わが国初、酪農家向けの政策・技術情報を迅速に伝える会員情報 (株)酪農乳業速報 札幌市中央区北3条西7丁目 1番地 酪農センター TEL:011-222-7012 平成27年10月26日(月曜日)・第3108号 記事の無断転載不可 FAX:011-222-7065 ◎ 最高位に天野さん(更別村)のレデイスマナー号 北海道初開催となった乳牛のオリンピック、第14回全日本ホルスタ イン共進会北海道大会が10月23~26日の4日間、胆振管内安平町 で開かれ、最高位賞に北海道十勝管内更別村の天野洋一さん(40歳) が第14部(経産6歳齢以上)に出品した「レデイスマナー MB セレ ブリテイ」が輝いた(都府県版と共通掲載)。 全共の開催は、前回大会が、口蹄疫と東日本大震災で延期・中止とな ったため、平成17年以来10年ぶり。今大会には42都道府県から過 去最大の乳牛378頭(ホルスタイン347頭、ジャージー31頭)が 出場した。月齢別に18部に分かれ、体型や機能の優秀さを競った。 最高位のレデイスマナー号は6歳齢。9月下旬に安平町で開かれた全 道予選(北海道ホルスタインナショナルショウ)では成年クラス(6歳 齢以上)の1等3席に甘んじたが、全共では逆転で日本一を勝ち取った。 出品者の天野さんは表彰式で「こうした素晴らしい賞をいただき大変嬉 しい。関係者のみなさんのアドバイスや、牧場で留守を守る家族のおか げだ。これからも乳牛改良を一生懸命頑張っていきたい」と喜びを口に した。千葉義博審査委員は「素晴らしい体型を備えているだけでなく品 格がある。乳房の幅や高さも極めて優れている」と高く評価した。 26日の閉会セレモニーで日本ホルスタイン登録協会の北良治会長は 「10年分の乳牛改良の成果が見られた素晴らしい大会だった。次の全 共に向け、さらなる改良努力を続けてほしい」と期待を寄せた。次回は 5年後の32年秋、宮崎県都城市で九州・沖縄ブロック大会を開催する。 ◎ 酪農学園大が全共初参加で第2部1席の快挙 全日本ホルスタイン共進会北海道大会(胆振管内安平町、10月23 ~26日)で、酪農学園大学(酪農学園フィールド教育研究センター) -1- が出品した「オークリーフ MBB ソフイア」が、第2部(後代検定 娘牛・未経産14月以上16月未満)トップの優等賞1席に輝いた。同 大学によると、大学が全共に参加したのも、部門別トップとなったのも、 全共史上初めて。 出品の指導を行った髙橋茂教授は「初参加でトップに選ばれたのは非 常に名誉なこと。牛体をきれいにする点では誰にも負けないようにしよ うと、学生が1日も休まず乳牛にかかりきりになってくれたおかげだ。 これまでの頑張りが報われた思いで、1席決定の瞬間にはみんなで肩を 抱き合った喜んだ」と、初の快挙に満面の笑みを浮かべた。 ◎ 酪農パビリオンが家族連れで大盛況・北海道 全日本ホルスタイン共進会北海道実行委員会とホクレンは10月2 4、25の両日、道内初開催の全共に合わせ、札幌で消費者向けイベン ト「北海道酪農パビリオン」を開いた。初雪に見舞われた25日はあい にくの天候となったが、2日間を通して多くの家族連れで賑わった。 パビリオンの会場は、道庁赤れんが庁舎前広場、札幌駅前通り地下歩 行空間北3条交差点広場、札幌市北3条広場アカプラの3カ所。 このうち、赤れんが庁舎前広場では24日、牛を引く技術を競う学生 リードマンコンテストのデモンストレーションが行われた。酪農学園大 学の学生がリードマンを務め、「乳牛は長命連産性や将来乳量などの観 点から評価される」などど説明した。大勢の見物客は、丁寧に手入れさ れた乳牛の毛並みのよさに見入り、会場はデモンストレーション終了後、 盛大な拍手に包まれた。 庁舎前広場では、牛乳・乳製品を利用した料理や飲料を販売する出店 が並び、「おいしい」と顔をほころばせる国内外の観光客の姿が見られ た。庁舎内では北海道酪農の歴史などが展示された。 地下歩行空間では、模型の牛を使った搾乳体験や乳牛のペーパークラ フトなどが行われ、アカプラには、牧草ロールへのお絵かきコーナーを 設けるとともに、最新鋭の酪農機器を展示。トラクターの試乗希望者で 長蛇の列ができるなど、いずれも大盛況だった。 -2- 以 上
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