仮称 - 越前町役場

資料1
◎越前町の教育、学術及び文化の振興に関する大綱について
~越前町教育大綱(仮称)について~
1.越前町教育大綱(仮称)の位置づけ(確認)
越前町においては、越前町総合振興計画(平成 18 年~平成 27 年)を基に、教育委員
会において社会教育方針や学校教育計画を作成しています。各小中学校では、この学校
教育計画に則ってスクールプランを作成し、年間の教育目標を建て、実際に授業を行っ
ています。こういった流れは、平成 27 年度において既に半年間動いており、全く新規の
計画や方針を立て導入することにより、既に動いている社会教育の場や学校教育の現場
等にとまどいや不安感を与えるような事はできません。そういったことを考えると、新
たに作成する越前町の教育、学術及び文化の振興に関する大綱は、越前町総合振興計画
の下に位置し、社会教育方針や学校教育計画の基になるものと考え、従来の流れや計画
に矛盾しない位置づけで作成したい。
2.越前町総合振興計画(平成 18 年~平成 27 年)について
上記で述べたとおり、越前町の教育大綱(仮称)を、越前町総合振興計画の下に位置
し、既にある社会教育方針や学校教育計画と矛盾しない位置づけで作成するためには、
再度越前町総合振興計画を確認しなければなりません。
同計画では、第 1 編、第 3 章の越前町の将来像、第 2 節において、町の将来像を「人
と技 海土里(みどり)織りなす 快適なまち ~越前 E‐town brand の創造~とし、
目指すべき「人」づくりとして、
“郷土愛にあふれ、もてなしの心を大切にする人々”と
謳っています。また第 2 編、
“第 3 章 人が輝き交流で満ちあふれるまちづくり”の“第
2 節 次世代を担う人材育成”において教育に関することが記載されており、その中の項
目が教育における大きな目標になっています。そしてこの大きな目標の中にそれぞれ必
要な施策が謳われる形となっています。ちなみに大目標は、
第1項 生涯学習体制の充実
第 2 項 生涯スポーツの振興
第 3 項 学校教育環境の充実
第 4 項 地域に根ざした教育の推進
第 5 項 国際交流の推進
となっており、これは現在検討中の新しい総合振興計画の中でも変わっていません。こ
の大きな目標は、現在の越前町の教育においても大きな柱となっており、この大きな目
標の中にそれぞれ必要な施策が入っています。
(以下、総合振興計画の記載)
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第1項 生涯学習体制の充実
①生涯学習施設を充実する
②生涯学習推進体制を強化する
③芸術、文化を振興する
第2項 生涯スポーツの振興
①スポーツ活動を充実する
②競技スポーツの振興を図る
③スポーツ施設を整備・充実する
第3項 学校教育環境の充実
①教育施設の整備・充実を図る
②教育内容・活動を充実する
③学校間の連携を図る
第4項 地域に根ざした教育の推進
①地域・家庭・学校の連携を強化する
②青少年の健全育成を促進する
③人権教育・心の教育を推進する
第5項 国際交流の推進
①国際交流活動を推進する
②外国人の受け入れ態勢を充実する
上記と福井県の教育大綱を比較すると、大きな項目については、大差はないと見受け
られます。そのため、越前町の教育大綱(仮称)については、越前町総合振興計画の大
項目を大きな柱として決定したい。しかし、基本的な方針や理念については、現在更新
作業中の新総合振興計画と整合性を図る必要があるため、現段階では決定できない。
3.福井県の教育大綱について
一方、福井県が発表した教育大綱を見ると、その基本理念には、ふるさとへの誇りと
愛情を持ちながらもグローバルに活躍できる人材育成についてと同時に、学校教育に関
する環境整備についても謳われている。これは、最近問題になっている学校統廃合を含
む再編についても念頭においた教育環境の整備について、ある程度言及したものでない
かと考える。
また、県の大綱中の大項目を見ると
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○夢や希望を実現する「突破力」を身に付ける教育の推進→学校教育関係
○グローバルな社会で活躍するための「話せる」外国語教育の推進→学校教育関係
○ふるさと福井に誇りと愛着を持ち将来の福井を考える人を育てる→学校教育関係
「ふくい創生教育」の推進
生涯教育関係
○社会への参画意識を高め、
高度な専門知識・技能を身に付ける教育の推進→学校教育関係
○安全・安心で誰もが楽しく学べる学校づくりの推進→学校教育関係
○「福井の教育」を支える教員の指導力をさらに向上→学校教育関係
○児童・生徒数の減少や社会のニーズに
対応する学校・学科の整備の推進→学校教育関係
○生涯にわたる学びをふるさとに還元する仕組みづくりの推進→生涯教育関係
○自らの感性を磨き、地域への愛着を深める文化活動の充実→芸術、歴史関係
○福井しあわせ元気国体の優勝に向けた競技力の向上とスポーツの振興→スポーツ関係
となっており、学校教育関係が 7 項目、生涯教育関係が 2 項目、芸術・歴史関係が 1 項
目、スポーツ関係が 1 項目となっている。芸術、歴史関係を生涯教育関係へまとめたと
しても、学校教育関係の項目が 1 番多くなっている。これは、県においては公立高校の
運営や幼保小連携、市町への指導等非常に多くの学校関係業務があることなどを鑑みて
も、昨今の地方創生や学校統廃合問題等に対して項目、目標を挙げていることがうかが
える。
4.越前町の大きな目標と県の教育大綱との比較
県の教育大綱は、県全体の事や市町への指導的立場に立ったもの、県立高校に関する
こと等、県独自の事業についての記載はあるものの、生涯学習に関すること、学校教育
に関すること、地域やふるさとに関すること、生涯スポーツに関すること、英語や国際
交流に関することといった越前町の大きな目標と比較しても、文言や表現が違うだけで
内容は変わらない。また、越前町は大きな柱(目標)を建て、その下に具体的な方針を
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記載しているが、県の大綱には、理念のもと方針があり、その下に大きな施策が謳われ
ているという違いがある。そこで他市町の大綱も参考にすると、越前町方式の大きな柱
の下に方針を記載するという構成がほとんどであることや、あまりに具体的な方針を、
いくつも大綱の段階で記載すると、その下にある教育計画やスクールプランにも大きな
影響が出ることも考え、慎重な検討が必要である。
しかし、目指すべき人物像及び大きな目標の記載が、越前町総合振興計画と全く同じ
になってしまっては大綱を定める意味がないので、大きな目標の下の方針については、
各課とも協議をしたうえ、総合振興計画に記載されている施策以外にも目標にすべき施
策を取り上げ、例えば、大きな目標を達成するための5つの施策(5という数について
は未定)といった風に記載したものを越前町の教育、学術及び芸術の振興に関する大綱
として作成していきたい。
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