お取引先様 株式会社 松村組 平成27 平成27年 27年3月期 決算概要 当事業年度におけるわが国経済は、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動や急速に進んだ円安 の影響等により個人消費などに弱い動きもみられたが、下半期に入ってからは緩やかな回復基調が続 きました。 建設業界におきましては、堅調な公共事業に加え、民間需要も製造業からの受注の改善、非製造業 においても消費税引き上げに伴う駆け込み需要の反動を脱して堅調に推移しました。 このような状況のもと、受注高につきましては423億9千万円(前年同期比0.1%増)となりまし た。受注高に占める建築と土木の割合は、建築工事89.7%、土木工事10.3%となり、発注者別 内訳では、官庁工事12.7%、民間工事87.3%となります。主な受注工事には、西濃運輸株式会 社新東京支店新築工事(セイノーエンジニアリング 株式会社)、 (仮称)荒井東マンション新築工事(東 新住販 株式会社、ヤマウラ企画開発 株式会社)、京都大学(南部)iPS細胞研究所第3研究棟新営 その他工事(国立大学法人 京都大学)、フルタ製菓株式会社平尾工場新築工事(フルタ製菓 株式会社)、 医療法人社団成守会はせがわ病院新築工事(医療法人社団成守会)等があります。 また、売上高は、完成工事高で370億3百万円、不動産事業売上高で3百万円、合計370億7 百万円(前年同期比15.0%増)となりました。 完成工事高の内訳は、建築工事86.5%、土木工事13.5%となり、発注者別内訳では、官庁工 事8.1%、民間工事91.9%となります。主な完成工事には、 (仮称)綱島プロジェクト新築工事(伊 藤忠都市開発 株式会社、常陸土地 株式会社)、 (仮称)酪農学園 高大併設男子寮新築工事(学校法人 酪農学園)、教養教育共同化施設(仮称)新築工事(主体工事) (京都府)、アイレスト中町サンテ・フ ェスタ平和大通り新築工事(アイレストホーム 株式会社)、 (仮称)プレシス小岩Ⅱ新築工事(一建設 株式会社)等があります。 なお、次期への繰越工事高は、299億4千万円(前年同期比21.9%増)となりました。繰越工 事高に占める建築と土木の割合は、建築工事88.1%、土木工事11.9%となります。 利益につきましては、営業利益は11億8千8百万円、経常利益は11億3千万円、当期純利益は 7億1千万円を計上することになりました。 今後のわが国経済は、所得環境の改善などによる内需の下支えに回復基調が続くと見られており、 今後も個人消費や住宅投資が堅調に推移することが予想されます。また、企業収益も引き続き回復基 調にあることから、民間企業の設備投資は堅調に推移すると予想されますが、海外景気の下振れなど 景気の下押しリスクにも注視する必要があります。 建設業界におきましては、民間投資は回復傾向を維持する一方、公共工事は横ばいで推移すると予 想され、更に技術労働者不足や建設資材価格の高止まり等、引き続き予断を許さない状況下で推移す るものと予想されます。 当社は、このような環境のもと、人と事業がともに永続的に成長し、変わりゆく社会が求める価 値を生み出し、顧客・従業員・協力会社・株主を初め、すべての関係者が共に満足する企業集団を目 指してまいります。 今後とも、取引先の皆様の、一層のご支援とご鞭撻を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げま す。 平成27年6月 吉日
© Copyright 2025 ExpyDoc