213111048 : 猪名川ってどんな川?

河川整備基金助成事業
国民的啓発運動報告書
助成番号
所
氏
属
名
21-3111-048
流域ネット猪名川
楢原 朋子
平成21年度
1.事業概要
1. 1
目的、活動の経緯
猪名川流域の河川環境保全を図るためには、流域住民・企業・行政が連携して具体的に継続
した活動をし、川を利用していくことが大切である。そのためには川に近づいてもらい、川の素
晴らしさを感じてもらい、かつての自然豊かできれいだった頃の猪名川が暮らしの中に生きてい
たこと、人が関わることにより川の自然環境を守る経験やルールが伝えられていたことを知って
もらい、これからどのように川と関わっていけば良いか考え行動する人を増やしていきたい。
1.2
事業・活動内容
1.講演会、古い写真収集、写真展、冊子作成を 1 年間通して一連の事業としながら、流域住民
に猪名川の今むかしを発信し関心をもってもらい、これからの川づくりを一緒に考えてもらう活
動。琵琶湖博物館が取り組んだ手法を先ず学び、猪名川流域の暮らしを見つめなおす講演会を開
催。古い猪名川の写真を集めながら当時の様子や体験談を集め、かつての猪名川と現在とを対比
した写真展を開催。写真を見た方たちの体験・思い出をまとめ冊子を作成。
①講演会
「みんなでつくろう!猪名川アルバム~猪名川流域の暮らしを見つめなおす~」
日 時 6 月 23 日(火)13 時 30 分~16 時
場
所
川西市生涯学習センター
講
師
古谷桂信氏(写真家)
(NPO 川西再発見と共催)
○琵琶湖周辺でのかつての暮らしと水辺利用
が写っている古い写真の収集・聞き取り調査を
し、現状の比較写真を取り、まとめた話や、ガ
テマラでの人々と水とのかかわりの話しを聞
く。
○暮らしと身近だった頃の水辺の良さを伝
え、猪名川の今昔を調べ残していく大切さを学
20090623
ぶ。
講演会風景
○今年 1 年間に取り組む一連の活動の目的が明確
になり、古い写真を集めかつての暮らしを知ることにより、これからの川作り、まちづくりを考えて
いく基礎となることが確信できた。
参加者 50 人
②写真展
写真が語る今むかし「猪名川の暮らしと風景」の開催(NPO 川西再発見と共催)
第1回目
日 時
10 月 26 日(月)~11 月 1 日(日)10 時~20 時
場 所
アステ川西3階 ギャラリー点「TEN」
来場者
575人
第2回目
日
時
11月4日(水)~11 月 30 日(月)9 時~17 時 15 分
場
所
川西市生涯学習センター
来場者
約500人
写真展開催に向けて実行委員会
8 回開催
○集めた古い写真と同じ場所の現在の写真、体験談等を 3 点セットで展示。多くの方に猪名川
に関心を持ってもらい、写真を見ながら当時の体験談等をさらに集めた。これからの暮らし
やまちづくりに川をどのように活かしていくか考える場となった。アンケート実施。
○写真展開催に向けて、様々な人に会い話しを聞き写真を集める中で学びながら、私たちの想
いも伝わり人の輪がつながり広がっていくのを感じた。
○かつての猪名川を思い出していただくと同時に、今の猪名川の問題に気づいてもらえ、まちづ
くりに活かしていく大切さを感じてもらえた。
○写真展会場でもさらに多くの情報を得ることができ、冊子作成に役立った。
○アンケートを読むと猪名川への関心が一層高まり、愛着を多くの人が持ってくれたことが良くわ
かった。
○新聞に掲載され遠方からの来場者があった。
○行政機関の方も見に来られ、後日河原の再生勉強会に写真を貸し出した。
20091026 写真展入口展示物
写真展来訪者より体験を聞く
20091026
写真展入口風景
展示できない写真をファイ
ルに入れてみてもらった。
展示した猪名川の魚 25 種を見る子ども
展示準備風景
③写真集「写真が語る猪名川今むかし」の制作
テーマ別に展示
広域からの来訪者も多数
1000 冊 (NPO 川西再発見と共催)
写真展で展示した貴重となっていく昔の猪名川の様子と現状写真、体験談をまとめ、冊子にし
て残し伝え、これからの川づくりに活かす。
写真展終了後冊子編集委員会を 15 回開催し、再度聞き取り・資料収集・調査・現在の写真を撮
る。
印刷業者との打合せ4回
○いかに猪名川に関してのまとまった写真や記述したものがないということがわかった。
○多くの方から貴重な写真を借り、かつての猪名川を知ることができたこれらの写真や体験
談がどんどん無くなってしまうのを感じた。少しでも記録として残せたのはよかった。
○現在の写真を撮りながら橋や景観が 5 年後には変わり、今の写真が古い写真になる。
○2007 年(平成 19 年)の亥年に猪名川に関心を持ってもらうために猪名川宛の年賀状を書
いてもらった。それを表紙に使い再度子どもたちに猪名川に関心を持ってもらうきっかけ
になることを願っている。
○平成22年度、完成した冊子を図書館はじめ、小・中・高等学校等へ贈呈し、本と映像で
子どもたちや地域の人に、いかに川が暮らしの中に身近にあったかを伝える勉強会を開催
し、これから川をどう利用していくか一緒に考えていくツールにする。
○完成冊子を添付。
編集委員会の様子
2.猪名川の現状を知ってもらう活動
①「もっと猪名川を知ろう!」バスツアー
11月5日(木) 猪名川の最下流から源流の麓まで、できるだけ川の傍を走るルートを検討。
河川敷きにバスを入れてもらい、猪名川の抱える外来種問題、礫河原の再生等の話しを河川事
務所職員より聞く。また上流の一庫ダムでアユの棲みやすい川作りの取り組み等の話しを聞く。
○何度も下見をして検討し、下調べをして会員でガイドを務めた。走行場所に添った説明がタ
イムリーにでき、わかりやすく好評であった。
○説明をするために勉強したので会員自身の力もつき、猪名川についてさらに詳しくなった。
○参加者等の感想を添付。
一庫ダムで勉強と昼食
多田神社朱橋で
会員がガイドに
河川敷で説明を受ける
源流大野山を背に集合写真
山上から猪名川を見る
猪名川最下流
3.流域の行政・企業・住民が手をつなぎ、ネットワークを広げて、清流猪名川をとりもど
す活動
①
水辺まつり
清流復元に向けて、川と人との関わりを考え、人々が川辺で交流。川から離れてしまっ
た子どもたちを再び川に呼び戻す。地域や流域で活動する団体や有志が集まって開催。
日 時
平成 21 年 9 月 19 日(準備)・20 日
実施場所
中園橋下流
実施内容
カヌー・アシ船・いかだ乗船体験。猪名川クイズ。さかな取り体験。紙芝居。
水辺のコンサート
参加者
約 3000 人
実行委員会
6 回開催
②第7回猪名川流域一斉クリーン作戦
流域全体に呼びかけ住民・行政・企業協働の取り組みにし、猪名川に関心を持つ人を増
やし清流猪名川をとりもどす。
日
時
平成 22 年 2 月 6 日(土)
実施場所 猪名川流域 6自治体24ヶ所で 48 団体が実施
参加者
チラシ
1100人
15,000枚作成
実行委員会を5回開催
③平成22年3月26日(金)18時~20時
反省会実施。
パワーポイントを使って当日の実施状況、ゴミ等の写真を映し、各団体から感想や実施方
法等を聞き、上流~下流までの猪名川の状況やそれぞれの場所での運営を学び、流域全体
のクリーン作戦を共通認識する場にした。
○年々実施場所、実施団体が増えている。流域一斉クリーン作戦をきっかけに実施場所周辺
を水辺で遊べる環境にしていく活動をはじめる団体、次回のクリーン作戦への参加打診が
3団体からあった。
○実施場所の6自治体に燃やすゴミの収集処理を、河川管理者(猪名川河川事務所・兵庫県
宝塚土木事務所)に粗大ゴミ、産業廃棄物の収集処理を依頼しているが、A 自治体からゴミの
収集処理を次回からできないと言われた。住民が、身近な川に関心を持ち自分の街の川意
識を持ってもらうためには、管理者だけでなく自治体にもわが街の川意識を持ってもらい関わ
ってもらい、協働の事業としていきたいので、今後話し合いをしていく。
○写真は反省会で使用したパワーポイント原稿を添付。 アンケートまとめ、報告書作成添付
各地のクリーン作戦
あれこれ
4.子どもたちに川で遊ぶ楽しさや、自然の怖さを知ってもらう活動
① カヌー体験事業
8 月2日のカヌー体験事業は前日の雨で増水のため、危険と判断し中止にしました。
7 月 23 日の現地写真
8 月 2 日当日の現地の様子
8 月 2 日の現地の様子
8 月 2 日の現地の様子
添付書類
①新聞記事
講演会(2009 年 6 月 17 日 毎日新聞 神戸新聞 読売新聞)
(2009 年 6 月 19 日 朝日新聞)
②新聞記事
写真展(2009 年 10 月 23 日 アサヒファミリー)
(2009 年 10 月 30 日 毎日新聞)
(2009 年 11 月 5 日 朝日新聞 )
③新聞記事
第 7 回猪名川クリーン作戦(2010 年 1 月 30 日 神戸新聞)
(2010 年 2 月 1 日 暮らしの新聞)
(2010 年 2 月 7 日 毎日新聞 神戸新聞)
④2009 年 6 月 23 日 講演会 チラシ
⑤2009 年 8 月 2 日
カヌー体験チラシ
⑥2009 年 9 月 20 日 水辺まつりプログラム
⑦2009 年 10 月 26 日~11 月 28 日 写真展チラシ 葉書 アンケート集計
⑧2009 年11月5日 「もっと猪名川を知ろう!」バスツアーお誘い、ガイド冊子、感想
⑨2010 年 2 月 6 日 クリーン作戦チラシ、アンケートまとめ、報告書、活動写真(パワーポイント)
⑩「写真が語る 猪名川 今むかし」 作成冊子
日時
2009 年 6 月 23 日(火)
場所
川西市生涯学習センター
講師
古谷桂信氏(写真家)
13:30∼16:00
2階講義室
かつて人は川や自然の恵みを利用しながら手入れをし、暗黙のルールを守り
ながら水や自然を守る工夫をしていました。しかし当時の暮らしの中に生きて
いた知恵や体験を知る方々は高齢となり、古い写真も無くなりかけています。
滋賀県知事の嘉田さんが琵琶湖博物館の研究員だった頃、水環境をテーマに
琵琶湖博物館の展示・撮影の仕事を一緒にし、また中米グアテマラのマヤの人々
の暮らしを取材した古谷氏に、今昔写真の集め方や展示のノウハウ、水ととも
にあった暮らしには水を汚さない社会システムがあった等の事例を写真とお話
しでお聞きします。
主催 NPO 川西再発見 流域ネット猪名川
(問合せ先 ℡ 072-774-7560 髙橋)
いまむかしものがたり
今年度「写真・ 今 昔 物 語 ∼猪名川のくらしと風景∼」の写真展を 10 月 26 日∼11
月 1 日 アステ 3 階ギャラリー「点」で、11 月 3 日∼30 日 川西市生涯学習センターで開
催し、写真をまとめた冊子の制作を予定しています。川遊び、田植え風景など川とのかかわ
りがあって生活感のある写真があれば最高ですが、万博が開催された 1970 年ごろ以前の庶
民の暮らしや風景を撮った写真をお持ちの方は貸してください。
今一度、自然の恵みを利用し豊かだった時代の暮らしを写真でふりかえりながら、これか
らの自然を活かしたまちづくりを考察する機会にしていきたいと考えています。
この事業は(財)河川環境管理財団河川整備基金、
(社)近畿建設協会の助成、兵庫県阪神北県民局パ
ワーアップ事業助成を受けて実施します。
昭和 28 年
昭和 33 年 鶯の森
中園橋下
昭和 42 年 最明寺川
ほんの少し前まで私たちは川で遊び自然の恵みを活かしながらくらしてき
ました。そんな中で過ごすことの心地よさや怖さを体験しながら、いろんな
工夫や知恵が親から子どもに伝えられてきました。今一度、清流だったころ
の猪名川を思い出しながら、この川を甦らせることができないか写真の前で
語り合って下さい。
写真展開催
10 月 26 日(月)∼11 月 1 日(日)
日時 場所
アステ川西 3 階
ぎゃらりー点「TEN」
(10 時~18 時まで)
11 月 4 日(水)∼11 月 27 日(金) 川西市生涯学習センター
(9 時~17 時まで 日曜・祝日・月曜休館)
問合せ先
TEL&FAX 072-774-7560(髙橋)
主催 NPO川西再発見 流域ネット猪名川
後援 国土交通省猪名川河川事務所 兵庫県阪神北県民局 こころ豊かな美しい阪神北推進会議
川西市 川西市教育委員会 水資源機構一庫ダム管理所(順不同)
兵庫県阪神北県民局パワーアップ事業 河川整備基金 (社)近畿建設協会の助成を受けて実施します。
日
時
当日問合せ先
8 月 2 日(日) 9:50∼12:00
090-3976-3929(山本)
雨天・増水の場合中止(当日朝 8 時決定)お問合せ下さい
090-8823-6695(楢原)
場
所
ドラゴンランド阪急電車高架下(呉服橋下流右岸 川西市)
対
象
小学生∼中学生(小学生は大人の人と一緒にきてね)
先着 30 人(7 月 15 日∼7 月 24 日受付 ℡ 072-793-2535
持ち物
水筒
帽子
着替え
山本
18 時∼22 時)
参加費無料
カヌー体験
しよう!
一緒に遊ぼう!
猪名川で遊んだ
ことあるかな?
本行事における事故などの責任
は主催者側では負うことはでき
ませんのでご了承下さい。
主
催
流域ネット猪名川
協
力
尼崎−夢まちー委員会
NPO 川西再発見
NPO 環境にやさしいまちづくり推進会
この事業は河川整備基金の助成を受けて実施します。猪名川河川レンジャーと連携して実施します。
猪名川に興味ある皆様
平成21年9月28日
流域ネット猪名川 代表 楢原朋子
幹事 小澤良明
「もっと猪名川を知ろう!バスツアー」 開催のご案内
さわやかな好季節を迎え、皆様方にはその後元気にお過ごしのことと思います。
日頃は、猪名川及び流域の環境美化等の活動にご協力を戴き厚くお礼申し上げます。
猪名川は全長 43.2kmで上流・中流・下流それぞれに特色ある景観・環境を有していま
す.この度、“もっと猪名川を知ろう”との思いから、上流から下流まで広範囲に亘り猪名
川に沿ってのバスツアーを計画しました。
下記要領にて実施すべくご案内しますので、参加下さいますようお願い致します。
●この事業は、“猪名川河川レンジャー”と連携して行うもので、
“河川整備基金”の
助成を受けて実施します。
記
1.開催日:平成21年11月5日(木)
2.集
合:JR川西池田駅
駅前ロータリー
(雨天決行)
午前9時 30 分集合(35 分出発)
改札口を出て左側へ、エスカレーターで1階に降りて直進、
約 50m先のバスおりば付近。
3.定
員:50名
定員になり次第締切り(定員 25 名の観光バス 2 台―ミツワトラベル)
4.参加申込:下記 「参加申込書」 に必要事項を記入の上、FAX 又は郵送によります。
5.持ち物:弁当、飲物、雨具
歩き易い服装・靴着用で来て下さい。
6.参加費:無料
〔問合せ先〕
小澤良明
TEL&FAX:072-757-4525
参加申込書
下記に必要事項を記入の上、FAX又は郵送にて申込んで下さい。
〔申込先〕
楢原朋子 TEL&FAX :072-798-1465
住
所 :〒666-0124 川西市清和台東 1-1-18
「もっと猪名川を知ろう!バスツアー」 に参加します
参加者氏名
性別
所属団体名
自宅住所
TEL
年齢
FAX
(注)保険に加入の関係で各項目の記載が必要です。
平成
年
月
日
「もっと猪名川を知ろう!バスツアー」 へのお誘い
猪名川に興味を持たれている皆様と一緒に、
全長43.2kmの上流・中流・下流の特色ある景観、
環境を見てみたいとの思いから計画しました
猪名川の良さを身近に体験できるよう、10地点
において下車する計画で、見どころは次の通りです。
〔問合先〕 楢原:072-798-1465 小澤:072-757-4525
1.JR川西池田駅前
9.35 発
↓
2.ドラゴンランド
15 分滞在
(川西市小花)
↓
15 分
3.五月台展望台
(池田 五月山)
↓ (左岸を下流方面へ)
25 分
4.ワイワイわんど
説明
(伊丹市下河原)
河川事務所同行
↓
5.戸ノ内橋・藻川橋
流域ネット猪名川
日 時:平成 21 年 11 月5日(木)
集 合:JR川西池田駅 駅前ロータ
リー午前 9 時 30 分集合
定 員:50 名 先着順
持ち物:弁当、飲物、雨具
参加費:無料
9.30 集合
池田床固の堰を利用した“せせらぎ”
龍の遊具がある遊園地
トイレ
上流の遠景を望む
秀望台(通過,左側)から下流の遠景を望める
トイレ
内川・箕面川合流点に“わんど”づくり
礫川原再生(石の川原)
、アレチウリ繁茂(内川の橋近に有り)
河川敷の管理道路を走行(軍行橋~桑津橋間)
( 田能遺跡→ クリーンスポーツランド(トイレ)→ 原田下水処理場 )
10 分
猪名川・藻川の下流側合流点
猪名川の終着点(新幹線下)神崎側に合流,大阪湾迄 6.5km
↓
6.中園橋
通過
上園橋 猪名寺廃時跡
↓ (右岸を上流方面へ)
7.鶯の森・能勢電橋梁
通過
銀橋
↓
8.一庫ダム 管理事務所
50 分昼食
一庫大路次川
/説明
↓
9.道の駅いながわ
15 分
↓
10.猪名川町立ふるさと館
30 分
↓
11.大島公園
20 分
(杉生の手前)
↓ (折り返し)
12.屏風岩
15 分
↓
13.多田神社御社橋 ミヤシロ
20 分
↓
14.JR川西池田駅
17 時着
中園橋→下流側“水辺まつり”会場(9/20)
上園橋→上流側“大井堰”魚道再生場所…鮎の遡上期待
岩が切立つ狭窄部で流れが早い…上流側で県道冠水の因
昭和 30 年代頃は直ぐ下流が遊泳場
重力式コンクリートダム
エドヒガン桜
トイレ
高さ:75m、幅:285m、総貯水量:3,330 万m3
佐保姫公園(親水公園)
トイレ
( 川辺酒造“花衣”
)
木喰(モクジキ)仏等、歴史・民族資料館、親水公園トイレ
大野山(オオヤサン 753m…猪名川源流)を望む。
親水公園
トイレ
猪名川の名勝
( 多田大橋―県道冠水被害 )
古生代の岩石が川原に露出
解散
様式Ⅰ−6・2
1.調査・試験・研究
2.環境整備対策
3.国民的啓発運動
助成番号
助成事業名
21-3111-048
猪名川ってどんな川? 見よう
聞こう 語ろう 猪名川のこと!
〔目
[:概要版報告書の原稿]
所属・助成事業者氏名
流域ネット猪名川
楢原朋子
的〕
猪名川流域の河川環境保全を図るためには、流域住民・企業・行政が連携して具体的に継続
した活動をし、川を利用していくことが大切である。そのためには川に近づいてもらい、川の
素晴らしさを感じてもらい、かつての自然豊かできれいだった頃の猪名川が暮らしの中に生き
ていたこと、人が関わることにより川の自然環境を守る経験やルールが伝えられていたことを
助
知ってもらい、これからどのように川と関わっていけば良いか考え行動する人を増やす。
〔内
容〕
成
1.川で遊ぶ楽しさ怖さを伝えるカヌー体験。指導者と現場の下見、打合せを重ね、チラシを
事
つくり PR。受付開始とともにすぐに定員に達する。8 月 2 日前日の雨で増水。危険なため中
業
止に。指導者の都合で延期できず、他日指導者実施のカヌー事業を紹介。
2.もっと猪名川を知ろう!バスツアー。11 月 5 日源流から大阪湾手前の猪名川最下流まで
の
を 1 日で見学。下見を何度も重ね駐車場・トイレの確保、バス走行ルートの検討、河川事務所
要
との打合せ、バスの中での説明準備、参加者へのミニ冊子作成、当日は会員がガイドを務める。
旨
3.講演会、古い写真収集、写真展、冊子作成を 1 年間通して一連の事業としながら、流域
住民に猪名川を発信。琵琶湖博物館が取り組んだ手法を先ず学ぶ。猪名川流域の暮らしを見つ
めなおす講演会を開催。古い猪名川の写真を集めながら当時の様子や体験談を集め、かつての
猪名川と現在とを対比した写真展を開催。写真を見た方たちの情報もまとめ冊子を作成。
(NPO 川西再発見と共催)
4.第 7 回猪名川流域一斉クリーン作戦。企業・活動団体 48 団体で実行委員会を開催し実施。
猪名川流域 24 ヶ所で 2 月 6 日実施。ゴミの収集処理は6自治体と河川事務所と兵庫県に依頼。
〔結
果〕
1.カヌー体験。中止になったが、主催者としては川の増水による危険水位を把握するため何
度も川に足を運び指導者と現地で打合せすることにより、川の急激な変化を予測体験でき、当
日の判断が適切にでき、参加者への対応も混乱なくできた。
2.バスツアー。入念な計画打合せと当日のバスの中でのその場にあった説明は参加者に好評
だった。普段踏み込めない河川敷での猪名川河川事務所の専門家の説明は、より川に関心をも
つきっかけになった。猪名川をいい川にしたいと思う会の気持ちがよく伝わったとの感想有。
3.①講演会では、かつての私たちの暮らしがいかに身近な川と密着し、様々な知恵や経験を
次の世代に伝え川を守っていたかがよくわかってもらえた。
②古い写真の収集。体験談を聞きながら集めたので、その当時の暮らしと川の関係や川が変わ
っていった様子を感じ取ることができた。
③写真展「猪名川のくらしと風景∼写真が語るいまむかし∼」新聞にも掲載され、昔近くに住
んでいた人など遠くからも見にこられ、懐かしむと同時にもとの川に戻したいという声がたく
さん寄せられた。また猪名川に関する新たな情報がたくさん収集できた。
④冊子にまとめるために話し合い再度勉強し、猪名川への知識が広がった。猪名川としてまと
まった話が書いてある本も写真集もないことがわかった。
4.クリーン作戦。ネットワークの輪がますます広がり、自発的に実施する団体が増え、源流
の自治体から大阪湾に接する最下流の自治体まで実施。不法投棄対策等行政と話し合う場もも
てた。望んでいた子どもの参加が増えた。
33
様式Ⅰ−6・3
2.環境整備対策
3.国民的啓発運動(一般的助成)
助成番号
助成事業名
21-3111-048
猪名川ってどんな川? 見よう
聞こう 語ろう 猪名川のこと!
[:自己評価シート2]
所属・助成事業者氏名
流域ネット猪名川
楢原朋子
〔事業・活動計画の妥当性〕
・私たちの暮らし方や考え方が川に反映している。川に関心を持つ人を増やし、人と川との
関係を取り戻そうという視点を持ちながら活動している。クリーン作戦は近くの住民団体がゴ
ミがあるから拾おうと自主的に参加を申し出てネットワークが広がっているのはうれしい。
が、広がりすぎて運営方法の検討が必要になってきた。
・「猪名川を知ってもらう」事業は、流域の人に猪名川に関心を持ってもらうために様々な取
助
り組みをしながら情報や想いを伝えている。参加者は感じ取り、さらなる活動を期待され協力
成
の声も届いている。同時に会員自身が勉強し川への理解を深めるきっかけになっている。
事
〔当初目標の達成度〕
業
・講演会・写真展・冊子の作成は、古い写真をきっかけに、子ども時代の川で遊ぶ楽しさや川
実
の美しさを多くの人の心に蘇らせた。なんとか清流を取り戻したいという声や猪名川をまちづ
くりに活かせという提案等、私たちと同じ想いの方がたくさんいるというのがわかったと同時
施
に、事業の目的を発信できた。
成
・バス見学会は、上流・中流・下流の自然環境・景観・利用状況の違い・猪名川の抱える問題
果
等を現場を見ながらタイムリーな説明ができ、猪名川への理解を深めてもらえた。
・クリーン作戦は、自然環境に関心がある人だけでなく、保育園、障害者、定年退職者の野球
の
グループ、職員ボランティア
自
が増えている。子どもたちの参加をと願っていたら、今年は野球少年グループ、ボーイスカウ
己
ト
自治会、製造業、建設業と様々な活動をする一般の人々の参加
園児など子どもの参加も増えた。回を重ねることにより、きれいになったと言う声がたく
さん届いた。
評
価
〔事業・活動の効果〕
・クリーン作戦をきっかけに子どもたちが川に近よりやすい水辺づくりに取り組む団体もでて
きて、川と人とを近づける活動にもつながってきている。
・4 年前の亥年に子どもたちに猪名川に関心を持ってもらおうと集めた年賀状を冊子の表紙に
使い、再度子どもたちに川に関心を持ってもらうきっかけづくりになった。来年度学校への働
きかけをし、猪名川の今昔を伝える活動に繋げて生きたい。作成段階から、完成を期待された。
・写真展・冊子作成をきっかけに、かつての猪名川の状況や思い出、体験の情報が写真展終了
後も届いている。川への想いが猪名川を考えるきっかけになっている。
〔河川管理者等との連携状況〕
・バスツアーで、国の機関ということで遠い存在であった河川事務所職員に現地で外来種問題
等を説明してもらい、説得力があったのと住民と行政の距離が近くなった。また、どんな川に
したいか、不法投棄対策等行政の参加も得、ワークショップ方式で話あい、共通認識ができた。
・クリーン作戦で一番困るのは収集したゴミの処理である。処理を河川管理者(国・県)や流域
自治体に依頼することにより協働意識が高まり、自分のまちの川意識が育ってきている。活動
の広がりにも行政と連携することにより対応ができた。河川レンジャーと連携して実施。
34