第 1 期 東京都後期高齢者医療広域連合 保健事業実施計画(データヘルス計画) (案) 平成 27 年度~29 年度版 平成 27 年 月 東京都後期高齢者医療広域連合 は じ め に 少子高齢社会の進展に伴い医療費が増大するなか、高齢者と現役世代の費用負担及 び制度運営の責任の明確化を目的として、平成 20 年 4 月に発足した後期高齢者医療 制度は8年目を迎えました。 この間、全国の後期高齢者医療制度の被保険者は、平成 27 年●月の時点で●●●● 万人を超え、東京都後期高齢者医療広域連合(以下、「都広域連合」という。)の被保 険者についても●●●万人を超えております。被保険者の増加や一人当たり医療費の 伸びに伴い全体の医療費は増加の一途をたどり、将来にわたって持続可能な医療保険 制度を堅持するために、被保険者の健康寿命の延伸や医療費の適正化が求められてい るところです。 こうした中、厚生労働省は平成 26 年 3 月に「高齢者の医療の確保に関する法律に 基づく保健事業の実施等に関する指針」を発出し、後期高齢者医療広域連合(以下、 「広 域連合」という。)に対しても、レセプトや健康診査などの医療・健康データ等の分析 に基づく、被保険者の健康状態に即した効果的で効率的な保健事業の実施計画である データヘルス計画の策定を求めたところであります。 以上のような状況、要請等を踏まえ、この度、都広域連合では、被保険者の健康増 進・健康寿命の延伸と医療費の適正化を目的として、「第 1 期 東京都後期高齢者医療 広域連合 保健事業計画(データヘルス計画)平成 27 年度~29 年度版(以下、「本計 画」という。)」を策定いたしました。 本計画の策定にあたり、平成 26 年度にはレセプトデータと健康診査結果データに基 づき、①複数疾病の実態と疾病予防に関する分析、②ジェネリック医薬品の普及状況 に関する分析、③健康診査・保健指導の有効性に関する分析をテーマとする医療費分 析を実施し、都広域連合における被保険者の疾病、医療費の状況等について、現状と 課題の把握を行いました。続いて、分析により明らかとなった課題を解決すべく保健 事業を選定し、また各事業の評価方法等を定めました。 今後、都広域連合では、本計画を実効性のあるものとするため、適切な進捗状況の 把握と評価を行いながら、関係区市町村や関係機関等とより緊密に連携して安定した 事業運営に努め、被保険者の皆さんに健康で毎日を過ごしていただけるよう、事業の 推進に取り組んでまいります。 また、本計画の策定に当たりご協力いただきました、区市町村、東京都、東京都国 民健康保険団体連合会の皆さまに心から感謝申し上げます。 平成 27 年 月 東京都後期高齢者医療広域連合長 1 西川 太一郎 目 次 第1 基本的事項 1 計画策定の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 2 計画の名称及び計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 3 本計画の位置づけ及び他計画との関係・・・・・・・・・・・・・ 5 第2 現状と課題 1 現状の把握・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 2 これまでの取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 3 健康・医療情報の分析及び分析作業に基づく健康課題・・・・・・ 37 (1)健康診査受診率別区市町村数・・・・・・・・・・・・・・・ 37 (2)複数年連続未受診者数・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 (3)外来受診率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 (4)有病率(男女別)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 (5)有病率(年齢階級別)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40 (6)複数疾病の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41 (7)糖尿病性腎症の被保険者数及び医療費・・・・・・・・・・・ 42 (8)人工透析を受けている被保険者数及び医療費・・・・・・・・ 46 (9)ジェネリック医薬品差額通知に係る軽減効果・・・・・・・・ 50 (10)区市町村別ジェネリック医薬品使用率・・・・・・・・・・・ 51 2 (11)都広域連合の健康課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第3 53 保健事業の取り組み 1 健康診査受診勧奨事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54 2 長寿・健康増進事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55 3 ジェネリック医薬品使用促進事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 56 4 柔道整復師の施術等の療養費適正化事業 ・・・・・・・・・・・・・ 59 5 医療費等通知事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60 6 その他の保健事業の取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60 第4 計画の評価方法・見直し 1 評価方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 61 2 評価の実施体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 61 3 評価結果の公表・周知 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 61 第5 計画の公表・周知 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 62 第6 運営上の留意事項 1 区市町村等との連携 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62 2 個人情報の保護 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62 3 第1 基本的事項 1 計画策定の目的 我が国は、誰もが安心して医療を受けることができる医療制度である国民皆保険 制度を実現し、世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきました。 高齢化の進行に伴う被保険者数の増加や医療の高度化に伴い、医療費の増大が見 込まれる中、引き続き、将来に渡る国民皆保険制度の維持と安定的な運営のために は、被保険者をはじめ、若年世代を含む広く都民の後期高齢者医療制度に対する理 解と信頼が不可欠です。 医療費の適正化への取り組みは、こうした都民の制度に対する信頼を確保してい くために極めて重要であり、抜本的な改革を国に求めるとともに、保険者として出 来る取り組みについて最大限努力していく必要があります。 医療費の増加を抑制するためには、被保険者の生活習慣の改善や健康診査による 生活習慣病の早期発見、重症化の予防を図ることにより、生活習慣病の予防や社会 生活を営むために必要な機能の維持、向上等を通して、健康寿命(健康上の問題で 日常生活が制限されることなく生活できる期間)の延伸を実現することが何より重 要です。 一方で、近年、健康診査の結果や診療報酬明細書等(以下「レセプト等」という。) の電子化の進展により、保険者が健康や医療に関する情報を活用して被保険者の健 康課題の分析、保健事業の評価等を行うための基盤整備が進んでおります。 「日本再 興戦略」(平成 25 年6月 14 日閣議決定)においても、健康診査の結果やレセプト 等の情報等を活用し、PDCAサイクルに沿った効果的かつ効率的な保健事業のデ ータ分析と、それに基づく保健事業(データヘルス)の推進が保険者に求められて います。 こうした背景のもと、都広域連合では、被保険者の健康増進と健康寿命の延伸並 びに医療費の適正化を目的として、本計画を策定いたしました。都広域連合は、本 計画において健診結果やレセプト等のデータに基づき被保険者の健康・医療の現状 や課題を把握し、課題解決に向けて取り組む事業や目標等を定め、PDCAサイク ルに沿って推進していきます。 ※PDCAサイクル 業務遂行に際し、計画を立て(Plan)、実行し(Do)、実行した内容の評価(Check) に基づき改善を行う(Action)という活動を継続的に繰り返す仕組みのこと。 4 2 計画の名称及び計画期間 計画名称: 「第 1 期 東京都後期高齢者医療広域連合 保健事業実施計画(データヘルス 計画) 平成 27 年度~29 年度版」 計画期間:平成 27 年度~29 年度 3 本計画の位置づけ及び他計画との関係 本計画は、高齢者の医療の確保に関する法律第 125 条第3項の規定に基づき、平成 26 年3月 31 日付厚生労働省保険局長通知において保健事業の実施等に関する指針が 策定されたことに基づき策定する計画です。 本計画の策定に当たっては、以下に記載するような「21 世紀における国民健康づく り運動(健康日本 21(第二次))」等に示された基本方針を踏まえるとともに、東京都 や区市町村が策定する健康増進計画やその他関連する計画との整合性を図っておりま す。 【主な関連計画】 ・21 世紀における国民健康づくり運動【健康日本 21(第二次)】 概 要:生活習慣及び社会環境の改善を通じて、全ての国民が共に支え合い、希望 や生きがいを持ち、健やかで心豊かに生活できる社会の実現 目 的:社会保障制度が持続可能なものとなるよう、国民の健康増進を総合的に推 進する 期 間:平成 25 年度~34 年度 ・第二期全国医療費適正化計画 概 要:国民の健康の保持及び医療の効率的な提供の推進を通じ、将来的な医療費 の伸びの適正化を図るとともに、良質かつ適切な医療を効率的に提供する 体制の確保 目 的:医療費適正化を総合的かつ計画的に推進する 期 間:平成 25 年度~29 年度 5 ・東京都健康推進プラン 21(第二次) 概 要:都民の健康の保持、生涯にわたり健やかで心豊かに暮らすことができる社 会づくり 目 的:都民が主体的に取り組む健康づくりを支援し、総合的に推進する 期 間:平成 25 年度~34 年度 ・第2期東京都医療費適正化計画(都民医療費の現状と今後の取組) 概 要:都民の健康の保持や良質な医療提供体制の確立及び介護サービス基盤の充 実等に向けた取組の推進 目 的:都民医療費の適正な水準を確保する 期 間:平成 25 年度~29 年度 ・《東京都後期高齢者医療広域連合》保健医療事業計画 平成 26・27 年度版 概 要:東京都後期高齢者医療広域連合が取り組む事業の概要と制度運営の指針 目 的:本計画の進行管理を行い、関係機関等と連携し適切な事業運営を推進する 期 間:平成 26 年度~27 年度 ・平成 27 年度 概 健康診査推進計画 《東京都後期高齢者医療広域連合》 要:健康診査受診率の向上、効果的かつ効率的な健康診査の実施に向けた取組 の推進 目 的:生活習慣病の重症化と心身機能の低下を防止する 期 間:平成 27 年度 ・関係区市町村国民健康保険のデータヘルス計画 6 第2 1 現状と課題 現状の把握 < 被保険者数 > (1)全国年齢区分別将来推計人口 平成 22 年の国勢調査を基に算出した「日本の都道府県別将来推計人口」によると、 日本の総人口は、平成 22 年度以降減少に転じています。一方で 75 歳以上の人口は、 平成 42 年度に約 2,278 万人とピークを迎え、以降減少に転じ、平成 52 年度には約 2,223 万人になると見込まれています。75 歳以上の人口の割合は増加を続け、平成 27 年度の 13.00%から、平成 52 年度には 20.72%を占め ると見 込まれ ていま す。 〔単位:人〕 22 年度 27 年度 32 年度 37 年度 42 年度 47 年度 52 年度 0~14 歳 16,83 9,170 15,82 7,156 14,56 7,966 13,24 0,417 12,03 8,656 11,28 6,769 10,73 1,820 15~29 歳 20,00 8,572 18,59 3,260 17,79 1,741 17,00 9,159 16,03 4,949 14,79 2,45 3 13,45 6,364 30~44 歳 27,09 2,941 25,50 7,819 22,16 3,925 19,98 9,027 18,74 8,954 17,97 3,094 17,20 5,682 45~59 歳 24,52 0,751 24,24 1,021 26,11 5,354 26,22 8,814 24,71 4,444 21,50 2,465 19,41 7,305 60~74 歳 25,40 2,279 25,96 9,847 24,67 0,932 22,40 5,761 22,29 6,831 24,11 4,398 24,23 4,747 75 歳以上 14,19 3,639 16,45 8,195 18,79 0,008 21,78 5,638 22,78 3,825 22,45 4,392 22,22 9,933 128,0 57,35 2 126,5 97,29 8 124,0 99,92 6 120,6 58,81 6 116,6 17,65 9 112,1 23,57 1 107,2 75,85 1 11.08% 13.00% 15.14% 18.06% 19.54% 20.03% 20.72% 合計 75 歳 以 上 の割合 資 料 H 27 ~ H 5 2 の 人 口 は 、 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 「 日 本 の 都 道 府 県 別 将 来 推 計 人 口 」 ( 平 成 2 5 年 3 月 推 計)による。 7 (2) 東京都年齢区分別将来推計人口 「日本の都道府県別将来推計人口」によると、東京都の人口は、平成 27 年度に 約 1,350 万人とピークを迎え、以降減少に転じ、平成 52 年度には約 1,231 万人に なると見込まれています。75 歳以上の人口は増加を続け、平成 27 年度の約 147 万 人から、平成 52 年度には約 214 万人になると見込まれています。 〔単位:人〕 22 年度 27 年度 32 年度 37 年度 42 年度 47 年度 52 年度 0~14 歳 1,486,10 0 1,484,19 4 1,421,40 5 1,311,87 0 1,197,55 7 1,122,10 6 1,061,06 4 15~29 歳 2,328,12 8 2,105,56 9 1,917,47 1 1,840,82 9 1,797,12 7 1,716,52 3 1,580,47 6 30~44 歳 3,308,89 8 3,232,77 3 2,907,91 3 2,592,66 6 2,302,01 1 2,100,80 3 2,017,39 2 45~59 歳 2,439,11 9 2,709,77 4 3,122,30 9 3,253,88 3 3,162,66 6 2,846,69 0 2,542,13 1 60~74 歳 2,363,05 9 2,344,62 7 2,233,76 1 2,201,99 8 2,463,92 7 2,848,36 8 2,967,47 4 75 歳以上 1,234,08 4 1,472,51 6 1,712,4 6 2 1,977,42 6 2,033,23 4 2,028,20 1 2,139,10 4 13,15 9,388 13,34 9,453 13,31 5,321 13,17 8,672 12,95 6,522 12,66 2,691 12,30 7,641 9.38% 11.03% 12.86% 15.00% 15.69% 16.02% 17.38% 合計 75 歳以上 の割合 資 料 H 27 ~ H 5 2 の 人 口 は 、 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 「 日 本 の 都 道 府 県 別 将 来 推 計 人 口 」 ( 平 成 2 5 年 3 月 推 計)による。 8 (3)被保険者数及び負担区分割合の状況 都広域連合の被保険者数は年々増加しており、平成 25 年度に 130 万人を超え、 平成 26 年度末時点で 1,352,925 人となっており、男女比は、男性 38.4%・女性 61.6%となっています。一部負担金の割合別では、1 割負担の被保険者 が 85.7%・ 3 割負担の被保険者が 14.3%となっています。毎年度、1 割負担の被保険者の割合 が増加し、3 割負担が減少する傾向があります。 ① 年齢階級別被保険者数 年齢階級 〔単位:人〕 被保険者数 構成比 65 歳~69 歳 1,709 0.1% 70 歳~74 歳 4,633 0.3% 75 歳~79 歳 543,824 40.2% 80 歳~84 歳 417,257 30.8% 85 歳~89 歳 246,862 18.2% 90 歳~94 歳 104,591 7.7% 95 歳~99 歳 28,893 2.1% 5,156 0.4% 100 歳~ 合 計 1,352,925 平成 27 年 3 月 31 日現在 9 - ② 負担区分別被保険者数 3 割負担 被保険者数 構成比 〔単位:人〕 1 割負担 一般 区分Ⅱ 区分Ⅰ 193,243 641,009 269,221 249,452 14.3% 47.4% 19.9% 18.4% 平成 27 年 3 月 31 日現在 10 合計 1,352,925 - < 平均寿命・死因・死亡率 > (1)平均寿命(健康寿命) 東京都の平均寿命と健康寿命の差は男女共に大きいことがわかります。 健康寿命の延伸は、「健康日本 21(第二次)」の全体目標となっています。 また、「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」(厚生労 働省)において、平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加を目標(平成 34 年度) としています。 平成22年 健康寿命と平均寿命の全国比較(男性) 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 【東京都】 茨城県 平 均 寿 命 79.8 2 歳( 1 4 位 ) 栃木県 群馬県 健 康 寿 命 69.9 9 歳( 3 3 位 ) 埼玉県 平均寿命と健康寿命の差 千葉県 東京都 9.8 3 歳 ( 4 3 位 ) 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 全国 65 67 69 71 健康寿命 73 75 平均寿命 77 79 81 83 85 11 平成22年 健康寿命と平均寿命の全国比較(女性) 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 【東京都】 山形県 福島県 茨城県 栃木県 平均寿命 86.39 歳 ( 14 位 ) 健康寿命 72.88 歳 ( 41 位 ) 群馬県 平均寿命と健康寿命の差 埼玉県 13.51 歳 ( 4 1 位 ) 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 全国 72 74 76 78 80 82 健康寿命 84 86 88 90 92 平均寿命 資 料 ・ 平 均 寿 命 ( 全 国 ) は 、 厚 生 労 働 省 「 平 成 22 年 完 全 生 命 表 」 に よ る 。 ・ 平 均 寿 命 ( 東 京 都 ) は 、 厚 生 労 働 省 「 平 成 22 年 都 道 府 県 別 生 命 表 」 に よ る 。 ・健 康 寿 命 は、 厚 生労 働 科 学 研 究費 補 助 金「 健 康 寿 命に お け る 将来 予 測 と 生 活 習 慣 病 対 策 の 費 用 対 効 果に 関 す る研究 」による。 12 (2)東京都の死因別死亡者数に占める 75 歳以上の割合 (上位5疾病等) 東京都の死因別死亡者数に 75 歳以上の方が占める割合は、悪性新生物を除き各疾 病とも、75%を超えています。 第1位 第2位 第3位 第4位 第5位 東京都全体 悪性新生物 心疾患 肺炎 脳血管疾患 老衰 75 歳以上 悪性新生物 心疾患 肺炎 脳血管疾患 老衰 75 歳以上が占める割合 57.93% 78.31% 88.82% 78.07% 99.21% 資 料 ・ 東 京 都 全 体 は 、 総 務 省 「 平 成 25 年 人 口 動 態 調 査 上 巻 死 亡 第 5.20 表 都 道 府 県 ( 21 大 都 市 再 掲 ) 別 に み た死因順位」 による。 ・ 7 5 歳 以 上 は 、 東 京 都 総 務 局 「 東 京 都 統 計 年 鑑 平 成 24 年 19- 4 年 齢 ( 5 歳 階 級 ) 、 主 要 死 因 別 死 亡 数 ( 平 成 24 年 ) 」 に よ る 。 ※「その他の全死因」が第 1 位の割合を占めていたが、複数の 死因が混在するため除外している。 ※ 死 因 割 合 は 、総 務 省「 平 成 2 5 年 人 口 動 態 調 査 上 巻 死 亡 第 5.1 5 表 性・年 齢 別 に み た 死 因 年 次 推 移 分 類 別 死 亡 数 及 び 率 ( 人 口 10 万 対 ) 」 に よ る 。 13 (3)死因別年齢調整死亡率の推移 年齢調整死亡率とは、年齢構成の異なる地域間で死亡状況の比較ができるように 年齢構成を調整した死亡率(人口 10 万人当たりの値)です。 全国と東京の死因別年齢調整死亡率を比較すると、悪性新生物については、全国 に比べ東京の死亡率は高くなっています。 その他の死因については、全国と東京の死因別年齢調整死亡率は、ほぼ同じとな っています。 全国 悪性新生物 東京都 全国 心疾患 東京都 全国 肺炎 東京都 全国 脳血管疾患 東京都 全国 老衰 東京都 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 男 188.9 183.3 182.4 179.4 175.7 172.5 女 94.2 92.2 92.2 91.8 90.3 89.7 男 199.9 193.7 191.9 182.3 182.6 179.1 女 102.0 97.8 97.9 98.6 96.0 93.5 男 77.1 74.2 74.2 73.9 72.4 69.1 女 41.7 39.6 39.7 39.5 38.7 37.0 男 78.6 76.5 77.1 72.1 73.0 68.8 女 41.8 39.2 39.9 37.3 37.7 35.8 男 48.2 44.8 46.0 46.1 43.7 41.8 女 20.3 18.6 18.9 19.2 18.1 17.3 男 50.1 45.2 46.1 45.8 44.7 42.5 女 20.6 19.3 18.8 18.5 17.6 16.8 男 53.6 50.4 49.5 47.3 44.8 42.0 女 30.3 28.1 26.9 26.3 24.6 23.3 男 54.5 52.2 51.7 48.0 45.3 42.8 女 29.7 27.1 26.9 26.4 23.8 22.1 男 6.3 6.2 6.9 7.5 8.3 9.0 女 7.7 7.9 8.9 9.7 10.8 11.9 男 6.2 6.4 7.6 7.7 8.9 9.4 女 7.8 8.0 9.4 10.1 11.4 12.8 資 料 ・死 因 別 年 齢 調 整 死 亡 率( 東 京 )は 、総 務 省「 平 成 12 ~ 2 5 年 度 の 人 口 動 態 調 査 保 管 統 計 表 都 道 府 県 編 死 亡 ・ 死 因 第 2 表 - 13 ( 東 京 都 ) 死 亡 数 , 性 ・ 年 齢 ( 5 歳 階 級 )・ 死 因 ( 死 因 簡 単 分 類 )・ 都 道 府 県 ( 13 大 都 市 再 掲 ) 別 」 及 び 東 京 都 総 務 局 「 平 成 1 2~ 25 年 度 の 住 民 基 本 台 帳 に よ る 東 京 都 の 世 帯 と 人 口 第 7 表 区 市 町 村 、 年 齢 ( 5 歳 階 級 )、 日 本 人 、 外 国 人 及 び 男 女 別 人 口 」 を 用 い 算 出 。 ・ 死 因 別 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 全 国 ) は 、 総 務 省 「 平 成 25 年 人 口 動 態 調 査 上 巻 死 亡 第 5.14 表 死 因 年 次 推 移 分 類 別 に み た 性 別 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 人 口 1 0 万 対 )」 に よ る 。 14 < 医療費・医療給付費 > (1)国民医療費及び全国の後期高齢者医療費の推移 平成 24 年度の国民医療費は、約 39 兆 2,117 億円で、そのうち後期高齢者医療 費が 34.9%を占めており、割合は増加傾向で推移しています。後期高齢者医療制度 発足の平成 20 年度と比較して、国民医療費が 12.7%、後期高齢者医療費が 20.1%、 後期高齢者医療費の占める割合が 2.1 ポイント増加しています。 〔単位:億円〕 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 国民医療費 348,084 360,067 374,202 385,850 392,117 後期高齢者医療費 114,146 120,108 127,213 132,991 137,044 32.8% 33.4% 34.0% 34.5% 34.9% 国民医療費に占める 後期高齢者医療費の割合 資 料 国 民 医 療 費 及 び 後 期 高 齢 者 医 療 費 ( 総 額 ) は 、 厚 生 労 働 省 「 平 成 2 4 年 度 後 期 高 齢 者 医 療 事 業 年 報 表 16 後期高齢者医療費(老人 医療費)と国民医療費の推移」 による。 15 (2)東京都の後期高齢者医療費の推移 後期高齢者医療制度が発足した平成 20 年度以降、全国の後期高齢者医療費と同様、 東京都の後期高齢者医療費は増加傾向で推移しています。東京都の対前年度増加率 は、いずれの年度においても、全国を上回る増加率で推移しています。 〔単位:百万円〕 東京都の 後期高齢者医療費 対前年度増減率 全国の 後期 高齢 者医 療費 の対前年度増減率との差 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 829,437 967,985 1,038,832 1,102,233 1,148,423 16.7% 7.3% 6.1% 4.2% - - 1.0 ポイント 1.4 ポイント 1.6 ポイント 1.2 ポイント 資 料 厚 生 労 働 省 「 平 成 24 年 度 後 期 高 齢 者 医 療 事 業 年 報 表 1 6 後 期 高 齢 者 医 療 費 ( 老 人 医 療 費 ) と 国 民 医 療 費 の 推 移」 16 (3)1 人当 た り 国民 医 療 費 及 び 1 人 当た り 後 期高 齢 者 医療 費 の推 移 1 人当たりの国民医療費と比較して、後期高齢者 1 人当たりにかかる医療費は全 国及び東京都とも高額になっています。後期高齢者医療制度が発足した平成 20 年度 以降、東京都の 1 人当たり後期高齢者医療費は、全国の 1 人当たり後期高齢者医療 費を下回って推移しています。 〔単位:円〕 1 人当たり国民医療費 1 人当たり後期高齢者 医療費(東京都) 1 人当たり後期高齢者 医療費(全国) 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 272,600 282,400 292,200 301,900 307,500 768,680 863,525 887,826 903,978 909,923 785,904 882,118 904,795 918,206 919,452 資料 1 人当たり国民医療費 は、厚生労働省 「第1表 国民医療費、人口一人当たり国民医療費 ・対国内総生産及び 対国民所得比率の年次推移 」による。 全 国 の 1 人 当 た り 後 期 高 齢 者 医 療 費 及 び 東 京 の 1 人 当 た り 後 期 高 齢 者 医 療 費 は 、 厚 生 労 働 省 「 平 成 24 年 度 後期高齢者医療事業状況報告 (年報 )第 2 表 都道府県別医療費の状況 」による。 17 (4)1 人当たり診療費における構成比 1 人当たり診療費における医科入院の東京都構成比は、全国よりも低くなっていま すが、医科入院外及び歯科の東京都構成比は全国構成比よりも高くなっています。 構成比(平成 24 年度) 東京都(A) 医 科 診療費 資料 全国との差 (A)-(B) 全国(B) 入院 55.83% 58.94% ▲3.11pt 入院外 38.79% 36.91% 1.88pt 1.23pt 歯 科 5.38% 4.15% 合 計 100.00% 100.00% - 1 人 当 た り 診 療 費 に お け る 構 成 比 は 、 厚 生 労 働 省 「 平 成 24 年 度 後 期 高 齢 者 医 療 事 業 状 況 報 告 統 計 表 第 2 表 都 道 府 県 別 医 療 費 の 状 況 (3) 診 療 諸 率 の 状 況 ( そ の 1)」 に よ る 。 (5)1 件当たり日数 医科入院・入院外及び歯科の 1 件当たり日数は、全国の日数と比べ東京都の日数 は低くなっています。 1 件当たり日数(平成 24 年度) 東京都(A) 医 入院 科 入院外 歯 資料 科 全国(B) 全国との差 (A)-(B) 16.93 日 18.26 日 ▲1.33 日 1.99 日 2.01 日 ▲0.02 日 2.18 日 2.20 日 ▲0.02 日 1 件 当 た り 日 数 は 、厚 生 労 働 省「 平 成 2 4 年 度 後 期 高 齢 者 医 療 事 業 状 況 報 告 統 計 表 第 2 表 都 道 府 県 別 医 療 費 の 状 況 (3) 診 療 諸 率 の 状 況 ( そ の 1 )」 に よ る 。 (6)平均在院日数 全国の平均在院日数と比べ東京都の平均在院日数は低くなっています。 平均在院日数(平成 25 年度) 東京都(A) 総数(全病床) 資料 全国平均(B) 23.5 日 30.6 日 全国平均との差 (A)-(B) ▲7.1 日 総 数 ( 全 病 床 ) は 、 厚 生 労 働 省 「 平 成 25 年 度 (20 13 ) 医 療 施 設 ( 動 態 ) 調 査 ・ 病 院 報 告 の 概 況 都道府県一指定都市・特別区・中核市(再掲)別にみた病床利用率及び平均在院日数」による。 18 統 計 表 15 (7)都広域連合の医療給付費の状況 ① 医療給付費の推移 医療給付費については、平成 26 年度は 1 兆 1,183 億 5,954 万円となり、被保険 者数の増加等に伴い後期高齢者医療制度が発足した平成 20 年度から増加傾向で推 移しています。平成 20 年度と比較して 37.3%増加しています。1 人当たり給付費 は 11.4%増加しています。 〔医療給付費の単位:百万円〕 対前年度 医療給付費 増減率 1 人当たり給付費 - 753,650 円 対前年度 増減率 - 平成 20 年度 814,799 平成 21 年度 874,616 7.3% 777,532 円 3.2% 平成 22 年度 942,469 7.8% 802,538 円 3.2% 平成 23 年度 1,001,896 6.3% 819,268 円 2.1% 平成 24 年度 1,047,068 4.5% 827,297 円 1.0% 平成 25 年度 1,091,653 4.3% 838,931 円 1.4% 平成 26 年度 1,118,360 2.4% 839,519 円 0.1% ※平成 20 年度は後期高齢者医療制度開始の年度にあたるため、医療給付費について月 数調整により 12 月換算を行っています。 医療給付費の推移 【百万円】 【円】 1,118,360百万円 1,091,653百万円 860,000 1,047,068百万円 1,001,896百万円 840,000 942,469百万円 1,200,000 1,000,000 800,000 874,616百万円 814,799百万円 819,268円 827,297円 838,931円 839,519円 802,538円 600,000 800,000 780,000 777,532円 400,000 820,000 760,000 740,000 753,650円 200,000 720,000 0 700,000 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 給付費 1人当たり給付費 19 ② 医療給付費(入院)の推移 医療給付費のうち、入院の医療給付費については、平成 26 年度は 4,564 億 5,183 万円となり、被保険者数の増加等に伴い後期高齢者医療制度が発足した平成 20 年度 から増加傾向で推移しています。平成 20 年度と比較して 39.1%増加しています。1 人当たり給付費は 12.9%増加しています。 〔医療給付費の単位:百万円〕 医療給付費(入院) 対前年度 増減率 1 人当たり給付費 - 303,483 円 対前年度 増減率 - 平成 20 年度 328,107 平成 21 年度 349,763 6.6% 310,939 円 2.5% 平成 22 年度 386,743 10.6% 329,322 円 5.9% 平成 23 年度 409,338 5.8% 334,723 円 1.6% 平成 24 年度 428,115 4.6% 338,257 円 1.1% 平成 25 年度 443,564 3.6% 340,877 円 0.8% 平成 26 年度 456,452 2.9% 342,645 円 0.5% ※平成 20 年度は後期高齢者医療制度開始の年度にあたるため、医療給付費について月 数調整により 12 月換算を行っています。 医療給付費(入院)の推移 【百万円】 【円】 456,452百万円 350,000 443,564百万円 428,115百万円 409,338百万円 340,000 386,743百万円 342,645円 500,000 450,000 400,000 350,000 349,763百万円 328,107百万円 300,000 334,723円 329,322円 338,257円 340,877円 250,000 100,000 320,000 310,000 200,000 150,000 330,000 310,939円 300,000 303,483円 290,000 50,000 0 280,000 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 給付費 1人当たり給付費 20 ③ 医療給付費(入院外)の推移 医療給付費のうち、入院外の医療給付費については、平成 26 年度は 3,115 億 7,773 万円となり、被保険者数の増加等に伴い後期高齢者医療制度が発足した平成 20 年度から増加傾向で推移しています。平成 20 年度と比較して 28.1%増加してい ます。1 人当たり給付費は 4.0%増加しています。 〔医療給付費の単位:百万円〕 医療給付費(入院外) 対前年度 増減率 1 人当たり給付費 - 対前年度 増減率 - 平成 20 年度 243,193 224,942 円 平成 21 年度 257,186 5.8% 228,638 円 1.6% 平成 22 年度 269,952 5.0% 229,872 円 0.5% 平成 23 年度 282,128 4.5% 230,701 円 0.4% 平成 24 年度 296,056 4.9% 233,917 円 1.4% 平成 25 年度 307,980 4.0% 236,681 円 1.2% 平成 26 年度 311,578 1.2% 233,892 円 ▲1.2% ※平成 20 年度は後期高齢者医療制度開始の年度にあたるため、医療給付費について月 数調整により 12 月換算を行っています。 医療給付費(入院外)の推移 【円】 【百万円】 350,000 300,000 250,000 307,980百万円 311,578百万円 296,056百万円 282,128百万円 269,952百万円 236,681円 257,186百万円 243,193百万円 233,892円 233,917円 200,000 228,638円 150,000 100,000 238,000 236,000 234,000 232,000 230,000 230,701円 229,872円 228,000 226,000 224,000 224,942円 222,000 50,000 220,000 0 218,000 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 給付費 1人当たり給付費 21 ④ 医療給付費(歯科)の推移 医療給付費のうち、歯科の医療給付費については、平成 26 年度は 450 億 798 万 円となり、被保険者数の増加等に伴い後期高齢者医療制度が発足した平成 20 年度か ら増加傾向で推移しています。平成 20 年度と比較して 47.6%増加しています。1 人当たり給付費は 19.8%増加しています。 〔医療給付費の単位:百万円〕 医療給付費(歯科) 対前年度 増減率 1 人当たり給付費 - 対前年度 増減率 - 平成 20 年度 30,494 28,205 円 平成 21 年度 32,606 6.9% 28,987 円 2.8% 平成 22 年度 35,768 9.7% 30,458 円 5.1% 平成 23 年度 38,522 7.7% 31,500 円 3.4% 平成 24 年度 41,094 6.7% 32,468 円 3.1% 平成 25 年度 43,274 5.3% 33,256 円 2.4% 平成 26 年度 45,008 4.0% 33,786 円 1.6% ※平成 20 年度は後期高齢者医療制度開始の年度にあたるため、医療給付費について月 数調整により 12 月換算を行っています。 医療給付費(歯科)の推移 【百万円】 50,000 45,000 40,000 35,000 30,000 【円】 45,008百万円 43,274百万円 41,094百万円 38,522百万円 33,786円 35,768百万円 32,606百万円 33,256円 30,494百万円 32,468円 31,500円 25,000 30,458円 20,000 15,000 10,000 35,000 34,000 33,000 32,000 31,000 30,000 29,000 28,987円 28,000 28,205円 27,000 5,000 26,000 0 25,000 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 給付費 1人当たり給付費 22 ⑤ 医療給付費(調剤)の推移 医療給付費のうち、調剤の医療給付費については、平成 26 年度は 2,071 億 1,886 万円となり、被保険者数の増加等に伴い後期高齢者医療制度が発足した平成 20 年度 から増加傾向で推移しています。平成 20 年度と比較して 42.5%増加しています。1 人当たり給付費は 15.7%増加しています。 〔医療給付費の単位:百万円〕 医療給付費(調剤) 対前年度 増減率 1 人当たり給付費 - 134,423 円 対前年度 増減率 - 平成 20 年度 145,330 平成 21 年度 159,866 10.0% 142,121 円 5.7% 平成 22 年度 168,203 5.2% 143,229 円 0.8% 平成 23 年度 185,025 10.0% 151,298 円 5.6% 平成 24 年度 189,533 2.4% 149,752 円 ▲1.0% 平成 25 年度 202,116 6.6% 155,325 円 3.7% 平成 26 年度 207,119 2.5% 155,478 円 0.1% ※平成 20 年度は後期高齢者医療制度開始の年度にあたるため、医療給付費について月 数調整により 12 月換算を行っています。 医療給付費(調剤)の推移 【百万円】 250,000 200,000 150,000 【円】 207,119百万円 202,116百万円 189,533百万円 185,025百万円 168,203百万円 159,866百万円 155,478円 145,330百万円 151,298円 100,000 143,229円 155,325円 149,752円 142,121円 50,000 170,000 165,000 160,000 155,000 150,000 145,000 140,000 135,000 130,000 134,423円 125,000 0 120,000 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 給付費 1人当たり給付費 23 ⑥ 医療給付費等の構成(平成 26 年度) 医療給付費等の構成では、入院が最も多く約 4 割を占め、1 人当たりの給付額も 最も多くなっています。 給付額(千円) 1 人当たり給付額(円) 入院 入院外 歯科 調剤 その他 ※ 合 計 456,451,823 342,645 311,577,726 233,892 45,007,976 33,786 207,118,856 155,478 98,252,690 73,755 1,118,409,071 839,556 ※ その他は高額療養費及び療養費等 24 構成比 40.8% 27.9% 4.0% 18.5% 8.8% 100.0% 対 20 年度 増加率 139.1% 112.9% 128.1% 104.0% 147.6% 119.8% 142.5% 115.7% 145.2% 117.8% 137.3% 111.4% < その他 > (1)健康診査の状況 健康診査の受診者数は、平成 26 年度は 676,368 人となり、被保険者数の増加に 伴い後期高齢者医療制度が発足した平成 20 年度から増加傾向で推移しており、平成 20 年度と比較して、35.3%増加しています。 平成 26 年度の受診率は 52.94%で、ほぼ横ばいで推移していますが、全国平均受 診率と比較してかなり高い受診率となっています。 25 (2)都広域連合の財政状況(平成 26 年度各会計決算見込額の構成) 一般会計 一般会計の歳入は、主に分担金及び負担金で構成されています。分担金及び負担金 は、都広域連合の事務費に係る区市町村からの負担金です。その他には、財政調整基 金からの繰入金等があります。 歳出は主に民生費で構成されています。その他には、職員の人件費や委託料等の総 務費、財政調整基金への積立を行う諸支出金等があります。 26 特別会計 特別会計の歳入は、区市町村支出金、国庫支出金、都支出金、支払基金交付金等で 構成され、医療給付に対する負担金が主となります。 歳出は医療給付の費用である保険給付費が 97%を占めます。その他には、健康診査 に係る保健事業費や基金への積立金等があります。 27 平成 26 年度 保健事業・医療費適正化事業に係る決算見込額 事 業 名 決算見込額 1 健康診査事業 2 長寿・健康増進事業 3 ジェネリック医薬品使用促進事業 31,235,416 円 4 柔道整復師の施術の療養費適正化事業 42,935,031 円 5 医療費等通知事業 6 医療費適正化啓発広報事業 7 医療費分析事業 合 3,716,700,264 円 275,543,467 円 126,971,736 円 4,445,539 円 10,588,600 円 計 4,208,420,053 円 (3)保健事業担当者・連携促進の場等 都広域連合の保健事業の実施に当たっては、常勤職員 2 名の配置であり、専門知 識を有する保健師等の配置はしていません。保健事業・医療費適正化部会の開催等 を通じて、今後も関係団体等と密接に連携し事業の検討・推進を行っていきます。 実施体制 都広域連合 職種 常勤 非常勤 事務職 2名 - 保健師等 - - 会議名 開催回数・頻度等 年2回 広域連合協議会 28 (うち区市町村数) 11 人(8) 保健事業・医療費適正 化部会 医療費分析結果説明会 考 部会員数 東京都後期高齢者医療 連携促進の場 備 年2回 参加者数 (平成 27 年度) 47 団体 61 名参加 2 これまでの取り組み (1)健康診査事業 ①目的 都広域連合では、生活習慣病等の早期発見や重症化の予防、被保険者の健康の保 持・増進を目的として平成 20 年度から実施しています。 ②対象者 都広域連合の被保険者が対象となりますが、原則として、介護保険施設入所者、 収監施設入所者、船員保険の被保険者のうち相当な期間継続して船舶内にいる方、 病院又は診療所に6か月以上継続して入院している方及び同一年度に労働安全衛生 法等その他の法令に基づき行われる健診に相当する健康診断を受けた方などは除き ます。 ③実施方法 都広域連合が区市町村に委託して事業を実施しています。区市町村に委託するこ ととしたのは、①被保険者が近隣の医療機関で受診できるという利便性を考慮した こと、②地域の特性に応じた健診事業ができること、③区市町村は 40 歳以上 75 歳 未満の方を対象とした特定健康診査等を実施していることなどの理由によります。 ④健診項目 区 分 内 容 既往歴の調査(服薬歴及び喫煙習慣の状況に係る調査を含む) 自覚症状及び他覚症状の検査 身長 診察等 身体計測 体重 BMI 収縮期血圧 血圧 拡張期血圧 29 区 分 内 容 中性脂肪 血中脂質検査 HDL-コレステロール LDL-コレステロール AST(GOT) 肝機能検査 検査 ALT(GPT) γ―GTP 血糖検査 空腹時血糖 (いずれかの項目の実施で可) HbA1c 糖 尿検査 蛋白 ⑤健診受診率の推移 受診率は全国平均受診率と比較して高い水準を維持しています。受診率が高い要 因として、東京都内に受診できる医療機関が多く存在すること、多くの区市町村で 受診券等を個別に送付するといった受診勧奨を行っていることなど、受診環境が整 っていることが挙げられます。 年 度 受診者数 受診率 全国平均受診率 年 度 受診者数 受診率 全国平均受診率 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 499,822 人 547,476 人 581,064 人 610,627 人 48.32% 51.01% 52.02% 52.27% 20.7% 21.9% 22.7% 23.7% 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 627,813 人 649,983 人 676,368 人 51.97% 52.05% 52.94% 24.5% 25.1% 25.6%(見込) 30 (2)長寿・健康増進事業 平成 20 年度から実施している国の特別調整交付金に基づく補助事業で、都広域連 合及び区市町村が事業計画を策定し、被保険者の健康づくりのために、積極的に取 り組む事業を対象に補助を行っています。平成 26 年度は 46 の区市町村で事業を実 施し、約 2 億 7,500 万円の補助を受けました。 実施状況等 平成 24 年度 実施団体数 45 補助金額 2 億 6,265 万円 補 (1) 助 事 健康診査 健康教育・健康相談 (2) 健康に関する リーフレット (3) 保健事業実施計画 スポーツ施設等 利用助成 (4) スポーツ大会等 運営費助成 人間ドック等助成 (5) その他 平成 25 年度 業 平成 26 年度 46 2 億 6,854 万円 の 内 47 ※1 2 億 7,904 万円 ※2 訳 24 26 26 9 10 14 4 5 7 - - 1(都広域連合) 32 32 30 8 9 9 13 12 13 9 12 12 ※1 都広域連合を含む ※2 都広域連合の保健事業実施計画策定に係る費用の補助(350 万円)を含む 31 (3)ジェネリック医薬品使用促進事業 ①ジェネリック医薬品差額通知事業 平成 25 年度から医科・調剤レセプトデータを用いて、先発医薬品をジェネリック 医薬品に切り替えた場合、自己負担額が一定額以上軽減できる被保険者を対象にし て、ジェネリック医薬品差額通知を行っています。差額通知事業の効果分析として、 通知送付後に 1 か月あたりの切替人数及び軽減効果額等の算出を行っています。 実施状況等 差額通知送付状況 年 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 25 年 4 月の医科・調剤レセ 平成 26 年 5 月の医科・調剤レセ プトが発生した被保険者 プトが発生した被保険者 度 対象者 対象人数 933,696 人 通知対象者 942,050 人 対象者のうち 、生活習慣 病や慢性 対象者のうち 、生活習慣 病や慢性 疾患で先発医 薬品を服用 し、ジェ 疾患で先発医 薬品を服用 し、ジェ ネリック医薬 品へ変更し た際の自 ネリック医薬 品へ変更し た際の自 己負担軽減額が、1か月あたり 己負担軽減額が、1か月あたり 200 円以上の被保険者( ただし、 100 円以上の被保険者( ただし、 悪性新生物及 び精神疾患 の患者を 悪性新生物及 び精神疾患 の患者を 除く。) 除く。) 通知対象人数 121,548 人 201,620 人 平成 25 年 9 月、10 月 効果分析対象月 平成 26 年 9 月、10 月 効果分析結果 年 度 平成 25 年度平均※ 切替人数 40,548 人 72,708 人 33.4% 36.1% 4,372 万 5,745 円 1 億 1,658 万 9,324 円 1,078 円 1,602 円 切替者割合 1 か月当たりの軽減効果額 平成 26 年度平均※ 切替者 1 人当たりの軽減効果額 ※各年度の効果分析対象月(2 か月分)の平均値 32 ジェネリック医薬品の使用状況(数量シェア) 診療年月 平成 25 年 4 月 使用率 平成 26 年 5 月 平成 27 年 4 月 41.3% 45.7% 36.4% 増減率 9.3 ポイント ②ジェネリック医薬品希望シール配布事業 平成 26 年度から被保険者証の更新や年齢到達、転入等で被保険者となった方へ被 保険者証と一緒にジェネリック医薬品希望シールを送付しました。ジェネリック医 薬品の利用を希望する被保険者は、被保険者証やお薬手帳にシールを貼って意思表 示をすることが可能になります。 実施状況等 年 度 平成 26 年度 配布枚数 1,537,525 枚 ③ジェネリック医薬品使用促進広報事業 都広域連合の広報媒体にジェネリック医薬品の使用促進につながる記事を掲載し ています。また、制度を周知する小冊子や医療費等通知書に同封するリーフレット にも、ジェネリック医薬品に関する記事等を掲載し、ジェネリック医薬品の使用促 進を図っています。 実施状況等 広 報 媒 体 等 広 報 回 数 Vol.5(21 年 3 月発行)から 広報紙「東京いきいき通信」 Vol.9 を除き毎号掲載 22 年度から年 2 回掲載 小冊子「後期高齢者医療制度のしくみ」 22 年度から 26 年度までは 「希望カード」を綴り込む ホームページ「東京いきいきネット」 随時更新 医療費等通知に同封する適正受診等啓発リーフレット 33 26 年度から年1回送付 (4)柔道整復師の施術に係る療養費適正化事業 平成 26 年度に、一定期間内における柔道整復師の施術に係る療養費支給申請状況 をデータ化し、受療内容が長期施術、多部位、頻回に該当する被保険者を抽出し、 施術の利用状況について調査票を送付しました。さらに、回収した調査票を分析す るとともに、回答のあった被保険者へ正しい受療方法等をお知らせする啓発文書を 送付しました。 平成 27 年度には平成 26 年度に実施した利用状況調査に係る効果分析を行います。 平成 26 年度の実施状況 ①調査票の送付及び回収状況 送付対象者 平成 25 年 12 月から平成 26 年 5 月までの期間に、長期施術・ 多部位・頻回のいずれか又は複数に該当する被保険者 発送件数 57,785 件 回収件数 41,885 件 回収率 72.4% ②啓発文書の送付状況 送付対象者 調査票の回答のあった被保険者のうち、抽出時点で被保険者資 格を有する方 ① 保険証が使える場合と使えない場合の施術範囲 啓発内容 ② 施術を受ける際の注意事項 ③ 長期施術・多部位・頻回に該当する場合の施術の受け方 発送件数 41,699 件 34 (5)医療費等通知事業 都広域連合が保有するレセプトデータ等を活用して、医療機関等の受診歴やかか った医療費等を通知し、被保険者に健康と医療に対する認識を深めてもらうととも に、医療機関等の誤請求や不正請求を発見する機会とすることで医療費等の適正化 を図ることを目的に、平成 21 年度から実施しています。 実施状況 年 度 通知回数 総通知件数 平成 21 年度 1回 839,090 件 平成 22 年度 2回 1,738,683 件 平成 23 年度 2回 1,817,684 件 平成 24 年度 2回 1,903,205 件 平成 25 年度 1回 1,232,046 件 平成 26 年度 1回 1,259,911 件 (6)医療費分析事業 平成 26 年度に都広域連合が保有するレセプトデータ及び健康診査結果データ等 を活用して、被保険者の疾病及び医療費の状況を把握・分析しました。分析結果は、 都広域連合の医療費適正化事業や本計画における現状分析・課題の把握に活用しま した。また、区市町村へ健康増進や医療費適正化事業の基礎資料として、分析結果 を提供しました。平成 27 年度には区市町村向けに医療費分析結果の説明会を開催し ました。 実施状況 ① 医療費分析テーマ 分析テーマ ① 複数疾病の実態と疾病予防に関する分析 ② ジェネリック医薬品の普及状況に関する分析 ③ 健康診査・保健指導の有効性に関する分析 35 ② 医療費分析結果説明会 開催日 参加者数 第1回 平成 27 年 6 月 19 日(金) 38 団体 51 名 第2回 平成 27 年 7 月 22 日(水) 9 団体 10 名 (7)医療費適正化啓発広報事業 平成 26 年度から医療費等通知の送付時に医療費適正化に関する啓発リーフレッ トを同封し、被保険者に対して生活習慣病の改善と医療機関等の適正な受診につい て周知しました。 実施状況 年 度 平成 26 年度 送付件数 1,259,911 件 36 3 健康・医療情報の分析及び分析結果に基づく 健康課題 都広域連合では、「(1)健康診査受診率別区市町村数」から「(10)区市町村別ジェ ネリック医薬品使用率」までの分析を行い、分析結果に基づき「(11)都広域連合の 健康課題」で課題を設定しました。 (1) 健康診査受診率別区市町村数 都広域連合の健康診査受診率については、後期高齢者医療制度が始まった平成 20 年度は 48.32%でしたが、平成 26 年度には 52.94%と 4.62 ポイント増加していま す(30 ページ参照)。受診率別区市町村数は、受診率 60%以上の区市町村が 10 か ら 12 へ、50%台の区市町村が 15 から 27 へと増加しています。なお、健診対象者 が 3,000 人以上の 50 区市町村のうち、最も高い受診率が 66.28%、最も低い受診 率が 34.73%となっており、地域差が大きくなっています。 37 (2) 複数年連続未受診者数 都広域連合の健診受診率は、全国平均を大きく上回って推移していますが、平成 24 年度と平成 25 年度の複数年に渡って未受診となっている被保険者は約 44 万 4,000 人、後期高齢者医療制度が始まって以来、一度も受診していない被保険者は 約 19 万 8,000 人にのぼっています。 〔単位:人〕 未受診者数 2 年連続未受診 444,415 3 年連続未受診 360,392 4年連続未受診 296,391 5年連続未受診 241,807 6年連続未受診 197,705 ※未受診者数は健康診査のデータを登録 している区市町 村のみを対象にして算出し ています。 (3) 外来受診率 平成 26 年 7 月の 1 か月間に、一回以上外来を受診した被保険者の割合は、男性 が 77.3%、女性が 80.1%で、全体では 77.5%でした。 平成 26 年 7 月の外来受診率 男 外来受診者数 外来受診率 〔単位:人〕 性 女 性 合 計 401,414 665,818 1,067,232 77.3% 80.1% 77.5% 資 料 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 「 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 に 係 る 医 療 費 分 析 結 果 報 告 書( 分 析 結 果 の ポ イ ン ト)」 (4) 有病率(男女別) 医療費分析において、後期高齢者に多い慢性疾患で薬物治療を受けていることが 容易に判定可能な 8 疾患を対象として、被保険者の有病率を算出しました。最も有 病率が高かったのは男女ともに高血圧症で、男女間で有病率に 10 ポイント以上の差 が見られた疾患は、関節症・脊椎障害と骨粗しょう症でした。また、8 疾患のいず れかの疾患の治療を受けていた被保険者は全体の 86%に達していました。 38 〔単位:人〕 全体(1,350,964) 男性(519,419) 女性(831,545) 高血圧症 774,889 58.6% 300,523 59.3% 474,336 58.1% 胃・十二指腸潰瘍 542,722 41.0% 204,798 40.4% 337,924 41.4% 脂質異常症 431,737 32.6% 138,882 27.4% 292,855 35.9% 関節症・脊椎障害 378,789 28.6% 108,687 21.5% 270,102 33.1% 骨粗しょう症 196,259 14.8% 18,569 3.7% 177,690 21.8% 糖尿病 186,052 14.1% 92,582 18.3% 93,470 11.5% 白内障・緑内障 167,188 12.6% 57,886 11.4% 109,302 13.4% 認知症 115,789 8.8% 35,610 7.0% 80,179 9.8% 資料 東京都後期高齢者医療広域連合 「東京都後期高齢者医療に係る医療費分析結果報告書」 39 (5) 有病率(年齢階級別) 医療費分析の対象とした 8 つの慢性疾患において、男女とも 75 歳~79 歳の階級で 高血圧症の有病率が最も高く、6 割を超えていました。高血圧症を除くと、胃・十二 指腸潰瘍では男性の 75 歳~79 歳、女性の 75 歳~89 歳の階級で、脂質異常症では女 性の 75 歳~79 歳の階級で有病率が 4 割を超えていました。 高血圧症 胃・十二指腸潰瘍 脂質異常症 関節症・脊椎障害 骨粗しょう症 糖尿病 白内障・緑内障 認知症 75~79 歳 80~84 歳 85~89 歳 90~94 歳 全体 62.2% 57.3% 56.7% 52.9% 45.8% 男性 64.7% 56.2% 54.3% 49.6% 46.7% 女性 60.3% 58.0% 58.0% 54.0% 45.6% 全体 43.1% 40.5% 39.9% 37.4% 33.3% 男性 42.4% 39.3% 38.8% 36.6% 34.5% 女性 43.6% 41.3% 40.4% 37.7% 33.1% 全体 39.6% 32.3% 26.4% 18.5% 10.8% 男性 32.4% 26.0% 21.4% 15.0% 9.6% 女性 45.0% 36.4% 28.9% 19.7% 11.0% 全体 31.0% 29.1% 26.6% 22.2% 17.8% 男性 22.3% 21.2% 20.8% 18.7% 17.5% 女性 37.5% 34.3% 29.6% 23.4% 17.8% 全体 14.4% 15.7% 15.7% 13.2% 8.8% 男性 2.8% 3.9% 5.2% 5.0% 5.3% 女性 23.2% 23.5% 21.2% 16.0% 9.5% 全体 17.5% 13.6% 11.0% 7.9% 5.2% 男性 22.3% 17.1% 13.0% 9.0% 7.3% 女性 13.8% 11.4% 9.9% 7.5% 4.7% 全体 13.6% 12.9% 12.0% 9.5% 6.9% 男性 11.7% 11.3% 11.5% 9.7% 8.6% 女性 15.1% 14.0% 12.2% 9.5% 6.5% 全体 4.7% 9.3% 14.1% 15.0% 10.7% 男性 4.2% 7.6% 11.9% 12.5% 11.1% 女性 5.1% 10.3% 15.3% 15.8% 10.6% 資料 東京都後期高齢者医療広域連合 「東京都後期高齢者医療に係る医療費分析結果報告書」 40 95 歳以上 (6) 複数疾病の状況 ① 被保険者が有する疾患の個数 医療費分析において、後期高齢者に多い慢性疾患で薬物治療を受けていることが 容易に判定可能な 8 疾患を対象として、被保険者が有する疾患数を数え、 「なし」か ら「4 種類以上」に分類し、2 種類以上の疾患がある場合を多病とし、多病の割合を 算出しました。多病は全体の 64.1%に認められました。 75~79 歳 80~84 歳 85~89 歳 90~94 歳 95 歳以上 なし 14.7% 11.7% 12.2% 15.8% 24.4% 13.7% 1 種類 23.5% 20.3% 20.7% 23.3% 27.8% 22.2% 2 種類 26.0% 25.7% 26.0% 26.6% 25.2% 26.0% 3 種類 20.4% 22.5% 22.1% 20.1% 14.5% 21.1% 4 種類以上 15.4% 19.8% 19.1% 14.3% 8.0% 17.1% 61.9% 68.0% 67.1% 61.0% 47.8% 64.1% 多病(2 種類上) 【再掲】 全 体 資料 東京都後期高齢者医療広域連合 「東京都後期高齢者医療に係る医療費分析結果報告書」 ② 二疾患の併存状況(左列の各疾患 を有する被保険 者にもう一つの疾患が 併存する割合 ) 医療費分析の対象とした 8 つの慢性疾患において、各疾患を有する被保険者にも う一つの疾患が併存している割合を算出しました。その結果、脂質異常症と糖尿病 を治療中の被保険者のうち、7 割を超える方が高血圧症の治療を受けていました。 患者数 (人) 高血圧症 胃・十二 脂質 関節症・ 骨粗しょ 指腸潰瘍 異常症 脊椎障害 う症 糖尿病 白内障 ・ 緑内障 認知症 高血圧症 774,889 - 47.4% 40.8% 31.9% 15.8% 17.8% 13.4% 8.9% 胃・十 二 指 腸 潰 瘍 542,722 67.7% - 39.2% 37.9% 19.2% 16.4% 14.0% 8.6% 脂質異常症 431,737 73.3% 49.3% - 33.1% 17.8% 21.6% 14.3% 8.0% 関 節 症・脊 椎 障 害 378,789 65.2% 54.3% 37.8% - 27.1% 14.1% 15.4% 7.6% 骨粗しょう症 196,259 62.6% 53.0% 39.1% 52.3% - 11.2% 15.9% 8.7% 糖尿病 186,052 74.2% 47.9% 50.2% 28.6% 11.9% - 14.4% 8.7% 白内障・緑内障 167,188 62.2% 45.3% 37.0% 35.0% 18.7% 16.0% - 6.5% 認知症 115,789 59.8% 40.5% 29.7% 24.7% 14.8% 14.0% 資料 東京都後期高齢者医療広域連合 「東京都後期高齢者医療に係る医療費 分析結果報告書」 41 9.3% - (7) 糖尿病性腎症の被保険者数及び医療費 ① 糖尿病性腎症の被保険者数 平成 25 年 9 月~平成 26 年 8 月分のレセプトデータから、糖尿病性腎症に罹 患している被保険者数を区市町村別に算出しました。 〔単位:人〕 区市町村名 男性 合計 女性 1 千代田区 114 88 202 2 中央区 234 207 441 3 港区 405 383 788 4 新宿区 631 597 1,228 5 文京区 482 365 847 6 台東区 396 343 739 7 墨田区 484 442 926 8 江東区 1,064 933 1,997 9 品川区 962 1,040 2,002 10 目黒区 511 469 980 11 大田区 1,794 1,635 3,429 12 世田谷区 1,856 1,588 3,444 13 渋谷区 482 407 889 14 中野区 561 448 1,009 15 杉並区 985 759 1,744 16 豊島区 557 555 1,112 17 北区 871 835 1,706 18 荒川区 450 428 878 19 板橋区 1,277 1,172 2,449 20 練馬区 1,656 1,484 3,140 21 足立区 1,499 1,484 2,983 22 葛飾区 1,117 1,130 2,247 23 江戸川区 1,488 1,400 2,888 24 八王子市 1,241 885 2,126 25 立川市 431 444 875 26 武蔵野市 321 324 645 27 三鷹市 422 334 756 28 青梅市 251 212 463 29 府中市 469 341 810 42 区市町村名 男性 合計 女性 30 昭島市 209 213 422 31 調布市 402 348 750 32 町田市 606 479 1,085 33 小金井市 192 160 352 34 小平市 314 217 531 35 日野市 274 212 486 36 東村山市 262 214 476 37 国分寺市 282 261 543 38 国立市 158 156 314 39 福生市 164 243 407 40 狛江市 134 81 215 41 東大和市 195 129 324 42 清瀬市 232 207 439 43 東久留米市 344 316 660 44 武蔵村山市 174 159 333 45 多摩市 400 312 712 46 稲城市 132 83 215 47 羽村市 103 79 182 48 あきる野市 188 166 354 49 西東京市 333 308 641 50 瑞穂町 81 74 155 51 日の出町 39 32 71 52 檜原村 6 9 15 53 奥多摩町 21 12 33 54 大島町 34 53 87 55 利島村 0 2 2 56 新島村 16 13 29 57 神津島村 28 23 51 58 三宅村 13 20 33 59 御蔵島村 0 0 0 60 八丈町 21 16 37 61 青ヶ島村 0 0 0 62 小笠原村 7 0 7 28,375 25,329 53,704 都広域連合(合計) 資 料 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 「 平 成 26 年 度 医 療 費 分 析 結 果 」 43 ② 糖尿病性腎症の医療費 平成 25 年 9 月~平成 26 年 8 月分のレセプトデータから、糖尿病性腎症に係 る被保険者 1 人当たりの医療費(年平均値)を区市町村別に算出しました。 〔単位:円〕 区市町村名 男性 女性 合計 1 千代田区 1,347,504 1,434,749 1,385,512 2 中央区 1,804,304 1,555,339 1,687,443 3 港区 1,806,282 1,302,024 1,561,192 4 新宿区 1,803,163 1,290,621 1,553,988 5 文京区 1,644,870 1,368,475 1,525,762 6 台東区 1,718,794 1,615,992 1,671,080 7 墨田区 1,593,114 1,532,164 1,564,021 8 江東区 1,536,227 1,274,922 1,414,145 9 品川区 1,433,413 1,348,171 1,389,132 10 目黒区 1,815,128 1,416,402 1,624,309 11 大田区 1,469,919 1,444,425 1,457,763 12 世田谷区 1,588,325 1,265,393 1,439,424 13 渋谷区 1,727,418 1,355,401 1,557,102 14 中野区 1,647,360 1,425,209 1,548,724 15 杉並区 1,596,704 1,342,831 1,486,217 16 豊島区 1,442,365 1,238,658 1,340,694 17 北区 1,630,766 1,392,518 1,514,155 18 荒川区 1,466,972 1,368,148 1,418,798 19 板橋区 1,584,241 1,425,746 1,508,391 20 練馬区 1,544,163 1,089,876 1,329,462 21 足立区 1,493,194 1,326,677 1,410,354 22 葛飾区 1,481,040 1,252,873 1,366,296 23 江戸川区 1,529,352 1,270,735 1,403,984 24 八王子市 1,538,429 1,489,113 1,517,900 25 立川市 1,277,116 1,023,195 1,148,269 26 武蔵野市 1,338,644 1,038,948 1,188,099 27 三鷹市 1,335,054 1,181,533 1,267,229 28 青梅市 1,283,226 875,621 1,096,591 29 府中市 1,517,485 1,157,600 1,365,978 44 区市町村名 男性 合計 女性 30 昭島市 1,330,733 1,354,226 1,342,591 31 調布市 1,357,846 1,358,103 1,357,965 32 町田市 1,379,183 1,195,525 1,298,103 33 小金井市 1,563,873 1,160,166 1,380,370 34 小平市 1,564,765 1,598,645 1,578,610 35 日野市 1,505,377 1,320,207 1,424,603 36 東村山市 1,369,186 1,087,183 1,242,403 37 国分寺市 1,335,447 1,252,030 1,295,352 38 国立市 1,433,084 1,192,291 1,313,454 39 福生市 1,383,423 1,041,887 1,179,509 40 狛江市 1,572,045 1,410,495 1,511,182 41 東大和市 1,438,576 1,192,003 1,340,403 42 清瀬市 1,196,142 1,060,903 1,132,374 43 東久留米市 1,314,719 760,160 1,049,203 44 武蔵村山市 1,336,900 989,645 1,171,093 45 多摩市 1,305,785 1,127,768 1,227,778 46 稲城市 1,607,178 1,589,073 1,600,189 47 羽村市 1,168,272 1,503,843 1,313,932 48 あきる野市 1,175,897 1,003,590 1,095,098 49 西東京市 1,395,109 1,386,727 1,391,081 50 瑞穂町 1,184,611 920,596 1,058,565 51 日の出町 1,098,054 552,583 852,208 52 檜原村 631,320 1,031,031 871,147 53 奥多摩町 2,080,443 574,033 1,532,658 54 大島町 1,462,704 1,387,457 1,416,864 55 利島村 - 312,170 312,170 56 新島村 1,555,613 528,534 1,095,198 57 神津島村 583,931 1,347,473 928,274 58 三宅村 608,352 769,396 705,954 59 御蔵島村 60 八丈町 61 青ヶ島村 - - 62 小笠原村 2,325,049 - 都広域連合(平均) 1,516,890 - - 1,414,399 756,342 1,291,953 資 料 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 「 平 成 26 年 度 医 療 費 分 析 結 果 」 45 - 1,129,834 - 2,325,049 1,410,801 (8) 人工透析を受けている被保険者数及び医療費 ① 人工透析を受けている被保険者数 平成 25 年 9 月~平成 26 年 8 月分のレセプトデータから、糖尿病性腎症が原 因となり人工透析を受けている被保険者数を区市町村別に算出しました。 〔単位:人〕 区市町村名 男性 合計 女性 1 千代田区 13 8 21 2 中央区 21 16 37 3 港区 45 29 74 4 新宿区 62 27 89 5 文京区 48 23 71 6 台東区 49 31 80 7 墨田区 56 31 87 8 江東区 110 47 157 9 品川区 60 52 112 10 目黒区 49 22 71 11 大田区 148 101 249 12 世田谷区 161 73 234 13 渋谷区 44 20 64 14 中野区 60 31 91 15 杉並区 98 40 138 16 豊島区 43 26 69 17 北区 87 48 135 18 荒川区 41 27 68 19 板橋区 117 84 201 20 練馬区 141 52 193 21 足立区 143 91 234 22 葛飾区 114 61 175 23 江戸川区 153 74 227 24 八王子市 112 59 171 25 立川市 17 7 24 26 武蔵野市 13 10 23 27 三鷹市 26 10 36 28 青梅市 15 9 24 29 府中市 40 19 59 46 区市町村名 男性 合計 女性 30 昭島市 16 13 29 31 調布市 33 25 58 32 町田市 44 19 63 33 小金井市 13 7 20 34 小平市 43 24 67 35 日野市 33 20 53 36 東村山市 19 5 24 37 国分寺市 19 14 33 38 国立市 10 5 15 39 福生市 12 5 17 40 狛江市 17 8 25 41 東大和市 19 6 25 42 清瀬市 10 6 16 43 東久留米市 29 5 34 44 武蔵村山市 16 7 23 45 多摩市 29 10 39 46 稲城市 17 8 25 47 羽村市 4 8 12 48 あきる野市 9 5 14 49 西東京市 27 22 49 50 瑞穂町 6 2 8 51 日の出町 4 0 4 52 檜原村 0 1 1 53 奥多摩町 6 0 6 54 大島町 4 5 9 55 利島村 0 0 0 56 新島村 1 0 1 57 神津島村 0 0 0 58 三宅村 0 0 0 59 御蔵島村 0 0 0 60 八丈町 2 0 2 61 青ヶ島村 0 0 0 62 小笠原村 0 0 0 2,528 1,358 3,886 都広域連合(合計) 資 料 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 「 平 成 26 年 度 医 療 費 分 析 結 果 」 47 ② 人工透析に係る医療費 平成 25 年 9 月~平成 26 年 8 月分のレセプトデータから、糖尿病性腎症が原 因となり人工透析を受けている被保険者 1 人当たりの医療費(年平均値)を区市 町村別に算出しました。 〔単位:円〕 区市町村名 男性 女性 合計 1 千代田区 4,244,060 6,971,353 5,283,029 2 中央区 6,141,080 5,439,147 5,837,541 3 港区 6,656,361 5,660,098 6,265,934 4 新宿区 6,562,657 6,683,809 6,599,411 5 文京区 5,955,295 5,647,717 5,855,657 6 台東区 5,400,545 6,321,303 5,757,339 7 墨田区 5,680,509 6,197,853 5,864,850 8 江東区 5,967,681 5,632,719 5,867,406 9 品川区 5,995,062 6,334,748 6,152,773 10 目黒区 6,192,405 7,189,115 6,501,245 11 大田区 6,067,427 6,812,775 6,369,757 12 世田谷区 6,407,801 6,732,128 6,508,980 13 渋谷区 6,142,229 7,897,017 6,690,600 14 中野区 6,285,507 6,672,660 6,417,395 15 杉並区 5,597,967 6,635,222 5,898,621 16 豊島区 6,442,161 5,997,326 6,274,542 17 北区 6,177,505 6,507,554 6,294,856 18 荒川区 5,421,826 6,953,347 6,029,930 19 板橋区 5,976,442 6,191,642 6,066,376 20 練馬区 6,119,224 6,090,224 6,111,410 21 足立区 6,301,393 6,188,234 6,257,386 22 葛飾区 5,741,252 6,502,887 6,006,736 23 江戸川区 5,957,227 6,605,302 6,168,494 24 八王子市 6,210,403 6,491,667 6,307,447 25 立川市 5,462,722 7,268,213 5,989,323 26 武蔵野市 6,215,657 5,892,736 6,075,257 27 三鷹市 6,003,815 7,248,385 6,349,529 28 青梅市 6,571,732 4,232,994 5,694,705 29 府中市 6,076,357 6,023,671 6,059,390 48 区市町村名 男性 合計 女性 30 昭島市 5,798,218 5,139,151 5,502,774 31 調布市 5,459,102 6,281,224 5,813,464 32 町田市 5,881,663 6,383,848 6,033,116 33 小金井市 9,213,963 5,410,851 7,882,874 34 小平市 5,770,225 6,310,774 5,963,855 35 日野市 5,348,169 5,478,353 5,397,295 36 東村山市 5,309,728 7,746,772 5,817,445 37 国分寺市 5,913,791 5,881,164 5,899,949 38 国立市 5,210,721 5,178,922 5,200,121 39 福生市 6,199,002 5,173,160 5,897,284 40 狛江市 4,975,345 7,361,784 5,739,005 41 東大和市 6,380,633 4,602,447 5,953,868 42 清瀬市 6,831,939 5,098,850 6,182,031 43 東久留米市 5,294,311 7,258,110 5,583,105 44 武蔵村山市 5,414,258 5,666,713 5,491,092 45 多摩市 5,442,378 5,263,918 5,396,619 46 稲城市 5,423,728 6,379,761 5,729,659 47 羽村市 7,411,473 6,575,324 6,854,040 48 あきる野市 6,079,494 6,541,158 6,244,374 49 西東京市 6,043,741 7,168,570 6,548,767 50 瑞穂町 5,944,045 5,929,305 5,940,360 51 日の出町 4,493,790 - 4,493,790 52 檜原村 - 5,920,380 5,920,380 53 奥多摩町 5,747,148 - 5,747,148 54 大島町 5,128,970 6,556,850 5,922,237 55 利島村 - - - 56 新島村 6,991,580 - 6,991,580 57 神津島村 - - - 58 三宅村 - - - 59 御蔵島村 - - - 60 八丈町 6,583,745 - 6,583,745 61 青ヶ島村 - - - 62 小笠原村 - - - 6,010,162 6,357,793 6,131,645 都広域連合(平均) 資 料 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 「 平 成 26 年 度 医 療 費 分 析 結 果 」 49 (9) ジェネリック医薬品差額通知に係る軽減効果 平成 25 年度と平成 26 年度に実施したジェネリック医薬品差額通知により調剤医療 費の軽減効果が生じた人数を年齢階級別で集計・比較しました。平成 26 年度は通知対 象を拡大したため、軽減効果が生じた人数も増加していますが、構成比は両年度とも 75 歳~79 歳が最も多く(約 4 割)、次いで 80 歳~84 歳(約 3 割)、85 歳~89 歳(約 1.5 割)となっています。 調剤医療費の軽減効果額別の集計・比較では、平成 26 年度は月額 2,001 円以上軽 減効果のあった人数の増加が顕著で、1 人当たりの軽減効果額が大きく増加した要因 となっています。 50 (10) 区市町村別ジェネリック医薬品使用率 平成 25 年 4 月、平成 26 年 5 月及び平成 27 年 4 月診療分の医科・調剤レセプトを 基に区市町村別のジェネリック医薬品の使用率を算出しました。9 割を超える区市町 村で使用率が増加し、10 ポイント以上増加した区市町村が 23 にのぼりました。使用 率が 50%以上の区市町村は 17 ありました。 区市町村名 25 年 4 月診療分 26 年 5 月診療分 27 年 4 月診療分 増減率 ( ポ イ ン ト ) 1 千代田区 29.4% 29.9% 35.0% 5.6 2 中央区 32.1% 33.2% 37.2% 5.1 3 港区 30.8% 34.0% 42.5% 11.7 4 新宿区 31.7% 34.8% 39.4% 7.7 5 文京区 33.5% 36.0% 40.3% 6.8 6 台東区 35.6% 39.4% 43.5% 7.9 7 墨田区 36.8% 41.2% 44.7% 7.9 8 江東区 33.8% 39.2% 43.7% 9.9 9 品川区 33.7% 39.7% 44.8% 11.1 10 目黒区 33.2% 37.6% 41.9% 8.7 11 大田区 34.2% 39.8% 44.3% 10.1 12 世田谷区 32.9% 37.7% 41.6% 8.7 13 渋谷区 32.8% 35.6% 40.6% 7.8 14 中野区 32.4% 35.9% 40.8% 8.4 15 杉並区 32.8% 36.1% 40.5% 7.7 16 豊島区 34.9% 39.3% 42.6% 7.7 17 北区 37.0% 40.9% 44.9% 7.9 18 荒川区 34.7% 39.7% 44.7% 10.0 19 板橋区 38.1% 43.2% 46.9% 8.8 20 練馬区 37.3% 41.8% 45.9% 8.6 21 足立区 41.1% 46.1% 49.9% 8.8 22 葛飾区 39.2% 45.1% 49.5% 10.3 23 江戸川区 36.6% 41.6% 45.4% 8.8 24 八王子市 39.1% 44.0% 49.0% 9.9 25 立川市 42.5% 49.7% 54.9% 12.4 26 武蔵野市 36.0% 41.1% 43.7% 7.7 27 三鷹市 32.5% 37.6% 40.7% 8.2 28 青梅市 38.3% 45.1% 49.5% 11.2 29 府中市 37.6% 42.4% 45.9% 8.3 51 区市町村名 25 年 4 月診療分 26 年 5 月診療分 27 年 4 月診療分 増減率 ( ポ イ ン ト ) 30 昭島市 37.3% 44.3% 49.0% 11.7 31 調布市 34.2% 38.6% 42.8% 8.6 32 町田市 39.7% 45.1% 49.5% 9.8 33 小金井市 33.3% 38.5% 42.4% 9.1 34 小平市 37.2% 43.9% 49.0% 11.8 35 日野市 40.7% 45.7% 50.2% 9.5 36 東村山市 34.5% 41.0% 45.3% 10.8 37 国分寺市 37.1% 40.6% 44.8% 7.7 38 国立市 36.2% 39.9% 46.4% 10.2 39 福生市 44.9% 50.5% 53.7% 8.8 40 狛江市 34.7% 40.4% 44.1% 9.4 41 東大和市 47.8% 54.0% 57.0% 9.2 42 清瀬市 46.3% 51.3% 55.5% 9.2 43 東久留米市 41.9% 47.6% 51.0% 9.1 44 武蔵村山市 40.6% 49.0% 53.8% 13.2 45 多摩市 39.7% 43.4% 48.3% 8.6 46 稲城市 37.9% 45.6% 49.6% 11.7 47 羽村市 38.4% 43.9% 50.0% 11.6 48 あきる野市 44.6% 50.3% 56.8% 12.2 49 西東京市 42.7% 48.4% 53.6% 10.9 50 瑞穂町 44.7% 52.1% 54.8% 10.1 51 日の出町 44.5% 52.9% 59.7% 15.2 52 檜原村 39.9% 45.4% 60.3% 20.4 53 奥多摩町 39.9% 52.3% 58.5% 18.6 54 大島町 34.1% 35.5% 58.0% 23.9 55 利島村 19.9% 19.0% 18.9% ▲1.0 56 新島村 24.3% 23.0% 28.6% 4.3 57 神津島村 53.9% 58.0% 61.7% 7.8 58 三宅村 36.9% 40.1% 46.0% 9.1 59 御蔵島村 40.1% 36.7% 26.4% ▲13.7 60 八丈町 23.1% 38.8% 42.7% 19.6 61 青ヶ島村 47.4% 55.9% 43.1% ▲4.3 62 小笠原村 39.4% 51.4% 68.6% 29.2 都広域連合 36.4% 41.3% 45.7% 9.3 52 (11) 都広域連合の健康課題 健康・医療に係る各種データの分析から、都広域連合の健康課題として、以下のよ うな課題が挙げられます。 1 区市町村間の健診受診率 都広域連合全体の健診受診率は、全国平均と比較して高水準を維持していますが、 区市町村間の受診率には大きな開きが生じています。 2 健診結果データの集積 被保険者の複数疾病の実態に鑑み、今後展開する保健事業の基礎となる健診結果 データの集積を十分に図る必要があります。 3 歯科及び調剤医療給付費の増加 医療給付費全体が年々増加している中、とりわけ歯科及び調剤医療給付費の伸び 率が、入院・入院外の医療給付費の伸び率を上回って推移しています。 4 ジェネリック医薬品の普及 ジェネリック医薬品の使用率は、差額通知事業等により着実に増加していますが、 国が定める現在の目標(使用率を平成 29 年央に 70%以上、平成 30 年度から平成 32 年度末までのなるべく早い時期に 80%以上にする)と比較しても、まだ大きな 開きがあります。 5 慢性疾患の罹患状況 医療費分析の対象とした主要な慢性疾患のうち、1 つでも治療している被保険者 は、全体の 86%に達しています。また、複数の疾患を治療している被保険者も 6 割 を超えています。 53 第3 保健事業の取り組み 「第2 1 現状と課題」を踏まえ、以下の事業を実施します。 健康診査受診勧奨事業 都広域連合では、被保険者の生活習慣病を早期に発見し、重症化の予防を図るため、 区市町村及び関係機関等と連携しながら、さらなる受診率の向上を目指した取り組み を継続していきます。都広域連合における健康診査実績の推移を踏まえ、目標を次の とおり設定します。 目 標 年 度 平成 27 年度 健康診査受診率 平成 28 年度 55% 平成 29 年度 57% 57% 生活習慣病の早期発見によって、重症化の予防や健康寿命の延伸を図り、医療費の 適正化につなげていくことを目指し、健康診査の未受診者に対して健康診査の受診勧 奨を行います。 勧奨対象者の抽出や事業の実施方法等、区市町村と調整を図りながら、平成 29 年度 の事業実施を目指します。 実施スケジュール 年 度 健康診査未受診者への受診勧奨 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 検討・調整期間 検討・調整期間 事業実施 これまでの実績 (再掲) 年 度 〔単位:人〕 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 健康診査受診率 52.02% 52.27% 51.97% 52.05% 52.94% 健康診査受診者数 581,064 610,627 627,813 649,983 676,368 54 2 長寿・健康増進事業 区市町村が実施する高齢者の健康づくりを推進する事業に対し、国の特別調整交付 金を活用して都広域連合が費用助成し、被保険者の健康の保持・増進及びQOL(生 活の質)の向上を図ることを目的として実施します。 実施スケジュール 年 度 長寿・健康増進事業に対する補助 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 事業実施 事業実施 事業実施 これまでの実績 年 度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 実施団体数 45 46 47 ※1 補助金総額 2 億 6,265 万円 2 億 6,854 万円 2 億 7,904 万円 ※2 ※1 都広域連合を含む ※2 都広域連合の保健事業実施計画策定に係る費用の補助(350 万円)を含む 55 3 ジェネリック医薬品使用促進事業 被保険者の自己負担の軽減及び医療保険財政の健全化のために、区市町村及び関係 機関等と連携しながら、ジェネリック医薬品の使用率向上に向けた取り組みを継続し ていきます。 使用促進のためには、被保険者のジェネリック医薬品への理解度の向上が欠かせま せん。ジェネリック医薬品差額通知や広報紙等への関連記事の掲載を通じて、ジェネ リック医薬品の普及啓発を行っていきます。 国が定めた「使用率を平成 29 年央に 70%以上、平成 30 年度から平成 32 年度末ま でのなるべく早い時期に 80%以上にする」という目標及び都広域連合における使用率 を踏まえ、目標を次のとおり設定します。 目 標 年 度 平成 27 年度 ジェネリック医薬品使用率 平成 28 年度 平成 29 年度 50% 55% 60% 平成 25 年 4 月 平成 26 年 5 月 平成 27 年 4 月 36.4% 41.3% 45.7% これまでの実績(再掲) 診 療 年 月 ジェネリック医薬品使用率 ジェネリック医薬品の使用を促進するため以下の(1)~(3)の事業を実施します。 (1)ジェネリック医薬品差額通知事業 医科・調剤レセプトデータを活用して、先発医薬品をジェネリック医薬品に切り 替えることにより、自己負担額が一定額以上軽減できる被保険者を対象に、ジェネ リック医薬品差額通知を行います。通知送付後に 1 か月あたりの切替人数及び軽減 効果額等の効果分析を実施します。 実施スケジュール 年 度 通知回数 総通知件数(見込み) 平成 27 年度 2回 400,000 件 56 平成 28 年度 2回 450,000 件 平成 29 年度 3回 500,000 件 これまでの実績(再掲) 年 度 平成 25 年度 通知回数 平成 26 年度 1回 1回 総通知件数 121,548 件 201,620 件 1 か月当たりの自己負担軽減見込額 200 円以上 100 円以上 (2)ジェネリック医薬品希望シール配付事業 年齢到達や転入等で被保険者となった方へ被保険者証と一緒にジェネリック医薬 品希望シールを送付します。被保険者証やお薬手帳に貼ることでジェネリック医薬 品の利用を希望する意思表示が容易になり、使用率の向上につながることが見込ま れます。 実施スケジュール 年 度 配付予定枚数 平成 27 年度 平成 28 年度 326,000 枚 配付事由等 1,645,000 枚 度 配付枚数 345,000 枚 年次更新、 一斉更新、 年次更新、 年齢到達等 年齢到達等 年齢到達等 これまでの実績(再掲) 年 平成 29 年度 平成 26 年度 1,537,525 枚 内 一斉更新 1,322,572 枚 訳 年齢到達 104,953 枚 6 月区市町村配付分 110,000 枚 57 (3)ジェネリック医薬品使用促進広報事業 都広域連合の広報媒体にジェネリック医薬品の使用促進につながる記事を掲載し ます。 また、医療費等通知書に同封するリーフレットにも、使用促進につながる記事を 掲載し、ジェネリック医薬品の使用促進を図っていきます。 実施スケジュール 広 報 媒 体 等 広 報 回 数 広報紙「東京いきいき通信」 各年度 2 回 小冊子「後期高齢者医療制度のしくみ」 各年度 2 回 ホームページ「東京いきいきネット」 随時更新 医療費等通知に同封する適正受診等啓発リーフレット 各年度1回 これまでの実績(再掲) 広 報 媒 体 等 広 報 回 数 Vol.5(21 年 3 月発行)から 広報紙「東京いきいき通信」 Vol.9 を除き毎号掲載 22 年度から年 2 回掲載 小冊子「後期高齢者医療制度のしくみ」 22 年度から 26 年度までは 「希望カード」を綴り込む ホームページ「東京いきいきネット」 随時更新 医療費等通知に同封する適正受診等啓発リーフレット 58 26 年度から年1回送付 4 柔道整復師の施術等の療養費適正化事業 (1)柔道整復師の施術等の療養費適正化事業 都広域連合では、平成 26 年度に一定期間の柔道整復師の施術に係る療養費支給申請 状況をデータ化し、受療内容が長期施術、多部位、頻回に該当する被保険者を抽出し、 施術の利用状況について調査票を送付しました。さらに、回収した調査票を分析する とともに、回答のあった被保険者へ正しい受療方法等を記載した啓発文書を送付しま した。 平成 27 年度は平成 26 年度の利用状況調査について効果分析を行い、分析結果を踏 まえて平成 28 年度以降の事業実施手法等について検討を行います。 実施スケジュール 年 度 平成 27 年度 柔道整復師の施術等に係る 効果分析実施・ 療養費適正化事業 実施手法の検討 これまでの実績(再掲) 年 度 平成 26 年度 調査票送付件数 57,785 件 啓発文書送付件数 41,699 件 59 平成 28 年度 平成 29 年度 事業実施 事業実施 5 医療費等通知事業 都広域連合が保有するレセプトデータ等を活用して、医療機関等の受診歴やかか った医療費等を通知し、被保険者に健康と医療に対する認識を深めてもらうととも に、医療費等の適正化を図ることを目的に実施します。 実施スケジュール 年 度 通知回数 通知件数(見込) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 1回 1回 1回 1,150,000 件 1,100,000 件 1,100,000 件 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 これまでの実績(再掲) 年 度 通知回数 2回 1回 1回 通知件数 1,903,205 件 1,232,046 件 1,259,911 件 6 その他の保健事業の取り組み (1)歯科健康診査事業 口腔機能の低下を防ぎ、誤嚥性肺炎等の予防につながる歯科健康診査については、 国の補助金等を活用し、東京都、区市町村及び関係機関等と調整を図り実施方法を 検討します。 (2)新規事業の検討 糖尿病などの生活習慣病の重症化予防事業、重複・頻回受診者訪問指導事業、重 複服薬・残薬解消指導事業等、重症化の予防や医療費適正化に資する新たな事業を 検討し、区市町村や関係機関等と調整を図り、計画に反映していきます。 60 第4 1 計画の評価方法・見直し 評価方法 計画の評価については、PDCAサイクルに基づき行っていきます。 計画(Plan)に基づき、保健事業を実施(Do)したことに対し、達成状況をはじめ、 有効性、効率性等の観点から分析・評価(Check)を行い、その評価結果をもとに保 健事業の見直しや改善を行う(Action)とともに、計画にも反映させていきます。 この評価方法のサイクルを繰り返すことにより、目標達成までの確実性及び精度の 向上を図ります。 評価の方法については、計画期間中の評価を行う「進捗評価」と計画終了後の評価 を行う「実績評価」の2つの評価手法を採用します。 (1)進捗評価 各保健事業の目標に対する達成状況の分析・検証を行い、その結果から抽出され た課題に基づき、見直しや改善策を立案して、今後の各保健事業の取組みへ反映さ せていきます。 (2)実績評価 計画期間終了後(翌年度)に各保健事業の達成状況の分析等、計画の進捗・成果 に関する評価を行い、その結果を次期計画へ反映させていくこととします。 2 評価の実施体制 本計画を円滑かつ着実に推進するために、都広域連合内に医療費適正化対策の充実 を図る目的で設置している「医療費適正化対策本部」において、計画の進捗評価及び 実績評価を行います。 また、計画の進捗評価及び実績評価に当たっては、適宜関係区市町村及び東京都へ の意見聴取を行いながら実施していきます。 3 評価結果の公表・周知 評価結果については、都広域連合のホームページ「東京いきいきネット」への掲載 等を通じて適宜公表し、区市町村及び関係団体等の情報共有を図ります。また評価結 果を保健事業の進捗管理や見直し、実施方法の検討等に活用します。 61 第5 計画の公表・周知 本計画を定め、またこれを変更した時は遅滞なく公表します。 公表・周知方法については、都広域連合のホームページ「東京いきいきネット」へ の掲載、区市町村及び関係団体等へ計画書の配付を行います。 第6 1 運営上の留意事項 区市町村等との連携 本計画を推進するに当たっては、東京都、区市町村、東京都国民健康保険団体連合 会をはじめ関係団体等との連携が不可欠であり、計画の趣旨や内容の周知、連携の強 化、協力体制づくりを進めていきます。 2 個人情報の保護 個人情報の取り扱いに関しては、 「個人情報保護法」及び「東京都後期高齢者医療広 域連合個人情報保護条例」等個人情報の保護に関する各法令や、 「高齢者の医療の確保 に関する法律」に規定されている守秘義務規定を遵守し、個人情報の保護を徹底する とともに、保有するレセプト及び健診結果データ等を適正に利用します。 62 第 1 期 東京都後期高齢者医療広域連合 保健事業実施計画(データヘルス計画) (案) 平成 27 年度~29 年度版 東京都後期高齢者医療広域連合 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋 3-5-1 東京区政会館 16 階 電話: 03-3222-4507 E-mail: [email protected] http://www.tokyo-ikiiki.net/
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