2015 年 10 月 19 日 Kaizen Discovery、カナダ・ヌナブト準州Coppermineにおける 2015年度探鉱プログラムのドリリング結果を発表 予備的ドリリングは、40キロに及ぶストライキにインターセクトし 予測されていた鉱化範囲が倍の広さとなる プログラムの最後のホールは、幅が広く高品位の銅と交差 カナダ、バンクーバー --- Kaizen Discovery Inc. (TSX: KZD)はNunavut準州において弊社が100%所有 するCoppermineプロジェクト(ロケーションに関しては以下マップをご参照下さい)における最初の Field Seasonの結果をここに発表致します。Coppermineプロジェクトは、有望な堆積岩でホストされ る層状の銅、および高品位の火山岩にホストされる銅-銀を有する、3500km2に及ぶ広大な鉱区におい て原生代の堆積岩および火成岩を探査ターゲットとするプロジェクトです。 KaizenはHope Lake滑走路に隣接した20名まで収容可能な探鉱用キャンプの建設、考古学および野生 動物の調査を実施後、プロジェクト地区内において地域試掘、マッピング、および合計2,060メートル におよぶ9ヶ所のダイヤモンドドリリングを2015年7月18日より9月3日まで実施しました。プログラム の完了後、キャンプは2016年に実施されるドリリング計画のため冬場に備え整備されました。 今回のプログラムにおいては、主に新原生代Rae Groupの基盤に存在する、堆積岩によりホストされ る層状の銅-銀の鉱化帯がターゲットとされました。このターゲットは、地質が中央アフリカのカッパ ーベルト(Copperbelt)、ポーランドのクッファーシーファ(Kupferschiefer)、ミシガン州のキーウィー ノー(Keweenaw)といった有名な銅の生産地区の地質に類似する、Copper River Groupの玄武岩と赤色 岩層の上に位置し、緩やかに北に傾くシルト岩および暗色頁岩となります。1990年代初頭にCominco によりCoppermineにて実施された調査、および1960年代後半に実施されたTeshierpi 鉱山の調査によ ると、Kaizenが保有する鉱区の東側に位置する約40kmにわたるストライキ上において連続した浅いド リルホールが層状の銅の鉱化にインターセクトしました。 Kaizenの2015年度探査計画は過去の調査を再評価し、鍵となる堆積物、鉱化における層位学および地 質構造を把握し、最新の評価を下すために層位学的に詳細なマッピングを実施し、広域に及ぶ浅部が まだ探査されていない西側のエクステンションを広範囲に予備的ドリルホールにて調査するものです。 Kaizenのドリリングプログラムには、合計1,949メートルにおよぶ過去のドリリングの場所から、西側 へ約40kmにおよぶストライキに跨るRae Groupの基盤を貫通する7ヶ所に及ぶ地域毎に分けられ、比 較的浅い部分における垂直ダイヤモンドドリリングが含まれます。銅の鉱化は7ヶ所全てにおいて見ら れ、最も鉱化が見られた部分には散在性の硫化銅(輝銅鉱、斑銅鉱、黄銅鉱)が含まれます。結果は 以下表1の通りです。 このプログラムの最後のホール、CPR15-DD008とDD009はそれぞれ西方へ17km、27kmへステップし ています。最後の最も遠く西に離れたホールCP15-DD009は、基盤となる連続する玄武岩-赤色層中の 南北の構成ブロックの上方に色付けされており、Rae Groupを貫通した過去のホールより著しく高い 2 品位および幅広い鉱化が特徴です。ホールDD009においては地下197メートル地点から、1メートル間 隔で3.04%以上の品位を含む部分および6メートル間隔で1.06%の品位を含む部分を含む、29メートル 間で0.57%の品位が明らかになりました。硫化銅は播種し、結合し、黄銅鉱の団塊だったと思われる 物質と入れ替わり、急勾配で傾く薄い硫化物および硫化方解石(カルサイト)の脈に存在します。29 メートルにおよぶインターセクション内にあるこの硫化銅の元は銅が豊富なゾーンの上にベースとし て輝銅鉱、その上に班銅鉱から黄銅鉱が特異な亜鉛と共に垂直に位置し、これは典型的な層状の銅鉱 床と言えます。 ホールDD008は3.11メートルを越える部分で品位が0.18%におよぶ特異な亜鉛の鉱化に交差し、層位 学的に適度な銅鉱化のゾーン(5.06メートル間、0.26%の品位)の上方に位置します。通常亜鉛の鉱化 は層状の銅システムにおいて横方向で見られ、システムの中心部において高品位の銅の存在を確認す るための要素となります。 2015年度のドリリングにより、鉱化の基礎となるRae Group地層のストライキの長さは、これまで確 認されていた約40kmから2倍の約80kmであること、またシステムがストライキに沿って広がっている ことが確認されました。現在まで、この80kmのストライキに沿った浅く、緩やかに北側に向かって傾 斜する地域においてのみ調査が実施され、Kaizenのライセンスエリアの中で約18kmにおよぶ下へ傾く 部分はまだ調査されていません。広い間隔で実施された2015年の予備ドリリング調査、特に約30kmの ストライキ上に2ヶ所しかホールがない西側の地区においては、今後高品位の地域の浅部をターゲット とする追加ドリリングが必要となります。 探査部門のエクゼクティブ・バイスプレジデントであるDavid Broughton博士は「我々はCoppermine プロジェクトにおける最初の調査結果を喜ばしく思います。我々のプログラムにより、これまで探査 が行われなかった地区における銅鉱化帯の規模が拡大し、DD009ホールにおいては著しく高い品位の 銅が存在することが証明されました。我々はこの結果を基に、来年度は西側の高品位の地域における 浅部および下に傾くシステムとそのエクステンションをターゲットとするドリリングプログラムを実 施する予定です」と述べています。 このプログラムの結果を受けて、Kaizenはライセンス内西側において、二つの主要なライセンスブロ ックの間隔を埋めるため追加で185km2の鉱区を申請し、鉱区の所有面積を拡張させました(図1)。最も 期待できる結果となった西部地区は、ほとんどがほぼ露頭の見られないターゲットであるRae Group の基礎となる堆積岩で覆われていました。 社長兼CEOであるB. Matthew Hornor氏は「我々はCoppermineにおける最初のプログラムを成功裏に 終える事ができ嬉しく思います。そして地域社会の方々、特にKugluktuk自治体の皆様よりの支援に心 より感謝致します。また、我々は日本のパートナーの参画によるプロジェクトの前進を期待していま す」と述べています。 このプログラムの最初の二つのホール、CP15-DD001とDD002においてCopper Creek basaltsの中で火 山岩にホストされる二つの露頭が調査されました。銅の鉱化は両方のホール(表1)にインターセクト しましたが、KaizenはRae Groupの基盤となる堆積岩でホストされる層状銅の可能性を調査するドリ リングに焦点を当てました。 表1. 2015年7月-9月、Coppermineプロジェクトにおけるドリルホールの分析結果 3 Drill-Hole ID CP15_DD001 CP15_DD002 Dip/Azimuth -45/90 -45/260 Area Volcanic-hosted Volcanic-hosted From To Length Copper Silver (m) (m) (m) % g/t 48.5 51.9 3.4 0.4 1.97 56.9 57.6 0.7 2.4 2.44 5.2 Including: 5.2 14.5 9.3 1.1 2.46 7.0 1.8 3.0 6.00 7.0 8.5 1.5 1.0 1.00 18.3 20.0 1.8 1.6 3.00 23.0 Including: 23.0 26.0 3.0 1.0 1.20 24.5 1.5 1.5 1.90 CP15_DD003 -90/0.0 Sediment-hosted 127.5 133.5 6.0 0.1 1.35 3.0 0.3 1.92 -90/0.0 Sediment-hosted 85.5 Including: 88.5 CP15_DD004 88.0 88.5 0.5 0.8 4.30 93.0 Including: 98.0 5.0 0.2 0.00 95.0 97.0 2.0 0.3 0.00 CP15_DD005 CP15_DD006 CP15_DD006B CP15_DD007 CP15_DD008 CP15_DD009 -90/0.0 -90/0.0 -90/0.0 -90/0.0 -90/0.0 -90/0.0 Sediment-hosted Sediment-hosted Sediment-hosted Sediment-hosted Sediment-hosted Sediment-hosted No significant intercept 372.1 372.9 0.8 0.2 0.00 374.4 Including: 379.7 5.3 0.2 0.00 378.4 379.7 1.3 0.4 0.00 230.3 232.1 1.8 0.3 0.00 269.4 269.9 1.0 0.1 0.00 228.4 Including: 233.5 5.1 0.3 1.30 229.4 230.7 1.2 0.5 1.62 73.0 Including: 75.4 2.4 0.5 0.00 73.5 74.4 0.9 1.1 1.40 197.0 Including: 226.0 29.0 0.6 1.90 205.4 208.0 2.6 1.6 2.70 207.0 208.0 1.0 3.0 5.00 217.0 223.0 6.0 1.1 3.80 217.0 218.5 1.0 2.1 4.20 221.5 223.0 1.5 1.6 7.90 注記:最低値0.1%の銅と1g/tの銀との複合物。このリリースにおける正しいドリルインターセクションの幅は母岩の Flat dipを基にドリリングされた幅とほぼ同じになります。 4 図1.ドリルホールの場所を示すCoppermineプロジェクトの地質マップ 図2. ドリルホールCP15_DD009のRae Group基盤内において散在した斑銅鉱(硫化銅)、以下は 214.60メートルから227.32メートル間の写真図 6 有識者による監修 このプレスリリースに含まれる技術的な情報は、地質学者であり、NAPEG(Northwest Territories and Nunavut Association of Professional Engineers and Geoscientist)のメンバーでNI43-101に規定された 有資格者でもあるScott Close氏により監修されています。尚、Close氏はNI43-101に基づくKaizenか ら見た第三者ではありません。 Kaizen Discoveryは総合的な分析過程およびCoppermineプロジェクトの分析をしたQA-QCプログラム を保管しています。手順の一環として、すべてのドリルコアは電動鋸で切断され、袋詰めされ、密封 後にNorthwest準州YellowknifeのALS Mineralsの実験室に送られます。さらにBritish Columbia州North VancouverのALS実験室において複数の成分分析が実施され、銅の制限値を分析するための自動Ore Grade Four Acid ICP-AESに続き、33 Element Four Acid ICP-AESが行われます。実験室での品質管理 プログラムに加え、信頼できる分析結果を得るために現場においても厳正な品質保証および品質管理 プログラムが実行されています。前述の分析におけるインターバルは0.1%cut-off値で計算されていま す。このニュースリリースにおける2015年のドリリングプログラムそしてサンプリング手順は地質学 者で、KaizenのコンサルタントであるScott Close氏により検証されています。 Kaizen について Kaizen はカナダに本社を持つ鉱物資源探査・開発会社です。Kaizen は2014年1月に日本の伊藤忠商事 と包括契約を締結し、更に HPX TechCo 社との役務契約の下に同社が持つ特殊な物理探査技術 (Typhoon Technology)の活用が可能となりました。Kaizen の長期的戦略は日本の企業と協力し、日 本の産業に 寄与する良質な鉱物資源を生産・供給するプロジェクトの特定、探査、開発を行うことで す。 Kaizen に関する詳細な情報については、www.kaizendiscovery.com をご覧ください。 連絡先 KAIZEN DISCOVERY 千村 央 Executive Vice President 03-5733-3323 [email protected] Steve Vanry Executive Vice President – Corporate Development +1-604-669-6446 [email protected] TSX ベンチャー取引所およびその Regulation Services Provider (TSX ベンチャー取引所のポリシーに 定義) は、このニュース リリースの妥当性および正確さについて一切責任を負いません。 将来の見通しに関する記述 このニュースリリースの内容には将来の見通しに関する記述が含まれており、本書および弊社がカナ ダの証券規 制当局に定期的に提出する証券報告書に記載された条件に伴う種々のリスクおよび不確定 要素により変更される 7 場合があります。本書で用いられる「となる」、「おそれがある」、「計画し ている」、「見込まれる」、「予 想される」、「つもりである」、「かもしれない」、「可能性があ る」、「必要がある」などの表現は、将来の 見通しに関する記述です。本書の内容は必要に応じて要 約されたものであり、重要な情報がすべて含まれている わけではありません。将来の見通しに関する 情報および記述は、Kaizen の経営陣が歴史的傾向、現在の状況、 将来の展望、さらには現状において 適切と考えられる他の要因に対する認識および見識に照らして提示した前提 条件や分析結果を基にしたものです。ただし、この記述は、さまざまなリスク、不確定要素、その他の要因を含 んでいるため、 実際の事象や結果が将来の見通しに関する情報および記述で予測されたものとは大きく異なるこ とも あります。将来の見通しに関する情報および記述に対して過度に依存しないようご注意ください。
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