プログラム管理を成功させる為に必要な3つのこと 2015年2月18日 グラビス・アーキテクツ株式会社 Agenda 1.GLAVIS Architects のご紹介 1.会社概要 2.弊社実績(抜粋) 2.プログラム管理を成功させる為に必要な3つのこと 1.プログラム管理とは? 2.プログラム管理はなぜ難易度が高いのか? 3.プログラム管理を成功させるために必要な3つのこと 3.プロジェクトマネジメント事例 1.プロジェクトの成果 2.プロジェクト概要 3.プロジェクトの特徴と成功要因 4.管理フレームワーク 4.PMツールの紹介 1.プログラム管理の重要性 2.プロジェクト管理ツール「Compass」 3.プロジェクトコラボレーションツール「Glavisサイト」 1 GLAVIS Architectsのご紹介 © 2014 GLAVIS Architects Inc. 代表経歴 古見彰里 経歴 2001年アンダーセン(朝日アーサーアンダーセン株式会社)に入社し、大規模システム導入に掛る業務設計、システム 設計に従事。 ベリングポイント株式会社(現プライスウォーターハウスクーパース株式会社)へ社名変更後、パブリックセクター戦 略チームにて、中央省庁の調達支援、ITコスト削減、システム導入PMO、IT関連政策立案支援、新技術実証実験、海外 IT調達の調査研究事業、また大手通信キャリアのマネジメント体制構築等のプロジェクトなど、公共機関向けのコンサ ルティング経験およびプロジェクトマネジメント実績多数。当時最年少でマネージャに昇格。 2006年よりパブリックセクター戦略チームの自治体サービスの立ち上げとサービス統括を担う。自治体や医療機関の総 合計画・情報計画策定、公会計導入、CIO補佐官、ITマネジメントなど数多くのプロジェクトを提案、受注、推進する。 2008年より、北海道事務所の立ち上げと事務所の管理責任者を担当するための北海道へ移住。地元技術者集団と東京の 大規模クライアントとのビジネスマッチングを多数実現。 2010年、グラビスアーキテクツ株式会社設立。 2012年、情報処理推進機構のクラウド基盤構築プロジェクトにおいてプライムコントラクターとして統合プロジェクト 管理業務を受注。7プロジェクト5事業者総勢約120名のプログラム管理の総括責任者として、EVMを用いた厳密なプロ ジェクト管理により全プロジェクトを遅延なく稼働させることに成功。その成功した手法を元にプロジェクト管理ツー ルを自社開発。 2014年、ePublic Intelligence GLAVISをオープンし、経営とテクノロジーに特化したレポート公開、また公共並びに 上流工程への参入支援サービスとして、提案書等資料作成や政策、プロジェクト管理等の提供やリサーチ、資料作成支 援等のインテリジェンスサービスをスタート。 主な資格 PMP(Project Management Professional) 主な社外活動 鳴門市CIO補佐: 北海道大学経済学研究科講師: 株式会社クニエ顧問(アソシエートパートナー) 関連執筆活動 地方財務 2007/01: 2006/4~2009/3 2008/4~現在 2014/10~現在 「失敗しない電子自治体の進めかた」 3 業務実績(抜粋) Case A Case B Case C Case D Case E 某独立行政法人 システム開発、導入、運用保守 行政・独法制度 特定公害に関する認定申請、給付業務に掛るシステム刷新プロジェクトにプロジェ クト責任者として参画。提案作成、受注から、プロジェクト管理、リリースまで全ての プロジェクト管理 工程に対してマネジメント。 スクラッチシステム開発管理 某製造業 プロジェクト管理支援 自動車部品の調達に掛かる業務改善及びマスターデータ管理の効率化を実現。ま パッケージ(ERP)導入 たその後のシステム導入(SAP)に掛かるプロジェクト管理を実施。自社内外プロ 業務改善(BPR) ジェクトの統合管理を担当し、プロジェクトを成功に導く。 プロジェクト管理 某独立行政法人 プロジェクト管理支援業務 Iハイブリットクラウド基盤の構築において、7プロジェクト5事業者(最大時120名)の マルチベンダーコントロール プログラム管理を担当。最新のクラウド技術を用いた基盤構築において、EVMを用 プログラム・プロジェクト管理 いた厳密なプロジェクト管理を遅延なく稼働に導く。 クラウド技術を用いた基盤構築管理 某中央省庁 プロジェクト管理支援 Case F Case G Case H Case I プロジェクト管理 マルチベンダーコントロール クライアント課題管理 某政令指定市 業務システム刷新可能性調査 IT戦略 市役所における業務システムの刷新に向けた方針策定を担当。市の情報化推進プ ランおよびITガバナンスにおける課題整理とシステム刷新のロードマップ、事業プラ 業務システム最適化 ンの策定、クラウド技術の活用検討。 クラウド技術を用いた基盤構築管理 某ITメーカー プロジェクト管理支援 事業戦略 2020年の東京オリンピックに向けて、海外からの入国者の激増を見据え、政府機 海外動向リサーチ 関に対する新たなソリューションの開発と営業展開に向けた事業戦略立案を支援。 政策動向リサーチ 某公共系SIer 業務システム刷新可能性調査 営業戦略 中央省庁、独立行政法人、地方自治体に対するコンサルティングサービスの立ち上 人材育成 げ、プロジェクト管理人材の育成と営業展開に対するコンサルティングを実施。 新事業の立ち上げ 某中央省庁 プロジェクト管理支援 業務システム最適化計画 某省外局の基幹系システムのサーバー集約および冗長化の検討並びに政府共通 政府共通プラットフォーム移行 プラットフォームへの移行にかかる計画を策定。 最新クラウド技術(仮想化による集約と冗長化) 某中央省庁 業務システム刷新可能性調査 調達支援 某省ウエブシステムの政府共通プラットフォームへの移行並びに予算策定支援、調 政府共通プラットフォーム移行 達支援を実施。 最新クラウド技術(仮想化による集約と冗長化) 某省の人事給与システムの導入に伴うPMO業務を実施。公共機関における人事 給与システム導入実績を持ち、PMO実績の豊富な弊社要員を2名配置。 4 プログラム管理を成功させる為に必要な3つのこと © 2014 GLAVIS Architects Inc. プログラム管理とは? プロジェクトマネジメント プログラムマネジメント 特命使命による価値事業 全体使命による価値事業 個別性、有期性、不確実性 多義性、拡張性、複雑性、不確実性 複雑性 多義性 不確実性 拡張性 ※PHP研究所発行「P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント 標準ガイドブックより 6 プログラム管理はなぜ難易度が高いのか? 発注者 プロジェクトの評価を行 う専門性を持ち合わせて いない 管理者 プロジェクト プロジェクト プロジェクト プロジェクト 発注者、受注者が同じ認識に立つ プロジェクト プロジェクト プロジェクト 各PJの状況を横断的且つ 定量的に把握できない GAP プログラム管理 プロジェクト こ の 管 理 上 の GAP GAP 管理に関する共通言語が 存在しない 社内標準としてプロジェ クト管理手法が確立して いない GAP プログラム管理 各PJの状況を横断的且つ 定量的に把握できない を 埋 め る 必 要 が あ る 管理者 受注者 7 プログラム管理を成功させるために必要な3つのこと 主体性 と予防 視点 プログラム マネジメント 管理ルールの統一・ モデル化 • • • • 他人事ではないか? 基本的な姿勢を共有しているか? 逆算志向で整理しているか? 経験を活かしているか? • 複合的な課題に関係者全体で役割 を割り当てているか? • スケジュールの依存関係は整理さ れているか? • 相手の視点にたっているか? • 管理のルールはあるか?また関係 者で正しく共有認識を形成してい るか? • 可能な限り定量的な管理を用いて いるか? • ツール化し、人に依存させていな いか? 8 プログラムマネジメント事例 © 2014 GLAVIS Architects Inc. プロジェクトの成果 ■6プロジェクト4事業者、最大時約120名の大規模プロジェクト 大規模かつ マルチベンダー 本プロジェクトは6プロジェクト4事業者で実施し、最大時120名の大規模プロジェク トであった。そのため、管理文化の異なる事業者と技術者が存在し、正しい現状把握 すら困難な状況であった。これに対し、プロジェクトの管理ルールを統一し、 PMO※1が一括して報告を取りまとめるなど、プロジェクトガバナンスの強化を図り コミュニケーションロスを排除した。 ■ 一般では実現困難な大規模プロジェクトを1年半で完遂 短期間 2013年3月末に稼働させなければならない短期間の制約条件があった。顧客が抱えて いるインフラに係る課題を解決するために必要な対策を打ち出し、CIO補佐官による COCOMOⅡを用いた各プロジェクトの合理的な規模の算出とともに、関係者の協議 による実現内容の優先順位を踏まえ、EVM※2を用いた工数実績の把握と調整を行う ことで、現実的なプロジェクトの遂行とQCD※3を確保した。 ■現実的なプロジェクト管理方法論の資産化 資産化 机上の方法論ではなく、マルチベンダー、大規模プロジェクトにおいてQCDを確保す る現実的なプロジェクト管理の方法論を確立した。また、この方法論を文書化(明文 化)し、ツール化することで、資産形成を行い、今後の様々なプロジェクトでの活用 を可能とした。 ※1:Project(Program) Management Office ※2:Eraned Value Management ※3:Quality Cost Delivery 10 プロジェクト概要 目的を共有する複数プロジェクトの管理とプログラム管理 (6プロジェクト4事業者、全て予定通りに完了) 特徴 顧客側 情報管理部門 標準管理 要領 報告 統合管理PMO(弊社) プログラム管理 Private SaaS 庁内 UI・認証 Ⅰ UI・認証 UI・認証 UI・認証 UI・認証 基幹 (A社) Ⅱ Ⅲ リソースプーリング(B社) 仮想化環境(A社) Ⅴ Ⅵ 拠点間分散処理(C社) 分散処理 Ⅶ 開発基盤 連携 サーバー 仮想化環境 運用保守 監視 ネットワーク サーバー 庁内サーバールーム 外部データセンター 運用保守(A社) IaaS ツール 外部 Ⅳ PaaS Public 標準 管理 要領 ネットワーク 調整力 その他 クラウド サービス 第三者監視 サービス (D社) 11 プロジェクトの特徴と成功要因 プロジェクトの特徴 大規模かつマルチベンダー (6プロジェクト5事業者、最 大時120名) 新技術 (分散基盤、監視SaaS、マル チハイパーバイザー仮想化等) システム管理グループの体 制 短期間での遂行 (約1年~1年半の期間で3年 から4年分のプロジェクトを遂 行) 考慮のポイント プロジェクトの成功要因 システム管理グループに負 担の少ない遂行 生い立ち、文化の違いを踏 まえたコミュニケーション ロスの排除 スコープ、優先順位、実現 範囲の合理性 プロジェクト間の依存関係 の把握 報告体系 是正より予防 PJ憲章(心得) コミュニケー ション • 逆算カレンダー • • • • 主体性 と予防 視点 プログラム マネジメント • 統合WBS※1 • マルチ課題管理 • 資産再利用 • • 管理ルールの統一・• • モデル化 • 標準管理要領 EVM TRM※2 COCOMOⅡ ITダッシュボー ドの活用 • ツールの活用 ※1:Work Breakdown Structure ※2:Technical Reference Model 12 管理フレームワーク 立上げ プロジェクト 憲章 計画 実行 監視 コントロール 終結 プロジェクト実施計画 スコープ管理 計画 進捗管理 計画 コスト管理 計画 WBS EVM 報告資料 完了報告 WBSディク ショナリ 是正要求 スケジュール プロジェクト成果物 納品 コミュニケー ション 管理計画 議事録 品質管理 計画 プロジェクト 成果物 品質報告 納品物 定期報告資料 リスク管理計 画 リスク課題 管理表 残課題 13 プロジェクト管理ツールのご紹介 © 2014 GLAVIS Architects Inc. プログラム管理の重要性 ※EVMによる進捗管理手法を義務づけ 発注者 業務・システム 最適化ガイドライン プロジェクトの評価を行 う専門性を持ち合わせて いない 管理者 GAP プログラム管理 各PJの状況を横断的且つ 定量的に把握できない プロジェクト プロジェクト プロジェクト プロジェクト プロジェクト プロジェクト プロジェクト 各PJの状況を横断的且つ 定量的に把握できない GAP プログラム管理 プロジェクト こ の 管 理 上 の GAP EVMにより定量的なプロジェクト管理 GAP EVMによる管理を実現で きるツールが国内に存在 しない 社内標準としてプロジェ クト管理手法が確立して いない 情報システムに係る 政府調達の基本指針 を 埋 め る 必 要 が あ る 管理者 受注者 15 プロジェクト管理ツール 「Compass」 プロジェクト管理ツールの機能概要を以下に示します。 ポータル/ガジェット WBSの進捗や課題等情報サマリを表示 状況 集計 WBSガントチャート WBSの管理及びWBSDを管理 組織管理者,PMO etc. 左記以外 文書管理 状況 集計 統合管理 マイルストーン 表示 その他、 MSProject、 Redmineとの 連携機能追加 を予定 各プロジェクト /プログラム 課題やリスク、TODOを管理 課題・リスク・TODO管理 期限や期日 の表示 リソース管理 プログラム/プロジェクトのイベントを表示 情報カレンダー グラフ等の活用により、状況や状態が視覚で理解しやすい画面レイアウトで構成されています。加えて、 ポータルサイト管理機能により個人ごとに利用頻度が高い情報を自由に配置できます。 16 プロジェクトコラボレーションツール 「ePublic Platform GLAVISサイト」 レポートや記事、ファイル検索 テクノロジー等の特定分野に特化したレポート やノウハウ集の閲覧 メッセージによる双方向コミュニ ケーション 協業企業との資料テンプレートや 提案書、報告書ひな形、ナレッジ 資料の共有 個別のノウハウやレポートを参照 17 Author 古見 彰里 Akinori Komi グラビス・アーキテクツ株式会社 代表取締役 北海道大学経済学研究科 講師 株式会社クニエ アソシエイトパートナー [email protected] 東京事務所: 東京都港区赤坂二丁目20番5号 03-6441-3931 080-4166-7666 札幌事務所: 北海道札幌市白石区本郷通13丁目南5番9号 011-866-1288 18 6 19
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