生に対しての支援も有意義
であり責務でもあると考えがあり、そうした折の東日本
大震災の際には、逸早く義捐金を贈呈した。
一方、大学当局は、法人化の後、各般にわたり改革を
模索していた。その一つには就活時の同窓会の活用が
あったと思えた。将来を見据えた時、このような両者は、
相携えることの重要性に考えは一致した。具体的には、
卒業生をキャンパスに迎える大学当局のホームカミング
デーと同窓会の「ふすまの日・ふすまの夕べ」をタイアッ
プして開催しており、95年記念祭の今年は、学生の祭「八
峰祭」を交えての一大イベントが実現することになった。
我々会員は、10月24日の記念式典会場の「キャンパス」
に、懇親会場の「グランドホテル」に、友人、同期生を
誘いあって参加し、祭を盛り上げたい。加えて、百年記
念祭も視野に入れて、特に、若い会員の参加を呼掛けて
いきたい。人文・理卒の会員が全面的に背負うことに違
いないのだから。今回をその切っ掛けにしてほしい。 皆‼集まれ‼
事務局長 奥山隆夫(文理18回)
フェル塔、クルーズ船内で響き渡る中国語。
広報部員のつぶやき
帰国して京都を訪れた。春休みが近い時期で修学旅行の
山形、宮城の両県にまたがる蔵王山に噴火警報
(火口周
生徒はいない。社寺を訪ねると、次々と到着した大型バス
辺危険)が出されたことに伴い、風評被害が懸念されてい
から現れる中国人の団体客ばかりが目立つ。個人旅行者に
る。山形側の蔵王温泉街は、避難勧告区域から5~6㌔離
目を凝らすと欧米人は二割、日本人三割、残りが中国人と
れており、ロープウェイや各温泉施設も通常通り営業し
韓国人。桜の季節の姫路城では、日本人が半数で、三割が
てきた。しかし不安から訪問を見合わせる人もいるという。
欧米人、二割が中国人と韓国人。
そもそも温泉は、火山があってこその恩恵だ。
世界を席巻する中国パワーを見せつけられる昨今である。
片岡卓爾(理学5回)
気象台などの客観的な情報を確認しながら、冷静に対応
したいものだ。
また、今回の噴火警報に関連して、山形大学理学部の伴
編 集 後 記
雅雄教授らによる長期的な調査が注目された。山形大学が、
山形県にとって重要な役割を果たしている不可欠な存在だ
私が第二の勤めを終え同窓会の仕事を手伝うようになっ
と、あらためて痛感した。 坂本由美子
(理学28回)
てから、もう10年近くなりましたが、その間、同窓会館内
の雰囲気が大分変化して来ました。
山形県内の技術系高等教育機関の教員をしている。
それは、以前に比べ若い人の出入りが着実に増えている
先日、一人の学生から、突然、
「先生、性善説と性悪説
のです。即ち、現役学生・院生のほか社会人など、季節毎
でどちらが人間の本性を現していると思いますか」と聞か
の談話会をはじめ、新年会や納涼会、忘年会に加えて、同
れた。少し考えて、「どちらでもないのではないか。善い
窓会が支援している八峰祭や模擬裁判のスタッフ及び海外
人の中にも悪の部分があり、その逆もあるから」と応じた。
交流志望生たちが会館に顔を出すようになったのです。
これでよかったのか。情報処理の世界では、1か0かと切
通常、同窓会事務局スタッフは、リタイヤ組が多いのが
り分けてこれを組み合わせ、形式知を作り上げている。人
常ですから、若い風が入って来ると、それだけで活気が出
間についても性善なのか性悪なのかと、切り分けて考えて
て良い仕事をしたくなり、会報記事にもそれなりの効果が
いけば議論しやすくなるのであろう。
反映される気がします。 松田博之(文理13回)
二つに切り分けないで理解しようとする考えもある。無
分別智というもので、般若心経というお経に書かれている。
この「無分別智」、いまだによく飲み込めず、どうしたら
いいものかと思案中である。 渡辺雄二
(理学14回)
中国パワーの台頭
三月にパリへ行った。目立つのは高度成長期の日本人旅
行団体の姿を彷彿とさせる中国人の集団。美術館やエッ
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ふすま同窓会報 第 63 号
発行者/ふすま同窓会 山形市東原町1-9-4
電 話・FAX/023-633-9927
http://www4.plala.or.jp/fusuma/
E-mail:[email protected]
発行日/平成27年7月1日
印刷所/坂部印刷株式会社